川崎市立保育園の屋根に
アスベストを50%近くも含有するフェルト板が使われていることがわかって
市は、対策委員会をつくった。
神奈川新聞 1997.4.17より
1996年11月、市立南平間保育園の雨漏り修繕の際、2階のひさしに張り巡らされていた耐火用のフェルト板の1部がはがれ、調査したところ、アスベストを検出。
同園の2階天井裏のフェルト板からもクロシドライトを含むアスベストを検出。
同じ時期に、同じ工法を採用している市立宿河原保育園でも同じように使われていることがわかった。
双方とも、1976年から1977年にかけて増築されたもの。
フェルト板は、アスベストを含んだロックウールでできており、アスベストの含有率は4,50%だったという。
アスベストを含んでいる部分は、はがれていなくてもすべて除去するという。
除去には2ヶ月近くかかる予定で、市は仮園舎を設ける予定。
4月15日、市は健康福祉局アスベスト対策委員会を設置。
70年から81年にかけて建てられた市内約3百の公共施設について、図面などで調査し、疑いがあれば、現地調査やサンプリングを行う予定。(5月末頃までの予定)
アスベストを1%以上含む保温材などについても、調査対象に含めてゆく方針。
市環境局では、「将来的にはアスベストを含む建材は、一切使わないようにしたい。こうした問題が出てからの事後的対応ではなく、今後は指針を作り、事前に対処できるようにしたい。」
と語っている。
**用語説明**