なぜアメリカへ留学したのか?

中学生活も2年目の半分が過ぎたころ、ふと思った。「なぜ、こんな意味もない勉強をしてるんだろう・・・・?」。

その時点で、数学などの理系科目の成績はさっぱり。少なくとも、「自分は恐らく、こういう数学とか理科を勉強して、それで飯を食うということはないな」ということくらいはわかっていた。それでも毎日、勉強しなければならないこの義務教育とは一体なんなんだろう?こんな時間があったらもっと自分に合っていることを勉強したいよ、と日々思っていた。今後生きていくために、この勉強が必要だともまったく感じなかった。

そのころのぼくは、アメリカ映画、アメリカ音楽が大のお気に入り。そこから感じるアメリカの自由な雰囲気、アメリカンドリーム、そういうものに憧れていた。いずれは、スピルバーグのような映画監督になるぞと思っていた。そして、「いつか、アメリカに行きたい!」という気持ちと、「このまま受験勉強をするために高校に行って、一体なんになるんだろう?」という気持ちが、シンクロし、もはや自分の気持ちの中に、日本の高校に行く理由はなにもなかった。「行ってられるか、高校なんか・・・」