チベット旅行・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(P-42/74)

午前9時ころ列車は長い凍土トンネル”崑崙山トンネル”を抜けて徐々に高度を上げ山脈鞍部を横切り
チベット自治区ココシリ自然保護区公園に入る(P-3/5)。 ここは永久凍土の上に開けた大平原で
標高4,000〜4、500m。夏季は河川が縦横に流れ湖沼が点在し野生動物の王国ですが冬季は
吹雪の吹きすさぶ大雪原、不安定で脆弱な凍土の上に敷設されたこの鉄道は盛土や鉄橋の連続で
中国鉄道技術の粋を集めています。建設に携わった人民解放軍兵士や技術者も高山病や過酷な労働で
900人余りが犠牲になったとの事です。今後の安全運転上しっかりした保全技術が求められています。

2007年9月13日 青蔵鉄道 
 
(07/24) 可可西里(ココシリ)自然保護区のやくの群

(08/24) 車窓からの眺めを楽しむ
ココシリ自然保護区は地平線の見える大平原。
永久凍土の上に開けた海抜4000mの自然公園、
ヤク、ロバ、鹿等を見る事ができました。運が良け
れば絶滅危惧種のガゼルも見る事ができるかも
硬臥(2等寝台車)の前後には寝室の前より
一回り大きい窓があり椅子は在りませんが
外の景色を眺めるにはここが一番。タングラ
山脈の麓に遊ぶヤクの群を眺めている処。
 
(09/24) 沱沱河(トトホー)の流れ 
 
(10/24) トトホー沿の町に翻るタルチョ
三江源自然保護区に入りしばらく走るとトトホーの
鉄橋を渡ります。この河は長江の源流であり東に
流れ通天河と名を変えさらに金沙江となり、雲南省
を経て長江となり、上海付近で東シナ海に注ぐ
長さ6,300Kmアジア第一の大河となります。
トトホーの鉄橋を渡って直ぐ河沿いの村を
通過しました。白い記念碑の脇にタルチョが
翻っています。タルチョは青、白、赤、緑、黄
と言う五色の小旗を束ねた祈祷旗でチベット
仏教文化圏に入ったことを示しています。

(11/24) タングラ山脈

(12/24) タングラ山脈の登り
列車はこれより通過するタングラ峠の登りに。中央の
高峰はタングラ山(6,025m)。天気がよければ路線の
最高点タングラ駅から直ぐ近くに見えるのですが
ガスが出てきて薄っすらとしか見えませんでした。
午後2時、タングラ峠(5,068m)の上りに。
9月半ばですが付近の山は冠雪しています。
速度を50Kmに落とし路線の最高地点、
麓のタングラ駅に3時前に到着しました。

   放浪紀入口に戻る   崑崙山脈に戻る  ポタラ宮をバックにラッサに進む