うつ病患者は失業危険性は3倍である。アメリカの医学雑誌より(2002年12月)。患者の精神科問題に起因する失業問題は、家族に経済的困窮ばかりか、精神の問題をもたらす(HP管理者補足)。
うつ病が招く失業
患者の経済的苦難を避けるためにも、援助が必要
Jeanie Davis
WebMD Medical News
監修 Michael Smith, MD
【12月9日】うつ病患者は、援助がなければ、仕事を失う可能性が高い。うつ病の人は最終的に失業者に終わる可能性が3倍高いという。
5年間にわたり5,000人以上の成人を追跡した研究において、研究1年目にうつ症状がみられた人の42%が最終的に職を失っていることがわかった。この所見は、民族、既婚・未婚の別、教育水準、収入水準にかかわりなく認められ、また雇用形態がパートタイムであるか、フルタイムであるかも関係がなかった。
本研究は『Archives
of Internal
Medicine』12月号に掲載されている。
うつ病の人は、それ以外の人に比べて病欠が多く、一般的に生産性が低い、と筆頭著者であるMary A.
Whooley,
MDはニュースリリースの中で述べる。同博士はサンフランシスコ退役軍人局(VA)医療センターの内科医とカリフォルニア大学サンフランシスコ校の疫学者を務めている。
これは、うつ病の治療を拒む人にとっては、警鐘となるものだとWhooley博士は話す。
「うつ病には非常に大きな偏見がある」とWhooley博士は述べる。「うつ病は糖尿病のような病気のひとつであって、その症状を緩和し、仕事を継続することを可能にするさまざまな治療法があることを、受診を拒む人々には認識してもらいたい。こうした人々はこうした偏見を克服し、助けを求めることを嫌がらないことが必要だ」
出典
December
2002 Archives of Internal Medicine * News release, University of California, San
Francisco.