懐かしのレーシングカー:My Dear Old Racing Cars

トヨタ 2000GT

TOYOTA 2000GT

*エクステリア*

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TOTOTA2000GTのボデーは、ジャガーEタイプをさらに流麗にしたような美しいものです。

当時の日本車のデザインは、少しでも大きく見せることを考えたボデーの四隅を角張らしたものがほとんどでした。大きく見せるため、四隅を全長・全幅いっぱいまで広げたためボデーの面に張りの無いものになってしまっていたように思います。2000GTの場合、自由にデザインすることが許されていたようで、四隅は絞り込まれていて、また、ボデー側面も十分に張りのある面を作ることが出来ています。2シーターに限定したため、ボデー前後も自由度が大きく、伸びやかなデザインになってます。全高は1160mmと低く、ファストバック・スタイルのリア部分もルーフからスムーズに流れていて、ベストバランスを保ってます。

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フロントのヘッドライトにみえる透明のカバー付いているランプはフォグランプで、ヘッドランプはリトラクタブルタイプで、使用時にせりあがるものです。これは、アメリカ(カリフォルニア)のヘッドライトの最低地上高基準に合わせたものでした。ラジエターグリルはトヨタのTの文字をデザインしたもので、トヨタのフラッグシップとしての役割をになったものでした。

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ホイールはマグネシウム製で、神戸製鋼製のもの

05 ドアは、後端は跳ね上がっていて、これは、ドアを開けた時、縁石にぶつけないように考慮したためだといわれています。低い車体に乗り込む時の乗降性をよくするため、ドアの前後長が長く設定していましたが、それでもフロントタイヤまでの間にスペースがあり、そこは、バッテリー、エアクリーナー、ウォッシャータンクを収納するサービスリッドが設けられています。

リアホイールハウス直後に付けられているのはリフレクターで、絞り込まれたリアランプでは、夜間、後続車から車幅が掴みにくいため、量産車になって追加されました。

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この角度が一番美しいと思うんですが・・・どうです?

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この、ヘッドランプと見間違うフォグランプのカバーが大きいもは、初期タイプ。グリルと一直線になったのは後期型からです。

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左はプロトタイプ用、右が量産車用