ザガート・ガビアの細部ディティール
 
(エクステリア編


アルミ・ホイール

 足廻りには専用のアルミ・ホイールが奢られているが、これには最近のザガートが好んで使用しているNACAダクトをモチーフにしたディティールが施されている。

 実際の効果は余り期待できそうにないし、ホイールの重量軽減にも殆ど役だっていそうもない上に、この種のデザインはユーザーの好き嫌いがはっきり出る所であり、国産量産車などでの採用は到底考えられない形状だが、なかなかにインパクトのあるデザインである。
 センターの樹脂製キャップには誇らしげにザガート・エンブレムが入り、比較的プレーンな形状にアクセントを与えている。

 このキャップを取り外せば、その外見には不釣り合いな4本スタッドのホイル・ナットが見えるが、この辺りはドナーシャシであるF31からの負の遺産であることは明らかで、これでは最近のスポークタイプホイールなどに換装しようにも似合う物が見つけられないのでは無いだろうか。

ヘッドライトとリア・コンビネーションランプ

 ヘッド・ライトやウインカーは国内での保守点検に有利な日産製部品の流用で構成されている。
特にヘッド・ライトはS13シルビア(初期モデル)の余り明るくないプロジェクタータイプが取り付けられており、ステルビオではライト・カバーのお陰で正体は分かりにくくなっているが、ガビアでは剥き出し状態で、今ひとつ高級感というかスペシャリティーなイメージを持てない仕上がりとなっている。

 リアの灯火類はスモーク処理されたアクリル製のカバーの中に組み込まれているので、「いかにも」な流用感はないが、その品質については問題があるだろう。
(この部品に関してはイタリア製でデザインはともかく、かなり貧相な電装品である。)