懐かしのレーシングカー:My Dear Old Racing Cars

トヨタ 2000GT

TOYOTA 2000GT

*シャシー*

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フレームには、モノコックではなくロータスエランに似たX型バックボーン・フレームが使われていました。それに、ボデーシェルがリジッドで固定され高い剛性を確保していました。フレーム前側の開口部にエンジンが収まり、リアのそれにはデフが収まっていました。中央はトンネルとして、ドライブシャフトが通っていました。

フレームの最前端にはダブルウィッシュボーンのフロントサスペンションが、最後端にはリアサスペンションが付き、エンジンはフロントタイヤより後方に位置し、50/50の重量配分に近い値を達成しています。

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サスペンションは、フロント・リア共に不等長のダブルウィッシュボーンタイプでリアのロアアームはパイプ製でした。リアサスペンションでは、上下のアーム間をドライブシャフトが通るため、コイルダンパーはアッパーアームの上方に取り付けられました。

03 ブレーキは、アケボノ製のディスクブレーキで、リアブレーキにはパーキング用のキャリパーが装着されていました。

ステアリング機構は、スポーティー・カーの常として使われるラック・アンド・ピニオン方式です。レシオは14.7で、当時の乗用車の平均値18に比べて鋭いものになっています。また、テレスコピックタイプの調節機構が付いていました。これは、ステアリングを軸方向に調節できるもので、チルトタイプに比べてより体格にあった調節が可能でした。

ステアリングホイールはマボガニー製(木製)で直径は384mmです。

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