2007年における重点活動
2007年の初頭にあたり、今年の医院での重点活動を明確にしたいと思います(2007年1月記)。
1、「ドクター・ストップ」による介入で、勤労・勤勉者の健康危機を回避する。
個人の自律が期待されている時代です。それとともに「対他配慮性」あるいは「同調性」が強い人々への安全配慮がなされなくなっています。「付き合い」・「サービス」残業のために残業時間が80時間以上の危険域に達するなどの職場中心の行動パターンとなって、身体健康や家庭の資源が危機状態なっている方々が目立ちます。職場に安全配慮義務があるのですが、その義務が履行されないことが多くなっています。
個人の健康が危機状態の場合は、「ドクター・ストップ」を出します。つまり、診断書を出して、勤労・勤勉者を健康障害の職場から健全な隔離を行います。
2、「ペースメーカー」の役割を行います。
勤労・勤勉者に「ドクター・ストップ」をかけた後に、安静・休養の指導を懇切丁寧に行います。要望に応じた目標に到達出来るように一緒に努力します。個々人によって指導内容を変えなくてはいけない大変な仕事です。カウンセラーと連携しながら、個人の状況や要望に沿った指導を行うように努力します。
3、「アクセス」の向上をする。
勤労・勤勉者のアクセスが便利な場所にサテライト医院を作ります。この件は「精神科スタンド」計画を既に提唱しています。この実現を早めたいと考えています。今年6月より東京の中心部である港区虎ノ門二丁目にサテライト医院を開設予定です。勤労・勤勉者のアクセスの向上が見込めます。ご期待ください。
4、「ウエイト」の短縮化を行う。
予約制の徹底により診療の待ち時間を短縮化してきました。昨今は事務手続きの煩雑化により、事務処理段階で待ち時間が発生するようになっています。今年は電子カルテの導入により、事務処理時間を短縮化します。
5、「アッパー」への関与
河川にたとえれば、「川上」部分への医療介入が効率の上で有効です。社会や家庭のトップ層が発病することで健康問題は雪崩減少を起こします。精神医療は底辺、下層のものという偏見・誤解があります。今後は「川上」に向かった医療を行っていきたいと考えています。
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