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記憶操作 SF 的なネタとしては随分前から言われている事だが、昨今それを 可能にするかもしれない方法が、マウス実験で確認されたそうだ。 といっても現状は特定の記憶を "消す" 事しかできないらしいが、 "消す" 操作が可能ならばいずれ "植える" 事も可能になるかも知れない。 と言ってもニュースサイトの oddly enough の項で紹介されているだけに どんなもんなのか、には疑問のある所であるとして。 しかしどうやってその記憶を特定するのだろうか? 例えばその事象を思い描いている際に、脳の活性箇所を特定するとか、 もしくは特定の心理を引き起こす特定の情報の特性でも発見したのか? そして重要なのは、特定の記憶を消去した際に、他の記憶への影響は あるのかないのか。何分脳は、たったあれだけの物理的容量で膨大な 記憶を保持している箇所である。映像や音声、感覚など、多種多様な 情報を高密度に記憶しているだろうその箇所に、ピンポイントである 記憶のみを、他の記憶に影響なく消去する事はとても困難な作業である。 それがもし可能なのであれば、今後色々な記憶操作が、脳になされるだろう。 そして特に、消去だけでなく植え付けができたとしたら、もう勉強の 出来不出来で序列される事もなくなるだろうし、そもそも義務教育みたいな 仕組みもなくなるかもしれない。 ただ問題なのは操作する者が、必ずしも操作さえる者にとって利益となる 操作を行うかどうか、だ。いらない記憶を植えつけられるのも、 重要な記憶を消されたり変えられるなんてまっぴらだ。 こういう新しい技術が出来てきた時は、それに対するリテラシーを確立 する事が急務だな、と思います。 |
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