「開かれた県政」を求めて-目次-

会議の公開〜部局編〜


−*続*−環境部の考える「対話」とは?−


環境部の審議会等の会議が公開されるのかされないのかという問題が、何によって左右されるかというと、思いもかけないような不思議な理由に行き当たってしまいます。

なぜこのようなことを言うかというと、環境部が所管している8つの審議会等のうちで、「静岡県環境影響評価審査会」と「静岡県ごみ減量・リサイクル推進委員会」は、非公開とする理由はないものの、会議室が狭いため傍聴人が入るスペースがないという理由で、公開することが(物理的に)できないと言われているからです。

もっとも、「環境影響評価審査会」について、別の日の担当者の説明では、公開にはなっているが、時間調整が間際までかかるので、時間的にみて公表する余裕がなく、いつやるということを発表することは事実上難しい、ということでした。

どちらが本当でしょうか。

一方、「静岡県環境審議会」は、これまでも傍聴は認められていたようですが、今年3月の審議会が開かれることを伝える資料には、傍聴を認めるということは書かれていませんでした。

このほか、「静岡県自動車交通公害対策推進協議会」と「静岡県天竜川河状調査委員会」は、これまでは公開とはしていなかったのですが、傍聴したいという人がいれば傍聴はOKなのだそうです。

これに対して、非公開とされているものには、まず「静岡県公害審査会」があります。これは、法律で公開を認めていないので非公開になるそうです。

それ以外に非公開となるのは「自然環境保全審議会」で、これは年1回の総会は公開できるそうですが、「鳥獣保護部会」「自然公園部会」「自然環境部会」はともに、公開すると自由な審議ができなくなるという理由で公開はできないのだそうです。

もう一つ「冨士山3776協議会」というのがあるそうです。 これはこれまで公表されていた審議会資料にはて出ていなかったものですが、今回、要綱に基づいてつくられているものは公表しようということになったのだそうです。これはまだ作られたばかりなので、第1回目を開いて会議の空気を見てから、公開していいかどうか判断するのだそうです。

残りの「ごみ処理広域化検討委員会」と「静岡県地下水審議会」は、審議終了とははっきり決めてはいないが、事実上終了となっていたり、臨時のものとなって開かれなくなっているということでした。

まとめてみると次のようになります。

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静岡県環境部の所管している審議会等のうち、法令や条例、要綱等に基づくもので、平成12年5月現在、継続して審議が行われている審議会等は、次の8つ(部会を含めると11)。

*会議を公開する審議会等
 ・静岡県環境審議会
 ・静岡県自動車交通公害対策推進協議会
 ・静岡県天竜川河状調査委員会
 ・(自然環境保全審議会総会)

(部屋が狭いとか公表が間に合わない、まだどのような会議になるのかわからないという理由で)
*会議を公開するかどうかわからない審議会等
 ・静岡県環境影響評価審査会
 ・静岡県ごみ減量・リサイクル推進委員会
 ・冨士山3776協議会

(非公開の定めがあったり、自由に意見交流ができないという理由で)
*会議を公開できない審議会等
 ・静岡県公害審査会
 ・自然環境保全審議会鳥獣保護部会・自然公園部会・自然環境部会

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*設置の根拠となっている要綱等を見たい場合には、公文書開示条例で開示請求をする必要があるということ(告示されている要綱等は「例規集」に載り、インターネットで公開されています。)

*公開する場合、どのような形で公表、発表をするのかについて、内部で一致した考えはまとまっていない。

*委員の選任について、環境部としての取り決めは特になし。

*ここであげた情報については、情報公開室で定めている基準にしたがって、インターネットの情報を更新するということです。

*部屋が狭いから傍聴はだめといわれている環境影響評価審査会の委員数は15名、平成11年1月6日に行われた会合の参加者は委員12名、事務局7名の計19名、使われた会議室は県庁別館2階第1会議室。

*ごみ減量・リサイクル推進委員会の委員数は20名。平成性11年2月2日に行われた会合の出席者は委員16名、事務局4名の計20名。使われた部屋は静岡県産業経済会館特別会議室。

 (つづく)



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