トヨタスポーツ800の日常整備


御存知、トヨタ純正車載工具

今となっては「お宝」だが、
こんな工具でクルマの整備は
出来ません。

ところで、ビニールに包まれて
いるところを見ると、未使用品!

有るところには、こんな「お宝」が
眠っていたりするのだから、
本当に目の毒である。
一方、こちらは、我がヨタハチの
トランク内部である。

遠方へのツーリングでもない限り、
この「第1種装備」で問題はない。
レストア車の強みである。
因みに工具はSnap−onである。

もっとも、純正のジャッキが、いかにも
頼りなさそうだが、大丈夫。
この間、ホンダSを持ち上げました。

基本的にはタフで扱いやすいヨタハチも、それぞれの個体の置かれる環境や長い年月を経た事によって、かなりの差が表れてきました。

更にメーカーから供給される純正部品にも消耗部品の欠品も目立つようになり、そろそろ労って乗ってやる時代が到来したようです。

ここでは、ヨタハチに限らず旧いクルマを楽しく乗っていただく為の日頃の整備について、解説していきたいと思います。

 さて、ヨタハチのエンジンは、御存知の様に2U型と呼ばれる790ccの空冷二気筒OHVである。
この2Uエンジンはパブリカ800やミニエースに搭載されている2U−Bや2U−Cと較べ、明らかに高性能であり、その代償として多少デリケート且つ耐久性に劣るものとなっています。 が、現在では殆どのヨタハチが前記したパブリカ800やミニエースのそれに換装されていると考えられますので、それ程神経質になる必要はないと考えられます。

 まず、エンジン本体の現在の状態を的確に把握し、その症状に対応した整備を行いますが、エンジンを降ろさない「お手軽整備」で出来ることは、精々がエンジン・オイルの粘度特性の変更やエンジン内部の洗浄、そしてキャブレターの調整や点火系のチェック及び補器類のO/H程度です。

 ここでは、特に皆さんの頭を悩ませる「エンジン・オイルの真実」と、旧いクルマ乗りなら必ず行う「暖機運転の効能」の二つのタイトルで、楽しんで頂きます。



    エンジン・オイルの真実


    暖機運転の効能(旧車のメンテナンス)