エンジンとトランク


エンジン・ルーム

 エンジン・ルームは、スチール製の骨組みにカーボン・ファイバーで成形されたボンネットフードを装備しているが、これが非常に重たく、しかも、エンジンの放熱による事後変形か何かによって僅かに変形しており、少々残念である。

 これが、私のクルマ固有の症状であるのかどうかは解らないが、以前イベントで遭遇したガビアもこの症状を見て取れたので、あながち私のガビア固有の現象では無いと思われる。
で、フェンダーの取り付け等は、御覧の通りの作りで、一般的な国産車の査定では、「加修車」扱いにされてしまう様な代物である。

 この辺りの仕上げを、ハンドメイドの証明と考えられる大らかな心の持ち主でないと、この手のクルマを維持していくことは出来ないだろう。
 さて変哲のない日産製VG30DFTエンジンであるが、外見上はサージタンクが専用の物に変更されている以外は殆どストックのままで、余り魅力的なものではない。
 これは国産ベースである以上致し方ない事ではあるが、せめてもう少しは色気のある仕上がりにしてほしかった。
で、我慢できない私はエンジンを中心に少々モディファイを加えている。

 主な改修点はエンジン右バンクのプラグカバーをシリンダーヘッドと同色(ワインレッド)にペイント(ウレタン塗装)し、更に中央のNISSANのロゴを削り取った後に新たにカーボン(本物)プレートを張り付け、加えてAUTETH−ZAGATOのロゴを入れたアルミ・プレートを取り付けた。
 このプレートは予算があればステルビオのオーテックザガート・エンブレムに交換したいところだが、非常に高価なので勇気のいる選択である。

 あとは定番のオイルフィラーキャップをアルミ製(NISMO)に交換した程度で、ストラットタワーバーなどの取り付けなどは現時点では考えていないが、将来的には仕上げが美しく、且つガビアのボンネット内に収まるものであれば取り付けてみたいとは考えている。(あくまでファッションではあるが・・・) 

 あと、気になる点は、ファイアウォール右側のリレーボックスが固定されていない事で、無造作にパネル周囲に転がしてある状態である。
 このレベルの物がこういう処理方法では、イタ車の電気トラブルは永久になくならないんではないかとも思えるが、取り敢えずは日産部品共版にて取り付けクリップを取り寄せて、シャシに固定してある。

 これはモディファイというより修理や対策といった方が良いのかもしれない。

トランク・ルーム

次にトランク内部には贅沢なマットが轢かれ、汚れ物などを載せるのにはかなりの勇気が必要なほどで、更にトランク中央にスペア・タイヤを背負っているので、ようやくゴルフバッグが1つ入る程度の容量しか無く、一般的な国産車と比較するまでもないが、ちょっとした荷物などは室内の後部シートが比較的広く作られているので、そこを利用すれば不自由はない。

 リア・ランプへのアクセスはトランク後部の内張を剥がして行うことになるが、メンテナンスの為に内張を取り外しやすく作られているわけではなく、トランクのウェザーストリップを外してからマットを剥がしていく事になるので作業には注意が必要である。

 マットを外すとカロッツェリアの確かな仕事の一端を垣間見ることが出来るが、それを見て「ハンドメイドの証拠」と感じるか、「雑な組立作業(イタリアン・ジョブ)」と感じるかはオーナーの見識の違いである。

 まあ、きっちりとした作りを求めるのなら、国産かドイツのメーカーのラインで大量生産される、味も素っ気も無いクルマを選べば良い。

 度々述べるが、カロッツェリアで作られたクルマを所有するには「愛」と「寛大な心」が必要である。
 ジャッキや車止め等の車載工具は、本来スペア・タイヤが搭載されていたスペース(リアのオーバーハングを切り取った為にタイヤを収納する事ができなくなった)に納められているが、工具袋は贅沢な作りの本革製でAUTETH−ZAGATOの刻印がエンボス処理され、中には御覧のような美しいクロームメッキの工具が納められている。

 但し、スパナとプライヤに関しては日産製のショボイ物が入っていたので、工具店で購入したSnap・onのパチもんに交換してあるが、それでも日産製の物よりは随分とマシなシロモノである。