<おせち料理(黒豆)>
(1)用意するもの
@黒豆
→なるべく良い黒豆を用意する。お勧めは丹波黒豆。豆は小粒の2Lではなく、大粒の3Lを使用する。300gの一袋が1,300円〜2000円前後と高めだが、美味しい黒豆を作るなら材料をケチらないことが重要。
A砂糖(黒豆と同量)
B水
(2)手順
@1月1日の夕飯に間に合わせるためには、12月29日の夜から作業を開始するイメージが良いと思う。材料のたっぷり入る深い鍋に黒豆と同量の砂糖・大量の水と共に入れ、煮立てる。この後、長時間煮ることになり、吹きこぼれ易くなるので、水面は大鍋の上の3〜4cm下になるようにしておくと良い。煮立ったところで火を消し、その煮汁がまだ熱い所に、ざっと洗った黒豆を入れて一晩置く(この時点では黒豆は煮ない)。翌朝には十分の甘味を吸って豆が膨らんでいる。
A一晩置いて冷えた黒豆と煮汁を煮始める。火は最初から強くせず、弱火で煮始める。やっと煮立つくらいまでに 熱したら、更に弱火にして(煮汁が吹きこぼれない程度の弱さで)15時間くらい煮る。吹きこぼれないよう、大きくて深い鍋を使うこと。弱火で煮ても煮汁はみるみるうちに減っていくので、適度に蓋をして、水分が減り過ぎないようにし、鍋が焦げ付かないように随時水を足すこと。
B15時間ほど煮たところで、味見をする。甘さを引き立てるために隠し味に醤油を足したり、お好みで砂糖を足すとなお良い。
C出来上がった黒豆は十分な煮汁とともに瓶に入れて漬けておく。食べる直前まで黒豆は空気に触れさせないよう、 黒豆が十分煮汁に浸っていることが大切。
(3)総評(S,A,B,C,Dの5段階で評価)
材料:B 難易度:C 手間:C 味:S 健康:A 総合B
@材料:B
おせち料理の中では地味な存在の黒豆ですが、実はしわが入らずにふっくらと煮るのは結構難しい。美味しい黒豆を作るならまずは材料が重要。安っぽい黒豆は使わないこと。こだわりの意味もありますが、ありふれた材料とは言い難い気がしたので、評価はBとしました。
A難易度:C
特に難しい技術は要しませんが、注意すべきポイントはたくさんあります。ちょっとしたミスで豆にしわが入ったり、ゴリゴリしたりして失敗する危険性があります。なので難易度は高めのCとしました。
B手間:C
料理にかかるトータル時間はマル2日。↑の手順だけ見るとそれほど複雑な手順ではありませんが、中々手間のかかった料理です。年末年始の休暇に入ってから材料を買いに行ったのでは間に合わない。その直前の週末にでも良い黒豆と砂糖を買っておく必要があるでしょう。
C味:S
市販の安っぽい黒豆みたいに固くてしわがはいったまずい黒豆にはしない、という信念の元、細心の注意を要しますが、その分味は非常に美味しいと思います。ということで味の方は自信を持ってS評価としました。
D健康:A
甘い物ですが、クリーム系のように脂肪分が多いわけではなく、至って健康的といえるでしょう。勿論食べすぎてはいけませんが、黒豆の食べすぎで糖尿病になった、なんて話もあまり聞いたことありませんし、普通に食べていれば全く問題ないでしょう。
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