志ん:明治43年(1920)〜大正12年(1925)

 

明治43年(1910) 0歳

群馬県沼田市に、三女として生まれる。

実家は大きな米屋「扇屋」を営んでおり、志んが生まれた頃は現在の市街地一帯を所有していたという。

ちなみに現在は普通の小さな電器屋となっている。いわゆる「上の世代の誰かが遊び人で身上をつぶした」っていう、よくある話である。

それはさておき、当時はとにかく裕福な家だったらしい。たとえば、志んの弟たちは、東京帝国大学やら商船大学校(現在の東京商船大学)などに進学。

しかし長男と志ん以外の娘は、家から一歩も出さず、長男は家を継がせるのみ、娘たちは、学べるものは裁縫くらいであった。

そんな中、上級学校に進学し、後に職業を持った志んは、いわゆる「こいつぁ学問でも身につけさせねぇと……」の部類だったのかも。

 

大正12年(1923) 13歳
優秀な成績(あくまで本人談)で「群馬県立沼田高等女学校」(今の沼田女子高校)に入学。

この年、関東大震災が起こる。志んの実家も、積んであった米俵が崩れるなど、大変な被害にあった。

 

「その頃の久三郎」を読む

女学校を卒業した志んは?

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