夕張岳・芦別岳
夕張岳  1667,8m 夕張 標高差は1168mだけれど、頂上までは遠い。花の山として有名で、ユウパリコザクラなど、この山固有の植物があり、盗掘が問題になっている。金山からのコースもある。4時間20分ほど。

芦別岳 1726,9m 富良野 標高差1401m、旧道コースと新道コースがある。新道コースを登ったここも頂上まで遠かったな〜。登山届けのノートを見ると、前の日に登った人4人ともが熊を目撃したと書いてあった・・・登山口には「熊出没注意!」の看板。私はイヤな予感がしたのです。Baruさんは、熊に会ったら写真を撮りたいなどとノー天気な事を言ってたけど、私は出会ったらどうしたらいいのか真剣に考えていた、紙とライターを出して火をつけたらいいんじゃないか?とかとか。

頂上に近づくにつれ霧雨も降ってきて、風も出てきた。あちこちに熊が掘り起こしたあとがあったり、まだ新しい糞もある。。。それでも、熊よけの鐘は鳴らしながら歩いているし、熊の方で隠れてくれるだろうと、思いこんでいた。頂上は突風で、大急ぎで写真だけ写して下山開始。20分ほど歩いたところで、Baruさんが「あぁ〜〜〜〜ぁ!」とお間抜けな声を出しながら行く先を指さしていた・・・
私を驚かそうとふざけているのだな?と思い近づいて指さす方を見てみると・・な、なんと、(@_@;)本物のヒグマが両手をあげて立ち上がりこちらを見ているではないか!その距離、20mほど。幸いなことにこちらの方が少し高くなっていたので別のフィールドという感じだった。でも向こうがその気になれば、あっという間にこっちへ来れるのだ、、熊の方も突然人間に出会ってしまいどうしたらいいのか困った顔をして(本当にそんな顔をしたのです)しばし見つめ合う。。。

1秒2秒3秒・・そして動いたのは熊の方だった、熊は2〜3歩後ろへ駆け上がったところで振り返った、私は今だ!とBaruさんをせき立て下山道へ向かう、丁度向こうからは見えなくなる方向だったので、それから30分くらいは、もう無我夢中で走りましたね、ふぅ〜〜、もう大丈夫だろうと思ったところで記録しようと手帳を出して字を書こうとしたら、手が震えてる!私の意識とは別な感じで震えていたのです(^_^;)この感覚は初めての経験で、熊に会ったことと同じくらい強く印象に残っている。自然の中にいる熊は、熊牧場にいる熊とは違ってきれいで、大らかで、可愛い顔をしていた、立ち上がったところは、私には3mくらいあるように見えたが、実際は2mくらいだったのかもしれない。芦別岳山頂付近は熊の住みかなので、邪魔しない方がいいのだろうな。人間が勝手に入り込んで、熊に申し訳ないな〜と思いつつ下山した。登り5時間近くかかった。

掘り起こし跡          熊のふん           熊との遭遇

熊が掘り起こした跡です。                   新しい熊の糞                                           こんな感じで遭遇しました!