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北電泊原発3号機の営業運転再開に反対する要請書(北海道知事宛)

                    2011年8月13日
        社会民主党北海道連合
      代表 道林 實
  

北海道知事 高橋はるみ様

 

北電泊原発3号機の営業運転再開容認に反対する要請書

 日夜のご活躍おつかれさまです。
 さて、福島原発事故の異常な被害と犠牲が広がる中、その原因解明が明らかにされないなか、長期の調整運転を行ってきた北海道電力泊原子力発電所3号機の営業運転再開について、近く知事として「容認する」との報道がされています。
 この営業運転再開は、東京電力福島第1原発事故後、定期検査中の原発としては全国初めてのことであり、知事の容認の態度に対して極めて大きな怒りを感じるものです。

 そもそも5カ月にも及ぶ泊原発3号機の調整運転に対して、経済産業省による「すでに稼働中であり、再稼働ではない」という回答も、大変な安全軽視であり、まず停止をし、きびしい条件下で審査をすべきはずのものです。また幅広く道民の意見考えを聞くための住民アンケートや公聴会などを全道各地で開催するべきです。
 福島第1原発巨大事故による原因解明が何ら明らかにされていないこと、しかも原発への不安の大きさと自然エネルギーへの転換を求める国民世論が大きく高まっていること、さらに原発の安全管理に徹すべき経済産業省・保安院によるこの間の原発情報への監視活動や原発住民説明会のやらせ関与発覚などの事実は、北電泊3号機営業運転再開容認などと進めるべきではありません。

 あらためて、「地元軽視は遺憾」としたことは「地元知事」を指すのか、または「原発周辺4カ町村」を指すのか、泊村から直線距離で余りにも近い後志管内の地域に暮らす人たちの意思は関係ないのかどうか、農業・林業・水産業・観光とともに歩む北海道を根底から失いかねない不安を抱える原発推進で未来に禍根を残さないのか、など幅広く道民の意見を聴取すべきことこそ重要なはずです。
 営業運転再開容認―原発推進ではなく、反対の立場に立ち全力を上げるべきであると強く要請するものです。

  以 上                                        
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