ようやく映画を観る事ができました。4/7 の公開からどれだけ待った事か、待ち遠しかった事か。尤も、実際には事前のアメリカ公開とそれに伴う情報にさらされてから、さらに溯れば原作の帯に記された"映画化"の文字を見てからずっと待っていた訳で、待ちくたびれるにも程がある、といった状況。なにぶん原作がアレですから、これが映画化できるのか、一本の映画にまとめる事ができるのか、という疑心もあり、興味は尽きぬものがありました。かくも期待は高まれり。そんな中の観賞だったのでした。
さてその観賞ですが、何分貧しい生活が板に付いた私、5/2 の映画 1000円の日に観に行きました。当然早起き、朝一番の回に行きました。行った場所はマリオン、丸の内ルーブル。開演 30分前に既に長蛇の列。さすが 1000円、さすが G.W.。しかし本当に 15禁でよかった。子連れがいるとウンザリしてしまうからねぇ。
そしてその感想はどうか、ということですが、
- 金がかかっている
- 装飾的で重厚な印象
- 音楽も格調高く、レクター教授の趣味に合っていてよい
- 全編アレなのだがイヤ味がない、罪悪感をあまり感じないのは良いのか悪いのか
- 前編を知らないと人の繋がりが解らないだろうなぁ
- あの時間でよくまとめたものだ
- ショッキングな印象より、むしろ荘厳な印象が強い
というところでしょうか。ここネタをばらせないのであくまで抽象的に論じるとこうなります。全体的に暗いダークな雰囲気なのですが、ただ陰にせまったというより古都と宗教に漂う暗さ、陰うつさが全体に及んでいるように感じます。
ちなみにこのレクター教授シリーズは以降も続けて映画化されるようです。手始めとして前々作となるレッドドラゴンを再映画化、そしてハンニバルの後についてもオリジナルで−トマスハリスの原作抜きに−映画化されそうだ、という事です。レッドドラゴンの再映画化は賛成です。ハンニバル観賞前にビデオで観たのですが、ダメでした。B級ホラーになってました。
ちなみにここに書いてあるのは当たり障りのない内容のみなので、この内容のみで映画を観て落胆なさらない様ご注意下さい。必要以上に期待してしまうと、良い作品も駄作に観えてしまうものです。また、観賞以前に否定的な私見を作ってしまうのも同様ですよ。