水や泥で心を開放し、自然の中での発見や驚き、川や山で仲間と歓声を上げて遊び、しっかりとした足腰、手指が育った子ども達は、散歩から帰って来ると「せんせい、絵をかきたい」と自分の思いや、今経験した事を紙一杯に何枚も描きあげます。記号を覚える前に自分の表現方法としてこの時期の絵をいっぱいふとらせてあげたいと思っています。
 
 
 子供の絵は、主に3つの領域からなると考えられる。諸能力の発達(運動能力、感受性、認知能力、社会性)絵の発達、生活体験の充実である。
 言葉で説明できないものこそ絵の最大の要素である。必要なのは、何が描けるようになったかより、そこでどんな美的体験をしたかが、大切なのではないか? 1枚の絵の表層だけではなく、子供の心情の変化が大切であり、そのことを子供にきずかせることが大切です。そして心情を深く子供達に探らせることでより独創的な絵が描けるのではないでしょうか。
                                       造形教室・担当講師