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2007年6月24日(日)

 今日は慶應義塾将研三田会チームとして出場する社団戦の初日。朝9:00浜松町駅集合というのはやや早すぎたような気はするが、召集がかかったメンバーは予定通り集まって、試合に挑むことができた。

 今回チームを新規登録した関係で3部リーグからのスタートとなった。一昨年・昨年と明治大学OBチームより助っ人依頼を受けて2部リーグで指し、昨年は見事チームを1部リーグに昇格させることに多少なりとも貢献できただけに、今年はそのまま明治チームで1部リーグの試合に出場したいなという気持ちもゼロではなかったが、やはり自分の出身校のチームを優先すべきと思い、慶應チームで出場することに。

メンバーは佐藤厚さん・藤原大王・岩本さん・私・小関・小泉・斎藤(優)のOB陣に井元・鈴木の現役2人が加わった9名。冷静に考えて3部リーグではダントツの優勝候補だと思ってはいるものの、社団戦のレベルの高さも十分知っているつもりだったので、油断しないで挑んだ。

ちなみに社団戦は各チームにゼッケンが配布されるのだが、チーム登録時に申し込んだデザインと違う色のゼッケンになってしまっていたため、大会幹部に申し入れを行った。慶應義塾の旗はブルーレッドブルーなので、ゼッケンの色はブルー、チーム名は赤、ペンマークは黄色でなくては慶應らしくない。些細なことのようだが、チームカラーのこだわりは重要である。

1回戦:対オール大泉高校   6−1勝ち

序盤カニカニ銀模様から中央突破されて、一方的に相手の攻めの桂とこちらの守りの銀が交換になってしまい、いきなり必敗形となってしまう。さすがに最後は負けを覚悟したが、相手が何故か2度も即詰みを見逃してくれ、辛勝。1回戦から冷や汗の勝利だったが、チームは小泉が負けただけの6−1勝ち。

2回戦:対スマイル   6−1勝ち

戦形は相手の角換わり棒銀に対し、こちらは得意の右玉でいなす作戦に。難解な将棋をやっとの思いで優勢に導いたと思った次の瞬間、相手が王手を放置して攻め込んできたため、いきなりゲームセット。中盤の内容は右玉党の自分としてはこんなものだろうと思って普通に指していた局面が、実はこちらが相当悪い局面だったと思われていたようで、ギャラリーからはひどい内容だったと酷評された。今振り返ってみても、あれぐらいは右玉党なら何とかする局面だと思うのだが・・・。何はともあれこれで2連勝。チームは藤原大王が谷川兄に負けただけの6−1勝ち。

3回戦:対なし   6−1勝ち

自分の対戦相手が持ち時間が切れる直前まで試合会場に来ていなかった。不戦勝かと思いきや、持ち時間残り3分という局面で相手が会場に到着した。この持ち時間の差は大きいと思って余裕で指していたのだが、左玉で大作戦勝ちになった後、自分から強引に決めに行ったのがまずく、いきなり敗勢に陥ってしまう。終盤詰めろではない手をあたかも詰めろであるかのような手つきで連発すると、相手がひよって受けに回ったため、再逆転し、辛勝。チームは岩本さんが負けただけの6−1勝ち。個人もチームも3連勝と絶好調だが、個人的には内容だけ見れば0−3でもおかしくなかった。

4回戦:対新宿343空剣部隊   7−0勝ち

戦形ははまたも得意の左玉を採用。ここまで内容が悪かったが、この4回戦は珍しく(?)快勝。チームは7−0で完封勝ち。チームも個人的にも4連勝と、初日にしてはこれ以上ないスタートを切ることができた。

・・・ということで、6−1、6−1、6−1、7−0という圧勝が続き、現在単独首位である。だが、よくよく見てみると今日の対戦相手はほとんど勝ち星を挙げていない相手だったようで、ほかにも3チーム4連勝しているのだが、うちのチームだけが昇級候補とまだ当たっていないようであった。来月から直接対決ラッシュが始まるので、今一度しっかり調整して試合に臨むことにしよう。

チームで軽く打ち上げをした後、家族の食事会に合流。そこで衝撃的ニュースが。何でも今度映画の撮影とか何とかで、隣に住んでいる祖父の家でロケが行われるとか。来年公開の映画らしく、まだ大分先の話のようだが、何やら面白そうな話で楽しみである。



2007年7月29日(日)

今日は社団戦の2日目。エース藤原大王が不在ということで、その穴を誰が埋めるのかがポイントとなるが、まぁ冷静に考えて3部リーグなので、何とかなるだろうとは思っていた。前日飲みすぎのため、主将斎藤優が遅刻したのはどうかと思ったが・・・(笑)。

今日は我々慶應義塾将研三田会チームが設営当番。ということで朝早くから集まって設営を行ったのだが、幹事の方々の指示があまりにも不明確で、動きづらかった。仕事上、事務局としての運営を常に考えさせられているので、社団戦の運営係の人たちはそういう業務に慣れていないんだなと、つくづく思った。

さて、それでは今日の社団戦の結果を振り返ってみるとしよう。

5回戦:対理科大OBチーム
 6−1勝ち

 今日の初戦は理科大OBチームと。自分の将棋は相手の右玉に対し、得意の菊水矢倉に構えた。右辺で一方的な押さえ込みを喰らってしまうが、菊水矢倉にしっかりと囲った後、玉頭から喰い付きを見せると、意外に厳しかったようで、最後3手詰めを逃すというアクシデントはあったものの(笑)、何とか勝利。何気に最後まで危ない将棋だったが、とりあえず勝ててほっとした。「中盤の内容が悪い、途中は必敗だった」などとチームメイトから酷評をいただいたが、さすがに「必敗だった」は言いすぎだろう。今考えてもそこまで悪いとは思えない。

 チームの方は岩本さんが負けただけの6−1勝ち。藤原大王を欠いているにもかかわらず、そんなことを全く感じさせず、圧勝スタート。

 昼食に向かう途中、岩本さんが「斎藤優が朝からちゃんと来ていれば、オーダーがずれて自分が負けることはなかった」という意味不明な理屈で自分を納得させようとして、周囲を沸かせていた(笑)。


6回戦:対北大OBチーム  5−2勝ち

 昼食後は北大OBチームと。初日4連勝しており、直接対決・・・かと思いきや、今日の初戦では負けていたようだった。自分の将棋は相矢倉で▲3五歩△同歩▲同角△4五歩という定跡へ。正確に指しても先手に不満はないところ、相手に疑問手が出て、一方的に攻めることができ、最後は全駒勝ち。
 チームの方は岩本さんが北大のエース川崎君(元関東オール学生選手権者)相手に圧敗、昨年の慶應準名人天野君(現役)が振り穴相手に逆転負けしたものの、残りを全部取って5−2勝ち。


7回戦:対東京都教職員チーム  5−2勝ち

 7回戦は東京都教職員チームと。自分の将棋は相手の四間飛車に対し、こちらはいつもの居飛穴。しかし後手番で端歩を受けながらの居飛穴は欲張りすぎだったかもしれない。あっというまに相手にぶっ捌かれて必敗となった。内心どうしようもないなと思っていたところ、相手の携帯が対局中に鳴るというアクシデントが発生。こちらの強引な喰い付きに対し、冷静に対処すればこちらの負けだったはずが、携帯に気をとられたか、相手が急にミスを連発。最後はこちらの王様を詰みと錯覚して駒を渡しすぎたため、急転直下こちらの勝ちとなった。
 実力で逆転したというよりも、相手の携帯に助けられたようなもの。試合中に携帯の電源を切っておかなかったこと、携帯に気をとられてしまったことは全て相手が悪いだけの話ではあるのだが、自分の実力とは全く関係ないところで逆転勝ちになってしまったため、正直勝った気がしなかった。

 チームの方は岩本さん・櫻井の塾高コンビが揃って負けたものの、その他は全部勝って5−2勝ち。ただし途中は3−4負け〜2−5負けまであったらしく、かなり寒い状況だったらしい。3部リーグとはいえ、油断すると痛い目に合うと痛感した。


8回戦:対フェアリープリンセスチーム  6−1勝ち

 今日の最後の試合はフェアリープリンセスチームと。女性だけのチームだが、意外と若手が少ないチームだった。自分の将棋は相手のメリケン向飛車に対し、傲慢に歩を掠め取りに行ったところ、銀が退路を失い、銀損必死の局面を迎える。単純に銀損になっては勝負にならなくなるので、銀が死ぬ直前に強引に喰い付きをみせると、相手が対応を誤り、最後は全駒勝ち。とりあえず勝ててほっとした。
 チームの方は現役の鈴木主将が明治のOG原田さん相手に即詰みを逃してまさかの敗北を喫したが、それ以外は勝って6−1勝ち。


ということで、初日に続き、今日もチームは4連勝。個人的にも4連勝(これでチームとしても個人でも通算8連勝)。気がつけば全勝者はこの段階で佐藤厚さんと私だけとなった。内容的には負けだった将棋も拾うことができ、今日はなぜかツイていたらしい。


次回は8月末。9月末の証券アナリストの試験が近いため、行くかどうかは迷っていたが、どうやら次回も藤原大王が参加できないようだ。試験勉強は早目から準備して、社団戦に極力参加できるよう頑張りたいと思う。

前回は注文した通りの内容でゼッケンが作られていなかったため、大会幹部の方に再度注文どおりにゼッケンを作り直してもらうようお願いしていたのだが、今日のゼッケンの出来は非情に悪かった。手作業でスプレーやらインク染めやらをしているらしく、ムラがあって非常に汚い仕上がりだった。あまりにもひどかったので、今日再度抗議したのだが、個人による手作業ではあれが限界のようだ。とはいえゼッケンは今後ずっと何年間も使っていくものなので、もう少しまともなものを用意してもらえるようお願いすることに。


2007年8月26日(日)

今日は社団戦三日目。強豪東北大戦をはじめ、税理士会チームなど、直接対決があるので、気を引き締めて臨むことにした。・・・と言っても前日までの調整はろくにしておらず、昨夜も楽譜の編集作業で寝不足になってしまい、コンディションは最悪だったかもしれない。
さて、今日はその社団戦三日目の結果を振り返ってみるとしよう。

9回戦:対東北大学 5−2勝ち

今日の初戦は強豪東北大と。学名出場経験のある花岡氏をはじめ、杉氏・松田氏など中堅どころが揃っており、侮れない。個人的にも5年前のオール学生団体戦で花岡氏にしばかれていたので、花岡氏と当たったら厳しい戦いになるだろうと覚悟していたが、自分の相手は伊藤氏に決まった。
伊藤氏との将棋は、相矢倉から作戦勝ちとなった。作戦勝ち自体は嬉しいことではあるが、作戦勝ちしただけに気になる手順・嫌な変化が目に付き、攻めの構想をどうするか非常に迷ってしまった。それでも悩んだ末に結果的には最善の構想を採用したと思われ、難解な変化ながらこちらの攻めが綺麗に決まり、最後は圧勝。

チームを見てみると、2日目に続き、岩本さんが負けていた。2日目の0−3をひきずっているかのようで、まだまだ波に乗れていないようだった。その他、ここまで8戦全勝中だった佐藤厚さんに初めて土がついた。残りは全員勝って5−2勝ち。強豪東北大相手なだけにこの結果はまずまずだったように思う。小関ー花岡戦での逆転勝ちが大きかったか。


10回戦:対白門シルバー 6−1勝ち

ここまで3−5と結果が出せていなかった岩本さんを勝たせようということになり、岩本さんを七将で出すことに。そして気がつけばここまで唯一9−0だった自分がついに大将で出る羽目になった。この10回戦は小関・斎藤優を切って現役を多く出すことになり、正直チームが勝てるのかどうか自体不安だったが・・・。
自分の将棋は矢倉中飛車から一方的に攻めまくって圧勝。えらく気持ちが良かった。チームの方は現役の誰かが負けたみたいだったが、6−1勝ちと圧勝。


11回戦:対税理士会 4−3勝ち

再び勝負どころの税理士会戦。将研三田会の方が大将・三将で出てくるという情報が入り、私と小関がそれぞれ当たることになった。

私の相手は元慶應名人(第2回・第13回の慶應名人)の久保田さん。相矢倉の定跡形で、先手のこちらが優勢といわれている変化だったが、実践的にはこちらの玉が薄く、中々大変だったように思う。ツギ歩・王手飛車の筋などを絡めて、お互い手順を尽くしての応手が続いた。途中歩切れになった瞬間の不備を咎められ、大変な形勢だったが、馬を自陣に引き付けて銀とと金の両取りをかけてからはこちらが優勢になった。最後は鮮やかに即詰みに討ち取ることが出来てよかった。

さてチームの方を見てみると、小関が香車1枚不足のため、相手玉が詰まず、無念の負け。また、斎藤優・佐藤厚さんも揃って負けたため、チームに緊張が走った。そして3−3で川上が残った。川上は大優勢だったはずの将棋から、一時は逆転まであったようだった。それでも何とか川上が勝ってくれたおかげで、何とか4−3勝ち。勝負どころとはいえ、3部リーグで小関・斎藤優が揃って負けるとは意外だった。


12回戦:対なんなん将棋亭 7−0勝ち

今日の最終戦はなんなん将棋亭チームと。再び小関・斎藤優を切るというオーダーだったため、10回戦に続いてチームの勝利が心配だったが・・・。
自分の将棋は相手の四間飛車穴熊対こちらの銀冠。大学時代によく使っていた仕掛けを決行したが、思ったほど成果は挙がらなかった。優勢になる順はあったと思うのだが、気がつけば穴熊玉が非常に遠い存在となり、自分の方だけ終盤戦を迎える羽目になった。団体戦ということに加え、個人的に全勝がかかっていたため、あっさり土俵を割るわけにはいかず、しぶとく粘っていたら何とか持ち応えたようで、最後は自玉の不詰みを読み切って必至をかけ終了。難解な将棋だったが競り勝つことが出来て良かった。

チームを見て見ると、既に残りは6人とも勝ったようで、久々の7−0で完封勝ち。小関・斎藤優を切ったこのオーダーにも関わらず、みんな良く頑張ったと思う。


・・・ということで、何とかチームも12連勝、個人的にも12戦全勝と結果だけは出ている。将棋の内容的にも今日は悪くなく、寝不足の影響は結果に出なくて本当に良かった。

帰りの電車で寝過ごすという影響はあったものの(笑)、将棋そのものはいい感じだった。


2007年10月28日(日)

今日は社団戦4日目。泣いても笑っても今日で全ての結果が出揃う。幸い、ここまでチームも個人も12−0と絶好調だっただけに、最後まで全勝で締めくくりたいと思っていた。
朝からちょっとしたアクシデントがあり、7名ぎりぎり揃うはずが、櫻井が来なかった。あわてて大野を呼ぶことになったが、朝の集合時間に電話してそれから呼んだので、初戦には間に合うはずがなかった。
会場に到着すると、チームごとの星取表に加えて、個人成績の上位者が掲示されていた。気がつけば3部リーグでは自分が単独トップだったらしく、自然と全勝への気合も高まった・・・はずだった。

13回戦:対TOKATSU

今日の初戦はTOKATSUチームと。TOKATSUはここまで暫定3位。6人で戦うには少々厳しい相手だが、全勝を狙う慶應将研三田会としてはいずれにしても勝たなければ話は始まらない。

自分の将棋は相手の右四間に対し、矢倉で対抗した。ずっと難解な将棋だったが、終盤ようやく勝ち筋に入った。受けに徹すれば余し勝ちとなるはずのところ、強引に寄せにいったのがまずく、相手に駒を渡しすぎて無念の逆転負け。初戦でいきなり個人的全勝記録の夢が打ち砕かれた。

チームの方は6人しかいなかったものの、何とか4−3勝ち(佐藤厚さん・岩本さん・小林さん・小関勝ち)で踏みとどまり、全勝をキープ。個人の全勝を逃したのは痛いが、まずはチームの勝利でほっとした。


14回戦:対棋友館

いよいよ事実上の決勝(?)ともいうべき肝の一戦。棋友館は2敗しているものの暫定2位。指導棋士河合さんを柱として、若手層中心のチームである。直接対決で勝てば、文句なしに優勝が決定する。皆気合も入っていたはずたったが・・・。

自分の相手は恐らく小学生。角交換型中飛車で来られたので、玉頭位取りで対抗し、終盤の玉頭戦で決着をつけようとしたが、中盤の難所で放たれた筋違い角が素晴らしい構想で、以下は追い上げたものの届かず完敗。

チームの方は小林さんが指導棋士河合さんに圧敗、岩本さんがアマチュア女流名人の小野ゆかりさんに圧敗、佐藤厚さんも圧敗、大野も圧敗ということで、小関・小泉が勝っただけの2−5負け。ついにチームの全勝記録も途切れてしまった。


15回戦:対埼玉大OB

チーム・個人とも全勝記録が途切れてしまったとはいえ、最終戦である15回戦で勝てば、文句なしの優勝である。勝ち点も2位の棋友館に大差をつけており、事実上ほぼ優勝は決定していたようなものだったが、最後まで気を引き締めて臨むことに。

自分の相手は岐部氏。現役時代、関東A級リーグ戦で見かけたことがあったが、対戦するのは初めてだった。岐部氏の先手四間飛車に対し、5筋位取り居飛車穴熊を採用した。まだ駒組みの途中と思われた局面で突然の猛攻を喰らってしまい、またも苦しくしたかと思っていたが、局面は以外に難解だったようで、収まった局面ではむしろこちらが優勢だったと思う。しかし終盤馬の利きを通されてみると、寄せ方が全くわからなくなり、気がつけば相手の入玉が受からない形になってしまった。どうにもだめだろうと思いつつ執念で二枚竜を引き付けると、最後は岐部氏が受け間違えてくれて辛勝。
内容的には納得できないが、何とか最終戦は勝つことが出来てよかった。

チームの方は佐藤厚さん・岩本さん・小林さん・小関・私が勝ちの5−2勝ちで、見事優勝が決まった。

3部リーグなので優勝しないとまずいなとは思っていたが、やはり4ヶ月間15回戦という長丁場で戦ってきただけに、優勝できたのはとても嬉しい。個人的には13勝2敗で個人賞を逃してしまったのが残念ではあったが、それでもチームの勝利には一番貢献することが出来たし、とても良かったと思っている。

来期は2部リーグに昇級となったが、今日のみんなの将棋の内容では来期1部リーグへの昇級は大変だろうと思う。個々のレベルアップが必要不可欠ではあるが、皆学生時代の実力を維持するのは至難の業。どれだけピーク時に近い状態で調整できるかが勝負である。来期も東京近辺で勤務していれば、また社団戦を頑張りたいと思う。

家に帰ってきて、早速東京アマチュア将棋連盟のホームページを見たら、もう優勝チームの写真がアップされて
いたのでリンクを貼り付けして、今日の日記を締めくくることにしよう。

http://homepage2.nifty.com/toushouren/18shadan3.htm


2008年11月30日(日)

今日は今年の社団戦の最終日。慶應将研三田会チームは3日目までで暫定2位。2位以内に入れば入替戦なしで1部昇級となるが、2戦目に直接対決を控えている。勝ち点の関係で直接対決では勝たなくてはいけない状況らしい。しかし、今日は強力なメンバーが揃っている。昨年はチームを牽引する戦績を残すことができたが、今年は大阪に転勤になった影響でこれまで全く参加していなかった。今日はたまたま東京出張とかぶった影響で参加することになったので、何試合使ってもらえるのかすら全く分からない状況であったが、とにかく将棋を楽しみたいと思っていた。

1回戦:対稲棋会紺碧の空

今日の最初の相手は宿敵早稲田のOBチーム。私と同期や年代が近い人が多かった。まずは当たりから(以下敬称略)。

             大将   副将   三将   四将   五将   六将   七将
慶應将研三田会   森本   関向   斎藤   高橋   小関   永井   藤原
稲棋会紺碧の空    ?    近藤    ?    工藤   岡部   河田   三枝

全ての当たりをきちんと見ていなかったので、一部記憶が飛んでいます(すいません)。オーダー表交換前から永井ー河田戦を期待する声があったが、因縁の対決(?)が実現してしまった。現役時代は同期河田君をカモにしていたが、近年公式戦で初めて河田君に負けて以来の対戦となり、少々自信をなくしていた。・・・がしかししかし。冷静に見て、今日の慶應将研チームは相当強い。どれも慶應有利と思われるが、一番実力差が小さいのが自分のところと思われたので、心して対局に臨むことにした。

河田君との将棋はがっぷり四つの相矢倉になった。中盤仕掛けたところまでは先手(私)のペースだったが、端攻めからの反撃で非常に難解な形勢となった。ちょうどこの頃、両隣の小関ー岡部戦と藤原ー三枝戦の2つが必敗形となり、大将〜四将までの将棋を見ていなかった自分は、一人チームの負けを心配しながら戦っていた。

私の将棋はその後、こちらからも端にアヤをつけてから自陣に手を戻したところ、河田君が角切りからバーストし、最後はきっちり1手勝ちを読み切って快勝。難解な変化も含めて全体的によく手が見えていたと思う。まずまずの内容で勝ち切ることができた。

その他の将棋は、森本・斎藤優・高橋さんはしっかりと勝ち、4−0でひとまずチームの勝利が確定する。その後、どうしようもなかったはずの五将、七将も最後にはしっかりと逆転勝ちし、これで6−0。残る関向さんも早々と入玉を確定し、相手のミスもあって時将棋になることなく、きっちり寄せ切った。・・・ということで結果は7−0で完封勝ち。


2回戦:6−1勝ち(斎藤優負け)

昼食休憩を挟んでの2回戦も1回戦と同じフルメンバーで臨んだ。入替戦なしで昇級できるかどうかの直接対決(?)だったこともあって、気合が入っていたはずだったが、相手が何故か6人しかおらず、七将の自分は不戦勝。「わざわざ大阪から出向いてきて不戦勝」と思うとつまらない感じもしたが、おかげでS級の将棋も含め、たくさんの将棋を観戦することができた。

2回戦のチームの結果は6−1勝ち。斎藤優は強豪下村さんの居飛車穴熊相手に四間飛車で必勝形となったが、完切れ寸前の相手の攻めに対応を間違え続け、最後は寄せ切られてしまった。


3回戦:6−1勝ち(中島負け)

2回戦で6−1勝ちと圧勝し、入替戦なしでの昇級がほぼ決まったこともあり、最終戦は関向さんに代わって中島を投入。中島は今年の社団戦で皆勤賞であり、ここまで7−4とチームの勝利に大きく貢献していたが、前日飲みまくって体調不良だったらしく、その影響(?)もあってか惜敗。

自分の将棋は相手の三間飛車に対し、左美濃で対抗するが、こちらの陣形がバラバラの状態で機敏な仕掛けを喰らい、終盤にも桂捨てからの荒捌きを喰らってしまった。恥ずかしながらあの桂捨ての筋は完全に見落としていた。しかし、幸い時間が残っていたこともあり、玉頭からの反撃を含みに最善の粘りを続けた結果、最後は一瞬こちらの玉が詰む瞬間があったが、見逃してもらい辛勝。内容的にはイマイチであったが、久々に読みの入った終盤戦を楽しむことができた。


・・・ということで、今日は7−0、6−1、6−1と圧勝で準優勝することができた。最終戦が終わってから表彰式まで無駄な時間を過ごす羽目になったり、優勝チームの賞品が布団!など、事務局の運営には問題が多々あった気がするが、無事に記念撮影を終えて祝勝会へ。

今年は思いの外将棋に費やす時間が短く、試合にもあまり出場できなかった。それだけに今日の社団戦は非常に楽しく過ごすことができてよかった。再来週には慶應名人戦も行われる。仕事の状況もかなりピンチなので出場できるかどうか微妙な状況ではあるが、できる限り将棋関係の行事には参加したいと思っているし、そうした時間を大切にこれからも頑張りたいと思っている。


2009年7月5日(日)

今日は待ちに待った社団戦の初日。個人的には初めて1部リーグで指すということもあり、高いレベルで厳しい戦いになると覚悟していたが、同時に強豪とたくさん指せる貴重な機会でもあり、非常に楽しみにしていた。

朝、9:45に浜松町駅改札に集合のはずが、何故か時間通りに来たのは3人だけ。藤原大王は対局開始直前に来る有様。今日はO関の欠場が非常に痛く、更に藤原大王まで間に合わない・・・なんてことになると・・・、と心配していたが、どうにか間に合った。メンバーは藤原大王、関向さん、ケンローさん、斎藤優、森本、鈴健、私の7人。

1回戦:対翔風館TLS

1回戦は翔風館TLSと。アマ強豪の遠藤さん・矢橋さん・古賀さんがいるチームである。藤原大王が遅れて来た関係で、藤原大王は七将に。しかし、七将にも関わらず、相手は古賀さん。うーん、やはり1部リーグはどこも強いチームだ。

自分の将棋は相矢倉からやや作戦勝ち模様になるも、その後中々優勢にもっていくことができず、難解な終盤戦に。相手が駒を渡さざるを得ない展開に持ち込むことができて、最後はぴったりの即詰みに討ち取ることができたが、非常に難しい将棋だったように思う。

チームの方は関向さん、斎藤優、ケンローさん、私が勝って4−3勝ち。森本は遠藤さん相手に終了6手前まで必勝だったらしいが、ありえない大逆転負けを喰らってしまったとのこと。鈴健は矢橋さんに圧敗、藤原大王は古賀さんのミレニアム相手にやや苦戦気味かな、と思われたが、その後いい粘りをしていた・・・はずだったが、致命的な見落としで角の打ち場所を間違え、馬・角の両取りをかけられ終了。見事に相手のエース3枚は抜かれてしまったが、その他をしっかりと取って4−3勝ち。幸先の良いスタートを切ることができた。


2回戦:オール早稲田

2回戦はオール早稲田と。ここも非常に層が厚いチームで、オーダー表交換をした古土井さんを控えに回すほど。自分の将棋は相矢倉から吉澤さんの早囲いを咎めにいったが、咎めきれずに作戦負けに。そこから必死に食いついて勝負形に持ち込んだと思っていたが、終盤相手のと金をはずす順を見送ってしまい、最後もまだ難しかったはずの局面で粘りを欠いて負けてしまった。全体的に完敗といえる内容だったが、途中何度かチャンスがあっただけにもったいないことをした。

チームの方は藤原大王が外山氏に、森本が山田敦幹氏に勝ったものの、残りをすべて取られて2−5負け。


3回戦:対調布SC

3回戦は調布SCと。メンバーを見ると昔吉祥寺で教わった人たちがかなりたくさんいたように思う。自分の将棋は得意の米永流急戦矢倉から継ぎ歩・取り込みでポイントを稼いだかに見えたが、中央からの相手の反撃が非常に厳しく、最後は手数計算を完全に間違えてしまい、一直線に負けにしてしまった。どうも終盤の集中力が足りなかったように思う。

チームは藤原大王・斎藤優・森本・鈴健が勝って4−3勝ち。自分の負けでチームが3−4負けだったら久々のS級戦犯をやらかすところだったが、鈴健が藤井氏相手に勝ったのは大きかった。


4回戦:対白門

白門はどうやら中央大のOBチームのようだ。自分が現役の頃に当たった人もいた。自分の将棋は相手のダイレクト向かい飛車対私の左美濃。途中指しやすい形勢が続いていたと思うが、小ミスから互角の捌きあいに持ちこまれ、最後は詰まないと思っていたこちらの玉がぴったり詰んでしまい、頓死。どうも今日は終盤の集中力が欠けていたのか、そもそも実力なのか、ともかく終盤戦で競り負ける場面が目立った。

幸い、チームは私と鈴健が負けただけの5−2勝ちで事なきを得た。

結局チームは3−1と1部リーグとしてはまずまずの出だし。だが、個人的には1−3と全く冴えなかった。それでも初戦は自分が勝ってチームが4−3勝ちだったので、全く意味がなかったとまでは言わないが、足を引っ張りまくったのは事実だろう。相手が強いことは勿論あるが、それでも最低2−2くらいにはできたはずで、実力不足を痛感した1日だった。

今日は色々と反省の多い1日だった。社団戦2日目は鬼門で、麻布・NEC・リコー・ウエスタンとの4連戦。特にNEC・リコーの2連戦はS級クラスが集う超強豪チームなだけに、個人としてもチームとしても厳しい戦いになることが予想される。少なくとも今日のような不甲斐ない将棋を指していたら、全く歯が立たないと思われれる。来週のアマ名人戦をはじめ、少しでも将棋に触れる時間を増やし、しっかり調整をして臨みたいと思う。


2009年7月26日(日)

今日は社団戦の2日目。優勝候補チームとの連戦が続く鬼門の1日であった。初日にチームは3勝1敗とまずまずの出だしだったので、今日をいい形で乗り切れれば入替戦なしでの自力残留が見えてくるのだが・・・。

5回戦:対麻布OBチーム

麻布OBチームは元学生名人の小林知直君を中心にまとまった強豪チーム。ただし今日NEC・リコーと当たることを思えば、この麻布戦は勝っておきたいところであった。

私の相手は山内祥敬氏。現役時代に1度対戦したことがあり、その時は中盤の難所で山内君が二歩を打って終了した。今日の将棋は後手番の私が急戦矢倉を見せると、山内君は先後同型矢倉に誘導してきた。この戦形は自分のテリトリーのはずだったが・・・。7九玉3一玉の形で▲4五歩と山内君が仕掛けてきたが、こちらが桂得する展開となり、局面もうまく収まってやや優勢になったと思う。・・・とはいえ実際には微差だったようで、中盤の難所で攻め合いに持ち込み損なって攻めが頓挫してしまい、最後は綺麗に詰まされてしまった。

チームの方は関向さんが小林知直君の振り穴に辛勝し、小関、鈴健が勝つも、ケンローさんが多々野君にシバかれ、斎藤優も負けて3−3で森本ー武内戦を残す。森本は苦しい将棋を粘りに粘るが、惜しくも届かず競り負けて3−4負け。
・・・ということで3−4の4に入ってしまい、戦犯となってしまった。


6回戦:対NEC

初日の2回戦から負けっぱなしだったので、当然の如く2回戦は切られた。NECは清水上君・加藤幸男君を中心にタイトルホルダーばかりが集まった超強豪チーム。

特に観ていて面白かったのが、清水上ー関向戦と加藤幸男ー森本戦。序盤からポイントを上げていく清水上君の構想の素晴らしさには感心させられてしまった。最後は関向さんが王手馬取りを喰らって大差で圧敗してしまった。森本は強い将棋で加藤幸男君に圧勝。途中加藤君の攻めがつながるかどうか、微妙な局面もあったが、森本の受けは正確で、きっちり受け切って圧勝。
ケンローさんが宮原君に圧勝し、鈴健も知らない人に圧勝し、3勝を上げるも、小関が長岡さんに圧敗、斎藤優も林さんに圧敗、中島も辻さんに圧敗で結局3−4負け。負けた4つは最後は全部圧敗だったので、「惜しかった」とも言い難いが、強豪NEC相手にあと1勝で勝てたわけで、悔しかったのは言うまでもない。


7回戦:対リコー

どうしてこうも強豪チームとの連戦が続くのだろう。1部リーグのレベルの高さは承知してはいたが、やはりこれだけの強敵相手の連戦はきついものがある。
過去の愛称的に、山田洋次さんか伊藤君と当たりたいな、と思っていたら、ぴったりと当てはまり、自分の相手は山田洋次さんに決まった。
その将棋は山田さんの向飛車に対し、私は得意の左玉。中盤、あまりにも単純な端攻めを洋次さんがしてきたが、玉から遠いところでの戦いになったので展開としてはありがたいと思い込んでいた。だがその大局観は甘かったようで、しっかりと受けに回らなければいけなかったようだ。それでもまだ難しいところがあったが、最後は大差で圧敗。過去2局全駒勝ちしていただけに悔しかったが、3局とも大差になったことを考えると、どうも洋次さんとは読みが合わないようだ。

チームの方は、関向さんが伊藤君に圧敗し、ケンローさんも武田さんに圧敗、中島・鈴健も圧敗、小関が細川さんに勝ち、森本が勝ちで結局2−5負け。


4回戦:対ウエスタン

何とかしてチームの連敗を止めたいところであったが・・・。ウエスタンは関西学生強豪チームという感じ。自分の相手は元学生王将の西川恭平君。西川君が右玉を得意にしていることを知っていたので、決め打ち的な指し方をしたら、見事に咎められ、向飛車から機敏に仕掛けられ、全然勝負にならず完敗。団体戦において、持ち時間を残して負けることは許されないことと思っているが、久々にそれをやってしまった。

チームの方は、関向さんが小林広卓君に圧勝、小関・森本と勝つも、鈴健負け、ケンローさんも櫻井君に負けてしまい、3−3で北口氏ー斎藤優戦を残す。苦しいながらもいい粘りを斎藤優がみせたものの、わずかに届かず、またも3−4負け。

・・・ということで、今日はまさかのチーム4連敗。今日が最も厳しい当たりになることは分かっていたが、それにしてもチームが4連敗するとは思ってもみなかった。個人的にもチームの足を引っ張りっぱなしで情けない限り。大ポカとかミスとかそういう次元ではなく、今日は自分の実力不足がそのまま結果に表れてしまったようだ。次回は8月30日なので、それまでにまた勉強し直して、チームの力になれるよう頑張りたいと思う。

今日は反省の多い1日だった。


2009年10月25日(日)

先ほど寮に帰ってきたのだが、よく運転して事故を起こさなかったなと思うほど、試合が終わって疲れ切っていた。

今日の結果は、チームは1部リーグ10位で入替戦に回ることになり、翔風館GAOチームに4−3で辛勝。自分は・・・というと、何と怒涛の4連敗を喫し、今季の社団戦は通算2−12で終了。よくもまぁこんなに負けたものだ。チームの足を引っ張りまくってしまい、猛反省しているが、それにしても今日の将棋はとことん自分が勝てないようにできていたような気がしてならない。不可解な負けが多かったが、これも実力といってしまえばそれまで。また鍛え直すしかないだろう。

次の試合は11月3日(祝)の職団戦だが、そのすぐ後には11月15日(日)に重い試験が控えており、将棋の調整をしている余裕があまりない。こんな状況で結果を出せるか不安ではあるが、足を引っ張らないようにしたいと思う。


2010年6月27日(日)

今日は今年度の社団戦初日。O関が海外出張らしく、O関の欠場は痛いが、それでも藤原代王・関向さん・ケンローさん・田村さん・森本・スズケン・私の7人がいて、今日は更に前日アマ竜王戦全国大会に出場していた井元君も参戦してくれた。それなりにメンバーは揃っていた・・・はずで、問題は自分が勝てるかどうか、が一番の大きなポイントだと思っていた。昨年2−12と惨憺たる成績に終わったこともあり、今日の最低目標は昨年の勝ち数を今日1日で叩き出すことと心に決めて臨むことにした。

1回戦:対ウエスタン

昨年もウエスタンには痛い目にあわされた記憶があるので、心してかかることにしていた。自分のポジションは七将。昨年負けまくったことを考慮して下位で使ってもらったと思われるが、自分の対戦相手は鈴木さんという女性だった。失礼ながらさすがに女性に負けるわけにはいかないと、かなりのプレッシャーを一人勝手に感じていた。

戦形は鈴木さんの右玉に対し、こちらは得意の銀冠。さすがに作戦勝ちだろうと思っていたが、中盤の入口で玉を角筋に入るように囲ったのがまずかったようで、機敏に王手飛車含みの仕掛けを喰らってしまい、あっという間に逆にど作戦負けに陥ってしまった。その後、相手が優勢を意識しすぎたか、無理攻めに来られたので、正確に対処して最後は圧勝。だが、序盤のミスによる冷や汗の感覚は今でも残っている。内容は決して良くなかったが、ともあれこれで幸先のよいスタート。

しかし、チームの方は森本が格下相手にまさかの負けを喰らい、藤原大王も北口君相手に大優勢になるも逆転負け、ケンローさんも櫻井君相手に昨年に続いて往復ビンタを喰らってしまった。関向さんは矢倉かららしい指し回しで入玉勝ち、田村さんが元学生王将の西川君相手に強い将棋で見事勝ち。結局3−3で井元の将棋が残った。井元の将棋は終盤で何度も勝ちがあったが、小ミスを繰り返し泥仕合となり、最後は指運勝負となったが無念の敗退。結局1回戦は3−4負け。


2回戦:対NEC

NECは優勝候補・・・のはずだが、今回はエース清水上君や林さん・長岡さんが出ておらず、勝ちたいところ。2回戦は自分が抜け番となり、観戦していたのだが、藤原大王が加藤徹さんに圧敗、井元が宮原君に逆転負け、ケンローさん・田村さんも負け、関向さんも加藤幸男君に千日手指し直しの末負けで結局森本とスズケンが勝っただけの2−5負け。


3回戦:対蒲田大嘉

蒲田大嘉は遠藤さん・石井豊さんのいるチーム。自分の将棋は、序盤相手が速攻棒銀を見せてきたので、矢倉模様から中飛車に転じて棒銀をいなす作戦に出ようとした。ところがそこから陽動振り飛車にされたため、相手の構想を咎めようと玉頭から猛攻を仕掛け、ペースを掴んだ。中盤はかなり差を縮められた瞬間もあったが、冷静に対処して最後は快勝。まずまずの内容で個人的には今日のノルマをとりあえず達成してほっとした。

しかししかし。チームの方は森本が遠藤さんに飛車を素抜かれて圧敗、ケンローさんも石井豊さんに圧敗、藤原大王も負け、スズケンが100対0の将棋をまくられて、結局田村さん・井元・私が勝ちの3−4負け。


4回戦:対麻布高校OB会

4回戦は麻布高校OB会チームと。現役麻布高校生も混じっているが、昨年に比べて小林知直君や山内祥敬君などが別チームに抜けており、戦力ダウンしていることは明らかで、勝ちたいと思っていた。自分の相手は東大OBの池田陽一君。学生時代、関東オール学生でしばかれた苦い経験があるので、用心してかかった。
戦形は池田君の急戦矢倉に対し、こちらは逆に中央から手厚く抑え込む方針で対抗した。思いの外戦果を挙げることができ、作戦勝ちとなった。中盤難解な局面が続いたが、池田君の指し回しが非常に素直すぎたこともあり、終盤入玉されそうになったもののしっかりと捕まえて圧勝。いい内容で勝ち切ることができて嬉しかった。

しかし、チームの方はというと、ケンローさんが青木君の矢倉に序盤からボロボロになり、終盤怪しくなりかけたものの逆転には至らず結局圧敗、藤原大王も相手の向飛車に無策すぎたのか綺麗に攻めきられて圧敗、田村さんも高木啓君の振り穴相手にいただけない仕掛けを決行してしまい、最後は圧敗、関向さん・スズケンも何故か負けて、ふたを開ければ森本と自分が勝っただけの2−5負け。

・・・ということで今日はあろうことかチームは悪夢の4連敗となってしまった。個人的には3−0で好調だっただけに、自分の勝ちがチームの勝利に結びつかず、悔しい結果となった。信じ難かったのは、藤原大王・関向さん・ケンローさんのエース3枚で何と1−10。1部リーグのレベルが高く、ちょっとしたことでこのような結果になってしまうという恐ろしさは昨年自分も身にしみて痛感したが、初日にもかかわらず、チームの4連敗で残留に向けて黄色信号が灯ってしまった、といっても過言ではない。

来月以降はO関が加わる分戦力アップとなるはず・・・だが、果たしてどうなるか。

さて、今から今日の将棋を並べようと思うのだが、もう眠くてしょうがない。どこまで覚えていられるだろうか・・・。


2010年7月25日(日)

今日は社団戦2日目に参加してきた。昨年アマ名の神奈川県大会3位だったので、予選免除のシード権を持っていたのだが、社団戦の人数が自分を入れてちょうど7人ぎりぎりという状況であったため、シード権を放棄してチームのために頑張ることに。前回、チームが4連敗と非常に苦しい状況に追い込まれたこともあり、今日はとにかくチームが勝たなければ、即降級までありうる状況であった。今日のメンバーは藤原大王・関向さん・田村さん・O関・森本・スズケン・私の7人であった。

5回戦:対光OKACHI  1−6負け(森本勝ち)

今日の初戦は光OKACHIと。御徒町道場の強豪が集う強敵。自分の相手は昨年に続き川上氏に決まった。川上氏は朝日アマでベスト8に入り、先日の朝日オープン選手権でもプロを土俵際まで追い詰めている。昨年いいところなく負かされたこともあって、今日は気合を入れて臨むことにしていた。

戦形は川上氏の後手速攻棒銀に対し、こちらは矢倉から中飛車に転じる作戦に。中盤、桂損を甘受して玉頭でのねじりあいに持ち込み、ペースをつかんでいたはずだったが、どうやら大局観が悪かったようで、形勢はイマイチだったようだ。最後は玉頭からの反撃が厳しく、あっさりと負かされた。

チームの方は、エース森本が勝っただけの1−6負け。チームはこれで何と5連敗。


6回戦:対翔風館ROB

昼食休憩後は翔風館ROBと。あまりにもチームの流れが悪かったこともあり、オーダーを変えて、自分が大将に。その結果、自分の相手は元高校チャンピオンの和井田君に決まった。戦形は相矢倉から猛攻を仕掛けるはずが、あっさりと受け止められ、逆に玉頭から猛攻を喰らってしまい、一瞬怪しくなりかけたものの、最後もしっかりと寄せ切られ完敗。相手に持ち時間を全部使ってもらうことすらできず、あっという間に負けてしまった。団体戦たるもの、こういう負けは避けなければならない。深く反省。

チームの方は私と田村さんが負け、後は皆勝ちで5−2勝ち。チームが勝ったことでほっとしたし、自分の相手は明らかに格上ということもあり、今回は捨石として役目は果たした、と勝手に思うことにした(短時間で負けた点は大いに反省したが)。


7回戦:対桐朋高校OB

7回戦は大学の先輩である村中さんのいる桐朋高校OBチーム。オーダーは藤原大王VS村中さんという好カードを作りに行ったつもりが、私が村中さんを引き当ててしまった。桐朋高校OBチームも連敗が続いており、お互い残留に向けて非常に重要な一番となった。

村中さんとの将棋は、村中さんの向飛車に対し、こちらは得意の左玉。序盤、村中さんが無策すぎたこともあって、駒組みが終わった時点で大差となり、以下は一方的に攻めまくって全駒勝ち。消費時間もわずか10分ほどだった。強敵村中さん相手に快勝して、自分の連敗も2でストップし、ほっとした。

チームの方は、森本が小学生か中学生だかに負けただけの6−1勝ち。エース森本のみ負けの6−1勝ちというのは非常に珍しいが、勝ち数も多くあげることができ、残留に向け一歩前進。


8回戦:対紅萌ゆるチーム

8回戦は京都大学OBチームの紅萌ゆるチームと。昨年、自分が数少ない金星を元学生名人の奥本さんからあげ、エース森本もアマ名人の浅田君に完勝したにもかかわらず、チームが3−4負けという悔しい思いをしたので、今回はその雪辱を晴らすべく気合も入っていた。

オーダーは、今回なぜか奥本さんを切ってこられ、自分の相手は伊藤氏。戦形は相矢倉となり、序盤でペースをつかみ、持ち時間もこちらが残り28分対相手が残り10分と大差になった。負けるはずがないと思い込んでいたが、実際には形勢はそこまで離れていなかったようで、逆に途中からこちらが攻め損なって、最後はしっかりと余されて完敗。途中までペースを掴んでいただけに、この負けは本当にもったいなかった。

チームの方はスズケンが勝っただけの1−6負けと大敗を喫してしまった。

そんなわけで、今日はチームとして2−2。今日で下位チームとの対戦はほとんど終了し、3日目・4日目には上位チームとの対戦ばかり残っている。この状況でチームが2−6というのは本当に苦しい状況で、このままずるずるいくと、入れ替え戦にすら進めずにチームが降級してしまう。今日は非常に厳しい結果となったが、しっかりと結果を残すためには努力を続けるしかない。今日将棋年鑑も購入したことだし、また一からやり直そうと思う。


2010年8月29日(日)

今日は夏休み最終日で社団戦3日目に参加してきた。今日は久々に藤原大王・関向さん・ケンローさん・田村さん・O関・森本・スズケン・私とフルメンバー揃っての参戦となった。
チームはここまで2−6と大苦戦で、しかも今日と最終日は上位チームの対戦ばかりが残っている。苦戦は必至だが、それなりに勝ち星を挙げなければ即2部に降級まである。ということで、今日はかなり気合を入れて臨んだ。
今日は設営当番の日ということで、朝早く集合だったが、藤原大王は手伝いもせず、試合から。しかも試合に間に合っていればまだよかったが、1試合目のオーダー表交換時に間に合わず、9回戦は藤原大王を切ることに。


9回戦:対スーパーゴールド

スーパーゴールドチームは元奨励会三段が中心の強豪チーム。屈指の好カードは関向VS秋山太郎戦、森本VS小泉有明戦、ケンローさんVS鈴木純一氏だろう。自分の相手も元奨励会三段の愛達治氏で、傍目には自分のところが一番実力的に厳しいところと思われた。

自分の将棋は相矢倉となり、性懲りもなく▲5七角型を選択してしまったが、今回は何故か先手から1筋の位を取ることができ、中盤愛氏の無理攻めもあって、大優勢となった。しかししかし。そこから相手の唯一ともいえる狙いを軽視してしまい、気がつけばいつの間にか敗勢に。入玉しか勝ち目がなく、入玉阻止の順も多々あったが、見逃してもらい、最後も受けていればまだまだ難しかったはずのところ、愛氏に致命的な受け損ないがあり、大逆転勝ち。形勢こそ二転三転したものの、終始強気な指し回しが功を奏したのか、最後は相手が根負けしてくれた。

チームの方はというと、森本が小泉氏相手に敗勢に陥ったものの、強い内容で逆転勝ち。O関が山田氏相手に完勝したものの、関向さんが秋山太郎さんに負け、ケンローさんが鈴木純一氏に負け、スズケンは知らない人相手にいきなり飛車損となり、終盤は持ち直していたはずだったが結局惜敗、田村さんも序盤の構想がひどく、完敗。またもや無念の3−4負け。途中はチームの勝ちのチャンスもあっただけに、悔しかった。


10回戦:対リコー

10回戦は優勝候補のリコーと。しかしオーダーを見ると、何と細川さん・武田さんが出ていない。舐められたのか・・・と思いつつも、やっぱりリコーチームは層が厚く、確実に勝ちが見込めそうなところは関向さんのところくらいだっただろう。自分の相手は瀬良氏。元学生名人の強豪だが、こちらも直前に愛氏を破って勢いに乗っていたので、勝負と思っていた。自分の将棋は角換わり右玉となり、地下鉄飛車を見せられたが、細川流の右玉棒銀で対抗する素振りを見せると、躊躇されたらしく、中盤相手の攻めがうるさそうな変化もあったのだが、見逃してもらい、最後は望外の全駒勝ち。

しかしチームの方は、関向さんと私が勝っただけの2−5負け。O関は伊藤君相手にぼろ負けの局面でしかも時間切れ負け。「あれを時間切れ負けにするのか?」とも思ったが、まぁ局面も負けだったので、やむなしか。どうもO関はいとたかには相性が悪いようだ。藤原大王は山田洋次さん相手に明快な寄せ筋を逃し逆転負け。森本も河崎君相手に難しい将棋を競り負けてしまった。今日もチームは連敗スタートでいよいよ苦しくなってきた。


11回戦:対常笑会

常笑会は阿部氏を中心に、藤田氏・入子氏・淡谷氏など、強豪が揃っているチームである。自分の相手は元神奈川県代表の淡谷氏となった。そういえば、淡谷氏が県代表となった時の決勝の相手が同期葛山だったっけ。とはいえ、神奈川県大会では近年自分もそこそこの成績は残しているつもりだったこともあり、負けたくなかった。

淡谷氏との将棋は、淡谷氏の陽動振り飛車に対して、スカな急戦を挑んでしまい、終盤までかなり怪しい将棋であったが、終盤相手の見落としにも助けられ、怪勝。正確に指せば難しかったと思われるが、とにかく勝ててほっとした。

チームの方は、関向さんが阿部氏に圧敗したものの、ケンローさん・O関・森本・私が勝ちで4−3勝ち。自分が負けていたら・・・と思うとぞっとしたが、とにかくチームが勝てて良かった。


12回戦:対翔風館TLS

今日のラストは翔風館TLSと。矢橋氏・古賀氏など、アマタイトルホルダーが集う強豪地チームである。自分の相手は埼玉県代表経験のある、土出氏となった。土出氏とは職団戦以来の対戦で、その時は切れ負け将棋特有の時間切れ勝ちを拾ったが、途中はボロボロだった。今日も同じような流れとなり、序盤から角換わりの速攻を喰らってしまった。そういえばこの仕掛けは昨年川上岳男氏にも喰らったっけ。自分の学習能力のなさに少々腹を立てながら、それでも今日の自分はいつもとは違うと言い聞かせ、粘りに粘っていたら、相手の受け間違えもあって、たしかに逆転していた。終盤ははっきり勝ちだった。が詰めろのかけ方が分からず、安全に自陣に守りの金を投入したところ、直後絶妙の寄せを喰らってしまい、最後も粘りの順を逃し、逆転負け。あそこまで辛抱して逆転したはずの将棋を落とすと悔しいものである。

しかしチームは自分と田村さんが負けただけの5−2勝ち。自分の負けがチームの敗北につながらず、チームに助けられた。

・・・ということで、今日はチームとしては2−2。上位チーム相手としてはまずまずだが、順位は13位まで後退し、このままだと1部から即降級してしまう状況である。つまりは最終日(10月)に順位を1つ以上上げないと入替戦にすら進めない状況ということだが、最終日はオール東大やオール早稲田チームとの対戦が残っており、非常に辛い結果となった。

個人的には3−1で、強豪相手にも随分勝つことができて、今日は絶好調だったと思うのだが、この調子を10月までキープできるだろうか・・・。何とか衰えないように調整して残りの試合に臨みたいと思う。

明日からはいよいよ仕事である。既に日付が変わっている今から、今日の4局の棋譜が並ぶかどうか・・・。睡魔との闘いでもあるが、どうなるか・・・。


2010年10月24日(日)

今日は社団戦最終日。引っ越し直前ではあったが、i-PHONE4のおかげもあり、毎日棋譜並べも欠かさず行って、しっかり調整していった・・・つもりだった。しかし、そもそもチームの状況は非常に厳しいもので、暫定1位のオール東大、2位のオール早稲田のどちらかに勝って、最終戦の川合研チームにも勝たなければ残留できない(入替戦にすら行けない)と思っていた。今日は藤原大王が来れないとのことで、メンバーは上から田村さん・関向さん・ケンローさん・O関・森本・スズケン・私の7人。小林さんが来るとか来ないとか、そんな情報もあったのだが、直前に風邪をひいたらしくダウン。使えん。


13回戦:対オール早稲田

今日の初戦は暫定2位のオール早稲田と。注目のカードはO関ー古作戦と森本ー山田敦幹戦か。自分の相手は古土井さんに決まった。古土井さんとの将棋は古土井さんが急戦矢倉をしてこられたので、中央から手厚く盛り上がる作戦に。中盤、抑え込みが決まったかに見えたが、利かしたつもりで飛車取りに角を飛び出したところ、飛車を見切っての攻め合いに持ち込まれ、最後は一気に寄せ切られてしまった。どうやら抑え込みが決まった、と思った局面自体、それほど自信をもってはいけない(まだまだ難しい)局面だったようだが、過信しすぎていたようだ。大局観が悪かったらしい。
チームの方は、関向さんが漢那君に勝っただけの1−6負け。結果的にオーダーも最悪に近い状態だったのかもしれない。まぁこれは結果論に過ぎないが。


14回戦:対オール東大

午前中の大敗で、チームの残留の目はほとんどなくなってしまった。しかしまぁ諦めるわけにもいかず、暫定首位のオール東大との対戦へ。当たりは以下の通り(敬称略)。

            大将   副将   三将   四将   五将   六将   七将
慶應将研三田会  森本   小関   関向   田村   鈴木   永井   高橋
オール東大     山内   小林   倉川   樋田   木口   篠田   松田

・・・久々に大将から七将までのオーダーを書くことができた。オーダー表のコピーがないと、正直結果を振り返るのも容易ではない。それはさておき、さすがは暫定首位のチームだけあって層が厚い。同期市川君をはじめ、加納さんなど、学生時代トップクラスだった人達が控えに回っているほど。慶應も相当のメンバーで挑んではいるものの、冷静に慶應が苦しそうである。久々に団体戦記らしく、個々の対戦の判断をしてみると、大・三・七は慶應やや有利、副は勝負、四・五・六は慶應が苦しい、といったところか。やや有利のところも負ける可能性だって十分あるが、苦しいところは正直なところ相当辛いと思っていた。自分の相手の篠田さんは元アマ竜王の強豪。しかも自分がいる目の前で「社団戦はいま12連勝中」などと言われていて、過去には相当勝ちまくっていたようだ(今季は今日初めて参加されていたが・・・)。
さて、自分の将棋は篠田さんの角換わりに対してこちらは得意の右玉。中盤篠田さんの仕掛けが無理気味で、しっかりと咎めて優勢になり、駒得が広がっていく展開となり、最後は相手に何もさせず全駒勝ち。実力差的には自分のところが一番厳しそうだったが、蓋を開けてみれば逆に大差でこちらが圧勝。えらく気持ちがよかった。
しかし、チームの方は、関向さん・ケンローさん・私が勝ち、残りが負けで無念の3−4負け。大将戦は森本が詰まないはずの王様を頓死する痛恨のミスで、これが激痛だった。O関・田村さん・スズケンは圧敗。暫定首位のオール東大相手でもいい勝負をしていただけに、あと一歩及ばず非常に悔しかった。


15回戦:対川合研チーム

長かった社団戦もいよいよ最終戦。入替戦に行ける目はほとんどなくなってしまったが、最後まで頑張ることが重要なのに変わりはない。自分の相手は元日大のエース大湊氏。過去、関東大学OB戦かどこかで勝ったことがあったので、必要以上にビビるはずもなく、篠田さんに圧勝した勢いで勝つはず・・・だった。戦形は大湊氏の三間飛車に得意の左玉。駒組が終わった時点ではかなりの大差がついており、圧勝する予定だったが、この意識がいけなかった。これしかないという端攻めをされ、受け方がよく分からず金銀を盛り上がって受けに回ったら見事に空中分解してしまい、最後はボロボロにされてしまった。勝てるはずの将棋を落としてしまい、何とも後味の悪い終わり方で悔しかった。
幸い、チームの方は田村さん・関向さん・ケンローさん・森本が勝って、4−3勝ち。戦犯にはならなくて済んだものの、反省の多い試合だった。
なお、この15回戦で、桐朋高校OBチームが京大OBチームに勝ちそうになり、入替戦に行けるのでは?というタナボタのような援護射撃が入りそうだったが、桐朋高校OBチームが大逆転負けを喫し、入替戦に進むことはできなかった。

・・・ということで、慶應将研チームは残念ながら16チーム中13位で入替戦に進めず即降級となった。厳しい結果だったが、やむを得ない。個人的には2−12と惨憺たる成績に終わった昨年から、今年は8−6と大躍進を遂げ、8勝のうちアマトップクラス相手の勝利も4勝ほどあったように思う。自分の実力を考えれば8−6でも頑張った方なのだろう。個人成績でみても、結局チームで8勝をあげたのは、関向さん・森本・私の3人のみで、あとは全員負け越しという厳しい結果となった。

来年は2部リーグからのやり直しとなるが、転勤にならない限りは頑張って社団戦に出場し続けようと思っている。

さて、いよいよ引っ越しまで残り1週間。仕事も山積みだが体を壊さないように頑張ろうと思う。


2011年6月26日(日)

今日は社団戦に参加してきた。初日はフルメンバーが揃わず、人数はギリギリの状況。昨年1部から2部リーグに降級したこともあり、1期での1部リーグ復帰を目指す大事な初日に人数ギリギリの状況は厳しかった。個人的には好調を維持しており、4連勝する気満々だったのだが・・・。

1回戦:対オール大泉高チーム

自分の将棋は、相手の先手四間飛車に対し、飯島流の引き角戦法を採用するが、序盤銀冠に組み替えようとした瞬間、離れ駒ができたところを見事に仕掛けられてしまい苦戦に陥る。正直、相手からの仕掛けを軽視していたが、仕掛けられてみると非常に厳しかった。しかし、そこからこちらだけ交換した銀を手放して手厚く粘りに出たのが良かったようで、終盤明快な勝ちこそのがしたものの、最後は圧勝。銀冠で離れ駒ができた瞬間に仕掛けを喰らうという最悪の展開にも関わらず、いい粘りができたようだ。内容はイマイチだったが、まずは勝ててほっとした。
チームの方はケンローさんが負けただけで、田村さん・O関・小泉・森本・スズケン・私が勝ちの6−1勝ち。内容はともかくスコアだけを見れば幸先の良いスタートとなった。


2回戦:対TKDチーム

お昼にケンローさんとすきやに入ったのが悪手で、牛丼屋とは思えない程の待たされ方で、危うく2回戦に間に合わなくなるかと思ったが、どうにかセーフ。午後は仕事を優先するとのことでスズケンが帰り、代わって関向さんが合流。
自分の将棋は相手の中飛車に対し、強引に左玉に組んだところ、作戦負け気味となり、中盤相手の機敏な仕掛けもあってあっという間に敗勢に陥った。そこから相手の決め方がおかしく、もつれにもつれた。最終盤はお互い下手に攻撃すると双玉特有の逆王手ラッシュになる順があったのだが、最後はきわどく逆王手を喰らわないよう細心の注意を払いながら綺麗に詰ますことができた。秒読みで詰ましながら詰みを読み切るラッキー勝ち(決して前々から勝ちを読み切っていたわけではない)だったが、どうにか勝つことができた。
チームの方は田村さんのみ負けで、関向さん・ケンローさん・O関・小泉・森本・私が勝ちの6−1勝ち。最後は圧勝だったが、関向さんによれば途中は3−4負けの瞬間もあったらしく、冷や汗の勝利であった。


3回戦:対神風会チーム

3回戦は神奈川大学OBチームと。注目は神奈川大の現役エース岩泉君対森本の対決。O関はハッチーの天敵茂原氏と当たっていた。この3回戦から田村さんが帰られ、代わって小林さんが合流した。
さて、自分の将棋は急戦矢倉模様にしたものの、急戦を徹底的に封じられ、右玉へ囲い直す展開に。中盤は陣形の差もあってこちらが作戦負け気味だったと思う。そこから怪しく食いついて、最後は入玉されたものの押し返して詰まし、何とか勝ち。際どい内容が続くもこれで3連勝。
チームの方は森本が岩泉君にしばかれ、O関も茂原氏にまさかの圧敗をくらい、小林さんも相手の向飛車に対し飛車交換に応じるという大局観の乱れが災いし、負け。しかし関向さん・ケンローさん・小泉・私が勝ち、何とか4−3勝ち。自分の将棋が負けてたらと思うとぞっとしたが、どうにかチームも3連勝。


4回戦:対オール東北大チーム

4回戦は東北大OBチームと。東北大といえば王座戦の常連チームであり、決して油断のならない強敵であったが、関向さん・小林さんが合流したこともあって、戦力的にはやや慶應有利と思っていた。ところが・・・。
自分の将棋は、相手の菊水矢倉対私の右玉。駒組が終わった時点では若干の作戦負け気味になるも、中盤銀挟みに成功して優勢となる。正確に指せば相手の攻めをうまくいなしていたはずが、終盤に何度か受け損ない、切れていたはずの相手の攻めがつながり、まさかの大逆転負け。終盤も良い粘りをしたつもりが、着地失敗。
チームの方はというと、ここまで3連勝中だった小泉・私が敗れ、ケンローさんと関向さんも負けてしまい、痛恨の3−4負け。久々のS級戦犯をやらかしてしまった。

結局東北大チームは我等慶應チームにも勝って4連勝で首位をひた走る展開となった。2部リーグは上位2チームが入替戦なしで昇級するためには、もうほとんど負けられない。来月以降も厳しい戦いが続くが、何とか頑張っていきたいと思う。


2011年7月31日(日)

今日は社団戦2日目に参加してきた。藤原大王・田村さん・O関を欠く中、競争相手との直接対決もあり、厳しい戦いが予想された。しかも、昨夜から体調を崩してしまい、個人的には過去最悪のコンディションの中、対局に臨まなければならなかった。今日のメンバーは、関向さん・ケンローさん・小林さん・森本・小澤・スズケン・私の7名。こうしてみると、やはり上記3名の欠場は痛い。チームが勝つためには自分は負けられない、と気合を入れてはみたものの、コンディションがあまりにも悪く、正直無難に4局を終えたいという気持ちの方が強かった。


5回戦:対ミラクル東工チーム

 今日の初戦は東工大OBチームと。自分の相手は阿部氏に決まった。オーダー表交換の際にはすぐには気がつかなかったが、彼はたしか高校時代県大会でも見かけたことがあったはず。そうだ、城北埼玉の阿部君はたしか同期だった。・・・ということで、やや懐かしさに浸っていると、阿部君はこちらの序盤の駒組みを早々に咎め、カニカニ銀を採用してきた。対カニカニ銀にはやや不向きな形で迎え撃つことになったが、それでも一度出てきたカニカニ銀を押し戻して中盤の入口ではこちらのペースだったように思う。そこから阿部君が飛・角を叩き切って暴発してきたが、さすがに無理筋だったようで、的確に受け切って最後は圧勝。

 チームの方は、序盤でいきなり金損で必敗となった小林さんが時間切れ勝ちを収めるなどして、7−0で完封勝ち。幸先の良いスタートとなった。


6回戦:対若駒チーム

 午後一の対戦は若駒チーム。・・・といえばレイジーこと岡安氏のイメージが強い。森本か関向さんをぶつけて確実にレイジーを倒したいところ・・・と思っていたが、何故か岡安氏の対戦相手は自分に決まった。岡安氏との対戦は大学1年の秋の個人戦予選以来であり、その時は5筋位取りから抑え込み失敗し、圧敗した苦い記憶がある。近年、好調の自分でもどうか、とは思っていたが、何せ今日はコンディションが最悪であり、まったく自信はなかった。
 岡安氏との将棋は、左玉を目指したところ、岡安氏から見事に拒否されてしまい、私の玉頭位取り対岡安氏の向飛車穴熊となった。中盤やや苦しめと思われた局面から綺麗に飛車を捌き、玉形の差もあって、終盤の入口は必勝を意識していた。この「必勝を意識」が良くなかったようで、終盤乱れに乱れてしまい、いつのまにか逆転されてしまった。しかし、岡安氏も寄せ損ないや詰まし損ないを繰り返し、最後は気合で入玉し、自玉を安全にして逆転勝ち。197手もの大熱戦となったが、感想戦でこちらの玉の詰みを指摘され、愕然。自分の終盤力のなさのせいで危うく負けるところだったが、ラッキーな拾い勝ちで学生時代のリベンジ達成。
 
 チームの方は、小澤のみ負けの6−1勝ち。若駒はここまで1敗しかしておらず、同じく1敗で首位東北大を追いかけるわがチームとしては負けられない戦いだったが、この直接対決で大勝したのは大きかった。


7回戦:対ドラの穴チーム

 7回戦は少年中心の「ドラの穴」。注目は大将戦の森本ー渡辺壮大氏か。自分の相手は柿木氏となった。柿木氏との将棋は、柿木氏の中飛車対私の居飛車。中盤玉頭位取りから玉のコビンを攻める構想が良かったようで、途中は難しい局面もあったが、最後は全駒勝ち。
 
 チームの方は、森本が渡辺壮大君との大熱戦の最中、時間切れ負けというアクシデントがあり、冷や汗をかいたが、関向さん・ケンローさん・小林さん・私が勝って4−3勝ち。小林さんは徐々に将棋が立て直されつつあった。なお、この7回戦で全勝中だった東北大チームが明治に敗れ、大混戦に。


8回戦:対リスボンチーム

 8回戦はまたもや1敗で追いかける競争相手との直接対決。立石氏・泉氏・中村恭氏・小滝氏など、アマ強豪が多数で厳しい戦いが予想された。勝負所の対決は、森本ー立石氏、関向さんー泉氏、ケンローさんー中村恭氏、私ー小滝氏か。
 小滝さんとの将棋は得意の相矢倉から最新形を採用するも、先手の私があまり良くならない変化に飛び込んでしまったらしく、先手番らしからぬ守勢に立たされた。終盤もかなり際どいながら負けムードが漂っていた。しかし、ダメ元で詰めろをかけた後、小滝氏が秒読みの中で即詰みを逃し辛勝。感想戦で立石さんから即詰みを指摘され、またもや愕然とした。それにしても、相矢倉のあの変化でこちらがイマイチというのはやや納得がいかない感もあり、今後の研究課題にしたいと思う。

 さて、チームの方は関向さんが泉氏に辛勝、小林さん圧勝、小澤君勝ちの4−3勝ち。森本は立石さんにありえない将棋を指し、チームが負ければS級戦犯ともいうべきひどい内容であったが、チームが勝てて本当に良かった。


・・・というわけで、今日はチームも個人としても4連勝。最悪のコンディションの中、よく耐え切ったと思う。東北大が敗れたこともあり、どうやらこれで勝ち数の関係で首位に立ったと思われる。この調子で8月・10月も頑張りたいと思う。

さすがに、今は帰ってきて疲労困憊。明日は業務多忙な1日でもあり、しっかり休んで明日に備えたいと思う。


2011年8月28日(日)

今日は社団戦3日目に参加してきた。一昨日、休暇を取ってリラクゼーションにも行き、十分に疲労回復して臨むことができた。今日のメンバーは、藤原大王・関向さん・ケンローさん・小林さん・森本・小澤・私の7人。毎回ながら7人ギリギリというのは、負けても休ませてもらうことが許されず、非常に厳しい。出場し続けられることはありがたいことであるが、やはりメンバーには余裕がほしい、というのが本音ではある。
 今日はオール明治との直接対決が控えている。今日を4連勝で乗り切ることができれば、チームの優勝も見えてくるはず。そう思って気合を入れて臨むことにした。


9回戦:対専大ナップタイム

 今日の初戦は専大ナップタイムチームと。2日目を終えた時点で1勝7敗と不調だが、3−4負けが多かったようで、上位チームとも紙一重の勝負が続いていたようだ。よって全く油断できないチームだと思っていた。自分の相手は専大エースの国沢氏に決まった。国沢氏の矢倉に対し、得意の急戦矢倉を挑むも、国沢氏の巧みな序盤戦術の前に、あっという間に必敗形に。矢倉で棒銀からの端攻めを喰らうとは・・・。まったく不本意な展開となってしまった。終盤粘りに粘ってやや怪しくなりかけたシーンもあったが、逆転には至らず最後も完敗。まるで将棋にならなかったことがとても悔しかった。
 しかし、チームは自分と小澤が負けただけの5−2勝ち。戦犯にならずに済んで本当に良かった。
 なお、暫定3位のオール明治は暫定最下位であった光OKACHI2相手に2−5負け。明治の上田君によれば、どうやら今日は光OKACHI2チームのメンバーが手厚かったようだ。どこのチームもそうだが、長期にわたる大会で常にフルメンバーが揃うことは難しい。よってメンバーが揃えば、そこまでの順位は関係なく一気に強くなることは十分ありえる。我々のチームも最終日に光OKACHI2との対戦が控えているので、気を引き締めて臨みたいと思う。


10回戦:対シンプル

 昼食休憩後はシンプルチームと。自分の将棋は相手の急戦矢倉に対し、こちらは中央を手厚く構える方針に。中盤相手にあまりにも消極的な手が出て、最後は圧勝。今回は自分の対局が真っ先に終わった。
 その他の結果は、小林さんが負けただけの6−1勝ち。小林さんの将棋は角換わり早繰り銀から何故か穴熊に潜ったが、相手の右玉のバランスに比べ、陣形が偏りすぎてしまい、どうにもならず圧敗。ここ数回、小林さんは対振り飛車や対右玉で銀を3七に上がる将棋を見せていたが、当然のごとく3七銀は報われない可能性が高く、次局以降は銀を3七へ上がらないよう、強くお願いをしておいた(笑)。


11回戦:対オール明治

 いよいよ直接対決となったオール明治との対戦。今朝の上田君から「斎藤D君を出す」といった話も聞いていたのだが、結局斎藤D君は出場せず。そのかわり、午前中来ていなかった高梨君がこの11回戦には間に合ってしまった。他にも学名3位の大岩君など、戦力を補充しているようであり、今日の最大の山場を迎えた。注目の対決は関向さんー大岩氏、小澤ー高梨戦か。自分の相手は関東学生準名人経験のある町田君に決まった。
 町田君とは大学時代に世代もかぶっており、棋風等は知っているつもりではあったが、直接対決はなく、今日が初めての対戦となった。町田君との将棋は町田君のゴキゲン中飛車対私の玉頭位取り。序盤に致命的な緩手を指してしまい、一気に作戦負けに。中盤何もせず手を渡されたら完全に困っていたところ、町田君から仕掛けてこられた。これでも居飛車が悪いながら、玉頭戦に持ち込むことができ、徐々に難しくなっていった。終盤何度か負け筋もあったが、逃してもらい、最後は詰めろ逃れの詰めろが決まり辛勝。自分の将棋が一番最後に終わったらしく、対局直後に藤原大王から「ツイていたな。完全に負けだったのに・・・。」と言われたが、全くその通りで否定する余地はなし。本当に危ない将棋であったが、勝てて良かった。

 その他の結果は、関向さんが大岩君に負け、ケンローさんも負けてしまったものの、残りは全部勝ちで5−2勝ち。関向さん・ケンローさんといった上位陣を抜かれながらも、小澤ー高梨戦での圧勝が大きく、5−2勝ちで踏みとどまることができ、直接対決を制して優勝に大きく前進した・・・はずだった。


12回戦:対桐朋高校OB

 桐朋高校OBチームはアマ強豪の島さんを中心にまとまったチーム。2日目までで2勝6敗と厳しい星勘定だったようであるが、3−4負けが多かっただけで、全く侮れないとは思っていた。それでもチームの勢いもあり、冷静に見て慶應の方が手厚いはずだったのだが・・・。
 自分の将棋は相手の四間飛車に対し、強引に左玉を組んで対抗した。途中、左玉には組めない手順が多々あったものの、逃してもらい、組みあがったところでは作戦勝ちだったと思う。しかし、あまりにも無理な構想だったので、今後は封印せざるを得ないか・・・。さて、自分の将棋はその後相手が欲張って横歩を取ってきたところを咎めて、飛車を詰ましてこちらのペースになったと思う。こちらの玉も相当薄かったので不安ではあったが、最後は何とか余して勝ち。
 自分の対局を終えて周りを見ると、自分の両隣(ケンローさん・小林さん)がいいところなく圧敗。両隣の将棋がダメだったことは対局中に気がついていたが、どうもそれだけではすんでいなかった。小澤君も負けてしまったらしく、森本・藤原大王が勝ち、3−3で関向ー島戦を残す。相穴熊で関向さんが受け切れるかどうかの難解な終盤が続いていたが、島さんに見事に攻めきられてしまい、無念の3−4負け。

 今日の勝負どころはオール明治との直接対決を乗り切った直後に、思わぬ落とし穴が待っていた。だが、今日の最終結果としては、10勝2敗で勝ち数59の我々はまだ暫定首位に踏みとどまっているようだ。どうやら東北大も今日1敗したようである。しかも3位以下のチームは8勝4敗となっているようで、最終日大崩さえしなければ2位以上の可能性は高いと思われる。何とか2位以上に入れば入替戦なしでの1部への昇級・復帰が決まるのだが、勝負は何が起こるか分からないので、最終日も気を抜かずに頑張りたいと思う。
 


・・・今日は珍しく、帰宅後疲れて先に寝てしまった。その後、世界陸上を見ながら日記を書いていたので、こんなに遅くなってしまった。それにしても100m男子決勝でボルトがまさかのフライング失格。見ていた誰もが残念な結果と思ったことだろう。2年前の9秒58という驚異の世界記録から更なる更新の期待も高かっただけに、悔やまれる結果であった。


2011年10月30日(日)

今日は社団戦最終日。ここまで暫定首位であり、今日大崩さえしなければ、入替戦なしで1部リーグに復帰できる状況であり、自分さえ勝てばチームも勝てると思って対局に臨むことにしていた。今日のメンバーは藤原大王・田村さん・関向さん・ケンローさん・小林さん・O関・森本・スズケン・小澤・私の10名。毎回、7人ギリギリしか集まっていなかったが、今日はほぼフルメンバーが揃っていた。いつになく人数オーバーであっただけに、誰を抜け番にするのか、というところでミスするリスクもあったが、やはり人数が多いというのは心強い。

13回戦:対栄光ゼミナール

 13回戦は元奨励会員のいる栄光ゼミナールと。鵜木学(元奨励会三段)君と田中誠君(元奨励会初段)が要注意と思っていたが、オーダーを見ると、田中誠君は今日は来ていないようであった。後は松岡氏あたりが強豪と思っていた。自分の相手はその松岡氏となり、厳しい戦いを覚悟していた。松岡氏との将棋は、こちらの右玉に対し、居飛車穴熊に組まれ、中盤も機敏に仕掛けられてしまった。こちらも普通の手ではダメと思い、力強く左金を繰り出して中央方向へ活用しようとしたが、途中から無理な構想になってしまったようで、最後はどうにもならず全駒負け。久々の圧敗でまるで勝負にならず、精神的ダメージも大きかった。・・・がまぁ実力的には格上相手に順当な負けということだったと思う。

 他の結果は、田村さんが鵜木氏に負け、スズケンが得意の左玉から作戦勝ちになるも、相手に機敏な攻撃を仕掛けられ、受け間違えて最後は圧敗、小林さんが必勝形からありえない大逆転負けを喫し(激痛)、痛恨の3−4負け。結果的に3−4の4となる戦犯をやらかしてしまった。
 この13回戦では痛恨の敗北を喫したものの、4敗で追う若駒・オール明治のが揃って敗れたため、次の14回戦で勝てば入替戦なしでほぼ昇級が決まるという状況になった。


14回戦:対光OKACHI2

 午後の初戦は光OKACHI2と。ここまでチーム成績としては下位だったものの、3日目から戦力アップして勝ち星を積み重ねてきているようで、ここも要注意チームと思っていた。オーダーは、午前の戦犯となった私・小林さん・スズケンを切って、藤原大王・O関・小澤を投入した。
 途中、森本とO関が怪しい感じだったが、残りはすべて完勝。森本・O関も怪しいながら最後はしっかりと圧勝し、ふたを開けてみれば7−0で完封勝ち。どうやらこれで入替戦なしでの昇級は確定したと思われた。
 なお、この14回戦でオール東北大チームが敗れたため、一度は他力となった優勝の目が再び自力となって戻ってきた。


15回戦:対白門棋道会

 最終戦は白門棋道会チームと。ここまでチーム成績はあまり伸びていなかったが、元学生王将の黒川氏は要注意と思っていた。自分の相手はその黒川氏となり、またもやブルーな気分に。黒川氏との将棋は、相手の中飛車対こちらの玉頭位取りとなったが、中盤機敏な仕掛けを喰らってしまった。居飛車側からの仕掛けも間に合っていると思い込んでいたが、結果的に間に合わない展開となってしまい、振り飛車から一方的に抑え込まれ、最後もやや怪しくなりかけたものの、逆転には至らず、結局完敗。この将棋も内容的にかなりひどいものであったが、まぁ実力を考えれば順当な負けと言わざるを得ないところ。
 さすがに自分が負けてもチームは勝つと思っていたが、周りの状況を聞くと、既に森本・O関・スズケンが敗れており、チームの負けが確定していた。最終的には小林さん・藤原大王・小澤君が逆転勝ちとなり、3−4負けとまたもや戦犯をやらかしてしまった格好になった。

今日の自分の負けは、いずれも格上相手だっただけに順当な負けと言わざるを得ないところだったが、やはり現実に2連敗となるとメンタル的にもかなり凹んだ。結局このチームの負けが響いて、自力優勝を逃し、2部準優勝となった。これでも入替戦なしでの昇級ができてほっとしているが、自分の実力不足は大きな反省材料。今年はまだ関東大学OB戦や朝日アマ・マグロ大会などの試合が残っており、また1からやり直す気持ちで取り組んでいきたいと思っている。

・・・今日は個人的に2連敗ということで、若干テンションが下がり目の日記になってしまったが、何はともあれ1部リーグに復帰できたのはとても喜ばしいこと。来期は再び1部での厳しい戦いが待っており、気を抜かずに精進を続けたいと思う。 


2012年7月1日(日)

今日は社団戦の初日。昨年、2部リーグから1部リーグに昇級し、今年はまたもや厳しい1部リーグでの戦いとなる。フルメンバー揃っても厳しい戦いになることは避けられないところ、今日はO関と小林さんが参加できず、フルメンバーは揃わず。今日のメンバーは藤原大王・田村さん・関向さん・ケンローさん・森本・河合・小澤・私。午前中の1局だけ関向さんも間に合わないらしい。今日の初戦は昨年優勝のオール東大だというのに・・・。

1回戦:対オール東大

 さて、そういうわけで、フルメンバーが揃わない中、昨年の優勝チームと対戦することに。どうやって4勝すればいいのか?と思っていたが、オーダー表交換をしてびっくり。相手チームもフルメンバー揃っていないようだった。オーダー表交換した直後に重野君が到着したらしく、樋田さんが「遅い!」と言っていたことからも、もう少し到着が早ければ、オーダーは変わっていたに違いない。
 当たりは以下の通り。(敬称略)

             大将  副将  三将  四将  五将  六将  七将
慶應将研三田会   森本  藤原  永井  高橋  田村  小澤  河合
オール東大      谷崎  樋田  杉山  谷下  加納  松田  市川

 相手もフルメンバーは揃っていないと思われるも、冷静に慶應の方が苦しそうだ。この当たりで慶應が勝つためには、三・四は勝たなければならず、大・副で1つ以上、五・六・七で1つ以上といったところか。少なくとも自分は絶対に負けられないと思っていた。

 自分の将棋は、後手番で右玉を採用しようとしたところ、右玉に組みあがる前に速攻を仕掛けられた。さすがに無理だろうと思っていたのだが、こちらも居玉ということもあり、実戦的には結構大変だったようだ。終盤、ようやく勝ちになったかなと思った一瞬、ちょっと危険な寄せをしてしまったらしく、相手に正確に踏み込まれたら勝負はどう転んでいたか分からなかった。幸い、相手が受けに回って来られたため、事なきを得て最後は快勝。
 その他の結果は、藤原さんは樋田さん相手に1手損角換わり腰掛銀で優勢だったと思うのだが、終盤に誤算があって逆転負け。小澤も松田さんに負け。やはりチームは負けるのか・・・と思っていたら、森本が谷崎君相手にどうにも勝ちようのない将棋をひっくり返して勝ち、ケンローさんも終盤冷や汗をかきつつも何とか勝ち、田村さんが強豪加納さん相手に相穴熊で競り勝ち、河合が私の同期市川君相手にまさかの圧勝で、蓋を開ければ何と5−2勝ち!田村さんと河合のところは苦しいと思っていたので、ここを取れたのが大きかった。


2回戦:対常笑会

 1回戦でオール東大にまさかの5−2勝ちで幸先の良いスタート。この2回戦から関向さんがチームに合流。戦力アップは間違いなく、続く2回戦以降も頑張りたいところであったが・・・。
 自分の相手は村井君。戦型は村井君の右玉対私の銀冠。作戦勝ちからうまく戦機を掴み、優勢になったと思っていたが、終盤の際どい攻め合いに踏み込んだら、相手玉が詰みそうで詰まず、無念の逆転負け。もう少しうまい攻め方があったと思われ、この逆転負けは今日の最大の反省点。
 その他の結果は、森本が宮原氏に勝ち、藤原さんが淡谷氏に勝ったものの、関向さんが浅倉君に角換わりの大熱戦で敗れ、田村さんが高山君に相矢倉で攻め切れず負け、ケンローさんが入子君との大熱戦の末競り負け、1回戦MVPの河合も力を発揮できず、結局2−5負け。


3回戦:対翔風館ROB

 3回戦は翔風館ROBと。このチームも元アマ名人の桐山さんを中心に、高校チャンピオンの和井田君・学生準名人の星宮君など強豪ぞろいのチームである。
 自分の相手は栗尾氏。相手の三間飛車に対し、こちらは得意の左玉を目指したが、相手の速攻が非常にうまく、あっという間に攻めつぶされ、完敗。ここまで簡単につぶされてしまうとは・・・。戦型そのものの成否が問われたような気がした。
 その他の結果は、森本が桐山さんに勝ち!、関向さんが早川君との相矢倉の熱戦を制したものの、残りがすべて負けで無念の2−5負け。


4回戦:対東工大OB

 今日の最終戦は東工大OBチームと。2回戦・3回戦の自分の将棋の内容があまりにも悪かったため、自分を切ってもらった。当然とはいえ、やはり2回戦・3回戦の内容は大きく反省しなければならない。
 チームの結果は、田村さんが島さんの急戦矢倉に競り勝ち、小澤が相振り飛車で快勝、高橋さんも相矢倉の熱戦を競り勝つが、河合がいいところなく圧敗、関向さんが相手の右四間のバリ攻めをもろにくらって全駒負け、藤原さんも横歩取りの大熱戦を競り負けて、3−3で森本ー広瀬戦を残す。森本は全然だめだった将棋を粘りまくったものの、一歩及ばず。関向さんと森本のところは勝ちで計算したいところだったが落としてしまい、チームは無念の3−4負け。森本はここまで谷崎君・宮原氏・桐山氏と強豪をなぎ倒し、一人安定感を発揮していたものの、最後に力尽きてしまったようだ。


・・・ということで、今日はチームが1勝3敗。入替戦なしでの残留を目指すには厳しいスタートとなった。毎回2勝2敗くらいのペースを保たなければ、チームの残留も心もとない。個人的にも1勝2敗と冴えず。オール東大に勝てたのは良かったが、やはり1部リーグは本当にレベルが高い。今日も自分の実力の弱さを痛感させられた1日となった。これを良い教訓として、また1から鍛え直したいと思う。


2012年7月29日(日)

今日は社団戦2日目に参加してきた。今日は藤原大王・小林さんが参加できず、関向さんも午後から参加とのこと。代わってO関・スズケンが加わり、午前中のメンバーは田村さん・ケンローさん・O関・森本・小澤・スズケン・私の7人。今日は長丁場の社団戦の中でも最も厳しい当たりであり、またもフルメンバーが揃わなかったことに不安を抱きつつ、初戦に臨むことに。初日、チームとして1勝3敗と苦しい出だしであったため、1部リーグ残留のためには最低でも2勝したいところなだけに、厳しい1日になると思っていた。


5回戦:対光OKACHI

 今日の初戦は光OKACHIチームと。注目の対決は森本ー狼谷戦、O関ー小木ポール戦、ケンローさんー池田将戦、田村ー川上戦か。自分の相手は國越君に決まった。彼は同期で高校竜王戦の全国大会に共に出場したことがある。対戦は今日が初めてだったが、楽しみにしていた。
 國越君との将棋は國越君の陽動振り飛車対私の居飛車穴熊。松尾流の4枚穴熊に組めて作戦勝ちを意識していたが、仕掛け方が分からず、千日手もやむなしと思っていた。先手番なので不満とはいえ、無理な打開をすると一気に苦しくなるので我慢が必要と思っていたところ、國越君から動いてこられた。すかさず反撃して飛車角交換することができ、優勢に。終盤も銀冠の弱点である玉頭から殺到し、最後は圧勝。久々に気持ち良い将棋が指せて幸先良いスタートとなった・・・はずだった。
 チームの方は、O関・田村さんが圧敗、スズケンも左玉で優勢になったはずが逆転負けとなるも、森本が狼谷君に圧勝、ケンローさんが池田将さんに金星を挙げ、小澤も勝って4−3勝ち。ケンローさんは体調不良といいつつも難敵池田将さん相手に先後同型矢倉で見事な指し回しを見せていた。関向さんを欠く中、チームは今日も絶好のスタートを切った。


6回戦:対スーパーゴールド

 昼食後の6回戦はスーパーゴールドと。元奨励会三段の方が多く、非常に厳しい戦いになると思っていた。この6回戦から関向さんが合流し、戦力はアップしたはずだったが、初日のジンクス(関向さんを欠いた初戦だけ勝って、関向さんが合流した午後の試合が全敗となってしまった)を打ち破れるかどうか、気になるところであった。注目の対戦は関向ー秋山戦、ケンローさんー愛戦、小澤ー伊藤戦か。私の相手も元奨励会三段の鈴木純一さんで非常に厳しい戦いになると思っていた。
 鈴木純一さんとの将棋は相矢倉となり、先手の私が早めに▲5七角と上がったところ、鈴木さんが△7三銀から攻め合いに来られた。どうもこちらの作戦がイマイチだったようで、少しずつ先手の攻めが遅れてしまい、最後は形も作らせてもらえず完敗。
 その他の結果は、関向さんが秋山太郎さんに競り勝ち、ケンローさんが愛さんに勝ち、小澤も伊藤和幸さんに金星を挙げるも、森本が黒部氏に負け、O関も岡田氏に負け、田村さんも負けてしまい、無念の3−4負け。結果的に自分の負けが戦犯となってしまった。


7回戦:対NEC

 7回戦はNECと。NECもフルメンバーが揃っているわけではなさそうだが、それでも強豪を揃えて来ているのは流石の一言。注目は関向ー加藤幸男戦、小澤ー宮原戦あたりか。私の相手も元アマ王将の山口直哉君で非常に厳しい当たりとなった。今日大活躍のケンローさんは、体調不良とのことで、この7回戦からは出場せず。
 山口君との将棋は角換わりから何故か相右玉となり、山口君に一方的に攻められ、苦しい展開になった。それでも自陣に桂馬を投入して粘りまくり、難解な終盤戦に突入した。終盤王手飛車をかけたところはかなりもつれたはず、と思っていたが、相手の玉が広く寄せづらい形になり、最後は詰めろ竜取を喰らってしまい、勝負あり。終盤の入口くらいまでは難解な将棋だっただけに、競り負けてしまったのが悔しかった。やはり自分の課題は終盤力ということなのだろう。

 チームの方は、森本とO関が勝ったものの、関向さんが時間切れ負け(まぁ局面も負けだったけど)、田村さん・小澤・スズケンが負けてしまい、結局2−5負けと大敗を喫してしまった。


8回戦:対オール東北大

 今日のラストはオール東北大チームと。残留をめぐる熾烈な争いとして、このオール東北大には勝ちたいところ。お互い残留に向けて落とせない直接対決となった。
 自分の将棋は私の右玉に対し、松田氏が速攻棒銀で攻めてきた。やや苦しめという気もしたが、相手も玉が薄く、実戦的には大変な局面が続いていた。終盤、ようやく勝ちになったと思っていたところでミスを繰り返してしまい、最後は2択で迷った挙句、どちらでも勝ちかと思いきや、選んではいけない手順を選んでしまったらしく、まさかの大頓死。自玉を安全にしながら相手玉に必至をかける順を逃してしまったのが直接の敗因となった。今日の将棋の中でも最も反省すべき逆転負けであった。
 他の結果は、田村さん・O関・スズケンが勝つも、森本が序盤早々で圧敗となり、関向さんも圧敗、小澤が強豪花岡氏相手に頓死を喰らってしまい、またも無念の3−4負けとなってしまった。8回戦は私と小澤の頓死がひどく、森本も勝たなければならないところで負けてしまったのが痛かった。特に自分の頓死は反省しなくてはならない。


・・・ということで、チームは初日に引き続き1−3と苦しい展開になってしまった。今日は当たり的にも苦しい展開になることは覚悟していたが、それでも踏ん張って2勝したいところだっただけに、力不足を痛感させられた。個人的にも1−3と全然使い物にならず、チームに迷惑をかけてしまった。あらためて、自分の終盤力が大きな課題であることを痛感させられた1日だった。今一度、終盤力を鍛え直して、いい結果が出せるよう頑張りたいと思った。

 それにしても、関向さんを欠く中でのチーム勝率が10割、関向さんが合流した途端にチーム勝率が0割になる、というのはどうしたことだろうか。関向さん自身もあまり勝率が良くないこともあるのだが、普通に考えたらチーム力はアップしているはず。結果論とはいえ、このジンクスはチームにとって良いものではない。来月の社団戦3日目ではこのジンクスを打ち破り、残留に向けて目途が立てられるよう、頑張りたいと思う。


2012年8月26日(日)

今日は社団戦3日目に参加してきた。チームは2日目までで2勝6敗と苦しい展開。何故か関向さんが参戦した午後に全敗、関向さんを欠く午前中に全勝という不可解な結果となっていたが、今日は関向さんが来られない、ということで、それならばそのジンクスを守って今日は全勝しようか、などとアホなことをO関と話していた。今日の対戦相手はリコー、フィーバー研、翔風館GAO、蒲田大嘉と強豪チームとの連戦となっており、冷静に見て全勝が厳しいことは分かっていた。しかし、ここまで2勝6敗と苦しい展開だったため、今日は最低でも2勝、できれば3勝しない限りチームの1部リーグ残留が危ないことは明白であり、1つでも多く勝ちたかった。今日のメンバーは上から藤原大王・田村さん・ケンローさん・O関・森本・小澤・スズケン・私の8人。この8人で少しでも多くの勝ち星を挙げたかったのだが・・・。


9回戦:対リコー

 今日の初戦はリコーと。オーダー表交換後、相手チームにアクシデントが起こった。7将の田尻さんが体調不良で来られない、とのことで、7将の小澤が無条件で不戦勝となった。残りの当たりは、森本ー河崎氏、O関ー菊田氏、私ー伊藤氏、ケンローさんー山内氏、藤原大王ー藤森氏、田村さんー牧野氏。強敵揃いで大変なのは間違いないが、レベルの高い1部リーグではこれも仕方ないこと。ただ、相手チームはこの6戦で4勝しなければならないところ、こちらは3勝で良いので、何とかなると思っていたが・・・。

 伊藤君との対戦は9年ぶり。前回は朝日アマの南関東大会で当たったが、それ以来の久々の対戦となった。彼は今度のアマ名の千葉県代表でもあり、全国大会で対戦する可能性もあるだけに、無様な将棋だけは指したくなかったが・・・。戦型は相矢倉となり、お互い3筋・7筋の歩を交換したところで、相手の押さえ込みを嫌ってこちらから玉頭方面で押さえ込みを狙った。しかし結果的にはこの押さえ込みの構想が無理だったようで、途中から金銀がバラバラになってしまい、空中分解して最後は圧敗。ただただ自分の大局観の悪さを反省させられる1局となってしまった。
 その他の結果は、森本・O関・ケンローさん・藤原大王が揃って圧敗となり、田村さんが牧野さんに勝っただけの2−5負け。今日も厳しいスタートとなってしまった。


10回戦:対フィーバー研

 続く10回戦は暫定首位のフィーバー研と。ここまで足を引っ張りまくってしまったため、自分を切ってもらうよう申し入れした。その結果、当たりは森本ー渡辺氏、ケンローさんー原氏、小澤ー中川氏、O関ー小林知直氏、田村さんー北川氏、藤原大王ー武田氏、スズケンー小林広卓氏となった。フィーバー研は大将から七将まで強豪ぞろいで全く穴がなく、厳しい状況だと思っていた。
 結果は、田村さんが北川君との相矢倉の激戦を制し、スズケンも小林広卓君の菊水矢倉相手に競り勝ったものの、森本が渡辺氏の居飛車穴熊からの猛攻を強い受けで受け切って勝勢になったが、最後の最後で即詰みと勘違いして大駒を叩き切って駒を渡しすぎ、ありえない大逆転負けを喫し、ケンローさんは原君との相掛かりで圧敗、小澤は中川君の猛攻を喰らって競り負け、O関は小林知直君の石田流に対し押さえ込みを図るも、知直君の見事な攻めを受け切れず圧敗、藤原大王も武田さんとの千日手指し直し局で競り負け、結局2−5負けとなってしまった。強豪チーム相手とはいえ、1つでも多く勝ち星を挙げる必要があっただけに、2戦続けての大敗を喫し、いよいよチームの状況は厳しくなってきた。


11回戦:対翔風館GAO

 11回戦は暫定最下位の翔風館GAOと。こちらも順位を更に落として暫定ブービーになっていたと思われ、残留をかけた大一番(?)であり、ここは絶対に負けられない対戦だと思っていた。相手チームには安達氏がいて、誰が安達君と当たるかがポイントだと思っていた。この11回戦は、ここまで内容の悪かったO関を切った結果、安達君には田村さんが当たることになった。その安達君は「ゼキがいない。俺との対戦を避けたのか?まぁゼキもヨボヨボだからなぁ。ゼキは8将戦でヨシハルと対戦だ」などと、意味不明な発言を連発し、終いにはオーダー表にゼキVSヨシハル戦を本当に書いてしまう始末(さすがに終局後は消していた)。対局開始直前に皆の緊張が吹き飛んでしまう一時があった(笑)。
 自分の将棋は相矢倉となり、自分の玉頭も絡めての仕掛けが見事に決まって開始早々大優勢になった。しかしここからがいけない。うまく指せばそのまま押し切れたはずの将棋を攻めあぐねてしまい、一時は逆転していたと思う。入玉されてしまう恐れもあった。終盤、相手にいくつか勝負手もあったのだが、見逃してもらい、最後は何とか入玉を阻止して辛勝。あれほどうまく仕掛けて優勢になった将棋を綺麗に勝ち切れなかったのは大きな反省点であった。それでも何とか自分が踏ん張って勝てたので、さすがにチームは勝ったのだろうと思って結果を聞くと、藤原大王・田村さん・小澤・スズケンが負けてしまったようで、何と3−4負け。直接対決で痛恨の敗北を喫してしまった。


12回戦:対蒲田大嘉

 ここまで負けが続き、チームは萎え切っていた。オーダー表交換の結果、相手は竹中さん・小林さんを温存して来られたが、それでも強豪を揃えてきているあたりが流石としか言いようがない。
 自分の将棋は関上氏の四間飛車に引き角戦法を採用した。中盤、関上氏が石田流に組み替えて来たところをうまく機敏に仕掛け、ペースを掴んだが、その直後、明快に優勢になる順を数回逃してしまい、自陣龍を引きつけられてから、何を指せば良いのか全く分からなくなってしまった。以後はまともな将棋の手を全く指せず、最後は圧敗。途中までいい将棋を指せていただけに、優位を拡大することができず、またもや実力不足を痛感する羽目になってしまった。
 その他の結果は、スズケンが勝っただけの1−6負けと、またもや大敗を喫してしまった。これで完全に最下位に転落してしまい、1部リーグ残留の芽がほとんど消えてしまった。まだ微かに可能性が残ってはいるかもしれないが、今日の4連敗でさすがに皆降級を覚悟させられたことだろう。

 個人的にはアマ名の全国大会前の最後の調整も兼ねていたつもりだったが、今日の結果は実力不足という他なく、ただただ反省するばかり。もう全国大会まで時間もあまりないが、気持ちを切り替えて全国大会に臨みたいと思う。


2012年10月28日(日)

今日は社団戦最終日。ここまでチームは暫定最下位と非常に辛い状況で、今日3連勝して、競争相手が負けてくれないと、入替戦にすら進めないという極めて絶望的な条件であった。とはいえ、来期の順位にも関わるので、今日は1つでも多く勝っておきたいと思っていた。しかも今日のメンバーは、藤原大王・関向さん・ケンローさん・O関の4枚が欠場と戦力的にも非常に厳しかった。その代わりに、田村さんが林忠男さんに声をかけていただいたおかげで、何とか7人集まった。メンバーは上から林さん・田村さん・森本・河合・スズケン・小澤・私の7人となった。

13回戦:対オール早稲田

 今日の初戦はオール早稲田と。オール早稲田も人数が揃わなかったらしく、何故か明治の馬上さんが助っ人参戦。勝負所は森本ー細川戦、私ー古土井戦、林ー馬上戦であり、残り4枚のうちどれだけ勝てるのか、と思っていた。私の相手は強豪古土井さんで、過去にも社団戦の1部リーグで対戦して敗れている。
 その古土井さんとの将棋は、最近始めた横歩取り8五飛を採用しようと思っていたところ、古土井さんが横歩を取ってくれなかったため、苦手な相掛かりとなった。不慣れな戦型ではあったが、相掛かりは後手の方が玉が固くなる傾向にあるので、玉の方さで勝負したいと思っていた。中盤、古土井さんが角を手放して強引に攻めて来られたが、相手の攻めをきっちりと受け止め、逆にこちらからの端攻めが間に合い、角桂交換の駒得を果たすことに成功した。半ばもう「終わった」と思う程、必勝を意識していたが、これがいつもの悪い癖で、終盤落ち着いて馬を逃げるか、あるいは玉の腹から銀を打てば受けなしに追い込めたはずのところ、寄せ損なってしまい、最終盤は逆転してしまっていたようだ。しかし、古土井さんも秒読みに追われ、正着を逃し、最後は長手数ながら古土井さんの玉を無事に即詰みに討ち取ることができた。圧勝のはずの将棋をここまで危うくしてしまったのは、自分の終盤力のなさが原因であり、猛反省の一局であったが、強豪古土井さん相手に勝つことができたのは大きな収穫で、また苦手な相掛かりで結果を残せたのもプラス材料であった。

 その他の結果は、森本が細川さんの左玉狙いの強引な駒組みに対して、強引に仕掛けて咎めに行ったのが功を奏したようで、中盤は森本が優勢となった。終盤、森本に大きなミスが出て形勢が混沌としてしまった瞬間もあったが、最後は持ち前の終盤力を活かして見事細川さん相手に勝ち切った。やはり、この男の終盤力は強い。
 また、スズケンが強豪外山氏相手に勝ち、残りを負けて3−4負け。またもや3−4負けと惜しくも届かなかったが、今日のメンバーでこの結果はよく頑張ったように思う。しかし、この負けで、ついに入替戦に進む目も完全に潰え、残念ながら降級が確定した。


14回戦:対紅萌ゆる

 14回戦は京大OBチームである「紅萌ゆる」チームと。元アマ名人の浅田君を筆頭に、元中学生名人の竹内さん・元小学生名人の松尾さん・元高校新人王上田君など、スキのないチームである。勝負所はやはり森本ー竹内戦か。私の相手は強敵松尾さんに決まった。
 松尾さんとの将棋は、またもや横歩取り8五飛をしようと思ったのに、松尾さんが横歩を取ってくれなかったため、相掛かりとなった。一局目で根拠のない自信をもった私はまたもや調子に乗って玉を固めようと思ったが、今回は松尾さんの序盤の構想がうまく、玉の方さでリードできなかった。それでも後手番ながらやや主導権を握れるかなと思っていた矢先、松尾さんから機敏に動かれ、途中致命的な見落としもあって、金損の必敗形に陥ってしまった。ところが・・・。ダメモトで入玉含みに粘っていたら、突如松尾さんが乱れ始めた。駒損は相変わらずながら、こちらの玉が当分寄らない形になったため、攻める手番が回ってきた。正確に指せば逆転していたと思われるが、最終盤で相手玉を逃してしまい、逆に松尾さんに入玉されてしまい、最後はこちらの玉がつかまってしまった。相変わらず終盤に課題を残す悔しい結果となったが、強豪松尾さん相手にも手応えを感じることができたのは収穫だったと思う。
 その他の結果は、森本が竹内さんとの相振り飛車で圧勝し、小澤が怪勝するも、残りを全部負けてしまい、2−5負け。
 

15回戦:対調布SC

 最終戦は調布SCと。お互い、入替戦にすら進めずに降級が確定しており、完全に消化試合となってしまったが、来期順位に影響があるかもしれないので、とりあえず頑張れるだけ頑張りたいと思っていた。
 私の相手は杉井君に決まった。彼とは一昨年のマグロ将棋大会で一度対戦して、凄まじい逆転負けを喰らっており、今日はリベンジしたいと思っていた。戦型は杉井君の角道オープン型振り飛車穴熊対私の左美濃。序盤、杉井君に見落としがあり、お互い馬を作りあった結果、1歩得の戦果を挙げることができた。しかし、そこから優勢につなげることができず、逆に振り飛車側にぶっ捌かれてしまい、終盤の入り口は随分損をした気分になっていた。ところが、玉側の桂馬を攻めに参加させたところで、杉井君に致命的な受け損ないが出て、最後は丁寧に相手の攻めを受けつぶして全駒勝ち。中盤の構想力に課題を残す1局ではあったが、善悪はともかく、自分らしい将棋が指せたと思う。
 その他の結果は、林さんが元アマ名人の長岡さんに頓死勝ちしたのが大きく、5−2勝ちとなった。


 当番の片付けも終わり、みんなで焼肉を食べに行くことに。前々回、O関とスズケンの3人で食べに行った店だが、中々美味しい焼肉屋で、今日もがっつり食べることができ、満足。将棋の結果は残念だったが、また来期2部リーグから1期で1部リーグに復帰したいと思う。


2013年6月30日(日)

さて、今日は社団戦に参加してきた。今年度の社団戦初日で、幸先の良いスタートを切りたいところ。昨年は残念ながら1部から2部に降級してしまったため、今期は何としても1期で1部リーグに復帰するのが目標で、できれば入替戦なしでの復帰ができれば理想。決して楽な当たりなど存在しないが、入替戦なしでの昇級のためには、チームとして13勝2敗が到達ラインであろうか。中々高いハードルではあるが、今日の慶應のメンバーは関向さんこそ不在だったものの、歴代慶應名人7人(藤原大王・田村さん・ケンローさん・小林さん・O関・森本・私)が揃い、戦力的には十分いけるはず、と思っていた。なお、慶應からは若手OBチームがひよけん(日吉研究会の略)チームを立ち上げ、4部リーグスタートを切った。2チーム出せるのは素晴らしいことでもあるが、我々のチームに若手OBの新戦力が投入しづらくなっているようでもあり、複雑な心境に。


1回戦:対Rits

 1回戦の相手はRitsチームと。立命館大学OBが中心のチームと思われるが、何故か京都大学出身の学生準名人である中村圭吾さんがRitsチームで参戦していた。注目の対戦は大将戦(森本ー金築戦)と三将戦(O関ー中村戦)か。特に大将戦は元高校準竜王同士の対決で、面白い勝負が見られると思っていた。ところが、その大将戦が真っ先に終了する。開始早々、相振り飛車から森本が敵陣に角を打ち込んで香得となり、必勝形に。その後、チェスクロの電池が切れるハプニングもあったものの、お互い持ち時間を残すほどの早指し戦となり、途中怪しくなりかけたらしいが、最後は森本がしっかりと勝ち切った。森本は内容的には全然納得していない様子であったが、それでも強敵相手にしっかりと結果を残したのは流石。
 自分の将棋は左玉を採用した。序盤開始早々飛車を詰ますスーパー大チャンスが訪れていたが、これをスルーしてしまい、逆に機敏に動かれそうになって、失敗したと思っていた。しかし、中盤、相手の飛車をいじめる構想が功を奏し、最後は一方的に攻めまくって圧勝。後で調べたところによると、序盤のスーパー大チャンスに思えた局面は、意外とこちらも危ない変化が多く、正確に指せば勝てるかもしれないものの、実戦的にはかなりハイリスクな展開になったと思われ、この変化に踏み込まなくて結果的に正解だった。この辺が結果的に正解・・・ではなく、読み切って指せれば強いと言えるのだろうが、まだまだ自分の大きな課題ということだろう。
 その他の結果は、藤原さんが何故か三間飛車を使って苦戦していたが、最後は終盤力の差で競り勝ち、ケンローさん・田村さんは危なげなく圧勝、小林さんは必勝の将棋がかなりヨレたものの何とか踏みとどまって勝ち、O関は相矢倉から一方的に攻められまくって負けそうだったが、何故か手厚く抑え込んで最後は圧勝。蓋を開ければ何と7−0と望外の完封勝ち。途中怪しい将棋がいくつかあったが、最高のスタートを切ることができた。


2回戦:対新宿特殊部隊

 2回戦の相手は新宿特殊部隊チームと。自分の将棋は相矢倉となり、玉頭から手厚く抑え込む展開に持ち込んでペースを掴んだつもりであったが、その直後に指した角上がりが軽率な1手で、相手からの食い付きを許してしまい、神経を遣う将棋になってしまった。それでも中盤、相手からの攻めをうまくいなしたつもりであったが、終盤、かなり危ない手順があったようだ。調べてみたところ、こちらの玉も何とか捕まってはいなさそうではあったが、実戦の秒読みの中で間違えずに受け切れていたかどうかは怪しかった気がする。本譜は相手の勘違いもあってあっさり入玉に成功、最後も逆王手の筋で一瞬冷や汗をかいたものの、何とか間違えずに寄せ切ることができた。
 チームの方は、藤原さんが島津氏に敗れただけの6−1勝ちとまたもや望外の圧勝。小林さんが燒リ氏にありえない筋悪の銀を放つなど、将棋が壊れかけており、、最後は即詰みを相手に逃してもらった上に、何と時間切れ勝ち。ラッキーな拾い勝ちではあったが、これも大きな1勝だったと思う。


3回戦:対法政大学

 3回戦は法政大学チームと。ここまでいい流れできていたので、勢いに乗って3回戦も勝ちたいところ。自分の将棋はまたも相矢倉となり、今回は作戦勝ちから一方的に攻めまくって最後は圧勝。
 チームの方は小林さんが何故か向飛車を採用し、勝負所での食い付き手順をのがしてしまい、最後は圧敗したものの、その他は全部勝ってまたもや6−1勝ち。


4回戦:対ドラの穴
 
 4回戦はドラの穴チームと。強豪藤本氏をはじめ、高校チャンピオン青木君を要する強豪チームである。注目の対戦はケンローさんー藤本戦と私ー青木戦であろうか。傍目には私のところが一番厳しいように思われたが、とにかくいい将棋を指したいと思っていた。その自分の将棋は角換わりとなり、青木君が棒銀で速攻を仕掛けてきたので、こちらは得意の右玉に。中盤、青木君の攻めが重いと思われたが、相手の攻めをいなし損ね、逆にこちらの厳しい狙いを見事に防がれてしまい、最後は圧敗。青木君は終始早指しで、持ち時間を10分すら使ってもらえず、こちらだけ一方的に持ち時間を使わされてしまった。うまく相手の攻めをいなせれば勝てそうな将棋だっただけにもったいないことをした。
 チームの方は、ケンローさんが藤本氏に敗れ、田村さんも萩原君に難解な終盤戦を競り負けてしまったが、藤原大王・小林さん・O関・森本が勝って4ー3勝ち。ここまで大勝が続いていたが、この4回戦はかろうじて4−3勝ちで踏みとどまった。自分の負けがチームの負けにつながらず、本当に良かった。

 
・・・ということで、今日はチームとして4連勝で勝ち数も23勝挙げることができ、恐らく暫定首位に立ったのではないかと思われる。2日目以降も厳しい戦いになると思われるが、今日の勢いを大切にして頑張りたいと思う。個人的には3連勝の後、最後に1敗してしまったが、相手が強敵だったこともあり、あまり気にせず、この後の大会も1戦1戦集中して戦っていきたいと思う。


帰宅後、フィットネスへ行ってエアロバイク30分をこなしてきた。日曜日は閉館時間も早く、ジムに着いたのがギリギリの時間であったが、どうにか無事に目的のトレーニングをこなすことができた。将棋の試合に加え、フィットネス、と今日は大分体重を減らすことに成功したはず。疲労も溜まっているとは思うので、今日はゆっくり休みたいと思う。


2013年7月28日(日)

今日は社団戦2日目。初日で4連勝と好スタートを切ることができ、1期での1部リーグ復帰を目指して今日も勢いで乗り切りたいところ。しかし、今日は藤原大王が転勤となってしまい、田村さんも所用で参加することができず、チームの台所事情は苦しい1日となる。今回は関東学生名人経験のある井元が研修のため上京していた関係で、井元にも参加してもらった。加えて助っ人で小泉に参戦してもらい、どうにか7人集まった。7人ギリギリの状況でありながら、朝一から小林さんがありえないことに「午後は参戦不能」と突然言い出した。そういう話は事前に言っておいてもらいたい・・・とチームの皆が感じていたが、何はともあれ、午後の戦いをどうするか、急遽メンバー集めをすべく、初戦開始前から小林さんは片っ端から助っ人のお願いの電話をしたが、あまりにも急な話すぎた上に、お願いした人達が悉く転勤で遠方在住となっており、当然のごとく急な助っ人を調達できないまま、5回戦が始まった。

5回戦:対桐朋高校OB

 今日の初戦は桐朋高校OBチームと。自分の将棋は相手の急戦矢倉に対し、こちらは角を2六に転換してやや作戦勝ち模様かと思っていた。途中、相手の意外な好手もあって、中盤は急に自信がなくなりつつあったが、その直後に相手に疑問の構想が出て、最後は全駒勝ち。途中、相手が急戦矢倉らしくガンガン攻める手順を選んでこられたら、結構大変な将棋だったかもしれない。
 他の結果は、小林さんの将棋が途中イマイチな瞬間こそあったが、最後は圧勝、森本・ケンローさん・井元は順当に勝ち、O関と小泉が残った。O関は時間を湯水のように使い、神経をすり減らす独特の展開ながら駒得できっちり勝ち切ったかと思いきや、そこからひよりにひよって大逆転負け。井元が「あれを負けたんですか?」と疑問視するのもうなずけるほど、途中は優勢だっただけに、もったいない将棋だった。小泉は久々の実戦だったのか、力が出せず負け。5回戦は5−2勝ちとなった。


6回戦:対稲棋会紺碧空

 昼食後は早稲田OBチームと。杉村君・工藤さんと誰が当たるのかな、と思っていたら、オーダー表交換の結果、何故か杉村君が出てこなかった。代わって早稲田現役の1年生がたくさん出て来られたたため、注目の対戦はケンローさんー工藤さんの1戦くらいだったか。残りは未知数で何ともいえないと思っていた。この6回戦から小林さんが出られない、と言っていたが、交渉の末、この6回戦まで出てもらうことに。
 自分の将棋は、相手の四間飛車に対し、引き角戦法を使ったところ、相手の序盤に致命的なミスがあり、飛車先を突破して序盤早々飛角交換に成功。以下は一方的に攻めて全駒勝ち。
 小林さんの将棋も相手の四間飛車に居飛車穴熊から一方的に攻め、圧勝。ケンローさんも工藤さんとの相矢倉で圧勝し、井元・森本も順当に勝ち。O関はまたもや本筋とは言い難い、神経をすり減らす将棋を指していたが、今回は幸い空中分解せずに何とか勝ち。結局、小泉が負けただけの6−1勝ちと圧勝することができた。しかし、今日のO関の将棋は全く安定感がなく、観ている側は非常に不安を感じていた。

 
7回戦:対武蔵

 7回戦は武蔵高校のOBチームと。注目はO関ー軽部戦と思っていた。この7回戦から本当に小林さんが出られなくなってしまった。やむを得ない理由ならばしょうがないな、とは思っていたが、去り際の台詞が「10万円のため」と言っていただけに、どうやら全然やむを得ない用事ではなさそうだ。この用事が麻雀・・・かどうかはともかく、団体戦をブッチする理由にはならないと思われ、チームの士気は一気に低下していた。結局七将戦を不戦敗にせざるを得ず、6人で4勝しなくてはならない厳しい状況に追い込まれた。
 自分の将棋は相手のゴキゲン中飛車対こちらの居飛車。序盤で相手が積極的に攻めてこられ、一時は完全に振り飛車ペースだったかと思う。しかし、中盤で相手が飛車を見切って強引に攻めてきたのが疑問の構想で、以下は少しずつ相手の攻めが細くなり、最後はしっかりと余して勝ち。途中はかなり冷や汗をかいた将棋だったが、どうにか勝つことができた。
 他の結果は森本が貫禄を見せて勝ち、ケンローさん・O関も勝ち。小泉がまたもや力なく敗れ、最後に井元が残った。井元は相手の四間飛車穴熊に銀冠で対抗したが、序盤の構想がイマイチだったようで、やむを得ず角を叩き切って金と交換し、玉頭を手厚くする展開に。終盤、ようやく勝ちになったかと思っていたところで、井元に致命的な受け損ないが出て、相手に的確に咎められ、最後はこれしかない、というぴったりの詰みで負けてしまった。結局、小林さんの不戦敗もあって危ないところだったが、どうにか4−3勝ち。何とか全勝をキープすることができた。


8回戦:対麻布高校OB

 今日の最終戦は麻布高校OBチームと。競争相手のリスボンを倒しているが、それでも既に2敗を喫している。相手の勝ち星だけを見れば何とか勝っておきたい相手ではあったが・・・。いかんせんこちらは6人しかいないため、人数不足でスタートから1敗が確定しているという厳しい状況で、しかも麻布チームはメンバー表に1名しか空きがないほど、人数が多く、強豪を揃えて来ている様子であった。1人こちらに回してもらえないか、とすら思う程、この時ばかりは人数が多いチームが羨ましかった。
 自分の将棋は相手の矢倉に対して得意の急戦矢倉を挑んだものの、不発に終わり、序盤は膠着状態に。中盤相手の仕掛けもちょっと微妙で何とか抑え込んだかと思っていたのだが、その直後に相手に絶妙の桂跳ねで桂を捨てて飛車を成り込む好手順があり、あっという間に苦しくしてしまった。終盤、相手の寄せもおかしく、ややもつれたと思った瞬間もあったのだが、そこから相手の立て直しも見事で、最後はしっかりと寄せ切られ、完敗。この将棋は全般的に作りが悪かったと思う。
 他の結果は、O関が池田君に負け、井元も中学生名人経験者の多々野君に敗れ、小林さんの不戦敗もあって、チームの負けが早々と決まってしまった。森本・ケンローさんは貫禄の勝利であったが、小泉は高木君相手に大優勢になるも、最後は逆転負け。結局2−5負けと大敗を喫してしまった。


 ・・・ということで、8回戦が終わって、7勝1敗。初日では勝ち数も大分貯金があっただけに、まだ暫定首位ではないかとは思うのだが、最後の2−5負けは痛かった。2−5負けなだけに、小林さんが出ていても結果は変わらなかった、ということにしかならないが、やはり人数不足での団体戦はチームの士気にも影響が出るため、来月の社団戦3日目はしっかりとメンバーを集めて、いい形で臨みたいと思う。


2013年8月25日(日)

今日は社団戦3日目。前回、小林さんがありえない離脱をした影響で、人数不足となり、8回戦で2−5負けを喫してしまい、チームの連勝はついにストップした。しかしながら、まだ暫定首位であり、今日を乗り切れれば1部昇級も見えてくる。今日のメンバーは田村さん・ケンローさん・小林さん・O関・小川・森本・スズケン・小澤・私の9人と人数は豊富であった。しかしながら、今日の前半戦2局しか出られない小林さんと、後半戦2局しか出られないO関とで合計1名カウントのため、実質的には8名体制であった。それでも前回のような人数不足での不戦敗が生じる事態からみれば雲泥の差である。実のところ、今日は自分が参加できない可能性もあったのだが、どうにか参加できることとなった。今日のメンバーでの注目は小川。最近子供が産まれたらしく、公私ともに勢いに乗っているらしい。将棋はかなり久々だったようだが、ここ一番での勝ちに期待していた。

9回戦:対東北大学OB

 今日の初戦は東北大学OBチームと。王座戦常連校でもあり、フルメンバーが揃えば相当な強敵であり、過去にも社団戦で負けていたので要注意と思っていたが、今日はフルメンバーが揃っていないようであった。慶應はスズケンを抜け番としてオーダーを組んだ。自分の将棋は相矢倉となり、こちらが先に銀交換に成功し、ペースを握ったつもりであった。中盤、飛角交換の駒損を甘受して相手の攻めの銀をもぎ取り、まぁまぁ指せるのではないかと思っていた。実際にはこちらも結構気持ち悪い形で怖いところがいくつかあったのだが、相手の攻めをしっかりといなして最後は完勝。
 チームの方は田村さんが終盤ひよりまくっていたものの何とか勝ち、小川もかなり怪しい将棋だったものの、終盤で攻防の一着が出て粘り勝ち、森本・ケンローさん・小林さん・小澤勝ちで、蓋を開ければ何と7−0で完封勝ち。幸先の良いスタートを切ることができた。


10回戦:対レッツ西日暮里

 昼食休憩後はレッツ西日暮里チームと。小泉卓也氏を中心にまとまった強豪チームであり、ここまで暫定4位で、昇級争いの直接対決である。注目は小泉卓也氏ー森本戦。慶應のオーダーは9回戦で調子が出なかった田村さんを外してスズケンを投入した。
 自分の将棋は相手の角交換型振り飛車に対し、玉頭位取りで対抗した。中盤、機敏に玉頭方面で仕掛けることに成功、相手も向飛車から飛車先突破を図ってきたが、こちらの玉頭攻めが厳しく、最後は圧勝。駒組みが終わった時点で相手に勝機はなかったようで、序盤の構想が良かったらしい。
 しかし、自分の隣では小林さんが角換わりで相手の棒銀に対して右玉でいなそうとしたが、相手の攻めを顔面受けしようとした構想がまずく、相手の攻めが切れなくなってしまい、最後は圧敗。更に小川も力なく完敗。ケンローさん・スズケンが勝ったものの、小澤が千日手2回で引き分けとなってしまった。小澤の千日手指し直し局はかなりの序盤で2回目の千日手を甘受したので、「何故きちんと勝ち星を取りに行かないのか?」と疑問を感じていた。この引き分けにより、3.5−2.5という状況で小泉卓也氏ー森本戦が残った。この将棋は小泉さんの居飛車穴熊対森本の三間飛車となり、終盤森本の玉が入玉できそうで、必勝形になったと思っていた。ところがあり得ない見落としで銀をボロっと取られ、いきなり詰まされる・・・はずが、小泉さんも即詰みを見落とし、その後香車の利きを見落として攻め損なうなど、お互い悪手の連発という感じだった。まぁこういう泥仕合になればやむを得ないのかもしれないが、最後は相入玉となり、途中でボロボロ点数を取られる致命的なミスを繰り返した森本が点数不足で投了。まさかの3.5−3.5で引き分けとなってしまった。正直、ここはチームとして勝っておきたい競争相手であっただけに、森本の大逆転負けと小澤の安易な引き分けが激痛と思っていた。
 しかしながら、小澤の千日手については、持ち時間が少なく、序盤とはいえ、千日手にしないとかなりの作戦負けに陥る、と判断しての千日手だったらしく、ここで無理をして負けていたらチームも負けていたわけで、実は「安易な千日手」ではなく、「賢明な引き分け」だったのかもしれない。


11回戦:対シンプル

 11回戦はシンプルチームと。ここから小林さんがまたもや麻雀のために離脱というありえない行動を取って顰蹙を買っていたが、代わってO関がチームに合流。10回戦で内容の悪かった小川を外し、田村さんが出場することとなった。
 自分の将棋は、相手の駒組みに問題がありそうであったため、機敏に矢倉中飛車から積極的に動くことにした。しかしながら中盤、ポイントをあげるべく玉頭の位を取ろうとしたところ、相手にも踏み込む余地を与えてしまった。もっと早くに玉頭から手厚く指していればよかった、と後でケンローさんに指摘され、反省。実戦は相手に勝負どころを与えてしまったものの、相手の受け損ないもあり、最後はしっかりと攻めつぶして圧勝。
 チームの方は、O関が中嶋氏相手に相矢倉で完敗を喫し、スズケンも敗れたが、その他は全員勝って5−2勝ち。


12回戦:対翔風館GAO

 今日の最終戦は翔風館GAOチームと。誰が安達君と当たるのか、がポイントであり、できればO関ー安達戦を作りたかったが、オーダー表交換の結果、安達君を引いたのは自分だった。過去に1回対戦して敗れているだけに、嫌な予感はしていた。 
 その安達君との将棋は安達君が強引に石田流に組もうとしてきたため、こちらも積極的に咎めるべく派手な乱戦を挑み、お互い序盤で竜を作りあうマニアックな将棋になった。終盤敗勢と思っていた矢先に1回だけチャンスが訪れた。しかし、そのチャンスをものにできず、最後は1手詰みすら見落とす有様。まぁ安達君も1回は1手詰めを見逃していたが、2度目で気がつき、残念ながら負け。
 チームの方は森本が太田君に完敗、小川も力及ばず完敗したが、ケンローさんが安定した内容で圧勝、田村さん・O関・スズケンが勝って何とか4−3勝ちで踏みとどまった。自分の負けがチームの負けにつながらなくて助けられた。

・・・ということで、今日はチームとしては3勝1引き分けで何とか無敗のまま3日目を乗り切ることができた。個人的には6月・7月に続き3勝1敗で、負けた将棋は反省すべき点も多かったが、これで暫定首位をキープすることができた。最終日は順調にいけば入れ替え戦なしでの1部昇級も見えてきたので、何とか頑張りたいと思う。


2013年10月27日

今日は社団戦最終日。ここまでチームは10勝1敗1引分(勝数59.5)で暫定首位。今日大崩れしなければ、入替戦なしで1部リーグへ昇級できる(2位以上)と思っていた。今日のメンバーは田村さん・ケンローさん・小林さん・O関・森本・河合・私の7人。どうして毎回7人ギリギリしか集まらないのだろうか?と思いつつも、藤原大王の転勤と関向さんの欠席はやむを得ないところではある。苦しい台所事情の中、ここまで頑張って暫定首位となっただけに、最後までしっかり頑張ろうと思っていた。2位の新宿特殊部隊とは1勝差(勝数では5.5勝差)と大きなリードもあり、さらに3位とは1.5勝(勝数6.5勝差)、4位・5位とは2.5勝差という状況で、どんなに大崩しても入替戦にすら進めずに1部リーグ昇級を逃すことはまずない。ただ、入替戦に回ると対局数が1局増えて負担が増えるため、入替戦に回ること(3位・4位)も避けたいと思っていた。

13回戦:対あり

 今日の初戦はありチームと。自分の将棋は相手の三間飛車に対して左玉に組もうとしたところ、拒否されたため、玉頭位取りで対抗することに。中盤、相手が銀冠に組み替えようとした瞬間をとらえ、玉頭に垂れ歩を放ち、居飛車ペースかと思っていた。ところが、こちらの玉頭からの抑え込みに対して相手も全力で押し返して来られ、途中からはかなり大変な局面になってしまった。終盤も非常に難しい将棋となったものの、最終盤で際どくぴったりの詰めろをかけることができ、辛うじて1手勝ち。もう少しうまい手順はなかったのか、と今でもよく分からないのだが、難局を制してほっとした。
 
 チームの方は、ケンローさん・小林さん・O関が勝ち、早々とチームの勝ちは決まった。しかしここからがいけない。河合は途中必勝だったらしいが、見落としで逆転負け、田村さんは圧敗、森本も相手の左玉相手に全駒負けし、蓋を開ければ冷や汗の4−3勝ち。勝った将棋の中では自分が一番際どかっただけに、自分が負けていたら・・・と思うとぞっとしたが、何はともあれ4−3勝ちとなり、優勝に向けて一歩前進することができた。


14回戦:対リスボン

 昼食を終えて、午後一の対戦はリスボンチームと。リスボンは3日目終了時点で暫定5位となっており、昇級に向けた最後の直接対決と思っていた。リスボンチームには立石氏・泉氏・中村恭氏・小滝氏と強豪が揃っていて、大変な勝負になると思っていた。オーダー表交換の結果、注目は森本ー泉戦、ケンローさんー中村恭戦、私ー小滝戦、O関ー立石戦の4つとなった。この当たりを見て、2年前の社団戦でも似たような対戦になったことを思い出した。副将戦のケンローさんー中村恭戦と三将戦の私ー小滝戦は2年前と同一カード。あの時は関向ー泉戦と私ー小滝戦が辛勝、森本ー立石戦とケンローさんー中村恭戦は完敗となり、チームは辛うじて4−3勝ちとなったが、自分の将棋も一時は負け寸前で本当に危なかった記憶がある。

 小滝さんとの将棋は2年前と同様、相矢倉となった。序盤は快調に飛ばしていたのだが、中盤で普通に指すと後手の小滝さんが思わしくないと判断されたようで、小滝さんの方から変化して来られた。こちらは自然に指していたつもりだったのだが、後でO関から「あの変化は先手が苦しい」と指摘され、愕然。しかしその指摘もご尤もという感じで、徐々にこちらからの攻めが明後日の方向に向かってしまい、終盤の入り口あたりではさすがに苦戦を意識していた。ところが、小滝さんが玉頭から強引に攻めて来られたため、手に乗って上部脱出を試み、何とか入玉を果たした。「果たした」と書けば聞こえは良いが、入玉した直後はボロボロと駒を取られ、おまけにこちらの玉周辺の成駒もかなり掃除されてしまい、一時は負けも覚悟していた。しかし、最終盤で小滝さんが私の玉をとらえ損ね、私からの反撃にも小滝さんが対応を誤り、最後は指運の勝利。前回以上に大苦戦の将棋だったが、またもや辛勝となった。

 チームの方は、森本・ケンローさん・O関・河合・私が勝ち、小林さんと田村さんが負けの5−2勝ち。田村さんは午前の対局に引き続き、元気がなく敗れて心配ではあるが、チームは最後の直接対決を制し、どうやら最終戦(15回戦)を前にチームの優勝は決まったようである。入替戦なしでの昇級が決まり、チームの皆もほっとしていた。


15回戦:対TKD

 最終戦はTKDチームと。既に優勝が決まっている状況ではあったものの、最終戦も勝って気持ちよく有終の美を飾りたいところだった。ところが・・・。
自分の将棋は相手の四間飛車に対し、飯島流引き角戦法を採用したところ、飛車先の歩を交換することができ、大きくポイントをあげることができた。ところが、相手が振り飛車穴熊に潜った後、玉頭から必死に食い付いてこられ、こちらが対応を誤り、いつの間にか敗勢に。最後、相手が明快な寄せを逃して一瞬怪しくなりかけたものの、逆転には至らず、最後は粘りを欠いてしまい、逆転負け。どこが悪かったのか、具体的には今でもよく分かっていないが、振り穴側にやる気を出させる展開にしてしまったのは間違いないと思われ、こういう将棋をきっちり勝ち切る力を身につけなければ・・・と痛感させられた。

 チームの方は、森本・ケンローさんが勝ったものの、田村さん・小林さん・河合・私が負けてしまい、最後まで残っていたO関の対局結果を見るまでもなく、チームの負けが決まってしまった。結局、O関は時間をかけて最終戦を粘り倒し、チームは3−4負け。自分の将棋はかなり難しいところが多かった気もするが、戦犯は戦犯。最終戦を前に優勝が決まり、最終戦が消化試合となったため、チームに迷惑をかけずに済んだものの、この内容は大いに反省しなくてはなるまい。


・・・ということで、最終戦に敗れてやや後味の悪い形にはなったが、無事に2部リーグ優勝となり、1年で1部リーグへの復帰が決まった。来年はまた1部リーグでの厳しい戦いが待っているので、しっかりと力をつけて、1部リーグでもチームの勝ちに貢献できるよう、頑張りたいと思う。

長らく、ホームページのトップページを更新していなかったが、今日の社団戦優勝を機に、トップページも更新してみた。明るいニュースの時にはこまめにリニューアルしたいと思う。


2014年7月6日(日)

さて、今日は社団戦の初日。毎年、7人ジャストしか集められず、参加者集めには苦労しているのだが、今年はいつも以上にメンバー集めに苦戦することとなる。それもそのはずで、O関と田村さんが今日は不参加となってしまった。戦力的にも遜色ないメンバーを集められれば良いが、そんな台所事情に余裕があるはずはない。今回からエース葛山を投入したものの、藤原さん・関向さん・田村さん・O関の穴は埋められず。今日のメンバーはケンローさん・寺尾さん・小林さん・葛山・森本・河合、私の7人。ピンチヒッター寺尾さんを投入し、どうにか7人集まったが、全国レベルの選手が集う1部リーグでは、フルメンバー揃ってもどうか、というところ、あまりにもメンバーが揃わず、厳しい1日になることは言うまでもなかった。
 
 また、今日は近年参加している平塚の将棋大会とバッティングしており、団体戦を優先すべく社団戦に参加したのだが、出るからには無残な結果にだけはしたくなかった。しかし・・・。


1回戦:対スーパーゴールドチーム

 スーパーゴールドチームは元奨励会三段を中心とする強豪チーム。お互いフルメンバーが揃った場合、実力的にはうちのチームがかなり厳しいように思われるところ、今日はお互いメンバーが揃っていなかったようで、スーパーゴールドチームは秋山太郎さん等の強豪を欠き、何と6人しかいなかった。おかげで七将の河合は不戦勝に。この不戦勝はある意味寺尾さんが参加してくれたおかげでもある。まずは寺尾さんに感謝。注目の対戦は森本ー黒部戦、葛山ー鈴木純一戦、高橋ー愛戦、私ー伊藤戦。相手チームも上4枚はかなり厚いだけに、不戦勝1つあるといえど、やっぱり厳しそうである。

 自分の将棋は伊藤和幸さん相手に急戦矢倉で挑もうとしたところ、急戦を阻止され、右玉にシフトチェンジすることに。学生時代、散々指しまくった作戦ではあるが、伊藤さんも自然な指し手で攻めて来られ、難解な終盤戦を迎える。終盤、力をためて地下鉄飛車の頭に香車を足すことを中心に考えていたが、その展開はさらに自陣に銀を埋める必要が生じるため、その順に自信が持てず、いきなり玉頭に桂を叩き込んで攻めて行った。しかし、数手後に伊藤さんに見事な切り替えしをされてしまい、最後は完敗。玉頭の桂馬の叩き込みは時期尚早だったようで、力をためていれば難解な将棋であった。自分の終盤力の弱さを露呈した一局となってしまった。
 チームの方は小林さんが相手の角交換振り飛車相手に快勝したものの、森本・葛山・ケンローさん・私・寺尾さんが負けの2−5負け。葛山は相手が強豪鈴木純一さんとは知らずに指していたらしく、「強豪と分かっていれば・・・(以下省略)」となどと訳のわからないことを言っていたが、強豪と分かっていたところでどうにかなる話ではなく、ただただ鈴木純一さんの指し回しが上回っていたというほかない。不戦勝が1つあり、相手チームもメンバーが揃っていなかったにもかかわらず、蓋を開ければ大敗。幸先の悪いスタートとなった。


2回戦:対リコーチーム

 リコーチームは瀬良さん・牧野さん・桑山さん・細川さん・武田俊平さん・いとたか・山内祥敬君と全く穴がない。これでも山田洋次さんがいないのでフルメンバーとは言えないのであろうが、総合力でうちが劣るのは明らかなだけに、オーダーが非常に重要となる。リコーチームのオーダーは武田さんが決めたらしく、細川さんは把握していない、と言いながら慶應のオーダーを確認しに来ていたが、慶應のオーダーを見て一言「慶應にとっては厳しい当たり」と言っていた(笑)。ちなみに細川さんは「寺尾さんって現役学生の人?いや、ベテランの人か」と言っていたが、自分の記憶が正しければ細川さんと寺尾さんはたしか同期のはず。早慶の間柄でしかも同期なのに・・・と思ったのは自分だけか(笑)。
 オーダー表交換の結果、当たりは高橋ー山内戦、寺尾ー桑山戦、小林ー武田戦、葛山ーいとたか戦、私ー細川戦、森本ー牧野戦、河合ー瀬良戦となった。たしかに細川さんの言う通り、慶應にとってはかなり辛い当たりのようで、ボロ負けのヴィジョンしか見えない。私の相手もエース細川さんで、過去0−3と一度も勝たせてもらったことがなく、対局前から重苦しい空気を感じていた。

 細川さんとの将棋は、私の矢倉対細川さんの右四間飛車となった。過去の対戦では細川さんの終盤の鬼のような強さが印象に残っており、今回はなるべく終盤に時間を残す展開にしたいと思っていた。今日は右四間飛車だったこともあり、序盤は定跡形であまり時間を使わずに飛ばすことができた。むしろ仕掛ける細川さんの方が仕掛け前から時間を使う展開となっていたような気がする。中盤、指し手が難しい手探り状態が延々と続いたが、暴発せずによく辛抱できたと思う。中盤から終盤にさしかかろうかという段階で細川さんが疑問手を連発、すかさず咎めて勝勢となった。最後は細川さんの玉に受けが利かなくなったところで細川さんの時間切れとなり終了。対局前は細川さんに勝てる気など全くなかったが、蓋を開ければこちらは持ち時間を残してまさかの圧勝。
 チームの方は、葛山が苦手としていたいとたか相手に相矢倉で制勝。自分と葛山が勝ったため、「もしかしてチームが勝てるのでは?」と思ったが、小林さんは横歩取りの最新形で武田さんに圧敗、ケンローさん・河合・寺尾さんも敗れ、チームの負けが早々に確定してしまった。残る森本ー牧野戦も超ど必敗形だったが、ありえない大逆転劇を見せ、結果は3−4負け。自分と葛山のところをとっての3−4負けと考えれば激痛ではあったが、実質的には森本もほとんど負けの2−5負けと考えてもおかしくはなく、仕方なかったか。


3回戦:対NECチーム

 3回戦はNECチームと。職団戦にもS級で参加している強豪チームだが、この社団戦にもNECで出場しているのは加藤幸男君と宮原君くらいで、清水上君や林さん・山口直哉君はNECでは出ていないようであり、慶應も勝つチャンスがないわけではない。注目の対戦は葛山ー加藤幸男戦と小林ー宮原戦であろう。自分の相手は川村氏に決まった。
 川村氏との将棋は、川村氏の注文で相掛かりとなり、序盤から機敏に動かれてしまい、ど作戦負けに陥った。終盤、川村さんに大きな見落としがあり、一時は完全に逆転したはずであったが、最終盤で私が5手詰めを逃した挙句、5手頓死を食らうというありえないミスを犯し、再逆転負け。ずっと苦しい将棋を耐えに耐えてようやく逆転したはずの将棋であっただけに、この敗戦は痛い敗戦となった。
 チームの方はケンローさんと森本が勝ったものの、葛山ー加藤幸男戦と小林ー宮原戦を落とし、寺尾さん・河合も負けて、2−5負け。葛山・小林さんは完敗だったようだが、森本によれば途中は河合が長岡さん相手に勝ちそうで、自分も勝ち寸前まで行っただけに、チームも勝ちそうだったらしく、もったいないことをした。特に自分の逆転負けは大きく反省しなくてはなるまい。


4回戦:対オール東北大チーム

 今日の最終戦はオール東北大チームと。大学の王座戦常連校であり、強敵だが、オール東北大もここまで3連敗だったらしく、全敗対決となった。ある意味、1部リーグ残留をかけた大一番であった。特に相手のポイントゲッターである花岡氏・浅野氏と対戦するケンローさんと私のところは要注意と思っていた。
 私の将棋は浅野氏のゴキゲン中飛車対私の玉頭位取り。手厚く構えて作戦勝ちかと思っていたが、中盤、玉頭の歩を交換しに行った構想がまずかったようで、逆に自玉が角筋に入った状態を的確に咎められてしまい、一気に劣勢に陥った。終盤もほとんどチャンスがないまま完敗。作戦勝ち模様であったが、その後の構想失敗が響いた将棋で、この将棋も大きく反省しなくてはなるまい。
 チームの方は森本と葛山が勝ったものの、残りをすべて取られてしまい、何とまたもや2−5負け。


・・・ということで、今日はメンバーが揃わず、厳しい戦いになることは分かっていたつもりではあるが、チームは4連敗で、うち3つが2−5負けと大敗を喫してしまった。これで恐らくダントツの最下位に転落したものと思われる。負けた原因は挙げればキリがないが、やはりO関と田村さんの欠場が痛かったのは間違いなく、今日の戦犯はO関ということで皆納得となった。
次回2日目は今日よりはメンバーは揃うかもしれないが、それでも1部リーグは厳しい。個人的にも今日は1−3と大きく負け越してしまった。折角細川さんからいい内容で大金星を挙げただけに、残る3戦は悔いの残る将棋で残念。また一から鍛え直して頑張りたいと思う。


2014年7月27日(日)

今日は社団戦2日目に参加してきた。前回の社団戦初日は平塚七夕将棋祭りとバッティングしていたが、今日はアマ名人戦の神奈川県大会とバッティング。何たる日程であろうか。今日も前回に続いてメンバーが7人ギリギリしか集まらなかったため、団体戦を優先せざるを得なかったが、私同様、社団戦を優先していた県内の強豪は他にも渡辺誠君や小林康広さん・淡谷さん・菊池裕太氏等々多数いた。逆にアマ名人戦の神奈川県大会の方は強豪の数がいつもの半分以下になっているのでは?とすら思った。アマ名の県予選を断念して来たからには、今日こそ良い結果を出したかった。特に今日の対戦相手は、我々のチームと同様、初日で全敗していたチームが2チームもあり、1部リーグ残留をかけた直接対決という意味合いが強かったので、何とか結果を出したいと思っていた。

 今日のメンバーは寺尾さん・小林さん・葛山・O関・森本・スズケン・私の7人であったが、朝はスズケンも来られないとのことで、まさかの6人スタート。ケンローさん・田村さんの不在は正直痛かった。


5回戦:対翔風館ROB

 今日の初戦は翔風館ROBチームと。注目の対戦は、森本ー桐山戦、葛山ー矢橋戦、小林ー早川戦、私ー土出戦あたりか(敬称略)。フルメンバー揃っても中々厳しい相手のところ、今日もフルメンバー揃わず、しかも初戦は1つ不戦敗になっている状況だっただけに、勝負どころをいかに勝てるかがポイントとなってくる。
 私の相手は土出さん。過去職団戦・社団戦でそれぞれ対戦があり、1−1だったが、どちらの将棋も序盤から非常にうまく指された印象があり、序盤でリードを許さないよう注意したいと思っていた。戦形は土出さんの矢倉対私の急戦矢倉となったが、土出さんが急戦封じの構えに来られたため、右玉に組み直す展開に。その後、土出さんが穴熊に組み替えようとしたところを捉えて仕掛けたものの、作戦負けに陥ってしまった。その後、土出さんの猛攻に遭って一時はどうしようもないかと思っていたが、非常手段で相手の飛車を抑え込みにかかり、終盤玉を左辺に逃がす展開になり、形勢はもつれた。ずっと苦しい将棋であったが、最後の最後に勝ちが転がり込んできた・・・と思っていた矢先、最後のお願いとばかりに王手ラッシュをされたところ、対応を誤り、まさかの13手頓死で逆転負け。二択のうち、どちらも詰まないと思っていたが、最後にぴったり即詰みに討ち取られてしまった。辛抱を重ねて逆転した将棋だっただけに、この逆転負けは痛かった。

 チームの方は葛山が矢橋さんに圧勝したものの、残りをすべて負けてしまい、何と1−6負けと大敗を喫してしまった。


6回戦:対オール東大

 昼食後はオール東大チームと。オール東大チームも初日メンバーが揃わなかったらしく、4連敗と苦しいスタートであったが、今日はメンバーが揃っているようで、オーダー表交換をした瞬間、厳しい戦いになることはすぐに分かった。スズケンはこの6回戦にも間に合わず、当たりは森本ー谷崎戦、葛山ー東野戦、O関ー樋田戦、私ー松田戦、小林ー市川戦、寺尾ー加納戦(七将は不戦敗)となった。見るからに厳しい当たりであり、不戦敗が1つあるのも大きい。初日全敗同士の対戦ではあったが、オール東大は5回戦で勝利しており、既に全敗対決ではなくなっていた。

 自分の将棋は松田さんの矢倉対私の右玉。中盤、端角から角交換を挑んだ構想が良くなかったのか、機敏な仕掛けを喰らってしまった。まぁこのくらいは想定範囲とばかりに切り返しを見せたものの、この変化は後手の自分から誘導してしまったものであり、難解ながら右玉側が好き好んで飛び込む変化ではなかったかもしれない。その後、松田さんが飛車切りから玉頭方面で猛攻を仕掛けて来られ、苦戦を意識していた。終盤、玉頭を逆に手厚くする構想で粘ったのが功を奏したのか、松田氏に致命的な見落としが生じ、最後は松田さんがこちらの玉を詰ましに来られたが、詰みはなく、松田さん投了。終盤の玉頭の攻防が非常に難解で、最後まで勝ちかどうか分からない熱戦だったと思う。

 チームの方は、葛山が東野さん相手に勝てそうな局面まで持ち込んだものの、東野さんの終盤の追い込みが凄まじく、寄らなかったはずの葛山玉が寄せ切られてしまい、無念の逆転負け。森本の三間飛車は谷崎君の居飛車穴熊に圧敗、O関は角換わりで樋田さんに圧敗。小林さんは相穴熊で中盤ペースを掴むも、終盤に致命的な見落としで喰い付きを許し、圧敗。寺尾さんも敗れ、5回戦に続き1−6負けと大敗を喫してしまった。


7回戦:対常笑会

 7回戦は常笑会チームと。既にチームは6連敗でかなり萎えていたように思う。自分の将棋は相矢倉から玉頭を手厚く指そうとしたが、居玉のまま戦いになってしまい、あっという間に敗勢に。終盤怪しくなりかけたが、最後の相手の喰い付きに対する対応が分からなくなり、着手したら何と時間切れ。まだもう一山あったはずの将棋での時間切れという失態をやらかしてしまった。
 チームの方は森本・葛山・O関が勝ち、残りは全部負けの3−4負け。何と自分の時間切れ負けがそのまま戦犯になってしまった。まぁずっと苦しい将棋であったので、負けてもやむなしという感じではあったが、やはり団体戦ということもあり、もう一頑張りできたはずの将棋だっただけに、この負けは大いに反省しなくてはなるまい。


8回戦:対新宿特殊部隊

 今日の最終戦は新宿特殊部隊チームと。新宿特殊部隊チームと我々将研三田会チームは、昨年2部リーグから共に昇級しており、昨年対戦した時は6−1勝ちと大勝ちすることができたが、今日は如何せんフルメンバーが揃っていないだけにどうなるか。お互い1部リーグでは大苦戦中だっただけに、残留に向けて負けられない一戦となった。

 自分の相手は佐々木氏となった。佐々木氏とは神奈川県大会等で時々お話しさせていただいたことがあるが、対戦は今日が初めてだったかと思う。戦形は佐々木氏の三間飛車に対し、私の左玉。この戦形は佐々木氏も研究していたらしく、穴熊に組まれた後、中央から仕掛けて来られ、中盤は相手ペースになってしまったように感じていた。しかし、その後左玉らしく、右辺を破らせている間に玉頭から殺到しようと猛攻を仕掛けたのが功を奏し、形勢逆転、最後はまだもう一山あるか、という局面で佐々木氏が突然投了。結果はどうにか勝つことができたが、中々嫌な仕掛けられ方だったように思ったので、今後の研究課題の1つとしたいと思う。

 チームの方は葛山・O関・小林さん・スズケン・私が勝ち、森本・寺尾さんが負けの5−2勝ち。ようやくチームとして初白星となったが、8回戦を終えて1−7と非常に苦しい成績となってしまった。このままでは入れ替え戦にすら進めずに降級してしまう可能性が高いと思われ、厳しい状況となった。

 8回戦終了後、花井とお話しする機会があったが、花井さんはアマ名の神奈川県大会に参加されたが無念の予選落ちで、その後社団戦にかけつけられたらしい。その花井さんの情報によれば、今日のアマ名神奈川県大会は、小木ポールさんをはじめ、リコーの田尻さん・牧野さん・山内祥敬君、小林悟さん、吉澤さん等、強豪が集まっていた、とのこと。最初から社団戦に参加されていたメンバーも多かっただけに、強豪の数はいつもの半分くらいであっただろうが、それでも神奈川県大会は楽をさせてもらえることなどありえない、と感じた。

 ・・・ようやくマンションに戻ってきて、先ほどフィットネスクラブが閉まる直前に筋トレをしてきた。どうしても試合ラッシュの時期はフィットネスに行く時間が確保しづらいが、時間を見つけて運動もしっかりこなしたいと思う。


2014年8月31日(日)

今日は社団戦3日目。初日・2日目と人数が揃わず、チームはここまで1勝7敗でダントツのブービーと大ピンチ。下位4チームは即降級となってしまうだけに、何とか12位以内に滑り込んで入れ替え戦にもつれ込ませたいが、ここから順位を3つ上げるだけでも相当大変なところ。仕事の関係で森本がチームを離脱したものの、今日は久々にメンバーが揃った。田村さん・ケンローさん・小林さん・葛山・O関・スズケン・私の7人に加えて、午後から関向さんが合流。今日の対戦相手は格上ばかりだが、何とか1つでも多く勝って残留の目を残したいと思っていた。


9回戦:対光OKACHI

 今日の初戦は光OKACHIチームと。2日目までで7勝1敗と暫定2位の超強豪チーム。今日はこちらもメンバーが比較的揃ったとはいえ、フルメンバーが揃っても正直かなり厳しい相手だと思っていた。ところが・・・。どうも相手は5人しか来ていない。オーダー表交換の際、「6人目は間に合うと思いますが、7人目は間に合わないでしょう」と相手チームの塩津さんからお話があった。実際6人目は強豪入江氏が対局開始までに間に合ったが、7人目の吉岡大和君は間に合わず。2日目までで2勝6敗と調子が上がらなかった小林さんが無条件で不戦勝となった。
 それでも残りの6戦の当たりは、葛山ー塩津戦、田村ー渡辺誠戦、ケンローさんー池田戦、私ー川上戦、O関ー山口戦、スズケンー入江戦(以上、敬称略)ということで、やはり厳しい戦いであることに変わりはない。このオーダーを見て、葛山は私が勝たなければチームは勝てないと思っていたらしいが、当の私は過去川上氏には社団戦で2局いずれも超ど圧敗を喰らっていただけに、葛山・ケンローさん・O関あたりで勝ってくれれば・・・などと非常に弱気になっていた。ケンローさんの相手も強豪池田氏ではあるが、過去の対戦で1−1らしく、私のところよりは可能性があるのでは、と思っていた。

 私の将棋は川上氏の5筋位取り中飛車に対し、強引に左玉に組みに行こうとしたところ、機敏な仕掛けを喰らってしまった。まだ序盤開始早々10分足らずの状況であったが、早くも助かっていないのでは・・・と負けを覚悟した。しかし、その直後に川上氏に疑問手が出て、こちらを攻め潰すのが一気に大変になった。その後も何度か川上氏に疑問手があったと思われ、こちらの反撃の方が厳しく、最後はまさかの圧勝。序盤早々即死したかと思った将棋であっただけに、この作戦は二度と使えない、と感じた。
 
 チームの方は、田村さんが渡辺誠君に負け、ケンローさんが池田氏に相矢倉で負け、スズケンが入江君に敗れたものの、葛山が塩津さんの三間飛車相手に居飛車穴熊で圧勝、O関も山口氏の振り穴に手を焼きながらも最後はきっちり寄り切って、小林さんの不戦勝もあり、何と4−3勝ち。暫定2位のチームを相手に勝てるとは思わなかったが、それだけ吉岡大和君が間に合わなかったことが大きかったのかもしれない。


10回戦:対オール早稲田

 10回戦はオール早稲田チームと。この対局から関向さんが合流し戦力はさらにアップしたが、オール早稲田チームも2日目までで暫定4位と厳しい相手であることに変わりはない。当たりは葛山ー古作戦、関向ー板谷戦、私ー山田戦、O関ー古土井戦、田村ー足立戦、ケンローさんー山口戦、小林ー玉井戦(以上、敬称略)となった。
 私の将棋は、山田君の矢倉に対して矢倉中飛車で対抗し、序盤は作戦勝ちだったと思う。山田君が序盤で大長考に沈んだため、時間は大差、局面もこちらがリードする展開となった。しかし、終盤戦はかなり難解な勝負となり、最終盤でこちらが受け間違えてしまい、受けなしとなって終了。終盤何度もチャンスがあった将棋だっただけに、もったいない逆転負けだった。

 その他の結果は葛山が古作さんに勝ち、ケンローさんが山口氏に勝ったものの、関向さんが横歩取り最新形から板谷君の攻めを受け損なって逆転負け、O関は古土井さんの休戦矢倉相手に作戦負けから圧敗、田村さん・小林さんも敗れ、2−5負け。


11回戦:対野島道場

 11回戦は野島道場チームと。若手メンバー中心のようであるが、2日目までで暫定6位と勝ち星を重ねていて、やはり厳しい戦いになると思っていた。自分の相手は小島君となった。事前にO関から「志木校出身の後輩ですよ」と言われていたので、慶應の後輩であることは知っていたが、感想戦の際に「以前中等部の合宿で教わった小島です」と言われてびっくり。大学3年の時に葛山と共に中等部の合宿にコーチとして行ったあの合宿に小島君も参加していたらしい。
 その小島君との将棋は、こちらの矢倉に対して小島君は陽動振り飛車で来られた。そこから居飛車穴熊に組み替えようとしたところ、小島君が仕掛けてきたが、無理攻めだったようで、序盤は作戦勝ちに。中盤、無駄に相手に攻め駒を渡して少々危険な手順を選んでしまったが、終盤は徐々に差が開いて最後は圧勝。途中難しくなった瞬間もあったが、全体的には自分のペースで指せた将棋だったと思う。

 その他の結果は、小林さんが慶應の後輩原嶋君相手に横歩取りの最新形で対抗し、即詰みを逃してもらい辛勝、葛山が相手の右玉から入玉含みで粘られるも、しっかりと寄せ切って圧勝。しかし、ここからがいけない。関向さんが強豪栗尾軍馬氏に敗れ、ケンローさんが相手の四間飛車に左美濃で対抗するも早々と必敗形になり、終盤逆転しかけたもののチャンスを逸して敗れてしまい、O関・スズケンも力なく敗れ、無念の3−4負け。


12回戦:対東工大OB

 今日の最終戦は東工大OBチーム。島達郎氏を中心にまとまった強豪チームであり、誰が島さんと当たるのかと思っていたら、オーダー表交換の結果、私が島さんと当たることになった。
 島さんとの将棋は、島さんの矢倉に対し、こちらは得意の急戦矢倉に。最近発売された藤森哲也四段の「藤森流急戦矢倉」で勉強したばかりの作戦を使ってみたところ、終盤の入口まで本に書いてある通りの展開となった。ところが本に書いてある「これにて後手勝勢」という局面の直前にこちらが間違えてしまった。それでも非常に難解な終盤戦となり、正確に指されれば際どく余されていたかもしれないが、島さんに何度か疑問手が出て、最後は3手頓死勝ち。序盤、定跡通りのためハイペースで進めたおかげで終盤に考える余裕があったため、何とか持ちこたえることができたが、にわか仕込みの曖昧な知識ではいけないと反省。

 チームの方は田村さんが早々に勝ったものの、ケンローさん・スズケンが敗れ、小林さんが必勝の局面で二歩を打ってしまい、反則負け、その後関向さんが勝ち、3−3で葛山の将棋が残った。千日手指し直しとなったこの将棋は、1局目もかなり悪かったらしいが、指し直し局も葛山が相当苦しかったように思う。この試合観戦に回ったO関も「全然ダメ」と断言するほど苦しい将棋だったが、徐々に差を詰めていき、最後は絶妙な寄せで逆転勝ち。小林さんの二歩による大逆転負けの影響で冷や汗をかいたが、どうにか4−3勝ちとなった。


 今日はメンバーが揃ったおかげもあり、チームとして2勝をあげることができたが、残留に向けて厳しい状況であることに変わりはない。ただし、今日の時点で降級がほとんど決まってしまうことにはならず、最終戦の日につながる1日だったかと思う。私個人としても今日は3勝1敗となり、ようやく通算6勝6敗で負け越しから脱却でき、調子は向上していると思う。序盤の作戦や定跡の知識・終盤など、まだまだ課題は多いが、1つ1つ良い勉強と思って今後の大会につなげていければと思う。


2014年11月9日(日)

今日は社団戦の最終日。ここまでチームは3勝9敗で、16チーム中14位。13〜16位は入替戦にすら進めずに即降級となるので、大ピンチ。我々より上位のチームが4勝8敗、4.1勝8敗となっていた関係で、最低でもチームとして2勝を上げなければ助からない。ただ、勝負は何が起こるか分からないこともあり、最後まで諦めないようにと思っていた。今日の参加メンバーは田村さん・関向さん・ケンローさん・葛山・O関・小泉・私の7人で、午後からスズケンが参加となる。小林さんは用事があるとかないとかで、不参加。チームの台所事情が苦しいのは相変わらずだが、これでも午前中から関向さんに参加してもらえただけでもいい方といったところか。特に今期はメンバーが揃わず苦戦している印象が強い。

13回戦:対FV研

 今日の初戦はフィーバー研チームと。一昨年の優勝チームだけあって強豪揃いという印象だが、今年はここまで5勝7敗と苦戦。我々にもチャンスがないわけではない。注目の対戦は葛山ー北川戦、O関ー小林戦、関向ー山口戦(敬称略)、ケンローさんー斎木戦といったところか。自分の相手は信澤氏に決まった。
 信澤君との将棋は信澤君の中飛車対私の居飛車穴熊。序盤に桂馬の活用を図ろうと△7四歩と指した手を咎めに来られ、いきなり開戦となった。駒得に走らずに中央から攻められたら少し苦しそうな展開だったが、信澤君はあまり自信がなかったらしく、捌き合いの将棋となった。途中から急に居飛車穴熊側が優勢となり、終盤入口では振り飛車側からの攻めが全くなく、「固い」「攻めてる」「切れない」という理想的な展開でいつしか必勝形となっていった。ところが・・・。必勝を意識するあまり楽観しすぎたのか、少しずつ寄せをもたつき、いつの間にか喰い付きを許し、怪しい雲行きとなっていった。終盤、信澤君に攻防の馬引きの好手もあって信澤君の玉が寄らなくなってしまい。最後は逆にこちらの穴熊を寄せ切られ、大逆転負け。終盤の入口あたりでは相当負けない形だっただけに、あまりにも痛い大逆転負けであった。
 チームの方はというと、葛山・関向さん・田村さんが勝ち、私・O関・小泉・ケンローさんが敗れ、3−4負け。O関は秒読みを聞き損なっての時間切れという幕切れだったようで、こちらも痛い負けではあったが、やはり自分の大逆転負けでチームが負けてしまったことに変わりはなし。


14回戦:対対蒲田大嘉


 昼食後の対戦は蒲田大嘉チームと。午前中の13回戦でどうやら蒲田大嘉チームの優勝が決まったようである。そのせいか、14回戦はフルメンバーを揃えて来なかったのではないかと思われるが、それでも強豪ぞろいであることに変わりはなく、層の厚いチームである。慶應は小泉を切って午後から参加のスズケンを投入した。その結果、自分の相手は元奨励会三段の三宅氏に決まり、実力的にも勢い的にも自分のところが一番厳しいのではないかと正直かなり弱気になっていた。
 三宅氏との将棋は三宅氏の中飛車対私の左玉となり、なるべくこちらが居玉のうちに開戦しようと三宅氏が開始早々仕掛けようとされたが、単調な仕掛けで不発に終わり、序盤は作戦勝ちだったかと思う。中盤、こちらが先に桂損する展開となったが、代償に飛車角交換の駒得となり、直後に打ち込んだ飛車を詰まそうと自陣角を放たれたが、細い攻めをどうにかつないで飛車を殺されずに済んだ。こうなればこちらのペースは明らかであり、最後は相手の無理攻めを咎めて望外の圧勝。実力的には最も厳しそうと思われた自分のところを勝つことができたのは大きかったと思う。
 しかし、自分の両隣(葛山・O関)と関向さんの将棋が負けたことを知り、さすがにこれまでかと思っていた・・・。ところが、ケンローさん・田村さん・スズケンも勝って、蓋を開ければまさかの4−3勝ち。既に13回戦でぶっちぎりの優勝を決めたチーム相手に全く勝てる気がしなかったが、望外の4−3勝ち。


15回戦:対紅萌

 最終戦は京都大学OBチームである紅萌ゆるチームと。14回戦でまさかの勝利となり、残留に向けて首の皮がつながったかと思いきや、ライバルチームも勝ち星をあげていたらしく、15回戦開始前に既に我々の降級は決まっていたようだ。個人的にはここまで通算7勝7敗であったこともあり、勝ち越しをかけて最終戦に臨むことになった。14回戦では内容の悪かったO関を切り、隠し玉の小泉を再び投入し、自分の相手は強豪加藤悠吾氏に決まった。
 加藤氏との将棋は加藤氏の三間飛車に対してこちらは得意の左玉で挑もうと思っていたのだが、左玉を警戒して速攻を見せられたため、左玉を断念し、玉頭位取り模様で対抗することに。これはこれで自信のない展開でもなかったのだが、加藤氏に振り飛車穴熊に組まれた後、大捌きを喰らい、最後は形すら作れず投了。この将棋はほぼ完敗だったと思う。
 チームの方はまたもや3−4負け。まぁ今回は自分の将棋が完敗だったとはいえ、またもや自分が勝てばチームは勝ちだったようで、試合終了後はさすがに申し訳ない気持ちであった。

・・・ということで、今日は残留の可能性をわずかに残していたのだが、結果は入替戦すら進めずに降級となった。来期は再び2部リーグでの戦いとなるが、どこまでメンバーを揃えられるか、正直不安も大きい。そろそろ若手OBの参加が必要かと思われる。近年2部リーグに落ちた翌年はすんなり1期で1部リーグに復帰していたが、来年はどうなるか。人事異動等も可能性があるので、来期のメンバーは現時点ではわかるはずもないが、出ることができればまた精一杯頑張りたいと思う。


2015年5月31日(日)

今日から2015年の社団戦がスタート。昨年、残念ながら1部リーグから陥落してしまい、今期は2部リーグで戦うこととなった。近年1部昇級→2部陥落を繰り返しており、今年も当然1部リーグ復帰が目標となるわけだが、今年は同じ2部リーグ赤のブロックにはスーパーゴールドやNEC・蒲田将棋倶楽部チームなど、1部リーグに在籍しているはずのチームがいて、2部リーグながら1部リーグ昇級は大変な目標だと感じていた。

 今日のメンバーは、エース葛山にアクシデントがあり、朝からの参加ができず、田村さん・ケンローさん・小林さん・O関・スズケン・私の6人でスタート。午後から関向さんが来られるとのことだが、初戦は7人揃えることすらできず、人数不足で厳しいスタートとなった。

1回戦:対Ritsチーム

 1回戦はRitsチームと。京都大OBの中村圭吾さん・名古屋大OBの小野倫太郎さん、その他立命館大学OBが揃う強豪チームである。先日の寒川王座戦決勝で対戦した中村圭吾さんから、今年の社団戦でも対戦することになるかも、なんて話を言われていたが、オーダー表交換の結果、自分の相手は本当に中村圭吾さんに決まった。まさか、と思ったが、当たってしまったものはやむを得ない。試合開始前、圭吾さんは「オーダーはすべて読み通り」と言われており、私を狙い撃ちしようとしていたことは明らかだった(笑)。まぁ、実際寒川王座戦決勝で負けてしまっていたので、このくらいのことは言われても仕方がないが、さすがにそう何度も敗れるわけにはいかない。気合を入れて対局に臨むことに。このほか、田村ー金築戦、ケンローさんー小野戦、O関ー竹内戦あたりが注目カードといったところ。

 自分の将棋は圭吾さんが矢倉で来られたため、急戦矢倉で対抗。寒川王座戦での圭吾さんの将棋を観戦していた限りでは、急戦矢倉の知識はあまり詳しくなさそうだったので採用したのだが、中盤で圭吾さんが長考に沈んだ。中盤でこちらが一気に攻めずに自陣の整備に手をかけたところ、思いの外圭吾さんに有効な手がなかったためで、仕掛け前の段階で持ち時間に随分差が開いた。ところが・・・。相手に手がないことにつけ込んで、自玉側の端を突き越したのがまずく、圭吾さんから機敏な仕掛けを喰らってしまった。いきなり潰されるわけにはいかず、攻めに使うはずだった桂馬を泣く泣く自陣に投入して粘りに出た。この粘りが功を奏したのか、意外と大変だったようで何とか持ちこたえ、終盤に圭吾さんに何度か悪手が出て、最後は一方的に攻めまくって圧勝。終局後、圭吾さんから「オーダーは読み通りだったが、結果は予想外でした」とまで言われてしまったが(苦笑)、途中からは自分らしい将棋で攻めまくり、寒川王座戦決勝のリベンジをすることができ、ほっとした。

 チームの方は、ケンローさんが小野氏との相矢倉の熱戦を制し、O関も竹内氏の石田流相手に下手な居飛車穴熊で苦戦に陥っていたものの逆転勝ち、小林さん・スズケンも勝ちで、蓋を開ければ田村さんが金築氏に敗れたのと、不戦敗1つのみで、結局5ー2勝ち。6人しかいなかったとはいえ、皆が力を発揮して幸先良いスタートを切ることができたl。


2回戦:対ゼファーチーム

 2回戦はゼファーチームと。この2回戦から関向さんが参加され、どうにか7人集まった。
 自分の将棋は相手の三間飛車に対し、左玉を阻止されたため、玉頭位取りで対抗。ところが、中盤の入口でこちらの陣形が乱れるのを承知で角交換を挑んだのがまずい構想で、居飛車の7八にいたはずの要の金が、5七まで移動する羽目に。自分から角交換を挑んだ挙句がこの有様ではひどかったが、それでも▲5七金上と力強く金を上がった手が良い粘りだったようで、その直後にこの守りの要だったはずの金で飛車を召し取ることに成功。こちらの陣形が薄く、空中分解リスクは常に付きまとっていたが、終盤は焦点の歩の手筋を何度か連発し、相手の疑問手もあって、最後はまたもや圧勝。最後だけ圧勝でも、途中は相当危ない将棋だったこともあり、あまり勝った気がしない将棋で、しばらくこの作戦は使用を控えようと思った。
 その他の結果は、スズケンが完敗、小林さんが頓死負けしたものの、残りは全部勝ちでまたもや5−2勝ち。


3回戦:対北千住ひよこチーム

 3回戦は北千住ひよこチームと。強豪下村氏をはじめ、埼玉県大会で近年上位に入賞している森下氏あたりが要注意。この3回戦からエース葛山を投入。対局時間に間に合うかどうか微妙だったが、どうにか間に合ってくれた。オーダー表交換の結果、自分の相手はその森下氏に決まった。
 森下氏との将棋は、相矢倉から△5三銀右急戦で来られたため、こちらは中央を手厚く構える構想に。この作戦は後手にも有力な指し方があって、あまり自信があったわけではなかったが、中盤の入口で森下氏に大きなミスがあり、優勢に。その後は王手飛車の筋も含みにして徐々に抑え込みに成功し、最後は相手の攻めが切れて終了。2回戦は危ない将棋であったが、この将棋はほぼ完勝だったと思う。
 チームの方は、田村さんが強豪下村氏に敗れたものの、残りをすべて勝ち、6−1勝ちと望外の圧勝。いい感じでチームは波に乗ってきた。


4回戦:対NEC

 4回戦は鬼門のNEC戦。職団戦のように、清水上君・加藤幸男君・林隆弘さんなど、エース級メンバーが揃えば相当厳しいところではあるが、幸い、その辺のメンバーはあまり揃っていない模様。それでもアマ王将の山口直哉君・元アマ名人の長岡さんをはじめ、朝日アマ名人戦南関東代表経験のある船橋君など、強豪が揃っていることに変わりはなく、今日の対戦の中では直接対決の大一番といえるだろう。注目の対戦は、関向ー山口戦、葛山ー長岡戦、私ー船橋戦といったところ。私の相手は船橋君に決まったが、数年前のアマ王将戦・朝日アマ名人戦などで対戦し、過去0−2と負けっぱなしだったので、まったく自信はなく、他のチームメイトに頑張ってもらおうかとすら思っていた。
 船橋君との将棋は、過去の相矢倉とは異なり、今日は船橋君の中飛車対私の居飛車。いつもならば玉頭位取りで厚みを築くところ、船橋君の方から玉頭位取りを拒否する作戦を取られた。しかし、直後に跳ねた△7三桂が危険な一着となり、手薄い桂頭を狙って▲7五歩から玉頭の位を奪還することに成功、一気に作戦勝ちとなる。相手の陣形が整う前に厚みでねじ伏せようと玉頭方面から圧力をかけにいったのが良かったようで、終盤船橋君の勝負手を見落として一瞬寒い思いをしたものの、逆転には至らず、最後はきっちりと相手玉を詰まして快勝。苦手としていた船橋君相手に勝つことができて良かった。
 チームの方はスズケンが力なく敗れ、O関も相手の角交換振り穴にぶっ捌かれて敗勢となり、そこから粘りに粘って一時は入玉するも、押し戻されて最後は圧敗。しかし葛山が長岡さんとの横歩取りの将棋で圧勝、関向さんも山口直哉君相手に金星を挙げ、ケンローさんが川村氏の横歩取らせ△2五角戦法相手に大熱戦の末勝利、小林さんも勝ち、結局5ー2勝ち。

・・・ということで、今日は朝の段階ではチームメイトの集まりも悪く、苦戦が予想されたものの、蓋を開ければ4連勝。関向さんによれば、ほかに4連勝したチームがなく、星のつぶし合いとなったところが大半だったらしく、どうやらこれで暫定首位に立ったと思われる。私自身も4連勝でチームの4連勝に貢献でき、幸先の良いスタートを切ることができて良かったと思う。ここまでチームがまとまって勝てたのはいつ以来であろうか。今年の2部リーグは例年よりレベルが高く、来月以降も大変な勝負が続くと思われるが、1部リーグ復帰に向けて頑張っていきたいと思う。


2015年6月21日(日)

今週は面倒だった健康診断も無事終了した。毎年、健康診断直前は悪あがきして、少しでも健康であろうとするのだが、今年は過去最高といってもいいほど食事や運動の調整で神経を遣ったのが功を奏したのか、2kgの減量に成功。血液検査の結果等はまだ出ていないものの、近年では最も健康な健康診断?だったかと思う。健康診断が終わって、少々解放感があるのも事実だが、暴飲暴食をせず、今後も健康的な生活をしたいと思う。

 さて、今日は社団戦の2日目。初日は1回戦こそ6人だったものの、その後関向さん・葛山の合流もあって、久々にメンバーが揃い、4連勝と好スタートを切ることができた。しかし、今日はメンバー集めに大苦戦。関向さん・O関の不参加が決まっていた上に、エースケンローさんがご家庭の事情で急遽不参加となった。ケンローさんの不参加は一昨日連絡を受けていたので、大慌てでメンバーを集めることになったが、葛山の奥さん経由で現役の是石君が来てくれることになり、寺尾さん・小泉の投入もあってどうにか7人集まる・・・はずだった。

 ところが、今朝になって小泉から連絡があり、少し前から体調が悪く、風邪をぶり返した、とのことでドタキャンとなった。まぁやむを得ない事情ではあるのだろうが、数日前から体調が悪かったのであれば、当日の朝ではなく、もう少し早く連絡がほしかった。さすがに当日の朝のドタキャンではメンバーを揃えることができず、今日の初戦は6人で戦うことになった。しかも戦力的に前回から大幅ダウンしており、この状況ではチームが勝つこと自体全く想像できず、本気で4連敗まであると思っていた。


5回戦:対東洋大学白山会チーム

 今日の初戦は東洋大学白山会チームと。初日は2勝2敗ながら強豪佐藤道場チームに勝っており、全く侮れない。何よりも七将の不戦敗は激痛。葛山が連れてきた是石君の実力を知らなかったこともあり、田村さん・小林さん・葛山・私の4人で勝たない限りチームの勝ちは厳しいと思っていた。ところが、真っ先に終わった小林さんの将棋が頓死負け。誰よりも早く将棋が終わり、「いやぁ、何をやっても勝ちだと思っていた。全然詰まないと思っていた。」などと大きな声で連発するので、小林さんの負けはすぐに分かり、いきなりチームの負けを覚悟した。
 自分の将棋は相手の三間飛車対私の左玉で、途中気になる変化がたくさんあったものの、すべて見逃してもらい、最後は手堅くまとめて圧勝。葛山もその直後にほどなく快勝となる。寺尾さんが敗れ、2−3で残すは是石君と田村さんとなったが、是石君が快勝、田村さんも怪しい急戦矢倉で危険な香りを漂わせるも、終盤に何とか力でねじ伏せて勝ち、何と蓋を開ければ4−3勝ち。小林さんが負けた時点でチームの負けは濃厚と思っていたが、是石君のファインプレーでチームは救われた。


6回戦:対蒲田将棋倶楽部チーム

 6回戦は優勝候補の一角である蒲田将棋クラブチーム。1部リーグに蒲田大嘉という昨年の優勝チームがありながら、2部の蒲田チームも元アマ名人の田尻さんを筆頭に、リコーの強豪瀬良さん、アマ王将戦北関東代表の経験のある小林康広さん、元奨励会の長谷川君、慶應の大先輩佐藤厚さん・・・と強豪が揃っている。こちらはフルメンバー揃えてやっと勝負になるというところ、今日はこちらの戦力不足が明らかで、ぼろ負けする可能性が高いと思っていた。注目の対戦カードは葛山ー瀬良戦、私ー田尻戦、田村ー佐藤厚戦、小林長谷川戦であり、このうちどれか1つでも落とすとチームはかなり厳しくなる。
 しかし、ここでも是石君がファインプレーをみせる。午前中のうちに現役1年生の飯島君に声をかけてくれ、何とか2回戦に間に合ってくれたおかげで、この6回戦は何とか7人揃った。
 私の将棋は田尻さんの矢倉対私の右玉となり、序盤からハイペースで進んだ。中盤、田尻さんがちょっと危険な受け方をされたため、小考して大駒を叩き切る猛攻に踏み切ったが、大局観が悪かったようで、数手後あっという間に敗勢に陥ってしまった。横で観ていた葛山は「何故自信満々にダメな変化に飛び込むのか」と呆れていたらしいが、これには返す言葉なし。苦しいながらもとりあえず一番粘れそうな手を指していたら、田尻さんに何度か疑問手が出て形勢は混沌としてきた。それでもまだ苦しそうだったが、終盤にも田尻さんに何度か失着が出て、最後は田尻さんの玉を入玉寸前で捉えて辛勝。途中はボロボロだったが、難敵相手に勝つことができ、テンションが上がっていくのを感じていた。

 チームの方は、葛山が付け焼刃で学んだばかりの嬉野流を瀬良さん相手に採用してしまい、これが不発に終わるも最後は何とか勝ち。田村さんが佐藤厚さんに快勝し、小林さんも元奨励会の長谷川君に快勝。更に現役1年の飯島君も勝ち、寺尾さんと是石君が負けたものの、何と5−2勝ちで望外の大勝をおさめることができた。どうみても戦力的には苦しかったはずだが、競争相手を叩くことができ、1部リーグ復帰に向けて一歩前進。


7回戦:対ありチーム
 
 7回戦はありチームと。こちらも初日は2勝2敗ながら強豪佐藤道場チームに勝っており、全く侮れない。直前に蒲田チーム相手に勝った勢いを活かして頑張りたいところ。
 自分の将棋は強豪竹ケ原氏の陽動振り飛車対私の居飛車穴熊。序盤は居飛車穴熊に組めてまずまずの展開だと思っていたが、こちらの左銀が浮いている瞬間に機敏な仕掛けを喰らってしまった。飛車交換からお互い桂香を拾い合う難解な将棋となった。細い攻めながらも必死に敵陣に喰い付き、相手の攻めは底歩で遅らせるなど、技を駆使して時間稼ぎを行い、最後は穴熊の遠さを活かして何とか一手勝ち。中盤から終盤まで非常に難解な将棋であったが、どうにか勝ち切ることができた。
 チームの方はまたもや小林さんがあっさり負けてしまい、寺尾さんも残念ながら敗れてしまったが、田村さん・葛山・是石君・飯島君が勝ち、何と5−2勝ち。田村さんと葛山はさすがの安定感だが、何といっても是石君と飯島君の勝ちが大きかった。


8回戦:対光OKACHI2チーム

 今日の最終戦は光OKACHI2と。中治さん・溝部さん・近藤さんがポイントゲッターで、初日は佐藤道場に敗れたものの3勝1敗と好調であり、ここで競争相手を叩けるかどうかが大きなポイントと思っていた。オーダー表交換の直前、光OKACHI2が6人しか来ていないかもしれない、という情報をスーパーゴールドの花井さんから聞いた。これが本当ならば七将戦が不戦勝となる。今日の初戦とは逆に、ここで七将戦が不戦勝になれば大きい。残り6局で3勝以上なら何とかしたいところ。オーダー表交換の結果、やはり相手チームは6人しかいなかったため、七将の寺尾さんは不戦勝で貴重な1勝をもぎ取っていただいた。オーダー表交換の結果、少々予想が外れてしまい、私ー近藤戦、田村ー溝部戦、飯島ー中治戦ができた。溝部さん曰く、台所事情が苦しく、オーダーを少々いじったとのこと。小林さんの調子が上がっていなかったこともあり、田村さん・飯島君・私の3人が揃って負けたらかなり寒いことになると思い、個人的にはかなり緊張感が走っていた。近藤さんは2年前だったかアマチュア銀河戦の東京代表(決勝で小林知直君に勝ち)で、私自身も数年前の横浜名人戦で近藤さんに負かされており、今一度気を引き締めて臨むことに。
 近藤さんとの将棋は、近藤さんのゴキゲン中飛車対私の玉頭位取り。序盤玉頭から手厚く抑え込んで作戦勝ちとなったが、こちらの玉も薄く、ちょっと間違えると空中分解しかねない形で、神経を遣う将棋になった。どうにかこちらペースで終盤を迎えるも、こちらの決め方がまずかったようで、最後は逆転していたように思われる。こちらの王手ラッシュに近藤さんが応手を間違えて、最後は頓死勝ちとなったが、明らかに近藤さんの玉は詰まない変化があり、正確に指されたら負けていたかもしれない。内容的にイマイチで、またも葛山から「ありえない逆噴射のひどい終盤」と酷評されたが、これまた否定することはできず。何とか勝てて結果オーライとなったが、大いに反省すべき一局だったかと思う。

 チームの方は久々に小林さんが勝ち、葛山・私の勝ちと寺尾さんの不戦勝で、辛うじて4−3勝ち。今回は是石君・飯島君が敗れてしまい残念だったが、ここまで本当によく頑張ってくれたと思う。田村さんも強豪溝部氏との相入玉将棋で点数不足による判定負けだったが、大熱戦だった。
 

 ・・・ということで、今朝小泉からドタキャンされた時は、あまりの戦力不足で絶望的な状況かと思っていたが、何とチームは初日に続き今日も4連勝。通算8連勝で暫定首位をキープできた。個人的にも危ない将棋が多かったもののどうにか4連勝で、初日と合わせて8連勝と、チームの連勝に貢献できて良かった。

 今日は現役の是石君・飯島君の活躍で乗り切ることができたが、社団戦3日目はもう少しメンバーを集めて、万全の態勢で臨みたいと思う。


2015年7月26日(日)

今日は社団戦3日目。前回、関向さん・ケンローさん・O関を欠く厳しい状況の中、現役の是石君・飯島君の活躍のおかげでここまでチームは8勝0敗の単独首位。2位〜4位のチームが6勝2敗で、かなり差が開いていると思っていた。今日も危うくメンバーが1人足りなくなるところであったが、またも現役の是石君にご協力いただけることとなり、どうにか7人集まった。ただ、今回は関向さん・ケンローさん・O関も参加となり、イマイチ安定感のなかった小林さんを除けば戦力的にはほぼフルメンバーといえる状態で、前回4連敗を覚悟した状況とは異なり、本気で4連勝を目指していた・・・つもりだった。ところが・・・。

9回戦:対阪大緑チーム

 今日の初戦は阪大緑チームと。元高専名人の山中氏と、アマ王将代表経験のある三浦氏を要する強豪チームだが、2日目までで3勝5敗と苦戦されていた。今日は我々もメンバーが揃っており、正直五将か六将くらいで出場させてもらいたいと思い、その旨申し入れたところ、葛山・O関から却下されてしまい、結局三将で出ることに。上の方で出ると厳しいな、と思っていたが、オーダー表交換をしてびっくり。相手は四将から七将にエース級を固めてきたらしく、見事に当たりをずらされてしまった。注目はO関ー山中戦と田村ー三浦戦か。
 自分の将棋は田中氏の三間飛車対私の玉頭位取り。中盤、こちらが相手の飛車捌きを封じるべく、右金で抑え込みに行ったところ、飛車を叩き切られ、猛攻を受けた。まぁそれでも少しこちらが指しやすいかとは思っていたのだが、終盤、1手自陣に手を入れてから反撃すれば程なく終わったはずの将棋が、受けずに相手を受けなしに追い込んだところ、相手が最後の王手ラッシュにきた。正直、全然詰まないものとタカをくくっていたら、結構危ない。打ち歩詰めその他、際どく逃れていて何とか勝ち切ることができ、事なきを得たが、かなり冷や汗の終盤だったように思う。ただ、指している最中は危ないということすら全く思わず、意外に冷静だった。いい意味で鈍感だったかもしれない。

 チームの方は、葛山・関向さんが勝ったものの、O関が山中氏との難解な将棋を競り負け、田村さんも三浦氏に負け、是石君・ケンローさんも敗れ、何と3−4負け。幸先の悪いスタートとなってしまった。


10回戦:対日大桜棋界チーム

 昼食を終えて午後の対戦は日大桜棋界チームと。2日目までで4勝4敗であったが、元オール学生チャンピオンの相良君をはじめ、長岡氏・東山氏など、侮れないメンバーが揃っている。オーダー表交換の結果、O関ー相良戦と是石ー長岡戦・ケンローさん・東山戦ができた。
 自分の将棋は相手の出だしが振り飛車チックだったため、飯島流も見据えた指し方をしたつもりが、居飛車にされてしまい、一方的に飛車先を切られ、こちらは5筋の歩を突いてしまっている、という最悪の展開に。あまりにひどい序盤で呆れてしまったが、中盤は角換わり特有の手筋を駆使して後手番ながら右桂と相手の7七銀を交換し、難解な終盤戦を迎える。終盤ようやく勝ち筋に入ったかと思ったところでこちらの攻めにミスがあって相手玉を逃がしてしまい、相手の入玉が確定してしまった。こちらも入玉しようと思えばできないことはなかったが、どうみても点数勝負で負けており、敵陣にはほとんど駒も残っておらず、逆転の余地なしと判断し、潔く投了。
 
 チームの方はO関が相良君に敗れ、是石君も長岡氏に負け、田村さんが高山(兄)に敗れてしまい、葛山・関向さん・ケンローさんが勝ちの3−4負け。自分の負けによりチームが敗れてしまい、久々の戦犯をやらかしてしまった。正直、阪大緑チームも日大チームも、昇級を目指す上位には喰い込めていなかっただけに、チームの2連敗は激痛で、これまでの貯金を使い果たしてしまった。


11回戦:対佐藤道場チーム

 11回戦は強豪佐藤道場チーム。2日目終了時点で6勝2敗の4位のため、ここで競争相手を負かしておきたいところだったが、如何せんチームが2連敗と元気がなく、重たい空気が漂っていた。佐藤道場チームは狼谷氏を筆頭に、嬉野流の創案者である嬉野氏・早稲田のレギュラー板谷氏など、強豪揃い。また慶應OBである川上や天野と誰が当たるのか、も注目と思っていた。ところがオーダー表交換の結果、川上・天野は出場してこなかった。9回戦の反省も踏まえ、オーダーを大きくいじった結果、O関ー狼谷戦と私ー嬉野戦、ケンローさんー板谷戦ができた。
 自分の将棋は嬉野氏が先手となり、嬉野流である初手▲6八銀からスタート。先日、天野貴元氏が書いた嬉野流の本を立ち読みしてはいたものの、きちんと勉強しているはずもなく、序盤から早指しで進めて来られ、こちらだけ持ち時間をどんどん削られる最悪の展開に。しかもこちらの陣形がバラバラの状態で飛車交換に持ち込まれてしまい、一気に苦しくなってしまった。どうにも指しようがなく、困り果てたが、銀損を甘受して辛抱したのが良かったようで、終盤に何度か嬉野氏に疑問手が出て逆転、最後は即詰みに討ち取って勝ち切ることができた。序盤に大きな課題が残る将棋であったが、苦しい将棋をよく辛抱できたと思う。

 チームの方は関向さん・葛山が勝ち、是石君が貴重な白星を挙げてくれたおかげで、O関・田村さん・ケンローさんが負けたものの、4−3勝ち。自分の将棋が負けていたらと思うとぞっとしたが、チームもどうにか踏ん張ることができ、競争相手である佐藤道場を破って一歩リードすることができた。


12回戦:対スーパーゴールドチーム

 今日の最終戦はスーパーゴールドチームと。2日目までで6勝2敗の2位であったが、我々が今日2敗して貯金を使い果たしたこともあり、非常に重要な直接対決となった。鈴木純一氏・愛氏の元奨励会三段コンビをはじめ、伊藤氏・黒部氏・若林氏・花井さんと強豪が揃っており、厳しい戦いになることは避けられない。オーダー表交換の結果、葛山ー鈴木純一戦、私ー愛戦、O関ー伊藤戦が注目と思っていた。葛山は数年前にも鈴木純一さんと当たっており、その時は「相手が強豪鈴木純一さんと知っていれば・・・」などと意味不明な言い訳をしていたが、今日はその言い訳をさせないよう、予め対戦相手が強豪鈴木純一さんであることを伝えておいた。
 自分の将棋は愛さんの片矢倉対私の右玉。中盤で遠見の角を打たれた手が激痛で、持ちこたえられないと思っていたが、必死に喰い付いて最終盤は詰むや詰まざるやの大熱戦となった。どうやら正確に指せばこちらの玉に詰みがあり負けだったようだが、本譜の手順はこちらにもチャンスがありそうだった・・・。しかし、こちらが応手を誤り、最後は頓死負け。かなり面白い終盤戦だっただけに、競り負けてしまい残念。
 
 チームの方はO関が強豪伊藤氏に勝ち。葛山に予め対戦相手を説明しておいたのが功を奏したのか、鈴木純一さん相手に横歩取り3三桂を用いて前回のリベンジに成功。関向さんは花井さんとの角換わりで中盤必敗形に陥ったものの、執念で逆転勝ち。是石君とケンローさんが敗れ、3−3で田村さんが残ったが、田村さんが強豪若林氏との大熱戦を制し、4−3勝ち。またもや競争相手との直接対決を制することができ、どうにか暫定首位を守ることができた。


今日はメンバーが十分揃っていながら、9回戦・10回戦と立て続けにチームが敗れ、どうなることかと思ったが、何とか直接対決2連戦を乗り切って暫定首位をキープすることができた。個人的にも2勝2敗で、チームの敗北につながる戦犯もやらかしてしまい、申し訳なかったが、11回戦での4−3勝ちに貢献できたので、一応自分も参加した意味は0にならずに済んだ。内容的には反省すべき点が多かったので、今後の大会に活かしていければと思う。

今日は東京も36℃と厳しい猛暑日で、汗をかいた量も半端ではなかった。今夜は水分をしっかりと取って、ゆっくり休もうと思う。


2015年9月20日(日)

今日は社団戦最終日。3日目までで10勝2敗の単独首位ながら、団体個人戦でスーパーゴールドが勝ち点1をあげ、9勝4敗と1ゲーム差まで詰め寄ってきていて、しかもスーパーゴールドの方が勝数が上回っていた関係で、優勝するには今日3連勝が必要だと思っていた。幸い、我々のチームは上位チームとの直接対決が既に完了しているのに対して、2位のスーパーゴールド、3位の佐藤道場、4位の日大桜棋界チームは今日総当りの直接対決で星のつぶし合いとなることから、2位以内(入替戦なしでの1部リーグ昇級)に入る可能性は高く、有利な状況ではあった。

 今日は2部リーグ優勝が視野に入った最終日だったためか、それとも単に皆の都合がついただけなのか、定かではないが、今年参加できそうなメンバーはほぼフルメンバーが揃った。田村さん・関向さん・ケンローさん・小林さん・葛山・O関・スズケン・私の8人。ここまでまとまってメンバーが揃うのは初日以来だっただろうか。2日目・3日目は現役学生の助っ人を投入せざるを得ない苦しい状況だったが、やはりフルメンバー揃うと頼もしい。


13回戦:対ひよけん

 今日の初戦はひよけんチームと。ひよけんも我々と同じ慶應義塾大学のOBチームではあるが、若手OBでひよけんチームを立ち上げたためか、我々将研三田会チームの方には若手OBが入って来なくなり、年々高齢化しつつある。来年はひよけんチームから誰か引き抜きたいところである。
 そのひよけんチームはここまで14位と苦しい状況であり、こういう状況で対戦するのは複雑なものがあるが、こちらも優勝するためには負けられない。オーダー表交換の結果、自分の相手は2月の陣屋で慶應準名人となった竹下君に決まった。竹下君との将棋は竹下君の三間飛車に対し、こちらはいつもの左玉。竹下君がこの戦形に慣れていなかったこともあったのか、持ち時間に大きな差がつき、形勢もこちらが優勢になった。ところが、終盤の入口あたりからこちらが攻めあぐねてしまい、準王手飛車を喰らって逆転模様に。しかも一時はこちらの玉に詰みまで生じていたのだが、竹下君に見逃してもらい、辛勝。実は最後に逆王手の筋で頑張る順があったのだが、竹下君は詰みと錯覚して投了。二転三転した終盤戦であったが、敗着は投了だったかもしれない。
 他の結果は、関向さん・ケンローさん・小林さん・葛山・私が勝ち、田村さんが長谷川君に負け・スズケンが市川君に敗れ、結局5−2勝ち。同じ大学の後輩チームでやりづらかったが、チームはしっかりと勝ち切ることができた。この13回戦では、競争相手の1つであった佐藤道場チームが敗れたらしく、2位以内に入るためにはこれでマジック1となった。


14回戦:対東北大OBチーム

 午後一の対局は東北大OBチームと。東北大OBチームもここまで12位と苦戦されていたが、大学の王座戦常連校の強豪チームであり、決して侮れない。元奨励会の杉氏をはじめ、三浦氏あたりが要注意と思っていたところ、オーダー表交換の結果、自分の相手はその三浦氏に決まり、O関ー杉戦の2局が特に大変な勝負になると思っていた。
 三浦氏との将棋は相矢倉から最新流行形となった。先月の平成最強者戦で遠藤さんに逆転負けを喫した将棋とよく似た進行となったため、序盤はハイペースで飛ばすことが出来た。中盤から徐々に優位を拡大し、最後は三浦氏の無理攻めを徹底的に受けつぶして、望外の全駒勝ち。遠藤さんに教えていただいた対局がモロに活きた会心譜となった。
 チームの方は関向さんがまさかの敗北を喫し、O関も杉氏との将棋を競り負けてしまい、ケンローさんが必勝の将棋を大逆転負けするという寒い展開で危なかったのだが、田村さん・小林さん・葛山・私が勝ちの4−3勝ち。かなり冷や汗の勝利ではあったが、どうにか勝って1部リーグ復帰が決まった。ただ、2位のスーパーゴールドも直接対決を制し、我々との差はわずかに1勝。勝数ではスーパーゴールドがまだ上回っており、やはり最終戦までしっかり勝ちきらなければ優勝はできなさそうな展開となった。


15回戦:対ドラの穴

 最終戦はドラの穴チームと。元奨励会の藤本氏がポイントゲッターで、高校竜王戦全国3位経験のある仲津留君も要注意。葛山が今年の支部名人戦埼玉県大会決勝で藤本氏に敗れているらしく、リベンジを目指して葛山ー藤本戦を作りに行ったはずであったが、オーダーがずれてしまい、田村ー藤本戦、O関ー仲津留戦ができた。
 自分の将棋は角換わりから右玉を目指すが、中盤で大悪手を指してしまい、いきなり必敗形となってしまった。相手の攻めにもミスが出て持ち直したかに見えたが、終盤で必至をかけたつもりが、必至どころかぴったり受けきられてしまうという惨憺たる有様で、最後はきっちり詰まされてしまった。葛山からも内容が悪すぎる、とまたもや酷評されたが、これまた返す言葉なし。
 チームの方は、田村さんが強豪藤本氏との急戦矢倉の熱戦で敗れ、スズケンも途中から前代未聞のひどい駒の効率(7七から9九の升目に4枚の竜・馬がいて、すべて相手の小駒で封じられている)となり敗れたものの、ケンローさん・小林さん・葛山・O関が勝ち、チームは4−3勝ち。最終戦まできわどい勝負が続いたものの、今日はチームが全勝をキープし、これで優勝が決まった。自分の負けがチームの勝敗に響かず、本当に助かった。

・・・ということで今日はチームとしては3連勝、5月〜9月の合計は13勝2敗(勝数66)でめでたく優勝することができた。私個人としては今日は2勝1敗、通算12勝3敗。多少なりともチームの優勝には貢献できたはずではあるが、負けた将棋は惨憺たる内容であり、勝った将棋も怪しい内容が多々あり、反省すべき点は多かったように思う。
 ちなみにエース葛山は通算13勝0敗とチームでは一番の稼ぎ頭だったが、初日の2戦に出場していなかったのが響き、個人賞獲得ならず。幹事の方から「15勝0敗か14勝1敗の人が個人賞の対象になり得る」という説明があったにもかかわらず、「13勝0敗で本当に個人賞獲得できないのか?」と交渉したらしい。その後随分時間が経って戻ってきたが、交渉(?)の甲斐なく(笑)、個人賞はゲットできなかったようだ。

そうそう、後輩のひよけんチームは13回戦で敗れた後、14回戦・15回戦と2連勝し、入替戦に滑り込み、入替戦を制して2部リーグ残留が決まった。我々が13回戦でひよけんチームに勝ったことで降級させてしまったら複雑な気分になったであろうが、こちらも無事残留できて良かった。

表彰式が終わった後は、関向さん・ケンローさん・O関・私の4人で打ち上げへ。4ヶ月間にわたっての社団戦は大変だったが、やはりチームが優勝できた後の打ち上げは非常に気分が良い。

2010年に1部リーグから陥落して以降、2部リーグから1部リーグに昇級→1部リーグから2部リーグに陥落→2部リーグから1部リーグに昇級を毎回繰り返している。来年はまたもや全国大会レベルの強豪が多数揃っている1部リーグでの厳しい戦いが待っているが、また来年も皆で精一杯頑張りたいと思っている。


2016年6月26日(日)

今日は社団戦の初日。昨年2部リーグで優勝し、1部リーグに再挑戦することとなったが、やはり全国大会レベルの選手が多く集う1部リーグのレベルの高さは半端ではない。我々も今日は藤原大王を除けばほぼフルメンバーを揃え、田村さん・関向さん・ケンローさん・小林さん・葛山・O関・私の7人が出場した。これだけのメンバーを揃えても、過去1部リーグで残留できたことは1回しかなく、残りはすべて入替戦にすら進めずに降級となった苦い経験がある。ここ数年、1部リーグでは初日・2日目に無念の4連敗をして降級しているケースが目立っており、鬼門の初日4連戦を最低でも2勝はしたいところ。


1回戦:対WA研

 1回戦は昨年までフィーバー研チームという名前だったかと思われるが、チーム名を変更されたようだ。レーティング選手権優勝の北川氏・埼玉県の強豪原君・元奨励会の齋木氏に加え、早稲田の細川さん・河崎君が追加投入されている。注目は関向ー原戦、田村ー北川戦、葛山ー齋木戦、高橋ー細川戦、私ー河崎戦といったところ。この5名に当たらなかった小林さん・O関で2勝し、残り5戦のうち2つを取る、というのが勝利への方程式。言い換えれば、小林さん・O関ははチームが勝つためには落とせない・・・はずだった。

 自分の将棋は河崎君の矢倉対私の右玉となった。中盤、飛車先の歩を取り込んで▲8八歩と凹ませた辺りはまぁまぁなのではないかと思っていたが、その後玉頭方面から手を作りに行ったのがやりすぎだったか、難しいながら常に一歩足りない変化ばかりに悩まされ、いつの間にか駒損が避けられなくなり、以下は順当に押し切られてしまい、結果的には完敗。強豪相手とはいえ、もう少しまともな将棋を指さなければいけないと反省。
 その他の結果は、田村さんが強豪北川君相手に藤井流矢倉から見事な攻めを決めて快勝。この将棋は本当に見事な将棋だったと思う。また、ケンローさんが細川さん相手に序盤で竜を作られて苦しくなるが、自陣に駒を埋めまくって潰れるのを先延ばしにして粘りまくった結果、何と逆転勝ち。O関は中盤で飛車得し、最後は圧勝。ところが・・・。葛山が齋木氏の振り飛車相手に持久戦から後手番ながら千日手を回避するという不慣れな展開にしてしまい、相手の受けの好手を見落としたこともあって、無念の完敗。関向さんも原君との横歩取りの将棋を競り負けてしまった。そして小林さんの将棋が最もひどく、角換わり模様から角道を止めた直後、右四間飛車を見せられ、▲8八銀と上がった形で四間飛車に振るというあり得ない戦型となってしまい、鎌村さんの右四間が炸裂して6筋を突破されてしまった。その将棋が何故か逆転し、終盤勝ちになったかと思いきや、小林さんが着地に失敗、残念ながら逆転負け。序盤・終盤がひどい将棋で、この将棋を負けたのが激痛となり、チームは無念の3−4負けスタート。まぁ自分も戦犯の一因となってしまったので、他人のことを言えた立場ではないが、この将棋を勝っていればチームが勝っていただけに、もったいないスタートとなった。


2回戦:対オール早稲田

 2回戦はオール早稲田チームと。これまで早稲田出身のベテランエース級選手が集うチームという印象があったが、今回は近年の王座戦で優勝した時のメンバーが中心の若いチームだったのが印象的だった。
 自分の相手は玉村氏に決まった。戦形は玉村氏のゴキゲン中飛車対私の玉頭位取りとなり、中盤でこちらだけ馬を作って大きくリードを奪ったはずが、その後優位を拡大することができず、難解な終盤戦となった。こちらの寄せが怪しく、かなり危険な手順を選んでしまった気もしたが、ギリギリのところで踏ん張って最後はこちらの玉が詰まず、辛勝。今期社団戦での初勝利を挙げることができた。
 その他の結果は、葛山が小林太一君相手に相穴熊で手痛いパンチを喰らって圧敗、小林さんはまたもや負けてしまった。しかし、田村さん・関向さん・ケンローさん・O関が勝ち、蓋を開ければ5−2で快勝。宿敵早稲田相手に5−2で勝つことができたのは大きかったと思う。


3回戦:対天野チルドレン(1)

 3回戦は天野チルドレン一軍チームと。昨年天野貴元氏が亡くなり、天野氏の抜けた穴は大きいものの、元奨励会三段陣を中心に選手層も非常に厚く、社団戦1部リーグの優勝候補チームといえるだろう。
 私は栗生直樹氏と対戦。戦形は栗生氏の三間飛車に対し、改良型の左玉で対抗しようとしたが、栗生氏が玉頭から位を奪還しに来られ、序盤はど作戦負け。ところが中盤で栗生氏にもミスがあって形勢は混沌。一時はかなり難しかったと思う。元々が全然ダメな将棋だったことから形勢を悲観していたが、どうやら一瞬だけ強く踏み込むチャンスがあったようで、これを逃してからは勝機はなく、最後は入玉するもボロボロと駒を取られ、完敗。力の差を痛感した一局であった。
 その他の結果は、葛山が初勝利を挙げ、ケンローさんも勝ったが、関向さんは松井氏の三間飛車に圧敗、O関は青木君のノータイム指しにリズムを崩されて難解な終盤戦を競り負け、田村さん・小林さんも敗れ、無念の2−5負け。


4回戦:対照研

 4回戦は照研チームと。お互い、昨年2部リーグからの昇級を果たし、今期1部リーグ参加となっており、残留争いに向けた直接対決の意味でも重要な一番である。近年、アマ大会で勝ちまくっている渡辺誠君が加わると厄介だと思っていたが、彼はアマ竜王戦の決勝に勝ち残ったらしく、社団戦には来られなかった。
 自分の相手は強豪荒井祥太氏に決まった。荒井氏には以前神奈川新聞杯王座戦で大逆転負けを喰らった苦い経験があり、今日も厳しい戦いになると思っていた。幸い、今日は我々もメンバーが揃っており、仮に自分が負けてもチームは勝ってくれるのでは?と正直自分のところはかなり自信がなかった。
 荒井氏との将棋は前回左玉を使って失敗した反省も踏まえ、今日は荒井氏の四間飛車に右四間で対抗することに。ちょっとした序盤の駆け引きの結果、こちらが作戦勝ちとなった。ジリ貧になるのを恐れた荒井氏が強引に暴れて来られたが、相手の攻めをうまくいなして最後は快勝。始まる前は全く自信がなかったところ、望外の快勝でリベンジすることができた。
 その他の結果は、ケンローさんが力尽きて全勝がストップし、小林さんも元気なく4連敗となったが、田村さん・関向さん・葛山・O関が勝ち、5−2勝ち。

・・・ということで、今日はチームとしては2勝2敗とまずますの成績だった。欲を言えば、初戦も勝っておきたいところであったが、過去何度も初日4連敗を繰り返していたことを思えば、今日は上出来だったと思う。自分自身も2勝2敗であったが、負けた将棋は反省すべき点が多く、特に初戦の敗戦で戦犯になったことは申し訳ない限り。自分の力不足については、また鍛え直すしかないだろう。


 そして、気になっていたアマ竜王戦は先ほど速報を見たところ、渡辺誠君が優勝したとのこと。誠君、おめでとうございます☆☆☆


2016年7月31日(日)

今日は社団戦2日目。有名強豪が多く集う1部リーグでは、毎回厳しい戦いを余儀なくされているが、初日は久々にチームとしてまとまって戦うことができ、2勝2敗とまずまずのスタートを切ることができた。今日は初日のメンバーからO関が減ったものの、藤原大王と齋藤優が参加し、戦力的にはむしろパワーアップしていた・・・はずだった。強豪が多いことに変わりはないものの、我々もほぼフルメンバーに近い状態で臨むことができたので、競争相手を叩く絶好のチャンスでもあった。


5回戦:対蒲田大嘉

 今日の初戦は蒲田大嘉チームと。初日4連勝と今回も優勝に向けて好スタートを切っている超強豪チームである。遠藤さんを筆頭に、元奨励会三段の森村氏・強豪青柳さん・最近成長著しい銭本君(弟)の4人が特に要注意だと思っていた。我々慶應チーム相手だからだったためか、元アマ名人で慶應OBの大先輩である竹中さんは出場されなかったが、それでも厳しい戦いになりそうだ。オーダー表交換の結果、田村ー銭本(弟)、関向ー森村戦、葛山ー遠藤戦、私ー青柳戦という組み合わせとなり、残りの3つを取った上で、この4つのうちどれかを取るというのが勝利への方程式だろうか。

 自分の将棋は青柳さんが今流行りの後手番急戦矢倉模様の出だしであったが、△8五歩を突くタイミングが少し遅かったのを見て、咎めたくなってしまい、普通は▲7七銀とするところを▲7七角としてみた。しかし、この構想のせいで角が使い辛くなってしまい、青柳さんは落ち着いてこちらが焦って仕掛けるのを待つ作戦に来られた。こちらも暴発しないで待とうかとも思ったが、どうみても有効な手は相手にばかりあり、こちらは有効な待ち手も見つからなかったため、細い攻めと分かっていたが、仕掛けるしかない不本意な展開に。細い攻めであるがゆえに、もう少し力をためる手を指すべきであったが、辛抱が足りず、無理攻めをしてしまい、途中からは手厚く受け止められて最後は形も作れず圧敗。序盤の▲7七角とした構想の罪が重かった。

 他の結果は、田村さんが角換わり右玉を採用するも、銭本君に穴熊に組まれた後、強引に攻め込まれ、端から反撃を見せたものの、その端攻めを逆用される展開となってしまい、最後は競り負けてしまった。関向ー森村戦は横歩取りの激しい将棋を競り負け、葛山ー遠藤戦も葛山のゴキゲン中飛車穴熊対遠藤さんの居飛車穴熊という相穴熊のねじり合いで押し切られ、残り3戦を取ったものの、無念の3−4負け。強豪チーム相手とはいえ、この4戦ですべて競り負けるとは・・・。厳しいスタートとなった。


6回戦:対オール東大

 6回戦はオール東大チームと。初日はメンバーが揃っていなかったようで苦戦されていたオール東大チームであったが、今日はメンバーも随分と補充されている印象で、またもや厳しい戦いになることは避けられない。注目の対戦は藤原ー市川戦、関向ー倉川戦と葛山ー樋田戦あたりか。
 自分の将棋は厳氏の三間飛車対私の左玉。中盤の入口くらいまでは最近改良を重ねた手順で優位に立つことができたのだが、どこで間違えたのか、相手の勝負手連発もあって形勢が急接近し、終盤は負けっぽい空気が漂っていた。しかし、明快な負け手順も分からず、こちらもギリギリの手順に踏み込んで勝負と思っていたところで、何と相手の指し手が秒読みに間に合わず、時間切れ勝ち。正確に指されれば負けていた可能性が高い将棋だっただけに、ラッキーな拾い勝ちであった。
 しかし、その他の結果は斉藤優・ケンローさんが勝つも、葛山ー樋田戦は難しい将棋であったが、敗因不明の熱戦を競り負け、関向さんも倉川君との将棋を競り負け、田村さんも高木さん相手に敗れ、藤原大王も市川君の振り穴に敗れ、蓋を開ければまたもや無念の3−4負け。


7回戦:対オール明治

 7回戦はオール明治チームと。ここまで3−4負けが2回続き、苦しい流れであったが、残留に向けて競争相手であるオール明治チームは是非とも叩いておきたいところ。チーム力としても我々は決して劣ってはいないつもりであったが・・・。オーダー表交換後、大岩君から私と当たる予定であった、という話を言われ、愕然。どうやら相手チームは私を狙い撃ちする作戦だったらしいのだが、あからさまに狙い撃ちしようとしていた、と言われるとは・・・。こちらがオーダーを少しいじったため、自分の相手は水井さんに決まった。
 水井さんとの将棋は角換わりからこちらは右玉に構えたところ、水井さんは穴熊に組みかえる作戦に来られた。黙って穴熊に組ませるのも損だと思い、自陣角を放った後、積極的に右玉側から攻める展開に持ち込んだ。その後、会心の指し回しで十字飛車の筋を見せて敵陣を抑え込み、終盤はこちらのペースだったかと思う。
 自分の将棋が終盤の入口にさしかかろうかというところで、隣の葛山がいきなり投了。序盤で相手に初歩的なミスがあって一方的に飛車を成り込み、駒得が広がり、大差で圧勝かと思った将棋で、持ち時間も17分残していたが、まさかの頓死。しかも頓死筋も決して難しい詰みではなく、これしかない、という詰みだったが、完全にうっかりしたらしい。団体戦では持ち時間を残して早々に負けるということは、チームの士気に影響する最もやってはいけないことであり、しかも元々が大差の将棋での大逆転負け。いつもは私の将棋を酷評している葛山も、さすがにこの敗戦だけは何1つ言い訳もできない内容であった。葛山がこういう大失態をやらかすのは珍しかったが、こればかりは反省してもらうしかないだろう(苦笑)。

 自分の将棋は難しいながらようやく勝ちになった、と思い込んでいたが、水井さんに絶妙の粘りを見せられ、一気に寄せが分からなくなってしまった。正確に指せば残していたと思われるが、終盤こちらが疑問手を連発してしまい、惜しい将棋を競り負けてしまった。
 それでもチームは勝ったのではないかと思っていたが、周りの結果をきいたところ、何と関向さんが勝っただけの1−6負け。総合力では決して引けを取らないつもりであったが、ここまでの大敗を喫するとは・・・。終局後、水井さんから「葛山の大逆転負けがチームに与えた影響は大きかったね」と言われたが、これには私も返す言葉はなかった。苦しい3連敗でいよいよチームは後がなくなった。


8回戦:対埼玉大OB

 今日の最終戦は埼玉大OBチームと。強豪伊藤茂さんを筆頭にまとまったチームであるが、我々は残留に向けてもう負けられない崖っぷちの戦いであり、何とか踏ん張りたいところ。オーダー表交換の結果、ここまで3連敗と調子の上がらない葛山が伊藤茂さんに当たることに。葛山は開始早々、先手番なのにチェスクロックを押してスタートしてしまうアクシデントをやらかす始末。3連敗を引きずっていたようにも見えたが、本人曰く、「チェスクロックを押してしまったことにしばらく気がつかない有様」だったらしく、「痴呆の始まりか」と珍しく自虐的な発言をしていたのが印象的だった。
 自分の将棋は相手の四間飛車対私の居飛車穴熊。松尾流に組み替えようとしたところで仕掛けて来られたため、こちらも定跡の仕掛けに踏み切った。途中から相手の受けがこちらの読みにない手を連発され、やや戸惑ったものの、こちらの反撃の方が厳しかったようで、一気に勝勢となった。最終盤で一瞬危ない寄せをしてしまったが、持ち時間もたっぷり残っていたこともあって、慎重に読み直して軌道修正を行い、事なきを得た。
 その他の結果は、調子の上がらない葛山が伊藤茂さん相手に葛山システムを炸裂させ、快勝。藤原大王も快勝、ケンローさんが必敗の将棋を大逆転勝ち、関向さん・田村さんが敗れ、4−2で齋藤優の将棋が残った。自分が見に行った時には相手玉に入玉されていたものの、齋藤優は大駒3枚持っていて、相手の駒が足りないことは明らかであり、齋藤優も入玉を目指せば勝ちは明らかだった。しかし、入玉された相手玉を無理矢理寄せに行って大駒を2枚損するアクシデントが重なり、無念の逆転負け。チームの勝ちが決まっていたから良かったものの、ケンローさんの大逆転勝ちがなければと思うとぞっとする逆転負けではあった。


・・・ということで、今日は競争相手を叩くチャンスでもあったのだが、結果は1勝3敗で大きく順位を下げてしまった。この後も上位チームとの対戦が残っており、残留に向けて厳しい戦いが続くが、何とか皆で頑張って残留できればと思う。
個人的には2勝2敗であったが、うち1勝は時間切れ勝ちという危ないもので、2敗のうち1つは3−4負けとなる戦犯でもあり、個人的にも反省すべき点は多かったと思う。来月もまだまだ大会が続くこともあり、また次の大会に向けてしっかり調整していきたいと思う。


2016年8月28日(日)

今日は社団戦3日目。関向さん・田村さんが不参加となったものの、森本の復帰は大きく、今日のメンバーは上から藤原大王・ケンローさん・葛山・O関・斎藤優・森本・私の7人。前回に引き続き、メンバーは揃ったと思う。前回・今回としっかりメンバーが揃うことも当たり前ではなくなってきているだけに、揃った時にはしっかりと白星を重ねたいところ。目標はチームとして3勝1敗と勝手に心の中で思っていた。


9回戦:対リコー

 今日の初戦は優勝候補の一角であるリコーチームと。この9回戦の試合開始が9時45分というところ、O関がメンバーにアナウンスした集合時刻が9時45分という大悪手があり、危うくメンバーが揃わないかと冷や冷やしたが、どうにか森本を除く6人はオーダー表交換に間に合った。森本は今日のチーム最年少ながら重役出勤する失態で、対局開始後数分して試合会場に現れたため、本来であれば大将のはずが、森本を七将とせざるを得ず。注目の対戦は、O関ー山田雄介戦、葛山ー中川戦、ケンローさんー山田洋次戦といったところ。私の相手は強豪武田さんに決まった。
 自分の将棋は武田さんの四間飛車穴熊対私の銀冠。序盤、少し欲張った構想を見せようとしたところ、武田さんに機敏に咎められてしまい、ど作戦負けからぶっ捌かれて一気に苦しくなった。しかし、その直後に武田さんに疑問手が出て、飛車こそ成り込まれたものの、こちらの端からの逆襲で難解な終盤戦に突入する。終盤で勝負手を連発したところ、武田さんに更に疑問手が出て、一時はチャンス到来かとも思ったが、武田さんはギリギリのところでこちらの攻めをうまく催促して来られ、最後は寄せ切られてしまった。元々が苦しい将棋だったのでしょうがなかったかもしれないが、終盤のワンチャンスで正確に指せば一山あったかもしれない。後で調べてみようと思う。

 その他の結果は、葛山が中川君のゴキゲン中飛車に順当に押し切られ、O関も横歩取りで空中分解して負け、齋藤優が山内君の4五歩早仕掛け相手に終盤であり得ない手抜きをして逆転負け、藤原大王・ケンローさんも敗れ、何と森本が勝っただけの1−6負けと大敗を喫してしまった。厳しい相手ではあったが、ここまで大敗するとは・・・。


10回戦:対翔風館ROB

 10回戦は翔風館ROBチームと。前回、優勝候補の天野チルドレンチームにも勝っており、こちらも強豪チームである。注目の対戦は森本ー桐山戦と藤原大王ー矢橋戦か。自分の相手は端山君に決まった。
 端山君との将棋は、端山君の振り飛車穴熊対私の銀冠。中盤、うまく抑え込んで優勢になったかと思った矢先、王手飛車狙いの大捌きを食らってしまい、目の前が真っ暗になった。しかし、終盤で強く切り合いに来られたらはっきり負けの局面で端山君に2度ほど緩手が出て、最後は指運の逆転勝ち。負け筋がいくつもあった危ない将棋であったが、どうにか拾うことができた。

 しかし、チームの方は葛山が順当に勝ち、藤原大王が矢橋さん相手に貴重な白星を挙げるも、森本が桐山さんに敗れ、斎藤優が早川君の居飛車穴熊相手に大優勢になるも、切り合いのタイミングを間違えて逆転負け、ケンローさんが中川氏に負け、O関が難しい将棋ながらややO関持ちと思っていた局面で何と時間切れで負け。O関と斎藤優のところは勝てるはずの将棋だっただけに、この2つを取られての3−4負けは激痛だった。


11回戦:対紅萌

 11回戦は京都大学OBチームである紅萌チームと。残留に向けた競争相手でもあり、ここは負けると相当厳しくなるため、是非とも勝ちたいと思っていた。自分の相手は京大OBの強豪三和さんに決まった。
 三和さんとの将棋は三和さんの矢倉対私の矢倉中飛車。序盤早々、仕掛けを封じられてしまい、作戦負けを意識していた。放置すると相手にばかり有効な手があると思い、多少無理気味でも気合で仕掛けていった。少しずつ苦しい展開にしてしまったが、終盤で三和さんがこちらの飛車を攻めるB面攻撃をして来られた手が効果薄で徐々に難しくなり、辛抱が実って逆転勝ち。
 
 その他の結果は、ケンローさん・葛山が勝ち、藤原大王・斎藤優・森本が負けて、3−3でO関が残ったが、O関はギリギリの将棋ながら見事勝ち切って、4−3勝ち。残留に向けて競争相手を叩く大きな1勝であったと思う。


12回戦:対スーパーゴールド

 今日の最終戦はスーパーゴールドチームと。元奨励会三段の鈴木純一さん・愛さんを中心に、元奨励会の方が多い強豪チームである。スーパーゴールドは花井さん曰く、元奨励会二段の岡田氏の復帰が大きく、今日ここまで3連勝と好調とのことであったが、こちらも残留に向けて1戦でも多く勝っておきたい。注目の対戦は葛山ー愛戦とO関ー鈴木戦、森本ー岡田戦か。自分の相手は強豪伊藤氏に決まった。
 伊藤さんとの将棋は、私の矢倉対伊藤さんの左美濃右四間に。中盤、こちらが相手の攻めに全部素直に応じる構想を見せたのが良くなかったのか、いつの間にか苦しくなっていた。終盤、一瞬難しくなったかと思う場面もあったが、振り返ってみると、冷静にこちらが少し足りなさそうであり、実戦も順当に押し切られ、完敗。
 隣の葛山も愛さんに圧敗し、チームはさすがに負けたのか、と思っていたが、藤原大王も敗れたものの、森本が岡田氏に勝ち、ケンローさん・斎藤優が勝ち、O関が鈴木さんを破る金星を見せて何と4−3勝ち。好調だったスーパーゴールドチーム相手にまたもや貴重な勝ちをあげることができた。


・・・ということで、今日はチームとして2勝2敗。トータル5勝7敗となり、残留に向けては入替戦には進めそうな感じになってきた。最終日の結果次第では、入替戦にすら進めずに即降級になる可能性だってあると思われるが、この調子で最終日もいい結果を出して何とか1部リーグ残留できればと思っている。


2016年10月23日(日)

今日は社団戦最終日。2年前・4年前と1部リーグでチームは苦戦しており、最終日は入替戦にすら進めずに即降級という憂き目に遭っている。今年はメンバーも比較的揃ったこともあり、ここまで5勝7敗の10位。さすがにベスト8以内に入って入替戦なしの自力残留はかなり大変そうであるが、とにかく目標は1部リーグ残留と思っていた。
 しかし、今日はメンバーが揃わず、田村さん・O関・斎藤優・森本が不在。藤原大王・関向さん・ケンローさん・葛山・私に若手OBの橋田君・中山君の2名を加えてどうにか7名という状況であり、残留は中々大変だと思っていた。

13回戦:対光OKACHI

 今日の初戦は強豪光OKACHIチームと対戦。少しオーダーをいじった結果、相手の主力と思われる植木氏・狼谷氏に橋田君と中山君が当たり、オーダーとしてはまずまずではなかったかと思う。自分の将棋は相手の変則早繰銀チックな出だしから、こちらがうまく相手の早繰銀を押し返して、序盤は作戦勝ちに。その後、必勝になる順をこちらが逃し、徐々にもつれてしまった。終盤はほとんどまともな手が指せず、大作戦勝ちだったはずの将棋を凄まじい逆噴射で負け。対局後、葛山からは「ソフトに解析させたら、候補手にまったく上げないような手ばかり指していた」と酷評されたが、これには返す言葉なし。まさかと思っていたが、どうやら自分の将棋が3−3で残ったらしく、自分が負けたせいで3−4負けという寒すぎる展開に。結局、勝ったのは葛山・関向さん・ケンローさんの3人で、残り4人が負け。藤原大王ー國越戦も勝っておきたかったカードであったが、無念の敗北。
 私の戦犯のインパクトが強かったせいか、終わった後に塩津さんから「日記、楽しみだな」とおちょくられ、大変残念すぎる13回戦となった。


14回戦:対一橋大学OB

 気を取り直して昼食後の一戦は一橋大学OBチームと。菊田氏・高野氏・濱野氏・逸見氏あたりが要注意と思っていたところ、橋田君が濱野君に、中山君が逸見氏と当たることとなった。このオーダーでは残り5つをできる限り勝たないとかなり危なくなる。午前中内容の悪い将棋を指してしまい、自信喪失気味であったが、一気に緊張感が走り、気を引き締めて臨むことに。
 自分の将棋は相手の三間飛車穴熊対私の左玉。中盤、相手に致命的な勘違いがあって、こちらが作戦勝ちとなり、その後徐々に差が広がり、敵陣は鉄壁のままではあったものの相手の攻めが完全に切れたところで相手が投了。
 チームの方は橋田君が濱野氏に頓死勝ちのような勝ちを拾い、中山君が難しい局面で相手の時間切れで勝ちを拾った。どちらもやや厳しいのではないかと思ったカードを勝つことができた関係で、関向さん・藤原大王も勝って5−2勝ち。葛山は菊田君とのエース対決を敗れてしまったが、葛山の負けを補って余りある橋田君・中山君の頑張りのおかげでチームは勝つことができた。


15回戦:対常笑会

 最終戦は常笑会チームと。アマ王将代表経験のある入子君、神奈川の強豪淡谷氏、アマ名東京代表経験のある村井氏あたりが要注意だと思っていた。自分の相手は村井氏に決まった。
 村井氏とは昨年のマグロ名人戦以来の対戦となった。将棋は村井氏が最近流行の右四間模様の出だしで来られたため、こちらは変化球のつもりで右玉に作戦変更をしたが、構想が非常に悪かったようで、横歩を取られる手をまったくうっかりしていた。横歩を取られてからはボコボコにされ、勝負どころのない将棋になるはずだったのだが、村井氏の寄せがやや危険だったか、何故か終盤相手玉が詰むや詰まざるやという勝負になった。厳密には村井氏の玉に詰みはなかったのだが、対局中まさかの詰み筋が生じたかとお互い錯覚していた。結局は詰みはなかったので、ほぼ完敗という内容であり、序盤の構想から不正確な終盤まで、反省点の多い将棋となった。
 チームの方は葛山・ケンローさん・中山君が勝ったものの、関向さんが淡谷氏に敗れ、藤原大王・橋田君も負けてしまい、無念の3−4負け。ということで、またもや3−4負けの4をやらかしてしまった。


15回戦を終えて、入替戦にすら進めずに即降級となったのではないか、という冷や汗をかいたが、どうにか入替戦に進めることになった。


入替戦:対東工大OB

 入替戦は2部リーグ3位の東工大OBチームと。エース島さんを筆頭に、水野氏・内村氏など強豪が揃っていて、全く侮れない。自分の相手は強豪水野氏に決まった。直前の将棋が酷くて全く自信はなかったが、とにかく1部リーグ残留をすべく、気持ちを入れ替えて臨むことにした。
 水野氏との将棋は久々に普通の相矢倉となり、こちらが得意の仕掛けからペースを掴み、うまくB面攻撃等も絡めて攻めをつなぎ、最後もギリギリの終盤戦ではあったが、自玉の不詰みを読み切って快勝。最終戦だけはいい将棋が指せたように思う。
 チームの方は関向さんが島さんに勝利、藤原大王・ケンローさん・葛山・橋田君も勝ち、蓋を開ければ中山君が負けただけの6−1勝ちと望外の圧勝。最後は気持ちよく1部リーグ残留を果たすことができ、ホッとした。


社団戦トータル(入替戦含む)として見ると、今期は団体戦のエースケンローさんが11勝5敗とさすがの好成績であったが、続くのが葛山と私の8勝8敗。続いて関向さんが6勝6敗ということで、ケンローさん以外はそれほど勝てていない。この状況の中、無事1部リーグ残留できたのは展開に恵まれた感もある。何はともあれ1部リーグ残留でき、良かった。

ちなみに、2部リーグでは慶應の後輩のひよけんチームが何と準優勝で1部リーグに昇級。昨年あわや3部リーグに降級かというところで辛うじて入替戦を制して2部リーグに残留したのがウソのようである。特に大きなメンバー変更もなく、この快進撃は理由が不明ではあるが、こちらも嬉しいニュースであった。

 打ち上げはケンローさん・葛山・私の3人でうな鐵へ。久々の鰻ひつまぶしはかなり美味しかった。


この一週間は試験が2つもあったり、大阪出張があったりして、体力的に大変な一週間だったが、どうにか無事に社団戦まで終了した。明日から普通に5営業日仕事があるのは体力的にも楽ではないが、体調に気をつけて過ごしたいと思う。


2017年6月25日(日)

今日は今年の社団戦の初日。昨年、久々に1部リーグで残留を果たしたため、今年もハイレベルな1部リーグでの厳しい戦いとなるが、毎年メンバー集めに苦戦しているうちのチームも今年はメンバーが揃い、いい勝負ができるのではないかと思っていた。逆に、メンバーが揃うだけに、自分のレギュラーの座も危うくなるという危機感も感じていたが、自分が出たり切られたりするくらいで丁度良いのではないか、と思っていた。

今日のメンバーは大王・関向さん・ケンローさん・葛山・O関・優・私の7人。ここに今日は欠席した森本と丸川君の2人を入れると、たしかに自分のレギュラーの座はかなり怪しそうである。葛山もいよいよ私を切る時が来たか、と楽しそうに話していた(苦笑)。

1回戦:対オール東大

 1回戦はオール東大チームと。相手がフルメンバー揃えて来られると、こちらもフルメンバーに近い状態とはいえ、結構苦しい戦いになると思っていたのだが、今日の午前中はフルメンバーが揃わなかったらしい(午後からは樋田さんも参加されていた)。
 自分の将棋は森本氏の三間飛車対私の左玉。中盤森本氏が仕掛けてきたところで、普通ならば軽く受け流すべきところ、あろうことか、自分からチャンバラを挑むような指し回しをしてしまい、一気に寒いことになった。こちらから見ると嫌な攻めが沢山あったのだが、何回か見送ってもらい、その後攻防っぽく飛車・角を立て続けに打って相手の攻めを遅らせ、最後は何とか勝ち切ることができた。途中は結構危ない将棋だっただけに、ラッキーな拾い勝ちだったかもしれない。

 チームの方は関向さんと優が負けたものの、ケンローさんがイッチーの振り穴相手に競り勝ち、大王・O関・葛山も勝ち、蓋を開ければ何と5−2勝ち。強敵チーム相手に幸先の良いスタートを切ることができた。

 昼食休憩に優の将棋を並べた際、本人が「振り飛車優勢」と豪語した局面について、大王・ケンローさん・Os気・私は全員揃って否定。棋風の違いなのか、どちらかの大局観が誤っているのか・・・。こうも見解が分かれるのか、と思ったが、ソフトにかけてみると、また違った見解が示されるのかもしれない。


2回戦:対阪大緑

 2回戦は阪大緑チームと。2年前、2部リーグで対戦した際、3−4負けと手痛い目に遭わされたことが印象に残っている。今回は強豪三浦氏が不在だったものの、代わって近年アマ大会でも勝ちまくっている強豪平野氏が参加されていた。オーダー表交換の結果、その平野氏には葛山が、強豪山中氏にはケンローさんが当たることに。
 自分の将棋は私の矢倉に対し、田中氏が急戦矢倉にして来られた。中盤、こちらが飛車先の歩を交換しに行ったのがまずかったか、2筋から逆に突破されそうな忙しい展開になってしまった。どうにか2筋からの逆襲は防いだものの、僻地に銀を打ち込むことになってしまい、中盤の分かれはこちらが少し悪そうであった。その後、こちらも必死に相手陣に食い付いてどうにか勝負形に持ち込むことができ、最後は手堅くまとめて制勝。2筋から逆襲される順が全く見えておらず、忙しい展開にしてしまったのが反省点であったが、どうにか勝ててほっとした。
 
 チームの方はケンローさんが山中氏の振り飛車に圧敗、葛山も平野氏とのエース対決で敗れ、ぜきも長時間の将棋で勝ち将棋を落としてしまったが、大王・関向さん・優が勝って何とか4−3勝ち。決して余裕のある展開ではなかったが、それでもどうにかこれで2連勝。


3回戦:対蒲田大嘉

 3回戦は昨年準優勝の強豪である蒲田大嘉チームと。トップアマの遠藤さんをはじめ、元奨励会三段の方も多く、かなり厳しい戦いになると思っていた。オーダー表交換の結果、秋山さんには大王が、鈴木氏にはケンローさんが、遠藤さんには葛山が当たり、自分の相手も福岡の強豪下平さんに決まった。
 下平さんとの対戦は5年ぶり。前回は平成最強で当たったのだが、今日の将棋もその時同じく下平さんの陽動振り飛車対私の居飛車となった。前回は居飛車穴熊に潜ろうとしたところで下平さんが仕掛けて来られたが、今日は無事に居飛車穴熊に組めてまずまずと思っていた。中盤、下平さんに重大な手順前後があり、これを咎めて優勢になったはずだったが、こちらも下手な寄せをしてしまい、難解な終盤戦となった。最終盤でようやく勝ちになったと思っていたが、下平さんの玉に生じていた長手順の詰み(何度は決して高くない)を逃した挙句、こちらの玉が頓死してしまい、逆転負け。どちらの詰みも見えていないとは、改めて自分の終盤力のなさをただただ反省するほかなかった。
 
 チームの方はというと、関向さんが土田氏に勝っただけで、残り全員負けで1−6負けという大敗を喫した。自分の将棋を含め、葛山の将棋など、いくつか取れそうな将棋を悉く取りこぼした結果、「惜しかった」とは到底言えないような大差で負けてしまった。


4回戦:対WA研

 今日の最終戦はWA研チームと。このチームはトップアマだけで7人以上揃っている超強豪チームだが、今回も女性2名を投入してきた。しかしこの女性選手2名も全く侮れず、昨年は小林さんがひどい将棋で敗れ、その結果チームも3−4負けしたという手痛い目に遭わされている。しかも今回はこちらの無策オーダーを読まれたのか、相手の女性選手2名が関向さん・葛山に当たってしまった。オーダーを見た感じはかなり辛い印象を受けた。ちなみに自分の相手はアマチュアで初のプロ棋戦(加古川清流戦)で優勝経験のある稲葉氏。ぱっと見は自分のところと、優VS中川氏の対戦が一番実力差が開いて厳しい感じで、大王VS河崎氏・ケンローさんVS小林君・O関VS細川さんのところも苦しそう。チームが勝つためには関向さん・葛山の勝ちは必須条件であり、過去の対戦で勝ったことがあるケンローさんとぜきのところで何とかしてもらうしかないかと思っていた。

 自分の将棋は稲葉氏の雁木対私の矢倉。中盤こちらから▲3五歩と仕掛けていった結果、スタートは雁木だったが、気がつけば相矢倉の▲3五歩早仕掛けと似たような形になった。過去、こちら側をもって圧敗したリーグ戦の棋譜をいくつも見たことがあったのであまり自信はなかったが、その後の稲葉氏の駒組がイマイチだったようで、珍しく作戦勝ちとなった。終盤少し危険な手順に踏み込んでしまい、一瞬危なくなった瞬間があったような気もしたが、秒読みに追われた稲葉氏も何度か疑問手が出て、最後はまさかの快勝。セッキーさんからも「珍しく本筋っぽい将棋だったね。どうしたの?」などと手厳しいコメントを頂戴したが(笑)、何はともあれ難敵に快勝することができて良かった。

 チームの方はケンローさんが小林君に勝ち、関向さん・葛山も勝って、蓋を開ければ何と4−3勝ち。


 ・・・ということで、今日はチームが3勝1敗と初日にしては過去最高の成績となった。過去、入れ替え戦にすら進めずに即降級の憂き目に遭った時は、初日終了時点で4連敗という惨憺たる状況となったこともあったことを思えば上出来だったと思う。また、今日のチーム全体の勝ち数としては14勝14敗だったことからみても、チームとして3勝1敗となったのは極めて効率が良い勝ち方だったと思われる(ツイていない時は同じ勝ち数でも1勝3敗ということもあり得る)。
 私個人としても3勝1敗で、チームの3勝に貢献できたのは良かったと思う。ただし、今日の自分の将棋は反省すべき点も多かった。特に3回戦では相手玉の詰みを逃し、自玉の詰みも見えていなかったような有様。藤井聡太四段を見習って、終盤力の強化を中心にまた鍛え直したいと思う。


2017年7月30日(日)

昨日のアマ名人戦神奈川県大会に続き、今日は社団戦2日目に参加してきた。前回の初日はほぼフルメンバーが揃ったと言って良いメンバーだったが、今回はメンバー集めに大苦戦。ケンローさんがご家庭の都合で不参加となることが分かっていたのだが、ケンローさんの代役が務まる人が簡単に見つかるはずもない。代わって一週間前に急遽参加したいとの意向を示していた任田さんが前日になってドタキャン。元々将棋の調整をしっかりしているのかどうかも怪しいT田さんだったが、さすがに前日ドタキャン(しかも理由の説明なし)でメンバー全員が怒っていたのは言うまでもない。昨日からメンバー集めでバタバタすることになったが、紆余曲折の末、こばさんが参加していただけることに。

5回戦:対野島道場

 今日の初戦は野島道場チームと。小林さんが試合会場を以前の浜松町と勘違いするというアクシデントがあり、1回戦開始時点では6人しか揃わず、小林さんは遅刻した結果持ち時間が5分からのスタートとなった(苦笑)。結局小林さんは持ち時間が少なかったのが響いたか、1局目は負け。
 さて、自分の相手は中学生くらいの人となったのだが、私の矢倉に対し、今流行の居角左美濃急戦で来られた。序盤研究通りに進んでまずまずの展開となったが、中盤で楔を打ち込む手を焦って後手を踏むミスをしてしまい、逆に相手に攻め手を与えてしまった。終盤も難しい戦いが続いたが、序盤の作戦勝ちを活かすことができず、負けてしまった。
 葛山も菅野君とのエース対決で敗れてしまい、関向さんも昨日のアマ名人戦神奈川県大会優勝の栗尾氏に敗れ、結局、大王・O関・優が勝ったものの、無念の3−4負け。自分の敗北によって3−4負けという寒すぎる戦犯となってしまった。


6回戦:対佐藤道場

 午後一の対戦は佐藤道場チームと。大学の同期川上のいるチームだが、初日1勝3敗と苦戦されていたようで、ここは我々も勝っておきたいところ。自分の将棋は角換わり右玉対相手の中住まいという少々変わった出だしとなり、中盤で角得の戦果をあげたものの、代償に相手からの端攻めも中々うるさく、難解な終盤戦となった。その後、私が危険な一手を指してしまい、受けなしに追い込まれたかと思ったが、際どく凌いで最後は制勝。危ない将棋だったがどうにか勝つことができて良かった。
 チームの方は関向さん・葛山が勝ち、大王・優・小林さんが負けて、3−3でO関が残った。際どい終盤でどうなるかと思ったが、最後は何とか川上玉を即詰みに討ち取ってO関が勝ち、何とか4−3勝ちとなった。


7回戦:対オール早稲田

 7回戦はオール早稲田チームと。直前でひよけんがオール早稲田に勝ったらしいのだが、ひよけんと戦ったメンバーよりも数段手厚いメンバーが出て来られ、一気に緊張が走った。注目は関向さん対豊島氏の対決であろう。自分の相手は強豪吉澤さんとなった。吉澤さんとの将棋はまたもや私の矢倉対吉澤さんの居角左美濃急戦となったが、この将棋は想定以上に序盤でポイントを上げることができ、作戦勝ちに。その後強引な食い付きで一瞬怪しくしたかと思ったが、吉澤さんに致命的な1手パスよりひどい手が出て、一気に必勝形となった。ところが・・・。大事を取って慎重に行ったのが裏目に出て決め手を欠いてしまい、更に受け損ないを連発、凄まじい逆噴射で大逆転負け。
 しかしチームの方は関向さんが豊島氏に勝ち、大王・優・葛山が勝ちで4−3勝ち。自分のあり得ない大逆転負けのせいでチームが負けたら、と思うとぞっとするところだったが、助けられた。


8回戦:対翔風館ROB

 今日の最終戦は翔風館ROBチームと。初日暫定首位の強豪チームである。オーダー表交換の結果、自分の相手は強豪早川氏に決まった。早川氏との将棋は早川氏の矢倉から右四間模様の出だしに対し、ど作戦負けとなってしまった。どうしようもなく、負けを早めるのを覚悟で相手の攻めを更に呼び込んだところ、早川氏にも疑問手が出て、一時はかなり怪しくなりかけた。しかし、終盤で私が勝負手を逃したこともあり、結果的には1秒も優勢になった瞬間がない完敗となってしまった。この将棋に関しては構想から全然ダメだった気がする。
 しかしチームの方は優が相手のエース桐山氏相手に2回の千日手によって貴重な0.5勝をもぎ取ったのが大きく、葛山も強豪中口氏相手に競り勝ち、大王・小林さん・O関が勝ちで、4.5勝2.5敗で勝ち。またもや自分の負けがチームの負けにつながらず、今回も助けられた。

 そして何と同時に行われた8回戦ではひよけんチームが野島道場を破る金星をあげたらしい。現時点での順位は確認していないが、2日目終わった時点でチームが6勝2敗という好成績を上げることができたのは初めてであり、今回は特に4−3勝ちという際どい勝負で勝っているケースが多く、チームの白星がうまくかみ合っているようだ。まぁ逆に言えば勝ち数が少ないため、同星での順位は下になってしまうが、初日の暫定8位からかなり順位を上げることができたのではないだろうか。個人的には今日は1勝3敗と冴えなかったが、唯一の1勝がチームの4−3勝ちに貢献した1勝であったのはせめてもの救い。自分自身の将棋についてはまたしっかりと鍛えて次の大会に挑みたいと思う。

社団戦が終わった後は、寺田・松浦と3人で焼肉へ。昨年末の忘年会以来、久々の同期会だったが美味しい焼肉で非常に良かった。若干食べ過ぎ感もあったが、こちらも明日以降の食事でうまく調整して体重が増えないように気をつけたいと思う。


2017年8月27日(日)

今日は社団戦3日目。ここまでチームはまさかの6勝2敗と好調で暫定4位につけている。今日はO関が出られないものの、ケンローさんが戻ってきて、小林さんに代わって田村さんに参加いただけることに。今回もメンバー集めには若干苦労があったのだが、どうにか大王・田村さん・関向さん・ケンローさん・葛山・優・私の7人。そして3局目(11回戦)からは森本も参加することに。本当は任田さん・丸川君にも声をかけていたのだが、両者とも返信なし。来られないにせよ、返事くらいはするのがマナーであろう、と某君がご立腹であった。
今日は暫定でうちのチームより下位のチームとの4連戦なので、願わくば4連勝したいところではあるのだが、我々と同じくメンバー集めに苦戦しているチームは他にもあると思われ、メンバーが揃っていない時に当たるか、揃っている時に当たるかで相手の強さは大きく異なる。ということで、暫定で我々より下位のチームであっても、実質的には格上のチームもあり、油断大敵。気を引き締めて臨むことにした・・・。

9回戦:対新宿特殊部隊

 今日の初戦は新宿特殊部隊チームと。これまで新宿特殊部隊チームとの対戦は2部リーグでの対戦ばかりであったが、今年は1部リーグでの対戦となる。エース相良君が不在とのことで、正直我々の方が戦力的にやや優るのではないかと思っていたが・・・。
 自分の相手は大和田氏。1月の都名人戦予選、7月の平塚七夕将棋まつりに続き、今年3回目の対戦となる。前回、平塚の大会では21手目が敗着というショボい将棋を指してしまったので、今日こそは良い将棋を指したいと思っていた。戦形は先後同型矢倉となり、大和田氏が持将棋になりやすい仕掛けをして来られた。こちらは手厚く受けて入玉を早々と確定させた後、相手玉を寄せに行ったが、決まらない局面で無理矢理寄せに行ったのがまずく、早めに飛車を殺して点数勝負にかけるべきだったようだ。無理に寄せに行った結果、寄りそうで寄らない展開となってしまい、最後は点数勝負で大差がついてしまい、無念の投了。どこかできちんと指せば寄っていたのではないかとも思うのだが、後で時間をかけて調べてみようと思う。
 チームの方は田村さんが負け、葛山が相居飛車の力戦形で相手の指し回しが素晴らしく、超ど圧敗を食らってしまったものの、大王・関向さん・ケンローさん・優が勝って辛くも4−3勝ち。自分の不甲斐ない負けがチームの負けにつながらなくて良かった。


10回戦:対RG

 昼食後はルーキーゲートチームと。自分がトイレ休憩に行っている間にオーダー会議でハメられたようで、連敗中だった自分を当て馬として使うことになったらしい。ところが、ルーキーゲートチームはエース清水上君が不在であり、志木高対決となる今ともオーダーが大きくずれたようで、当たらず。
 自分の将棋は相手の三間飛車に左玉で挑んだところ、序盤は大作戦勝ちに。ところが、中盤で相手にうまく切り返されて金銀両取りを食らってしまい、一気に自信がなくなった。終盤、相手玉が詰みそうで詰まず、秒読みで焦りながらも何とか喰らいついたのが功を奏し、最後は相手が二択を間違えて頓死してくれた。正確に指されれば負けだったかもしれず、ラッキーな拾い勝ちだった。
 チームの方はケンローさんが小木曽君に敗れ、優が必勝の将棋を頓死。優の頓死は初心者級の簡単な詰みだったので、まさかの大逆転負けとなったが、大王・田村さん・関向さん・葛山が勝ちで、5−2勝ち。自分の将棋はあまり勝った気がせず、冷静さを取り戻すのに少々時間がかかったが、何とか続く11回戦に臨むことに。


11回戦:対光OKACHI

 11回戦は光OKACHIチームと。毎年優勝候補として名前が上がる強豪チームではあるが、対戦前に塩津さんからまたもやブログネタで挑発されてしまい、負けられないプレッシャーを感じていた。オーダー表交換の結果、塩津さんの相手は藤原大王となった。ここは何とか大王に塩津さんを叩きのめしてほしかったが・・・。
 予定ではこの11回戦からエース森本が参加するはずだったのだが、森本の到着が遅れてしまった。これが後々のオーダーに大きく影響を与えてしまった。
 自分の将棋は相矢倉となり、相手の本間氏の駒組が疑問だったこともあり、玉頭から積極的に仕掛けていった。その後はこちらが指したい手を何手も連発できる理想的な展開となり、最後は圧勝。まずは塩津さんにボロクソに言われずに済んだことにホッとしていた。
 しかし、肝心の大王は塩津さんに敗れ、更に田村さん・関向さん・ケンローさん・優が敗れ、葛山VS植木氏の対局が残った。この将棋は葛山が終盤の入口くらいから少しずつリードを広げ、一時は勝勢だったはずなのだが、植木氏は容易に土俵を割らず、最後は際どく持ち堪えられてしまい、惜敗。相手は社団戦1部リーグで勝ちまくっている強豪植木氏だったこともあり、もったいない金星を逃したといえよう。
 ・・・ということで、何と気がつけば1−6負けと大敗を喫してしまった。森本は「1−6負けと大敗を喫したので戦犯ではないはず。」と主張していたが、森本の到着が遅れ、11回戦に起用できないことがチームメイト全員のメンタル・モチベーションを低下させてしまった・・・ということで、影の戦犯は森本、ということにしておこう(苦笑)。


12回戦:対スーパーゴールド

 今日の最終戦はスーパーゴールドチームと。近年、2部リーグ・1部リーグと常に同じリーグに在籍しているせいか、毎年対戦している気がする。以前は中々スーパーゴールドチームには勝てなかったものの、近年は勝ったり負けたりという状況だったので、何としても勝ちたかったが・・・。
 オーダーは大王を切って森本を投入することとなり、ケンローさんは伊藤氏と、森本は花井さんと、優は愛さんと対戦することに。
 自分の相手は強豪鈴木純一氏。戦型は相矢倉となり、研究していた形を試したものの、過去に類似の対局でうまくいった局面と微妙に異なる局面に突入。この微妙な違いに気づくのが遅く、気がついた時にはどうしようもない局面まで進んでしまっていた。途中まで研究していた形で、自信をもって持ち時間を残して飛ばしてきたが、時すでに遅く、最後はどうにもならず圧敗。
 その他の結果は、葛山・森本が勝ち、田村さんが必勝の将棋を負けにした直後、相手の時間が切れて勝ったものの、優が愛さんの居飛車急戦に圧敗、関向さん・ケンローさんも敗れ、無念の3−4負け。自分のところは厳しい当たりではあったが、それでも戦犯は戦犯。ただただ自分の実力不足を反省するほかなかった。


・・・ということで、今日は何とか4連勝したいと思っていたものの、チームも自分個人も2勝2敗。トータルでチームは8勝4敗、自分個人は6勝6敗となった。後半の2連敗でチーム順位は大きく下がってしまったと思われるが、それでも近年では最も良い成績であることに変わりはなく、最終日の結果次第だが入替戦なしでの残留も可能性が高くなってきた。チームのメンバーは目立って勝ちまくっている人もおらず、目立って負けまくっている人もほとんどいない状況であり、ある意味うまくまとまっているのかもしれない。最終日も気を抜かず、最後まで皆で頑張りたいと思う。


2017年10月29日(日)

今日は社団戦最終日。いつも7人集めるのが大変なところ、今日は台風が近づいている悪天候の中にもかかわらず、9人も集まった。いつになく人手には余裕が生じたこともあり、適当なところで切ってもらおうと思ったのだが、今日の初戦では慶應の後輩であるひよけんチームとの対戦で、7人目がいないとの情報が市川君よりあった。これを聞いて迷わず「じゃぁ俺は七将で」と不戦勝を目論む人が続出。私も当然七将を希望したのだが、自分の不戦勝で白星を与えるのはままならない、という黒い決断が行われたらしく、ひよけんチームとの対戦では自分は切られることに。

チームの方は田村さんが原嶋君の急戦矢倉相手に▲7八玉型で速攻を仕掛けるというリスキーな踏み込みをしてしまい、案の定苦しくなったが、中盤から原嶋君が攻めあぐねて逆転勝ち。ケンローさんも市川君の三間飛車相手に左美濃を採用して大苦戦に陥ったが、持ち前の粘り強さで逆転勝ち。葛山・関向さん・大王が勝って、気がつけばO関が埼玉君に負けただけの6−1勝ちで圧勝。


昼食休憩後は東工大OBチームと。注目の対戦は葛山ー島戦と森本ー松本戦だろう。自分の将棋は昨年の入替戦で対戦した水野氏との相矢倉となり、中盤でうまく仕掛けてリードを奪ったかと思っていたが、B面攻撃に入るタイミングが分からず攻めあぐねてしまい、最後は水野氏の攻めが厳しく突き刺さって負け。途中までペースを握っていただけにもったいない敗戦となった。
 チームの方は葛山が島さんの雁木相手に苦戦かと思われたが、島さんが勢いよく飛車を切ったのが良くなかったらしく、飛車を取ってからは葛山の反撃が厳しく、最後は島さんの時間が切れて終了。途中まで危ない将棋だったようで、結構ラッキーな勝ちだったように思われる。
 森本も強豪松本誠さん相手に勝ち、勝負所と思われたこの2つを勝てたのが大きく、大王・優・私が敗れたものの、田村さん・ケンローさんが勝って、何とか4−3勝ち。


最終戦は優勝が既に決まっていたリコーチームと。直前の将棋の内容が悪く、再び切ってもらうことを申し入れたが、今度は「最後くらい勝て」と言われ、出場させられることに。相手はいとたかと。いとたかとの将棋は私の矢倉対いとたかの左美濃急戦となったが、こちらの研究以上の成果が出たのか、急戦不発に終わり、あっさりとリードを奪うことに成功。そこから一時は銀得になって優勢になったはずだったが、相手のやけくそ(?)気味の猛攻に受けを間違えてしまい、そこからは一気にダメにしてしまった。どうもこの戦形は優勢になる確率と、その後着地失敗する確率が自分の中では高いようだ。要は終盤力の問題かもしれないが、この将棋を落としたのは痛かった。
 チームの方は葛山が元アマ名人の小山氏相手に得意の筋違い角を放って力将棋に持ち込んだのがまずく、手合い違いで秒殺されてしまった。また、森本も山田氏相手に秒殺されたらしく、ケンローさんが田尻さんに敗れ、関向さん・O関・優が勝ったものの、無念の3−4負け。自分の逆転負けによりチームが3−4負けという寒すぎる結果となってしまった。

 結局チームはトータル10勝5敗で4位となったようだ。結果的に最終戦でリコーに勝っていれば3位入賞だったらしく、その意味でも自分の逆転負けは激痛だった。まぁそれでも1部リーグ4位というのは過去最高記録であり、今年ほどメンバーが揃って戦えた年はなかったように思う。年々高齢化しているチームではあるが、来年も良い結果が出せればと思う。

今日は台風が近づいている影響を考慮し、入替戦は行われず、15時前に早々と終了となった。


2018年8月26日(日)

今日は社団戦3日目。2日目まででチームは何と8連敗で1部リーグダントツの最下位。チームが入替戦に進むためには残り7試合のうち5勝くらいはしないといけないと思われる。そんな中、今日は藤原大王とO関が不参加。普通に考えれば戦力的にダウンと言わざるを得ないところだったが、藤原大王・O関2人合わせてここまで0勝8敗と信じ難い不調だったこともあり、「戦力ダウン」が正しい表現かどうかは分からない(苦笑)。その藤原大王・O関に代わって今日はエース森本が戻ってきた。これは非常に大きく、久々の登場とはいえ、不調葛山よりも期待値は高そうだと思っていた(笑)。

9回戦:対北千住ひよこ

 今日の初戦は北千住ひよこチームと。2日目までで1勝7敗とこちらも苦戦されており、お互い残留に向けて重要な対決となった。自分の将棋は森田氏の三間飛車対私の右四間飛車。後手番ながら突っ張った駒組をしたのだが、自然体では作戦負けになると思われたか、森田氏がこちらの駒組途中で強引に暴れて来られた。さすがに無理気味では(?)と思っていたが、実戦的には中々うるさい攻めで、途中こちらの疑問手も重なって見事に捌かれてしまい、終盤は苦戦を意識していた。しかし、ギリギリのところで何とか踏ん張って相手の攻めをいなすことに成功し、最後は何故か相手の攻めが完切れとなって終了。危ない将棋だったが、どうにか勝つことができた。

 チームの方は、関向さんが負け、斎藤優も勝ちだったはずの将棋で攻め駒を一層されて逆転負けしたものの、田村さん・ケンローさん・葛山・森本・私が勝ち、5−2勝ち。長らく続いたチームの連敗はようやく8でストップした。


10回戦:対RG

 昼食後はルーキーゲートチームと対戦。大学同期の清水上君を柱として、若手有望株中心のチームだが、2日目までで6勝2敗と好調のようで、かたや我々はようやく1勝目を挙げたばかり。昨年はルーキーゲートチームに5−2勝ちしていたことも事実ではあるが、今期は完全に自分達が格下という意識が皆強かった。自分の将棋は塩見氏の中飛車対私の居飛車穴熊となった。正確には、穴熊に組みに行こうとした矢先に機敏に仕掛けられてしまい、その攻めを受けながら穴熊に潜ったという展開だったが、序盤からかなり神経を遣わされて息苦しい展開だった。しかし、相手にも攻め損ないがあって、途中からは穴熊ペースとなり、最後は何とか寄せ切ることができた。最終盤まで1手詰め頓死の罠もあったりして、最後まで神経を遣わされた将棋で苦しんだが、どうにか勝ててホッとした。
 
 チームの方は大学同期対決で注目だった清水上ー葛山戦を落としたのと、田村さんが強豪阿部さんに敗れたのはやむを得ないとして、ケンローさんが池田君に敗れたのと斎藤優の負けが痛く、関向さん・森本・私が勝ったものの、またもや無念の3−4負け。(結果的にはやむを得なかったとはいえ、ルーキーゲートチームに急遽助っ人参戦した阿部さんにしてやられた感も否めず。何故ルーキーゲートチームに阿部さんが参戦?)
ここまでチームはトータル1勝9敗で、入替戦にすら進めない可能性がいよいよ高まってきた。


11回戦:対光OKACHI

 いよいよ苦しくなってきた、というところでの対戦は、過去社団戦1部リーグ優勝経験もある光OKACHIチームと。いつもならば塩津さんにあれこれ絡まれそうなところだったが(笑)、どういうわけか塩津さんは出てこなかった。その代わりではないであろうが、元アマ王将の樋田さんが参戦され、更に厳しさを増すことに。
 自分の将棋は私の矢倉対野依氏の左美濃急戦となったが、この将棋は序盤でこちらの駒組が優ったこともあって、開始早々大優勢になった。終盤の追い込みで一瞬冷や汗をかいたものの、持ち時間が大幅に残っていたこともあって、冷静に相手の攻めが届かないことを何度も確認して必至をかけ、終了。この戦形も近年は先手番側が神経を遣わされる展開が多いが、この将棋に限っては結果的に快勝だったと思う。

 チームの方は葛山が池田将さんに勝ったのと、森本が伊藤氏に勝ったのが大きく、ケンローさんも本間氏に勝ち、斎藤優もようやく初勝利を挙げることができ、蓋を開ければ田村さんが樋田さんに負け、関向さんが狼谷君に負けただけの5−2勝ちとなった。これでもまだチームは2勝9敗で苦しいことに変わりはないが、徐々に上向きになりつつあるのを感じていた。


12回戦:対蒲田大嘉

 今日の最終戦は蒲田大嘉チームと。遠藤さん・秋山太郎さん・森村君を中心に強豪が揃っており、過去にはやはり社団戦1部リーグ優勝経験もある強豪チームだが、2日目までで1勝7敗とこちらも苦戦されており、またもやお互い残留に向けた大一番となった。葛山は相手のエース遠藤さんとの対決を避けようと五将で出たが、何と遠藤さんも五将で出て来られ、遠藤ー葛山戦ができてしまった。また、エース森本もアマ王将の森村君と対戦することとなり、斎藤優も秋山さん相手では苦しいと思われたため、このオーダーではチームが勝つためには関向さん・ケンローさん・私は勝たなければならず、後は田村さん・葛山・森本のどこかで1つという感じだと思っていた。
 私の将棋は目黒氏の四間飛車対私の右四間飛車となり、9回戦同様こちらがかなり強引な駒組をしてしまい、目黒さんに機敏に咎められてしまった。一方的に馬を作られ、少し苦しいと思ったが、何とか反撃の形を作って攻め合いに持ち込み、難解な終盤戦に突入した。終盤、私がかなり危険な踏み込みをしてしまい、秒読みの中で後悔した瞬間もあったのだが、目黒さんの方も秒読みに追われて疑問手が出たこともあり、ギリギリのところで踏ん張って最後は即詰みに討ち取って制勝。この将棋も危ない将棋だった感は否めないが、どうにか勝つことができて良かった。

 チームの方は、葛山が遠藤さんに相穴熊で負け、斎藤優が秋山さんに敗れ、勝ちで計算していたケンローさんが西上氏に敗れて危なかったのだが、エース森本が森村君に勝ったのと、田村さんが笛木君に勝ったのが大きく、関向さん・私が勝って4−3勝ち。


・・・ということで、今日はチームとして何とか3勝1敗と巻き返すことができた。強いていえば、ルーキーゲート相手に3−4負けしたのはもったいなかったが、初日・2日目までの怒涛の連敗を思えば今日はエース森本の4連勝の活躍のおかげで健闘した方だろう。私個人も今日は4連勝と好調で、2日目の6回戦から何と7連勝中である。これまで1部リーグで7連勝もしたことがなかったので、個人的には初めての記録でもある。
これでもチームは3勝9敗と厳しい状況に変わりはないが、関向さんによると、4勝8敗のチームがいくつもあるらしく、最終日を前に入替戦にすら進めないことが決まったわけではない。2日目終了時点を思えば1部リーグ残留は奇跡かもしれないが、ここにきてチームの残留の可能性が出始めたので、最後まで諦めずに頑張りたいと思う。

社団戦終了後は何故か和歌山の白井君と葛山・私の3人で夕飯へ。いつもならば葛山は私の将棋の内容を酷評するところだが(笑)、今日は成績の差もあってか、いつもの酷評はなりを潜めていた。それに代わってというわけではないが、白井トークの面白さが光っていた。


2018年10月28日(日)

昨夜は和歌山の白井君が何故か自分の家に泊まりに来た。社団戦最終日のために上京してきたのだが、折角泊まりにきた割には、ほとんど雑談中心で、将棋は1局しか指さなかった。普段将棋を指す機会のない相手でもあり、もう少し真面目に将棋を指しておきたかったが、アルコールも入っていたこともあり、みっちり将棋を指すことはなかった。

さて、今日はその社団戦最終日。白井君はそもそもチームが違うのだが、お互いチームの状況が厳しいという点では割と似ていた。我々のチームはここまで14位と降級寸前であり、勝ち数の関係もあって今日3連勝しない限り降級確実という状況だった。今日のメンバーだが、関向さんが来られず、代わって久々にO関が復帰、藤原大王も参加となり、大王・田村さん・ケンローさん・葛山・O関・優・私の7人となった。

13回戦:対常笑会

今日の初戦は常笑会チームと。自分の相手は大学時代の同期である入子君。学生時代に1勝1敗だったが、公式戦ではそれ以来の対戦になるだろうか。戦形は角換わりから私が右玉を選択したが、中盤の難所でやや無理気味な仕掛けをしてしまい、一気に不利に陥った。その手順を葛山に酷評されてしまったが、不利に陥ってからも何故か突っ張って相手に攻めさせる展開を選択。駒損で苦しそうながら、相手の飛車を隠居させたのも大きかったのか、その後入子君の攻め損ないもあって局面が一気に好転した。しかし、終盤で大誤算があり、受け切れると思った局面が受かっておらず、結果的に無駄な1手パスになってしまった手で形勢を大きく損ね、最後はきっちり寄せ切られてしまった。うまく厚みを活かした粘りの展開に持ち込むことができず、葛山からは「だからお前は右玉には向いていない」などと上から目線での酷評を食らってしまった。

その葛山は、自分が投了した直後、終盤やや有利と思われた将棋で何と二歩を打ち、反則負け。いつもの葛山にならば酷評されてもやむを得ない部分も0ではないが、今日は二歩を打った直後の葛山なだけに、酷評の権利がない旨釘を刺しておいた(笑)。そして、田村さんも相矢倉で超ど圧敗を喰らっていたため、チームは負けたのかと思いきや、優が強豪伊藤氏に勝ち、ケンローさん・大王・O関も勝って4−3勝ち。自分の負けはチームの負けにつながらずに済み、辛うじて首の皮1枚つながった。


14回戦:対WARM

 昼食休憩後はWARMチームと。今日の3連戦の中で最も厳しい相手だと思っていたのだが、対局開始時間になっても誰一人現れず。流石にひどいと思っていると、幹事の指示でWARMチームの持ち時間が5分少ない20分とし、メンバーが現れる前の時点で対局時計を押して待ち、しかも対局時計を置く位置は我々のチームが全員好きなように決めて良い、ということになった。いよいよ「不戦勝か?」と思っていると、遅れてWARMチームが登場。しかも人数が6人しかいないような発言があり、七将だった自分は不戦勝濃厚かと思いきや、最後に石川氏が登場。この結果、自分の相手は元奨励会三段の石川氏に決まった。直前まで不戦勝だと思っていた矢先、一気に緊張が走った。
 その石川氏との将棋は、石川氏の三間飛車対私の左玉となったが、石川氏の巧みな速攻で開始早々不利となってしまった。中盤、飛車を成られる手順を甘受して反撃したのが功を奏したか、玉頭からの反撃で一気に面白い展開となった。正確に指せば勝てそうな将棋だったが、石川氏の反撃に対して受け方が分からず、最後はボロボロと駒を取られて圧敗。感想戦でも自分の勝ち筋は見つけられなかったが、終局後に大王から受けの勝負手を指摘され、なるほどたしかに。その手を指していれば、有望な終盤戦だったように思われ、残念な敗戦となった。
 
 チームの方は田村さんが勝っただけの1−6負けと大敗を喫し、どうやらここでチームの2部リーグ降級が決まってしまったようである。


15回戦:対オール早稲田

 消化試合となってしまった15回戦の相手は宿敵オール早稲田チームと。自分としては勝ち越しをかけた一番でもあり、何とか踏ん張りたかったが・・・。自分の将棋は角換わりからまたもや右玉を採用したところ、黒川氏も中住まいで右玉チックなまったりとした指し回しで、お互いどこから手をつけるかが難しい将棋となった。中盤、黒川氏が端攻めしようとしたのを見て、こちらは桂頭を攻めて端攻めを間に合わせない展開に持ち込んだ。正直、黒川氏の方がまとめるのが難しいのでは、と思っていたのだが、難解ながら黒川氏の玉が中々寄らず、最後は競り合い負けとなってしまった。

 チームの方は葛山が吉澤さんに何故か三間飛車を採用し、4五歩早仕掛けから攻め潰されて負け、ケンローさんが工藤氏に意味なく負け、田村さんも敗れたため、大王が浅倉君に勝つ金星を活かせず、無念の3−4負け。まぁ降級が決まっていたので、無念も何もなかったかもしれないのだが。

・・・ということで、チームは通算4勝11敗となり、入替戦にすら進めず降級となってしまった。個人ベースで振り返ってみると、エース森本が1日だけ出場の4勝0敗と流石の勝ちっぷりを見せてくれたものの、森本以外は全員が負け越しという惨憺たる状況で、勝ち星的には僅か7勝(8敗)の自分が勝ち頭、その次が5勝(10敗)のケンローさんという有様。葛山に至ってはまさかの4勝11敗とチームの中でダントツの負け頭となった。葛山の負けがこれだけこんだのは見たことがなく、葛山が「負けが止まらん」とぼやくシーンも初めてだった気がするが、葛山に限らず、今回はチームの皆それぞれ歯車がどこかかみ合わなかったのだろう。昨年4位の好成績を収めたメンバーからそれほど大きく変わっていない中で、今年は厳しい結果となった。来期は2015年以来4年ぶりに2部リーグで戦うことになるが、これまで2部リーグに落ちた翌年には必ず1部リーグに復帰してきた。来年も同じように1部リーグ復帰ができるかは現時点では分からないが、とりあえず来期は2部リーグで頑張りたいと思う。


2019年6月30日(日)

今日は今年度の社団戦初日。昨年、チームがあまりにも負けまくってしまい、入替戦にすら進めずに降級したため、今年は2部リーグでの戦いに挑むことになる。過去、社団戦で1部リーグから降級した後、毎回1期で1部リーグに復帰していたが、今回はエース森本が遠方在住で参加できず、裏エース葛山が我々のチームから別のチームへ移籍した(?)ために、戦力ダウン・人数不足に悩まされることに。今日は藤原大王も不参加となってしまったため、田村さん・関向さん・県ローさん・小林さん・O関・優・クリリン・私の8人のうち、午前中ケンローさんが来られず代打クリリンということになった。

1回戦:蒲田LG

 開幕戦は蒲田LGチームと。自分の将棋は矢倉対居角左美濃急戦となり、序盤早々なぜか馬を作って優勢になった・・・つもりだった。しかし、その馬を活かす手順が分からず、程なくして馬が消される手順を選んでしまい、最後は相手の攻めを受けきれず、圧敗。
 チームの方は、クリリンが強豪藤森さんに敗れ、O関が宮越君との難解な終盤を競り負け、危なかったのだが、関向さん・田村さん・小林さん・優が勝って辛くも4−3勝ち。苦しんだもののどうにか白星スタートを切ることができた。


2回戦:対蒲田将棋クラブ

 2回戦の相手は蒲田将棋クラブチームと。続けて蒲田との対戦となったが、何せ自分は1回戦であまりにも不甲斐ない将棋で負けてしまったので、まったく自信はなかった。
 将棋は相手の中飛車対私の向飛車でスタートしたのだが、途中で居飛車に戻されたため、相手の居飛車対私の向飛車ということで落ち着いた。対抗形で自分が振り飛車を指したのは、社団戦ではかなり久々だったのではないだろうか。相手の序盤戦術に悩まされ、手厚く抑え込まれそうになり、作戦負けを意識していた。中盤、相手が仕掛けてきた流れに乗じて反撃に転じ、結果的にこちらの反撃の方が厳しくなったのだが、途中までは全く自信が持てない将棋だったので、案外ラッキー勝ちだったかもしれない。
 チームの方は優が負けただけの6−1勝ち。2回戦は望外の大勝となった。


3回戦:対早稲田の栄光

 3回戦は宿敵早稲田との対戦。オーダー表交換の結果、注目の対決はO関ー布施戦、ケンローさんー山田戦の2つとなった。このオーダーでは、最悪ケンローさん・O関とも負けてもチームが勝てるように他の皆が頑張らなければならなかったのだが・・・。自分の将棋は矢倉対矢倉中飛車となり、相手が攻めあぐねている間にこちらだけ猛攻できる理想的な展開となり、最後も手堅くまとめて圧勝。少しずつ調子が上向いてきたようだ。
 チームの方は田村さんが順当に勝ち、クリリンが貴重な白星を挙げてくれたものの、O関が元オール学生チャンピオンの布施さん相手に相矢倉で圧敗、小林さんと優も負けてしまい、3−3でケンローさんー山田戦が残った。この将棋は序盤でケンローさんが必敗に陥り、その後無理やり食いついたらいつの間にか逆にケンローさんが必勝になっていた。しかし、終盤でケンローさんがらしからぬ緩手を指してしまい、山田さんの猛烈な追い込みでごまかされ、大逆転負け。必敗→必勝→負けと、形勢が揺れに揺れた将棋だったが、残念ながら負けてしまい、3−4負けを喫した。


4回戦:対北千住ひよこ

 今日の最終戦は北千住ひよこチームと。過去何度か対戦しているチームだが、今回は直前に3−4負けを喫してムードが悪かったように思う。自分の対戦相手は埼玉の強豪粕谷氏と。将棋はまたも矢倉対矢倉中飛車となり、序盤は作戦勝ちになったはずだったが、相手の右桂の活用を許してからは一気に作戦勝ちが吹き飛んでしまい、中盤の難所でいきなり銀損の致命的ミスを犯し、一気に敗勢へ。終盤、少しもつれるかと思ったが、相手の指し手は的確で最後は圧敗。
 チームの方はケンローさんと小林さんが勝っただけの2−5負けと大敗を喫してしまった。3回戦の3−4負けくらいだと、葛山が他チームへ移籍した影響を問えるという声もあったのだが(笑)、ここまで負けてしまうと最早それ以前の問題ということになってしまう。

・・・ということで、今日は自分個人としても、チームとしても2勝2敗と苦しいスタートとなった。過去、2部リーグに落ちた後は1期で1部リーグに復帰していたが、今日は2敗もしてしまったため、この後の1部リーグ復帰に向けた道のりは非常に険しいものとなった。自分自身の将棋の内容もイマイチで反省の多い1日だったので、また一から鍛え直して今後の大会ラッシュに臨みたいと思う。


2019年7月28日(日)

今日は社団戦2日目。前回2部リーグ初日に2勝2敗とチームは冴えず、1部リーグ復帰に向けて今日は負けられない、と思っていたが・・・。今日は設営当番だったのでいつもなら9時集合というところ、台風の影響で開始時刻が2時間遅くなった。

5回戦:対天野チルドレン

 今日の初戦は天野チルドレンチームと。かつて元奨励会三段を中心とした超強豪チームで1部リーグ優勝候補筆頭との呼び声も高かったチームであるが、まさかの2部リーグでの対戦となった。相手は6人しかいないらしく、七将クリリンが不戦勝。それでも厳しい戦いになると思っていた。
 自分の将棋は黒川氏のツノ銀雁木風(?)の出だしであったが、中盤相手の仕掛けからこちらは受けに回り、途中中段飛車の受けがしっかりして形勢好転を感じていた。終盤、うまく攻めればいけそうな手応えを感じつつも、うまい決め手が分からず、最後は詰めろが続くと思って指した手がそもそも詰めろにすらなっておらず、無念の敗戦。感想戦でもどうすれば押し切れそうだったかよく分からなかったので、後で時間のある時に解析してみようと思う。
 チームの方はクリリンの不戦勝のみの1−6負けと大敗を喫してしまった。天野チルドレンが相手なだけにしょうがなかった部分もあるが、いよいよ1部リーグ復帰に黄色信号が灯り始めたか。

6回戦:対表裏

 今日は台風の影響で昼食休憩もなく、続く6回戦は表裏チームと対戦。自分の将棋は矢倉対居角左美濃急戦となり、相手の駒組が危険だったこともあって、作戦勝ちから一気に優勢となった。しかし、終盤、明快な決め手を逃し、それでもまだ優勢だったはずが、徐々に形勢が混沌としてしまい、最後は詰まされて大逆転負け。5回戦はともかく、6回戦でこの将棋を勝てなかったことが今日の自分の最大の反省点といえよう。
 チームの方は優が勝っただけの1−6負けとまたもや大敗を喫してしまった。これでは1部リーグ復帰どころか、2部リーグ残留すら危うい空気になり始めていたという方が正しい感覚だろう。


7回戦:対佐藤道場

 7回戦は佐藤道場チームと対戦。大学の同期川上のいるチームか、などと言っていたら、何と自分の相手は川上に決まった。川上との対戦は2009年のアマ名人戦神奈川県大会以来ではなかったかと思う。今日の将棋は川上の三間飛車対私の左玉となったが、ここまで2連敗で元気をなくしていたためか、駒組の段階でいつになく後ろ向きな指し手を選んでしまった。それでも「まずはつぶされないように」と受け重視の選択をしたつもりだったが、川上の仕掛けは予想以上にうるさく、中盤少し持ち直したかと思う場面もあったものの、最後はうまく押し切られ完敗。今日は自分の将棋の出来が悪すぎた。
 チームの方は関向さん・小林さん・O関・優が勝って4−3勝ち。ようやくチームとして勝つことができた。


8回戦:対新宿特殊部隊

 今日の最終戦は新宿特殊部隊チームと対戦。個人的には3連敗中でとても勝てる気がしない状態になっていた。自分の将棋は相手の四間飛車対私の居飛車となり、お互い銀冠に組み合う形となった。中盤相手の捌きが非常にうまく、苦戦を余儀なくされたが、終盤相手の緩手に助けられ、うまく自陣に馬を引き付けてピンチを脱し、最後は逆転勝ち。最終戦にしてようやく1勝を挙げることができた。
 しかしチームの方は関向さん・田村さん・小林さん・優が負けて3−4負け。またもや痛い敗戦となってしまった。
 
 ・・・ということで、今日はチームとしても私個人としても1勝3敗と苦しい1日となった。通算もチーム・私個人とも3勝5敗でこれは1部リーグ復帰は限りなく苦しい状況となり、残留も危ぶまれる状況である。まだ残り7戦を全勝すれば入替戦の可能性も0ではないのでは、と思いたいが、勝ち数も非常に少なく、見るからに苦しい。とはいえ、まだ終わったわけではないので、最後まで諦めずに頑張りたいと思う。


2019年8月25日(日)

今日は社団戦3日目。今期は1部リーグ復帰を目指していたはずが、未だチームは3勝5敗で負け越している厳しい状況であり、私個人もここまで3勝5敗と奮わない成績であったので、今日こそは4連勝するつもりでいた。今日のメンバーは、田村さん・ケンローさん・小林さん・O関・優・スズケン・私の7人。またもや任田さんが参加をほのめかす発言を連発していたが、結局はいつも通り不参加。まぁこれは残りのメンバー全員予想通りといった反応で、誰も任田さんには期待していなかったのだが(笑)、今回もメンバー集めに苦戦していたので、1人でも多く参加してもらえると助かるのは間違いない。今後のことも考えると、若手の新戦力の加入が待ち遠しいところ。

9回戦:対桐朋高校OB

 今日の初戦は桐朋高校OBチームと対戦。自分の将棋は相手の三間飛車に対し、玉頭位取りで対抗。いつもと似て非なる形を試してみたのだが、これが功を奏して序盤は作戦勝ちだったと思う。ところが、中盤で大きな見落としがあって、苦戦を余儀なくされてしまった。相手も明快にポイントを挙げる手順を逃し、難解な終盤戦となったが、どうにか余すことができ、結果は辛勝。作戦的にはまぁまぁだったと思うので、その後の指し手に課題を残すこととなった。
 その他の結果は、小林さんのみ負け、残りは全部勝って6−1勝ち。チームの調子が今一つ上がっていなかったが、この9回戦は思いの外大勝することができた。


10回戦:対白門棋道会

 昼食休憩後は白門棋道会チームと対戦。中央大学のOBチームと思われるが、特に星野さんには要注意と思っていたところ、オーダー表交換の結果、スズケンが星野さんに当たった。
 自分の将棋は相矢倉から▲3七銀戦法を採用しようとしたところ、後手も△7三銀から攻勢に出て来られた。後手の作戦はやや突っ張った指し方であり、うまく咎めたかったが、正確に咎めることができなかった。それでもようやく勝ちになったと思った局面から、一時は形勢が混沌として負けになった瞬間もあったかもしれない。しかし最後は自玉の不詰みを読み切って制勝。本当に危ない将棋であったが、どうにか勝てて良かった。
 チームの方は、田村さんとO関が負けたものの、残りを全部取って5−2勝ち。苦しい将棋も多かったが、スズケンが中央のエース星野さんに勝ったのはお見事!どうにかこれでチームは2連勝。


11回戦:対若駒

 11回戦は若駒チームと。以前若駒と当たった際はレイジーこと岡安氏と対戦しており、その時の印象が強く、「レイジーのチーム」と思っていたが、メンバー表交換の結果、レイジーは登録すらされていなかった。
 自分の将棋は相手の矢倉対私の米永流急戦矢倉となった。相手の工夫がうまく、序盤は後手のこちらから仕掛ける順が難しくなってしまい、やや苦戦を感じていた。それでもどうにか桂損覚悟で細い攻めをつないでいったら、思いの外振りほどくのが大変な攻めになっていたようで、最後はうまくまとめて勝ち。終盤まで本当に難しい将棋であったが、心折れずに最後まで集中して指すことができたのは良かったと思う。

 しかし、チームの方はケンローさん・田村さんが怪しく勝ったものの、優が強豪村山さんに必勝の将棋を大逆転負けしたのと、O関の計算外の負けが痛く、小林さん・スズケンも負けて3−4負けとなってしまった。


12回戦:対常笑会

 今日の最終戦は常笑会チームと。かつてはこの対戦は1部リーグでの対戦であったが、2部リーグで当たるとは、お互いメンバー集めに苦戦しているということであろうか。東京・神奈川での代表経験のある村井氏・淡谷氏あたりが要注意だと思っていた。
 自分の将棋は近年ではかなり久々の相掛かりとなり、中盤入口でこちらが悠長に指し過ぎた結果、一気に不利に陥った。いつもならばこのままズルズルと形勢が開いてぼろ負けする恐れもあったのだが、今日は自分らしくない辛抱を重ねた結果、これが功を奏し、逆転勝ち。危ない将棋だったが、どうにか勝つことができてほっとした。

 チームの方はケンローさんが相変わらず怪しい内容でも結果だけはしっかり勝ち切り、O関も強豪伊藤氏に競り勝ったが、優が村井氏との千日手指し直し局で敗れ、田村さん・小林さんも敗れ、3−3でスズケンが残った。スズケンは強豪淡谷氏相手に一時は必勝形になったが、終盤で簡単な5手詰みを逃し、冷静さを欠いたスズケンが無念の大逆転負けし、結局3−4負けとなってしまった。


・・・ということで、チームの方は今日は2勝2敗、通算5勝7敗となった。残念ながら今日で1部リーグ復帰の目は断たれた。流石に最終日に入れ替え戦にすら進めずに降級するリスクも極めて低いようには思われるも、最終日まで気を抜かずに1局1局集中して臨みたいと思う。
個人的には今日は久々の4連勝であり、内容も苦しいながらよく粘れた将棋もあり、徐々に調子は上向いていると思う。次の大会までまた鍛え直して、今後の大会に臨みたいと思っている。


2019年10月27日(日)

今日は社団戦最終日。田村さん・関向さんが参加できず、私自身も午前中しか参加できないということで、大幅人数不足に陥った。午前中の初戦(13回戦)は6人で、午後からの対戦は5人で戦うことに。冷静に考えて7人制の団体戦で5人しかいないというのは、対局開始時点で2敗確定なだけあって当然ながらかなり厳しい。
さて、私が今日唯一参加できた午前中の13回戦は、私の将棋が左玉不発に終わり、江河氏の見事な対策になす術なく完敗。程なくして隣でO関も圧敗。ケンローさんもまさかの圧敗となり、小林さん・クリリンも敗れ、蓋を開ければ優が勝っただけの1−6負けと大敗を喫してしまった。

その後は不参加だったので、O関から入った速報レベルしか記載できないが、午後の14回戦で5−2勝ち(5人全員勝ち)、15回戦ではスズケンの参加もあって6人になったが全員敗れ0−7負けとなり、初日から最終日で通算5勝10敗(勝数48)10位で何とか入替戦なく2部リーグ残留となったようだ。人数も大幅に不足して3部リーグへの降級を心配する声も上がっていただけに、まずは残留できて良かった。例年、1部リーグから陥落した翌年はすぐに2部リーグから昇級して1部リーグ復帰を果たすことができていたが、今年は葛山の離脱をはじめ、メンバー集めに苦しんだ社団戦だったように思う。
来年以降メンバーがきちんと集められるかどうかは大きな課題と思われるが、いずれにしても参加している限りは全力で取り組みたいと思っている。


2022年6月26日

今日は3年ぶりの社団戦に参加してきた。コロナ禍で昨年・一昨年と社団戦が例年通りには開催されず、今日の開催が待ち遠しかった方も多かったのではないだろうか。私自身も久々に将研三田会チームの面々と会うのを楽しみにしていた。
今日のメンバーは関川さん・田村さん・関向さん・ケンローさん・葛山・O関・私の7人。大会自体がかなり久々ということで実戦不足だった人も多かったと思われるが、7人ぴったりしか揃えられなかったため、負けても休めない厳しい状況ではあった。
コロナ禍も収まってはいないため、マスク着用必須、昼食を食べて来て、12時15分対局開始、感想戦は極力しない、ということで行われることとなった。

2部リーグは今年は紅白に分かれておらず、20チーム中上位2チームが昇級、3位・4位が入れ替え戦ということで、例年より厳しい昇級条件であるが、勿論目標は1部リーグ昇級であった。

1回戦:対神風会チーム

初戦は神風会チームと対戦。自分の将棋は私の右玉対相手の速攻棒銀だった。軽くいなす方針にして、まずは速攻棒銀で潰されるのを回避したが、その後何故か後手番の自分から強引に打開する動きをしてしまい、気がつけばこちらの右玉が空中分解して一気に敗勢となった。一応相手の陣形も壁銀に追い込み、間違えたら事件というプレッシャーをかけつづけたが、いよいよこちらの玉に詰みが生じ、負けを覚悟した。ところが、相手が詰みを逃して泥仕合となり、最後はこちらが入玉を果たし、最後はどうにか相手玉を即詰みに討ち取ることができた。ヨレヨレの終盤戦で一時は即詰みに討ち取られるところだったが、何とか勝ちを拾うことができた。

チームの方は関川さん・関向さんが敗れたものの、田村さん・ケンローさん・葛山・O関・私が勝って5−2勝ち。関向さんが初戦から落とすとは思わなかったが、それでもチームは5−2勝ちとまずまずのスタートを切ることができた。


2回戦:対北千住ひよこチーム

2回戦は北千住ひよこチームと。自分の将棋は鹿島氏の四間飛車穴熊対私の銀冠。中盤、ポイントを稼いで徐々にリードを広げ、終盤の入口は結構優勢になったと思っていた。ところが、2枚の馬を世に出すべく、1枚目の馬を荒っぽくぶつけてくる順を完全に見落としており、ここで激しく動揺して致命的なミスを犯してしまった。かなり余裕がある1手勝ちの将棋だったはずが、このミスのせいで逆転してしまい、秒読みの最中かなり後悔していた。ただ、団体戦ということもあって簡単に投げるわけにもいかず、ダメっぽい感じながら粘りに出たところ、意外と難しかったようで、その直後、対局時計の電池が切れるというアクシデントもあって相手が再度混乱したらしく、最後は大量の持ち駒を活かして物量攻めで相手玉を即詰みに討ち取って辛勝。相変わらずひどい終盤力だなと自分に呆れつつも、諦めずに粘って良かったとホッとした。

チームの方は関向さん・葛山・O関・私が勝っての4−3勝ち。チームとしてもかなり冷や汗の勝利だったようで、自分が負けていたらと思うとゾッとするが、何はともあれチームに貢献できて良かった。


3回戦:対一橋大学OBチーム

3回戦は一橋大学OBチームと対戦。チームはここまで2連勝だが、個人では私と葛山・O関しか全勝者がいない。ここで何と自分が大将で出場することになってしまった。何かと私の将棋に辛口コメントを残す傾向にある葛山の隣で指すだけでも結構なプレッシャーだったが、大将での出場で更なるプレッシャーを感じていた。
自分の相手は高野氏。自分が大学現役4年の頃、高野氏は1年生だったかと思うが、この世代が結構強いメンバーを揃えたことで、一橋大学が大きくパワーアップしていたように認識しており、厳しい戦いになると思っていた。
将棋は私の矢倉対高野氏の急戦かと思いきや、急戦を匂わせた後、右玉に組んできた。急戦で攻め潰されることだけは避けようと神経を遣って駒組みした結果、どうやら急戦を断念されたようで、高野氏が右玉に組み直す間にこちらは穴熊に潜ることができ、作戦勝ちに。その後、高野氏が右玉側から無理気味に動いてきたため、こちらは相手の手に乗って反撃。もう少し私の方も辛抱して指した方が良かったかとは思うが、高野氏も辛抱せずに切り合いに来てくれたおかげで、こちらも強気に踏み込み、最後は相手玉・自玉との距離感も冷静に見切って勝ち切ることができた。途中、何度か疑問手もあったかとは思うが、今日唯一比較的まぁまぁな内容の将棋を指せたのではないかと思う。

チームの方は関川さんが敗れ、O関が時間切れ負けというアクシデントがあったものの、田村さん・関向さん・ケンローさん・葛山・私が勝って5−2勝ち。チームは順調に3連勝となった。


4回戦:対蒲田LGチーム

今日の最終戦は蒲田LGチームと対戦。石井豊さんを筆頭に蒲田将棋クラブの強豪が多数いて、厳しい戦いになると思っていた。当然私も次は下のポジションで戦うことを主張したが、あえなく却下され、またもや大将で起用されてしまった。その結果、相手は強豪石井豊さんに決まった。
石井豊さんとの将棋は私の矢倉対石井さんの左美濃急戦。序盤から攻め倒されてしまうリスクの高い戦形のため、最初からかなり神経を遣って指していたつもりであったが、中盤石井さんの攻めをうまくいなして王手飛車で切り返したつもりが、意外と決まっておらず、相手玉に色々と味をつけて迫ったが石井さんの玉は思うように寄らず、最後は一方的に押し切られて完敗。

チームの方は関川さんと葛山が勝ったものの、田村さん・関向さん・ケンローさん・O関・私が敗れ、2−5負けと大敗を喫してしまった。後輩のひよけんチームが蒲田LGチームに3−4負けであったことを思うと、勝っておきたいところであったが、結果は残念ながら大敗。

ということで、今日はチームは3勝1敗。まだまだ始まったばかりであり、昇級の目は十分あると思うが、毎回メンバーを揃えるのも結構大変なので、来月以降どうなるか・・・。
個人では4連勝は葛山ただ1人で、次が自分の3勝1敗という状況だった。皆久々の大会で実戦不足が響いた感も否めないが、対戦相手の方々も概ね似たような状況ではないかと推察されるので、来月以降、いかにメンバーを集めて調整できるかがポイントだと思う。

帰りに葛山が銀座線乗り場を求めて、何故か遠い方の浅草線乗り場まで歩いてしまったというアクシデントがあったが(笑)、私自身も以前は銀座線で浅草に向かっていたので、浅草線乗り場は結構遠いと感じた。


2022年7月31日

今日は社団戦2日目に出場するはずだったが・・・。コロナ罹患者こそいなかったものの、体調不良者や都合が悪い人が続出して大幅人数不足となったため、やむを得ず棄権することとなった。2日目棄権で不戦敗による4連敗となり、昇級候補からは当然ながら脱落。対戦相手のチームや運営側には迷惑をかけてしまったこともあり、複雑な心境ではあるが、コロナの新規感染者も凄まじい大爆発となっている現状を踏まえ、体調不良者に無理をさせてまで出場する方がよっぽどまずく、やむを得ない判断であった。

次回社団戦3日目までにはコロナ情勢も改善し、チームの状況も立て直せることを願っているが、どうなるか・・・。
今日はまたもや35℃を超える猛暑日となり、コロナ感染リスク・熱中症リスクもケアしなければならない厳しい環境。遅ればせながら職場では再び出社率を下げる勤務シフトに変更し、感染対策に努めている。後は疲れを溜めないようにして過ごしたいと思っている。


2022年8月28日

今日は社団戦3日目に参加してきた。初日は3勝1敗とチームはまずまずの滑り出しだったが、前回、人数不足で初の2日目棄権という事態に陥り、4戦とも不戦敗となり、チームはここまで3勝5敗の15位と降級を心配しなければならない状況だった。今日のメンバーは関川さん・関向さん・ケンローさん・葛山・O関・優・私の7人。昨日まで人数不足の予定だったが、昨日の関東大学将棋同期会の際に葛山が出場できるという話を聞き、何とか7人揃った。試合開始直前に任田さんが試合会場に足を運ぶような連絡が入ったのだが、「まぁいつものことで、きっと来ないでしょう」なんて話をしていた。ところが・・・。

9回戦:対東工大OBチーム

 東工大OBチームは松本誠さん・水野さんを中心に強豪が揃っていて侮れないチームで、初戦から強敵だと思っていた。オーダー表交換の結果、関向ー水野戦、葛山ー松本戦ができ、良い感じである。
自分の将棋は相手の四間飛車に右四間飛車から手厚く対抗しようとしたところ、機敏に動かれてしまい、ど作戦負けに。その後も的確なパンチを浴びせられ続け、全く良い所なく圧敗。
 チームの方は関向さんと葛山が好カードを制し、ケンローさんも勝ったが、関川さん・O関・優・私が敗れての3−4負け。久々に戦犯をやらかしてしまった。


10回戦:対翔風館EOD

 10回戦は翔風館EODチームと対戦。自分の相手は過去に何度も任されている埼玉の強豪土出さん。この将棋は土出さんの矢倉対私の矢倉中飛車となり、序盤は土出さんの構え方が疑問であっさり作戦勝ちになったと思う。ところが、銀桂交換辞さずで反撃された手順が思いの外厳しく、あっという間に優位が吹き飛んでしまい、その後は土出さんの的確な寄せを見るばかり。中盤以降全く良いところなく圧敗。
幸い、チームの方は関向さん・ケンローさん・葛山・優が勝ち、何とか4−3勝ち。関川さん・O関・私の3人が出だし2連敗と最悪のスタートになってしまったが、何とかチームは勝つことができた。


11回戦:対東大根津

 11回戦は東大根津チームと対戦。この11回戦から任田さんが参戦されることとなり、関川さんが抜け番となった。東大根津チームはかなり若い世代の東大チームと思われたが、注目はO関VS藤岡学生名人の対戦か。
自分の将棋は松本氏の雁木に私が右四間飛車で対抗。中盤松本氏が危険な仕掛けをされたため、反撃に転じてあっという間に将棋が終了。15分の持ち時間のうち、9分ほどを残して快勝だった。これまで2連敗と全く冴えず、自信を失っていたが、ここから巻き返せるか。
 チームの方は関向さんが角換わりでこってりしばかれたものの、残りを全部勝って、蓋を開ければ6−1勝ちと快勝。任田さんは社団戦でうちのチームのデビュー戦を白星で飾った。O関も藤岡学生名人相手に強い内容で勝ち切っていたのが印象的だった。


12回戦:対早稲田の栄光

 今日の最後は早稲田の栄光チームと。昨日同期会で話した村瀬君と当たるのは誰か、という話が持ち上がっていたが、任田さんが半分冗談で「山田敦幹さんあたりが出て来ないだろうか」なんて話をしていると、本当に山田敦幹さんが出場して来られビックリ。しかもオーダー表交換の結果、自分の相手が山田敦幹さんに決まった。今日は負けまくっていたこともあって、まったく自信がなかったので、正直自分は当て馬どころか捨て石で、他のところで勝ってほしい、と完全に他力本願になっていた。
 山田敦幹さんとの将棋は、こちらが右玉模様の出だしにしたところ、山田敦幹さんが棒銀から速攻を仕掛けて来られた。「簡単にはつぶれないはず」と思って指していたが、実戦的にはかなりうるさい攻めで、段々と相手の攻めを受けきれずに崩壊していった。対局中はそれでも何とか持ち堪えていると思い込んでいたのだが、後で葛山から明快な寄せを指摘され愕然。どうやら完全に負け形に陥っていたようだ。山田敦幹さんが明快な寄せを逃したため、混沌としてきたが、こちらも相手の攻め駒を一層すればリードを保てたものの、寄せ損なって相手玉を逃がしてしまった。秒読みに追われて飛車を逃げるだけの後手を引く指し手を指してしまい、「もつれたか」と頭の中が真っ白になっていた(後で感想戦では山田敦幹さんより「あの場面では多分最善の粘り」と言われ、もつれさせた要因はその少し前だったらしく、自分の大局観の悪さを改めて痛感)。直後に山田敦幹さんが指した手が自玉を崩壊させる危険な1手だったようで、これをうまく咎めてようやく勝勢になった。最後も勝ち切るまで大変だと思いながら指していたが、何とか寄せ切って逆転勝ち。内容が悪い将棋でギャラリーからもかなり酷評されたが、難敵山田敦幹さんに勝つことができたのは今日の唯一の収穫だった。

 チームの方は、ケンローさん・任田さん・葛山・O関・私が勝って5−2勝ち。

今日は結局チームとして3勝1敗、通算6勝6敗となった。まだ油断はできないが、残留に向けた目途は立ったと思われる。2日目の棄権が痛く、勝ち数も少ないため、昇級の目はまずないであろうが、まずまずの結果だったと思う。
個人的には2勝2敗で、負けた将棋はボロボロだったし、勝った将棋も内容は悪かったが、実力不足ということだろう。任田さんに社団戦参戦してもらえたのは結構大きな収穫で、最終日も参戦をお願いしたいところであるが、さてどうなるか・・・。


2022年10月2日

今日は社団戦最終日。チームはここまで6勝6敗の12位。2日目の不戦敗による4連敗(負け数28)が激痛すぎたが、3日目に参加できてほぼほぼ残留の目途は立っていた。ただ、今日3連敗すると入替戦の芽も考えられるところで、最後まで気は抜けない状況だった。今日の参加者は前回に続き、関川さん・関向さん・ケンローさん・葛山・O関・優・私の7人。今日も任田さんが応援に行くかも、とは言っていたが、いつもの如く来るかどうかすら定かではなく、皆半信半疑だったことだろう(笑)。

13回戦:対江古田教室

 今日の初戦は江古田教室チームと対戦。自分の将棋は相手の左美濃対私の右玉となり、中盤で相手が仕掛けてきたタイミングに機敏な切り返しでポイントを稼ぎ、ペースを掴んだ。それでも結構嫌な変化が多数あり、楽観できない局面が続いたが、相手が勝負手を逃したこともあって最後は快勝。案外ラッキーな拾い勝ちだったような気がする。
 チームの方は、葛山が作戦の選択を失敗したらしく、大学の後輩である三重野君の三間飛車相手にど作戦負けに陥り、そこから難解な将棋になったが、最後は力及ばず惜しくも圧敗。ここまで8勝0敗と圧巻の強さを誇った葛山がなんと三重野君にこってりしばかれてしまった。この葛山の負けは誤算ではあったが、関向さん・O関・優・私が勝って4−3勝ち。葛山が負けてチームが4−3勝ちというのはいつ以来だったか、と思う程珍しい結果だったように思うが、皆でカバーしあって何とか4−3勝ちすることができ、ホッとした。


14回戦:対NEC

 続く14回戦は強豪NECチームと対戦。元アマ名人の長岡さんを中心に朝日アマ名人戦代表経験もある船橋君あたりが要注意だと思っていた。
 自分の将棋は相手の居飛車対私の右玉。中盤、相手の仕掛けが無理筋で、機敏に反撃してペースを掴んだところで、相手に大錯覚があり、あっという間に飛車得で大差となってしまい、最後は全駒勝ち。
 チームの方は関向さん・ケンローさん・葛山・O関・優・私が勝って6−1勝ち。関川さんはかなり勝てそうな将棋を、惜しくも逆転負けしてしまったが、O関が強い内容で長岡さんに圧勝したのと、優が強豪船橋君に逆転勝ちしたのが大きかった。


15回戦:対ゼファー

 最終戦はゼファーチームと対戦。自分の将棋は角換わりから右玉を目指そうとしたところ、序盤で奇抜な作戦に来られてしまい、敵の狙いに気がつかずに無策に駒組を進めようとしたところでいきなり一歩損してしまった。対局開始1分そこそこでいきなり1歩損するなんて、何をやっていたのか・・・と激しく動揺した。その後、こちらも相手の手に乗って反撃に転じ、一時は逆にペースを掴みかけていたが、終盤は相手の方が攻めが厳しく、こちらの寄せも下手だったためか、一時は明快な負けになっていた。しかし、こちらの玉の即詰みを相手に逃してもらい、最後は相手が受け一方の手順を選んだことで大逆転勝ち。序盤・終盤とも酷すぎる内容で、葛山に酷評されてもやむなしという内容であったが、どうにか拾い勝ちすることができた

 チームの方は関川さん・関向さん・葛山・O関・優・私が勝って6−1勝ち。ケンローさんが元気なく敗れてしまったことは意外だったが、関向さんが少年相手に危ない将棋ながら何とか粘り勝ちしたのが大きく、蓋を開ければ6−1勝ちと快勝することができた。

 結局、チームとしては9勝6敗(うち不戦敗による4連敗あり)となり、昇級のための入替戦も降級がかかった入替戦もなく残留が決定。2日目の棄権さえなければ、1部リーグ復帰の可能性も十分あったと思われ、2日目の棄権は激痛だったが、諸事情によりやむなし。

 私個人は8勝3敗で、チームの中では葛山(10勝1敗)に次ぐ2位の成績だったが、内容は葛山に何度酷評されたか不明。ボロボロの内容の将棋も多かったが、まぁ今日は葛山が珍しく負けた分を皆でカバーすることもできたので、自分が参加した意義も皆無ではなかっただろう(笑)。
 今期は2日目の棄権が激痛すぎて昇級を逃してしまったが、来期はメンバーさえ揃えば1部リーグ復帰も見えてくるはず。毎回メンバーが揃えられるかどうかは大きな課題だが、それはどのチームも多かれ少なかれ同様だと思われる。来期は1部リーグ復帰目指していければと思う。


2023年6月25日(日)

今日は今年の社団戦初日。午前中に買い物したり、その他アクシデントもあり、出かけるのがちょっと遅れてしまい、試合会場に到着するのがギリギリになってしまった。試合の日はこういうバタバタになるのが良くないので、いつもは余裕を持って出発するようにしていたのだが・・・。

さて、今日のメンバーは関川さん・関向さん・小林さん・葛山・O関・私の6人しか集まらず、7将戦は不戦敗という厳しい状況だった。優が家族の体調不良で来れず、ケンローさん・田村さんが都合で来れず、ということで7人揃わなかったのは結構痛かった。

1回戦:対阪大緑

今日の初戦は阪大緑チームと。山中氏を中心とする強豪チームで、2015年は3−4負け、2016年は4−3勝ち、と接戦だった。
自分の将棋は滝口氏との相矢倉で、序盤は作戦勝ちから仕掛けることができた。中盤、こちらの攻めが細く、自信ない変化もあったのだが、見逃してもらい、最後は快勝。
チームの方は、関川さん・関向さん・小林さん・葛山・O関・私いずれも勝ちで、不戦敗で負けただけの6−1勝ち。相手のポイントゲッター山中君を関向さんが倒したのが大きかった。これで幸先の良いスタートを切ることができた。


2回戦:対稲棋会都の西北

続く2回戦は稲棋会都の西北チームと。早稲田勢と思われるが、世代が離れていたためか、全然知らないメンバーばかりで、どこが有利・不利ということも分からなかった。
自分の将棋は征矢氏の四間飛車に右四間飛車で対抗したところ、見たことのない力将棋となった。どちらかというとこちらが力将棋に持ち込んでしまった感じだったが、こちらが描いていたような展開にできず、作戦失敗気味に感じていた。それでも何とか少しずつリードして終盤ははっきり勝ちになっていたはずが、角を離して打った手が敗着で、近づけて打ち込めば、守りの銀をはがして受けなしに追い込めるはずだった。この順を逃してしまったことを直後に後悔したのがまずく、冷静に踏みとどまって考えればまだ難しい変化があったが、最後はあっさり土俵を割ってしまった。

チームの方は、関川さん・O関・私が敗れ、関向さん・小林さん・葛山が勝ち、不戦敗の影響もあって3−4負け。関川さんも優勢の将棋で時間が切れてしまったらしく、ここも痛かったが、やはり自分が終盤勝勢の将棋を勝ち切れなかったせいでチームが3−4負けという戦犯をやらかしてしまったと言わざるを得ない。この将棋は帰宅後ソフト解析しても敗着は同じだったが、途中途中で有利になる順をいくつか逃していたようで、この点も大きな反省だった。


3回戦:対江古田

3回戦は江古田チームと。昨年、葛山が大学の後輩三重野君に敗れて全勝を逃していたが、今回は三重野君には関向さんが当たった。
自分の将棋は私の左美濃右四間飛車対相手の雁木となったが、中央を手厚く構えて来られるかと思いきや、早めの斜め棒銀から攻めて来られ、どうやったら良いか分からず、苦戦を意識していた。それでも終盤王手飛車含みで受けながらもたれて指したのが功を奏したようで、最後は相手の攻めが途切れて圧勝。最後は圧勝でも途中は作戦負けと思われ、どうすべきだったかがよく分からない。帰宅後、ソフトで解析したところ、難しいながらこちらがやや有利と判定していてびっくり。気分的には徐々にポイントを稼がれて息苦しさすら感じながら指していたのだが、大局観が悪かったのだろうか。

チームの方はまたもや関川さん・関向さん・小林さん・葛山・O関・私いずれも勝ちで、不戦敗で負けただけの6−1勝ち。


4回戦:対NEC

今日の最後はNECチームと対戦。
自分の将棋は相手の嬉野流(村田システム?)対私の居飛車。序盤から相手ペースとなってしまい、一時は2回ほどこちらの玉に詰みが生じていたようである。まぁこれは帰宅後にソフトで解析して分かったことで、対局中はこちらの玉に詰みが生じていることも読み切れなかった。この即詰みを逃してもらい、一瞬逆転した瞬間があったようだが、相手の玉が寄りそうで寄らなくなってしまい、最後はしっかりと詰まされて負け。

チームの方は2回戦に続き、関川さん・O関・私が敗れ、関向さん・小林さん・葛山が勝ち、不戦敗の影響もあって3−4負け。またもや自分が負けたせいでチームが3−4負けという寒すぎる戦犯になってしまった。今回も関川さんは優勢の将棋を時間切れされたらしく、これまた痛かったのも事実だが、まずは自分の戦犯を反省しなくてはなるまい。

・・・ということで、今日は関向さん・小林さん・葛山が4戦全勝で、チームとしても18勝をあげていながら、2勝2敗と非常に効率が悪く、2度の3−4負けと手痛いスタートだった。1部リーグ復帰に向けて早くも黄色信号が灯ったと思われる。まぁ今日は6人しかいなかった厳しい状況でもあるのだが、自分がもう少ししっかり勝てれば結果はガラリと違ったはず。

この先しばらく将棋大会がちょくちょくあるので、今日の内容はしっかり反省した上で、また次の大会に臨めればと思う。


2023年7月30日

今日は社団戦2日目。前回遅刻しそうになって炎天下の中を走ったりして、その後のコンディションを悪化させた反省もあり、今日は余裕を持って家を出た。そのおかげで、余裕をもって到着することができた。
今日のメンバーは関川さん・関向さん・ケンローさん・小林さん・葛山・O関・優・私の8人。7人より多い人数で余裕をもって参加できたのは何年ぶりだろうか。負けたら切られる緊張感はあるも、やはり人数に余裕があった方が良いことはいうまでもない。前回は6人で1人足りない状況で苦戦したことを思えば、条件は良かった・・・はずだった。しかし、葛山から遅刻の連絡があり、オーダー表交換に間に合わないということで、やむなく初戦は葛山を切ることに。

5回戦:対法政大学チーム

今日の初戦は法政大学チームと対戦。自分の将棋は相手の角交換振り飛車となり、お互い手が出しづらい形になってしまった。こちらは後手番だったので、無理に打開しなくても良かったのだが、こちらだけ歩交換できそうなチャンスと思って仕掛けてみた。途中自信がない変化があって、仕掛けた辺りは不安な気持ちだったが、直後に相手の対応に疑問手が出て、相手の玉側の桂馬とこちらの攻めの桂馬が交換になり、一気に優勢になった。そこからはこちらだけ一方的に攻めまくって最後は快勝。対局後に自信がなかった変化について葛山に意見を聞いたところ、こちらの攻めは切れずに攻め続けられる、とのことだったので、結果的には会心譜になったと思われるのだが、対局中は全然自信がなく、大局観が狂っていたようだ。

チームの方は関川さん・ケンローさん・O関が敗れ、危なかったのだが、関向さん・小林さん・優・私が勝っての4−3勝ち。3−4負けだったら遅刻の葛山の戦犯・・・となるところだったが、まずは勝ててホッとした。(葛山によると、必勝形だった関川さん・ケンローさんが二人とも大逆転負けだったようで、急に寒くなったらしかった。)


6回戦:対オール東北大チーム

続く6回戦はオール東北大チームと。注目は元学生準王将の上條氏と、元学生名人戦経験者の花岡氏あたりか。オーダー表効果の結果、上條氏VS葛山、花岡氏VS小林さんというカードができた。
自分の将棋は吉田氏が雁木から△3三金という変わった駒組をされ、こちらの駒組に疑問があって仕掛けづらくしてしまった。しょうがないので、一旦は矢倉穴熊に潜って戦機をうかがい、その後少し間に合わなさそうだなと思いながらも無理矢理攻めて行った。相手が急いで攻めて来られれば、恐らくこちらが先に攻め潰されていたと思われるが、相手が少し攻めをためたこともあって、気がついたらこちらの攻めの方が早くなっており、最後は穴熊の遠さを活かして攻め切ることができた。最後は快勝だったが、序盤はど作戦負けに陥ったので、反省の多い将棋だったかと思う。

チームの方は関川さんと私が勝ったものの、葛山が中盤の難所で読み筋にない手を指すというアクシデントが致命傷となり、上條氏のバリ攻めを喰らって負け、小林さんも花岡氏の入玉模様を捕まえ切ることができず、逆転負け、ケンローさん・O関・優も負けてしまい、何と2−5負けと大敗を喫してしまった。


7回戦:対オール東大根津チーム

続く7回戦はオール東大根津チームと。自分たちの世代よりも大分若手チームの東大OBチームかと思われた。自分の将棋は小林氏の三間飛車にこちらは右四間飛車で対抗。序盤はまずまずの展開かなと思っていたが、中盤無理矢理飛車をぶつけて交換に来られる順を完全にうっかりして一気に危うい空気が漂った。それでも何とか堪えて難解な終盤戦に突入したが、最後の最後で冷静に桂馬を外していればこちらにも勝機があったと思われるところで詰めろをかけてしまい、頓死。途中我慢強く指した将棋だっただけに、もったいない負け方だった。

チームの方は関向さんと自分が負けたものの、関川さん・小林さん・葛山・O関・優が勝って5−2勝ち。今回は自分の負けがチームの負けにつながらずに済んでホッとした。


8回戦:対開成将棋部OBチーム

今日の最終戦は開成将棋部OBチームと。自分の将棋は相矢倉から相手が藤井矢倉からの速攻で来られ、その対応が良くなかったようで、あっという間にこちらの自陣だけが粉砕されてしまい、最後は圧敗。集中力が切れたわけではなかったが、相手の構想が大きく上回っていた将棋だったかと思う。

チームの方は葛山・ケンローさん・小林さんが勝ったものの、関川さん・O関・優・私が敗れ、痛恨の3−4負け。

・・・ということで、今日も初日に続き、チームも私個人も2勝2敗と冴えず。8回戦終了時点で4勝4敗につき、昇級の芽は厳しくなったと思われる。自分の負けた要因についてはAI解析して、次に活かしたいと思う。


2023年8月27日

今日は社団戦3日目。ここまで4勝4敗で2部リーグ16チーム中8位という結果は不本意であるが、初日の人数不足もあったし、昇級よりもまずは残留を目指さなくてはいけない状況であった。今日のメンバーも2日目同様、関川さん・関向さん・ケンローさん・小林さん・葛山・O関・優・私の8人。7人より多く余裕があるというのは心強いが、今日の対戦相手はここまで8戦全勝1チーム・7勝1敗2チーム・6勝2敗1チームと、明らかに上位チームとの対戦で、今日はいつも以上に厳しい1日になることが予想された。ただ、これは葛山に言われて認識したことで、自分は対戦相手チームのチェックもロクにできていなかった。いつもならば社団戦に向けて対戦相手のチェックは多少なりともしていたのだが・・・。

9回戦:対恐人研

 今日の初戦は恐人研チームと対戦。ここまで8戦全勝で暫定2位のチームで厳しい戦いになると思っていた。初戦は何故かO関を切るというオーダーをO関が組んでいた。前回の体たらくで切られるのは自分だと思っていたのだが・・・。
 自分の将棋は奥田氏の角換わり速攻棒銀となった。中盤、相手が制空権を奪おうと抑え込みの銀を放ってきたところで、飛車を殺す順が目について踏み込んでしまったが、これは相手の罠だった。飛車を奪ったものの、こちらの方が駒の働きが悪くなってしまい、最後は一方的に攻め潰されて圧敗。飛車を殺す変化に踏み込まなければ難しい将棋だっただけに、大局観の悪さを反省。
 チームの方はケンローさん・小林さん・葛山・優が勝ち、関川さん・関向さん・私が負けの4−3勝ち。横で関向さんも負けたのでチームは厳しいのかなと思ったが、3−3で葛山ー伊藤戦が残り、葛山が苦しい将棋を粘りに粘って辛くも4−3勝ち。苦しい展開だったが、全勝チーム相手に土をつけることができた。


10回戦:対BANGEES

 続いてBANGEESチームと対戦。このチームも2日目までで7勝1敗と好調で、厳しい辺りになりそうだ。自分の将棋は慶野氏のゴキゲン中飛車に対して私が玉頭位取りを目指したつもりが、機敏に玉頭から逆襲されてしまい、主張するところを完全に失ってしまった。その後も相手の角筋を活かした攻めが強烈で受け切れるはずもなく、手合い違いで超ど圧敗。この将棋は序盤の構想が破綻して即死したといって過言ではなかった。
 ところがチームの方は、関向さん・ケンローさん・小林さん・O関・優が勝ち、葛山・私が負けの5−2勝ち。葛山が丸山氏のトマホーク風三間飛車にこってりとしばかれてもなお、5−2勝ちとは予想外にチームが強かった。


11回戦:対スーパーゴールド

 11回戦はスーパーゴールドチームと対戦。スーパーゴールドチームも2日目までで7勝1敗と結果を出している。自分はさすがにここまで負けすぎだった(しかも今日は特に内容が悪かった)ため、この11回戦は切ってもらった。結果は関川さん・ケンローさん・小林さんが敗れるも、関向さん・O関・優が勝って、またもや3−3で葛山ー伊藤戦を残す。この将棋は流石の葛山もダメだろうと思った瞬間が途中はあったが、相手の攻め損ないがあって逆転勝ち。結果は4−3勝ちで、望外の3連勝。


12回戦:対翔風館EOD

 今日の最終戦は翔風館EODチームと対戦。この翔風館EODチームも2日目までで6勝2敗で暫定5位と好調である。今日3連勝の優が出場を辞退し、私が出場することに。自分の将棋は矢部氏との相矢倉で自玉頭から手厚く盛り上がる展開となり、早めに飛車を奪って入玉を確定させたが、その隙に相手にも入玉されてしまった。幸い、大駒の数の差でこちらが点数的に有利な状況で、秒読みの中何度も点数を確認していた。最後は終局少し前に幹事の外山さんから「もう少しで判定します」と予告された直後に相手が秒読みに追われて小駒1枚が転がりこんできて、点数は33対21点となり、点数勝負での勝ち。途中、相手玉を入玉させずに寄せに行く手順も考えたのだが、もしその順に踏み込んでいたら、駒が足りなくなって逆に負けていたかもしれない。
相入玉という非常に疲れる将棋だったが、勝ててホッとした。意外にも手数は165手と相入玉にしては短かった。
 チームの方は関向さん・私が勝ったものの、葛山が矢橋さんの向飛車にしばかれ、関川さん・ケンローさん・小林さん・O関も負けで2−5負け。ここまでチームは3連勝と強豪チーム相手に善戦したが、最終戦では大敗を喫してしまった。

・・・ということで、今日はチームとしては3勝1敗。上位チームとの連戦で厳しい当たりだった割には結果は出せたと思われる。最終戦でも勝っていれば昇級に向けた入替戦の目も残っていたかもしれないが、最終戦で負けたため、その可能性は厳しくなっただろう。まぁ自分個人としては今日は1勝2敗と全く使い物にならず、特に負けた2局が序盤で崩壊するという内容の悪さ。これは反省しなくてはなるまい。しばらくアマ大会も予定なしであり、また鍛え直して次の大会に臨みたいと思う。


2023年10月22日(日)

今日は社団戦最終日。ここまでチームは7勝5敗の7位。昇級に向けた入替戦の目はほとんどなかったが、0%ではなかったと思われ、できる限り最善を尽くそうと話していた。今日もチームは関川さん・関向さん・ケンローさん・小林さん・葛山・O関・優・私の8人。2日目以降、このメンバーが常に揃って戦ってきたが、最終日も同じメンバーとなった。

13回戦:対青山学院大学OB

 今日の初戦は青山学院大学OBチームと。過去、関東大学OB戦で戦ったことのある人が何人もいたが、自分の相手は過去対戦したことのある人ではなかったと思う。自分の将棋は相手の向飛車に対し、こちらは玉頭から位を取って手厚く指す方針に。相手も手厚く抑え込まれてはいけないと玉頭から反発して来られたが、反発の仕方がやや単調だったこともあり、やはりこちらが抑え込める展開となった。その直後、相手が飛車の引き場所を間違えたために王手飛車がかかって差が開き、最後は圧勝。途中は結構難しい変化もあっただけに、ラッキーな拾い勝ちだったような気がする。
 チームの方は関川さん・関向さん・ケンローさん・葛山・優が勝ち、小林さんが小川氏に負けただけの6−1勝ち。ただ、途中は関川さんとケンローさんがど負けの将棋であり、4−3勝ちかなと思っていただけに、2局大逆転勝ちを拾っての6−1勝ちであった。

14回戦:対千葉大OB

 続く14回戦は千葉大OBチームと。自分の相手は過去何度か負かされている江河氏に決まった。前回6−1勝ち(小林さん負け)となったため、小林さんが抜け番となった。
 江河氏との将棋は江河氏が初手▲3六歩から袖飛車にして来られた。こちらも居飛車で対抗し、中盤で江河氏がやや強引な攻め方をして来られたため、やや優勢になったのではないかと思っていた。しかし、その直後、江河氏から強烈な勝負手が飛んできて、少しずつ対応を誤り、相手の食いつきを受け止めきれずに逆転負け。丁度持ち時間が切れて秒読みになった瞬間の2択を誤ったのが致命傷となった。
 チームの方は関川さん・関向さん・ケンローさん・葛山・O関・優が勝ち、自分が負けただけの6ー1勝ち。自分だけが負け、というのはあまり良い気分ではないが、難しい2拓を誤ったのでやむなし、と思っていた。

15回戦:対さいたまドラの穴

 最終戦はさいたまドラの穴チームと。3日目まで12勝0敗と圧倒的な成績で首位独走されているチームであり、厳しい展開になると思っていた。直前の14回戦で自分だけが負けたため、自分が抜け番となった。
 ということで最終戦は7局すべて観戦していたが、結果はO関が勝っただけの1−6負け。相手が強いチームであることは分かっていたが、ここまで大敗を喫するとは・・・。

・・・ということで、最終的にチームは9勝6敗で終了。どうやら5位となったようで、昇級の入替戦にも進めず、2部リーグ残留となった。初日6人しかいなかったことで、3−4負けを2回喫したのが痛かったが、昨年も2日目を棄権して4連敗(勝ち数0)がありながら6位だった。うまくメンバーが揃えば1部リーグ復帰も十分狙えるはず。また来年1部リーグ復帰を目指して頑張りたいと思う。

2024年6月30日(日)

今日は今年の社団戦の初日。O関・優が不参加となり、メンバーが足りなかったために現役に声かけした結果、今年の慶應名人の鈴木君に参戦してもらえることになり、どうにか7人揃った。メンバーは関川さん・関向さん・丹羽さん・高橋さん・小林さん・鈴木君・私の7名。
個人的には熱海合宿あたりから時々やり取りをしている丹羽さんにも注目していた。
今年はコロナ禍前の条件(朝から対局開始、昼食休憩あり)で持ち時間も25分+30秒ということになった。

1回戦:対千葉大OB

初戦は千葉大OBチームと対戦。注目のカードは関向ー塩谷戦のエース対決か。自分の将棋は林氏のゴキゲン中飛車対私の位取り。少し駒組が欲張りだったか、中盤で相手玉頭に大きすぎる拠点を築いてペースを掴んだかと思い込んでいたが、どうやら勘違いだったらしく、相手からそれ以上に突っ張った猛攻を喰らってしまい、苦しくしてしまった。終盤、少しもつれてきたかなと思った直後に敵陣に飛車を打ち込んだ手が相手玉を固めさせるだけの悪手となってしまい、最後はしっかり詰まされ負け。
チームの方は関川さん・関向さん・高橋さんが勝ったものの、残り4つが負けで3−4負け。初戦から戦犯をやらかしてしまうという幸先の悪いスタートとなった。
昼食を会場のお弁当販売(松屋)で済ませようと小林さんと並んだら、丁度目の前で並盛完売となり、大盛を買う羽目に。大盛しか選択肢がないとはツイていない・・・。


2回戦:対新宿特殊部隊

続く2回戦は新宿特殊部隊チームと。何故か東大OBの超強豪堀井さん・アマチュア銀河の木村氏・オール学生チャンピオンの相良氏等、強豪が何人もいてびっくり。オーダー表交換の結果、関向ー堀井戦、鈴木ー木村戦、私ー相良戦というカードとなった。
自分の将棋は相良氏の無理矢理矢倉から脇システムチックな形になったが、中盤の仕掛け直後で致命的な勘違いがあってあっという間に無理攻めになってしまい、丁寧に攻めを受け切られて全駒負け。
チームの方は関向さん・高橋さんが勝ったものの、残りが全部負けで2−5負け。強豪揃いのチームだったとはいえ、チームとして大敗を喫して2連敗はさすがに痛かった。


3回戦:対オール明治

3回戦はオール明治チームと対戦。水井さんや高梨君あたりがいるのかなと思いきや、2人ともいなかったのはちょっと意外だった。
自分の相手は元関東オール学生チャンピオンの斎藤Cさん。個人的にここまで2連敗中でもあったので、かなり自信をなくしていたが、そこで斎藤さんを引くとは・・・。
斎藤さんとの将棋は、斎藤さんの三間飛車対私の左玉。久々の左玉採用だが、斎藤さんにうまく仕掛けられてしまい、おまけに穴熊側の桂馬まで攻めに活用され、開戦早々ボロボロになってしまった。しかし、即死だけを避けようと自陣に歩を埋めて頑張ろうとしたのが良かったか、斎藤さんが寄せをもたつき、もつれ始める。気がつけば斎藤さんの攻めが完切れになったはずが、攻め駒を一掃すべき場面で攻め合いに出てしまうという私の悪い癖が出て、形勢は混沌。終盤は一瞬頓死したかなと思う場面もあったが、どうにかギリギリ詰まず、辛勝。手数はゆうに200手を超えていたと思われる。秒読みが30秒から20秒にするようアナウンスが出てからも、誰も新しいチェスクロックの操作方法が分からなかったらしく、延々と30秒の秒読みのまま20手以上指していた気がする。
ヨレヨレの終盤だったが、どうにか逃げ切ってようやく1勝を挙げることができた。

チームの方は関向さん・高橋さん・小林さん・私が勝って4−3勝ち。紙一重の勝負だったが、まずは勝ててホッとした。


4回戦:対ひよけん

今日の最終戦は同じ慶應の後輩チームであるひよけんチームと。崎玉君によると、誰を私にぶつけるか、を最初に考えたオーダーだったらしい。私に谷本君をぶつける予定だったらしいが、当たりがずれて、谷本君は小林さんに当たった。自分の相手は佐藤君。初めての対戦だったかと思う。
佐藤君との将棋は、角換わりから右玉に構えたところ、筋違い角から佐藤君が積極的に攻めて来られた。こちらもただ黙ってつぶされるのはシャクなので、こちらも右玉ながら玉頭から反撃に転じ、中盤はまずまずだったかと思う。終盤、こちらに危険な手が出て、一瞬頓死したかと思ったが、辛うじて1枚足りず、何とか逃げ切って制勝。この将棋もかなり危なかった気がするが、久々に終盤が面白い将棋だったように思う。
チームの方は、高橋さんがまさかの時間切れとなったものの、関川さん・関向さん・鈴木君・私が勝って、何とか4−3勝ち。後輩のひよけんチームに負けるのは寒いなと思っていたが、チームの調子が上がらず、正直あまり自信はなかった。どうやらひよけんチームもここまで3連敗だったらしく、最終戦で我々が辛勝したため、ひよけんチームは4連敗と厳しい初日となった。

・・・ということで、今日はチームとして2勝2敗。個人的にも2勝2敗だったが、将棋の内容は悪く、反省の多い1日だったように思う。

2024年7月28日(日)

今日は社団戦2日目。初日に参加できなかったO関・優が加わり、代わってケンローさんが不参加という状況だった。今日も現役から助っ人鈴木君にも参戦してもらい、メンバーは関川さん・関向さん・丹羽さん・小林さん・O関・優・鈴木君・私の8名。このうち1名が抜け番ということになったが、7名ジャストしか集まらないと、どんなに調子が悪くても出場し続けなければならないところ、8名いると、一旦切ってもらって一呼吸置くことができるので、やはり8名での参加は有難い限り。先週のアマ名人戦東京都23区予選で力なく2連敗で予選落ちしていたこともあって、今朝の時点では全く自信がない状態だった。


5回戦:対調布SC

 今日の初戦は調布SCと対戦。初日白星のなかった丹羽さんを切ることに。自分の将棋は相掛かりからお互い引き飛車に構える力戦型となった。中盤、後手の私の方から積極的に銀をぶつけていき、敵玉のコビン攻めを見据えて遠見の角を放った手が良かったようでペースを掴む。その直後、コビン攻めを緩和する手が見えていたので、遠見の角を打つ場面だけは結構考えて決断したが、結果的に相手の受け方に問題があってコビン攻めが突き刺さり、最後は一方的に攻めて圧勝。
 自分の将棋が持ち時間を使いきる前に快勝したのだが、それ以上にO関が早々に圧敗していた。何と相掛かりから棒銀をされて受からなくなったということで手順を見せてもらったが、あまりにも無策すぎる序盤で一方的に潰されてしまった。
 結局、関向さん・優・私が勝ち、チームは3勝3敗でホープ鈴木君が残り、延々と泥仕合の将棋が続いた。途中、何度も危ないのでは?と冷や冷やさせられたが、相手の攻め損ないに救われ辛勝。辛うじて4−3勝ちを収めることができて良かった。


6回戦:対芝浦工大OB

 昼飯休憩後は芝浦工大OBチームと対戦。我々のチームが年々年齢が上がってきていることもあってか、随分若手中心のメンバーだなと感じた。
 オーダーは小林さんが自ら切りを希望されたため、小林さんが抜け番となった。
 自分の将棋は澤村氏の四間飛車対私の玉頭位取り。序盤の早い段階で仕掛けを誘う動きをされ、玉頭・端からプレッシャーをかけられそうな展開にも感じたため、仕掛けることに。少しずつペースを掴むことができたものの、終盤は千日手含みで粘られ、打開に苦労した。最後は何とか寄せ切ることができて結果的にはまたもや快勝となったが、終盤は結構難しい変化が多かったように思う。
 チームの方は関川さん・関向さん・優・私が勝ち、丹羽さん・O関・鈴木君が負けで、またもや辛うじて4−3勝ち。チームはギリギリの攻防ではあったが、2連勝と幸先良いスタートとなった。


7回戦:対NEC

 7回戦はNECチームと対戦。白星があがらないO関を切るオーダーとなった。
 自分の将棋は角換わりから中里氏の謎の仕掛けをくらい、見たことのない将棋に引きずり込まれた。中盤、こちらの金銀が壁のうちに中央から殺到されてつぶされそうな形になってしまい、途中次の1手に登場するような派手な技もくらって一気に敗勢となってしまった。敗勢となる直前、相手の攻めが重すぎるように感じて何とか受け切りをと狙いたかったが、どうにも相手の攻めを切らすことができず、苦しくした。
 終盤、こちらの細い攻めに中里氏が相手をしすぎて紛れたようで、徐々に難しくなり、最後は中里氏が飛車の打ち込み場所を間違えてタダのところに飛車を捨ててしまい、終了。途中まではこちらがハードパンチを喰らった将棋で、内容の悪い将棋だったが、何とかしのぐことができて助かった。

 チームの方は関向さん・優・私が勝ち、関川さん・丹羽さん・小林さん・鈴木君が敗れ、無念の3−4負けとなってしまった。


8回戦:対八王子Shogi
 
 今日の最終戦は初日暫定首位の八王子Shogiチームと対戦。最終戦は関川さん抜け番となった。
 自分の将棋は柳澤氏の角換わり早繰銀対私の右玉。またもや後手番ながら積極的に仕掛けていったのだが、今回は相手の攻めが上回っていたようで、端攻めを喰らって徐々に苦しくなっていった。終盤、こちらの飛車が取られるであろう展開が分かっていながら玉頭から攻めかかったのが藪蛇となってしまい、最後は綺麗に即詰みに討ち取られ、敗北。ここまで3連勝と何故か結果だけは出ていたが、最終戦の将棋については完敗。
 チームの方は全勝中だった関向さんがついに敗れ、丹羽さん・O関・鈴木君・私が負け、小林さん・優が勝って、2−5負け。最終戦は大敗を喫してしまった。

・・・ということで、今日もチームとしては2勝2敗。私個人については今日は3勝1敗だったが、7回戦・8回戦の内容は非常に悪く、反省の多い1日になったかと思う。チーム昇級のためにはもう負けられない、といいたいところであるが、昇級よりもまずは2部リーグ残留することを意識せざるを得ないような勝敗(4勝4敗)になってきた。次回までにはもう少ししっかり調整して臨むようにしたいと思う。

帰宅後、全局AI解析もしてみたが、対局中の形勢判断とAI解析の差が結構あるように感じた。意外にも「苦しい」と感じた局面がAIでは互角だったり、まだまだ自分の判断はブレが大きいように思う。終盤力だけでなく、その辺も大きな課題ではあるが、克服するのも容易ではない。まぁ焦らず1つ1つ積み上げていければと思う。

2024年8月25日(日)

今日は社団戦3日目。今日のメンバーは関川さん・関向さん・丹羽さん・ケンローさん・O関・鈴木君・私の7名。前回のように8名ではなかったため、どんなに負けまくっても毎回出場するということに。

9回戦:対熊谷将棋倶楽部

今日の初戦は熊谷将棋倶楽部チームと対戦。自分の将棋は横歩取りに誘導されたのだが、誘導された割には横歩を取った局面で相手が7分くらい長考していた。結局有名な△4五角戦法で来られたため、普通の定跡でも良いかと思いつつ、自分の知らないマニアックな変化に引きずり込まれることを嫌い、こちらから変化球を投げてみた。結果的にまたもや相手が長考することとなり、こちらだけ時間を使わない理想的な展開となった。終盤もあえて自陣に守りを投入せず、薄い玉形のまま相手玉を寄せることを優先し、最後は快勝。結果的に作戦が功を奏したようだ。

チームの方は関向さん・ケンローさん・O関・私が勝ち、4−3勝ち。もう少し勝てるかと思ったが、実はかなり冷や汗の勝利だったらしく、結構危なかったようだ。


10回戦:対棋友館

昼飯はいつもの松屋牛めし並盛で軽く済ませ、午後の対戦は棋友館チームと対戦。自分の将棋は小野さんの四間飛車対私の右四間飛車。中盤でこちらが突っ張った攻め合いをしてしまい、それでもまぁまぁかなと思って指していたのだが、小野さんも四間飛車側がまぁまぁと思って指していたらしい。
先にこちらが駒損してその後駒損を回復するという展開になったのだが、駒損の瞬間の局面でこちらが怖い局面があり、そこで長考されたので嫌な感じがしていた。実際にhは恐れていた手順だとこちらが何とか余せるような感じではあり、小野さんはむしろ暴発せずに我慢されたようであった。その我慢の手順が中々の組み合わせで、いつの間にか自陣竜を引き付けて粘りに来られ、わけが分からなくなってしまった。その後の終盤戦はこちらの手持ちに金駒が少なく、受けづらい展開にしてしまい、最後はきっちり寄せ切られた。
帰宅後、AI解析してみると、どうも中盤でこちらがまぁまぁかなと思った局面は既に少し四間飛車側が有利だったようだ。自分の大局観の悪さが響いた敗戦であった。

チームの方は関向さん・ケンローさん・O関・鈴木君が勝ち、何とか4−3勝ち。自分の負けが戦犯につながらずに済んで救われた。


11回戦:対スーパーゴールド

11回戦はスーパーゴールドチームと対戦。かつてはお互い1部リーグでの対戦であったことも多かったが、今回はお互い2部リーグでの対戦となった。
自分の将棋は伊藤さんの角交換四間飛車対私の居飛車となり、どうも作戦負けに陥っていたようだ。その後、最悪のタイミングで飛車先の歩を切りに行ってしまい、見事に咎められ、桂損から金損に・・・と局面が大幅に悪化してしまった。その手順はこちらの反撃がうるさそうなのでまさかやってこないだろうと安易な気持ちで飛車先の歩を交換したことを激しく後悔していた。しょうがないので、当初の予定通り暴れるしかなくなったが、今見てもどうみても苦しい展開に見える。唯一の救いはこちらの方が玉が堅いということくらいで、駒損が響いてはっきり苦しくなった。
終盤、悪いなりにも相手玉の薄さをついてプレッシャーをかけたのが功を奏し、最後は玉頭から殺到して相手玉を寄せ切ることができた。結果は勝てたが非常に内容の悪い将棋で反省するばかり・・・。
・・・と率直な感覚で書いてみたが、帰宅後にAI解析したら、はっきり苦しくなったと思った局面では僅かながらこちらのプラスで、その後はさすがに相手側にプラスに触れているものの、大差という程でもなく堪えていたようだ。途中があまりにも苦しい感覚があったのだが、AI解析後に自分の感覚とのズレを振り返ると、今日はかなりズレが大きい。大局観が大きく乱れていたらしい・・・。

チームの方は関向さんが元奨励会三段の愛さんとの難解な将棋を制し、関川さん・私が勝ったものの、ケンローさん・丹羽さん・O関・鈴木君が敗れ、残念ながら3−4負け。


12回戦:対白門棋道会

今日の最終戦は白門棋道会チームと対戦。自分の将棋は相手の矢倉右玉にこちらは菊水矢倉で対抗しようとしたが、序盤に致命的な駒組ミスがあり、相手に的確に咎められてしまい、開始早々どうしようもない将棋にしてしまった。それでも団体戦なので粘るだけは粘ったが、収まった局面が純粋な角損。相手の金の働きも悪いものの、やはり角損ではいかんともしがたい。その後、角損が飛車銀損くらいまでいって、敵陣に何とか食らいついたが、さすがに元々の将棋が全駒負け級のぼろ負けの内容だったので、逆転には至らず、最後は形を作るのがやっとだった。
チームの方は関向さん・ケンローさん・O関・鈴木君が勝ち、辛うじて4−3勝ち。


・・・ということで今日はチームとしては3勝1敗。個人的には2勝2敗で内容も散々なものだったので、反省点が多かったように思う。
帰宅後AI解析してみて、改めて自分の指し手の甘さを痛感させられた。

次のアマ大会まで少し時間があるので、また鍛え直して頑張りたいと思う。

2024年9月29日(日)

今日は社団戦最終日。丹羽さんが今日は来られないとのことで、メンバーは関川さん・関向さん・ケンローさん・小林さん・O関・優・鈴木君・私の8人。
朝、反対方向の電車に乗るというアクシデントをやらかし、集合時間10分ちょっと遅刻するハプニングがあったが、ようやく会場に辿り着いたら、自分は切られることなく、出場が決まっていた。小林さんが辞退されたようだった。

13回戦:対江古田将棋教室

 今日の初戦はここまで暫定2位の強豪江古田将棋教室。自分の将棋は相矢倉から研究通りに進めてペースを掴み、優勢になったはずだったが、終盤に受けなくても良い場面で意味なくヒヨって受けまくり、こちらの攻めが遅くなってしまい、最後は入玉に望みを託すも、しっかりと寄せ切られ、逆転負け。日頃、受けなければならない局面で受けずに自爆することが多い私だったが、今日は逆の負けパターンでやらかしてしまった。
 チームの方は、関川さん・優・鈴木君が勝ったものの、関向さんが現役エースの堀内君相手に居飛車穴熊で優勢になったはずが、終盤の見落ち(?)があって逆転負け、ケンローさんが相矢倉で一方的に抑え込まれて圧敗、O関も力なく押し切られて敗れ、無念の3−4負け。この中では内容的にどうみても自分が戦犯だったという他ない。


14回戦:対レッツ西日暮里

午後の対戦前に昼飯のはずだったが、松屋の牛めしの行列に並ぶも、10人くらい前で売り切れとなり、昼飯を食い損ねる羽目に。13回戦の内容も悪かったため、この14回戦は自分を切ってもらった(関向さんはご自身を切りたがっていたが)。
 ということで、抜け番になったので、何とかコンビニおにぎりを買って昼飯にありつくことができた。
 チームの方は早々にケンローさん・小林さんが快勝し、優が小泉卓也さんに圧敗。その後O関が力なく押し切られたが、関川さん・鈴木君が勝ち、関向さんが最後に大熱戦の末に逆転負けを喰らったが、どうにか4−3勝ちとなった。


15回戦:対静潟

最終戦は静潟チームと対戦。自分の相手は元奨励会三段の強豪山岸氏に決まった。山岸さんとの将棋は角換わりからこちらが右玉に構えたが、山岸さんの方から積極的に玉頭攻めをして来られた。そのままつぶされるのも癪だったので、折を見て反撃に転じ、玉頭のプレッシャーを一時は緩和してまぁまぁかなと思っていた。しかし、その後の山岸さんの攻め方が非常にうまく、少しずつ苦しくなり、最後はうまく寄せ切られ、完敗。途中は山岸さんも自信ない展開と言われていたが、帰宅後にAI解析したら、こちらが評価値プラスの局面は1秒もなし。強いて言えばもう少し粘る順・難しい手順があった、というくらいで、根本的に少しずつこちらが足りない展開だったようだ。まぁ感想戦でもこちらが頑張る順が中々思い浮かばなかったので、そんな感じなのかなとは思ったが。

チームの方は小林さん・O関・鈴木君が勝ち、関川さん・ケンローさん・優・私が負けの3−4負け。またもや戦犯をやらかしてしまったが、自分のところは厳しい相手ということもあり、今回はやむなしか。

結局4か月間でのトータルは、チームとしては8勝7敗(勝数51、負数54)。勝ち数よりも負け数が多いこの状況で8勝7敗は非常に効率よくチームが勝てた、ということだろう。
勝ち数的には大差ないひよけんチームは3−4負けが10回もあったらしく、無念の入替戦なしの即降級となった。

個人的には7勝7敗と全く冴えなかった。まぁ昨年6勝7敗よりはマシだったが、負けた対局は酷い将棋も多かったように思う。
関向さんが11勝3敗と流石の勝ちっぷりをみせた他は、7勝止まりの人が多かった。5−2勝ち・6−1勝ち・7−0勝ちが全くなく、勝つときはいつも4−3勝ちというギリギリの戦いで、3−4負けも多かった。

今日は片付け当番ということであったが、入替戦が終わるまで待たなければならないと勘違いし、長時間待っていた。入替戦の終盤頃に遠藤さんから入替戦の片づけは入替戦を戦っている人が中心で行うので、片付当番はもう帰って良いと教わり、帰ることとなった。

今年の社団戦は今日で終了だが、イマイチな将棋も多かったので、また鍛え直して来年頑張りたいと思う。


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