それから、彼といろいろなことを語り合った。
彼は雪龍の事、彼らの女王の事、女王の伴侶である兄の事、彼の養い親
の事、、。
どうもここは私の世界の蟻とか蜂の社会構造のようだ。
しかし、絶対的支配者という観点から見ると妖魔の王と貴族の成り立ち
ともよく似ている。
私は、友のこと、魔術の修業の事、そしてドリアスのことを話した。
今思うと、吹雪に幼いころの自分を見ていたのかもしれないと思う、、。

「じゃあ、シバさんは王の伴侶なんですか?。」
まっすぐな質問にかえってこちらの方が戸惑ってしまった、男ばかりの
蟻社会の恋愛感覚は確かに私のものとは違うのかもしれない、、。
「どちらかというと、、、守られているのは私だと思うが、、、。」
彼はよくわからないらしくしきりに首をかしげていた。

      仕方ないのでごまかして説明する

      当の本人のドリアスを呼ぶ。