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北海道知事宛 北海道幌延町の「深地層研究センタ-」にかかわる要請について

2015年5月27日

北海道幌延町の「深地層研究センタ-」にかかわる要請について

社会民主党北海道連合代表 道林 實

 貴職におかれましては、日頃より道民生活の維持向上にご尽力されていることに対し深く敬意を表します。
 さて、北海道幌延町の「深地層研究センタ-」をめぐっては、北海道は「放射性廃棄物の持ち込みは受け入れ難い」との条例を制定し、北海道及び幌延町、日本原子力開発機構(旧核燃料サイクル機構)は「放射性廃棄物を持ち込まない」「研究終了後は埋め戻し、最終処分場としない」などとする「幌延町における深地層の研究に関する協定書(三者協定)」を締結し、「深地層研究」が進められました。
 ところが、この間「道条例」「三者協定」の見直しを図る発言が次々にだされ、「条例・協定」そのものが反故にされようとしております。
 さらに政府は、高レベル放射性廃棄物の最終処分について、候補地選定にむけては、国が地下構造などを考慮して「科学的有望地」を示し、自治体に申し入れる形に転換し、300メ-トル以下の地層に処分する方針は維持する。事を閣議決定しました。このような看過出来ない事態を受けて、以下の通り要請しますので、受け止めるよう要請します。

1.道民との「約束」である「道条例」「三者協定」を遵守すること。
2.当初計画である「20年の研究期間」を遵守すること。また、終了年度を明らかにするよう求めること。
3.研究終了時は、地上の研究施設を閉鎖し、地下施設は埋め戻すこと。
4.将来とも、放射性廃棄物の最終処分場としないこと。
5.「道条例」に基づき、国が予定している最終処分地の候補選定にむけた「科学的有望地」の自治体申し入れは、道内全ての自治体に行わないように国に強く求めること。
 
以 上