ユニークな授業

高校での授業は1日7コマ。English、Math以外の5科目はみんな選択科目。ただ、一度選ぶと基本的には1Semesterそのままの授業が毎日続く(Semester制なので、1年が2期にわかれている)。つまり、1限目に数学と決まったら、毎日1限目は数学。日本のように毎日、時間割が変わるようなことはない。

ユニークなのは選択科目。ぼくは、スピーチ、ディベート、タイピング、体育、ドライビングなどを取った。一番大変だったのはスピーチ。特に最初は話していることが全く理解されず、何度も泣きそうになった。ただ、後半はアイダホの外に出たことがないクラスメートよりも話題が豊富だったこともあり、Aをゲット。

あと、タイピングの授業も取っておいて良かった。最初は、先生が"a"と言ったら、みんな"a"をタイプするといった感じで、徐々にキーボードに慣れていく。一年もやっていると、嫌でもブラインドタッチは完璧になる・・・と思うが、アメリカ人は鈍いのか、それでもかなり遅い。これも何故かAをゲット。これは、その後、非常に役に立っている。

ドライビングという授業も取ったが、これはいわゆる教習所の学科授業。アイダホでは14歳から車の免許が取れるので、14歳になるとこの授業を学校で受け、免許を取る。授業で学科をやり、運転の練習は放課後。先生を隣に乗せ、いきなり路上教習。ぼくはアクセルとブレーキの位置すら分からないような状態で、いきなり路上に出て行き、道路脇の雪の中に突っ込んだ。おかげで、みんなに大迷惑をかけたが、「普通、いきなり路上なんか走らせるか?俺は悪くないぞ」と無理やり納得した。それでも、1semesterでなんとか全てをクリアー。最後は、警官を隣に乗せての終了検定があるが、このチェックもかなりいい加減。免許取得費用も最後に必要な手数料だけで、わずか20ドルくらいだった。

その他、演劇や語学などいろいろ興味深い科目はあったが、日本の高校とは違って、非常に良いなと思った。やりたくない科目や、明らかに苦手な科目を強制されることはない。自分の長所を伸ばせばいいのだ。これぞ、まさにアメリカンスタイル。