狂言を見に行くまで
チケットをとるには?
狂言のチケットは、大きいイベントになると「チケットぴあ」などで取り扱っていますが、ほとんどの場合、よい席は常連さんに確保されていて、あまり流れていません(チャレンジしてみた)。指定席を確保するには、だいたい次の方法があるようです(ちなみに、一門自らお出迎えされるような超常連のお客様になる方法は、まだ知らないので、ここでは省きます)。
- 一度公演を見たときに、アンケートを出す。すると、興行している会社やホールなどから次の公演の案内が来る。そこに「優先予約のご案内」が入っていることも多い(!)ホールで行われるものはこのパターンで手に入る。
- 好きな一門があるなら、その一門の「友の会」や「ファンクラブ」に入る。一年に数度、「優先予約のご案内」が来る。これは、一門が独自に行う狂言公演の場合が多い(能楽堂)。
- 「友の会」に年間公演制があり、一年分の公演(年四回など)をまとめて買う制度もある(すべての友の会にあるわけではありません)
狂言もブームになって、チケットがとりづらいといわれますが、逆に「狂言だけのイベント」も多くなり、コツさえ覚えればさほど大変ではないような気もします。
公演の種類
- ホール公演
……狂言を新しい形(新劇のように、とか、小道具を使って、など)で上演するときや、能楽堂のない地方で公演するときはホールで行います。経験談では、特に地方でのホール公演では、狂言師自身による演目の解説があることが多いようです。
- 能楽堂公演……伝統的に行われるものです。
観劇のルール
- 服装はなんでもかまいません。年配の方の中には着物を着こなしてらっしゃる方もいらっしゃいますが、若い人の多くなった現在では割合はさほど多くありません。
- 携帯電話の電源を切る。
- 始まったらホール内に入ってこない(時間に遅れない)……ホールではコンサートや他の演劇同様、公演が始まると電源が落ちますが、能楽堂では始まっても客席の電灯はそのままです。したがって客からも演者からも客席が丸見えということになります。そんなときに席をさがしてうろうろしている人がいると、集中力を妨げられて大変迷惑になるので、もし始まっていたら次の演目まで外で待ちましょう。
- 笑い所を間違えない……これはわたしもまだマスターできてなくて、どういうところで笑うのがいいのか、イマイチわかりません。ただ、ごく初心者の中には、男性が女性の格好をしている(狂言師は多くが男性です)だけで笑ったりする方もいるようです。堅苦しく勉強をせよというのではないのですが、回数を重ねて、「ここぞ」というときに笑えるようになりたいと思います。
- 拍手の場所……狂言では、演者が登場しても拍手をしません。終わったときは、拍手をすることが今では通例に近くなっていますが、演者自身は、橋懸かりをわたって幕に入るまで、演技をしています。もし拍手をするなら、演者が幕に入ろうとする瞬間をねらうのが、一番いいかもしれません。
当然ですが、上演中は喋らないでくださいね。素囃子なんかで、演奏が続くと、喋る方がいて集中力をそがれてしまいます。とはいえ、上に書いたことはほとんど、どの演劇でも当てはまることではないでしょうか。さほど難しいことではないと思います。
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