about : 床屋難民

Next:羅生門

床屋というものは、馴染みの店を作るのが常でございます。
しかしその馴染みの店がうっかり経営方針を変えてしまったり、
例えば子供が出来た途端にダンナがサラリーマンになってしまい
奥さんだけで切り盛りし始めたり、奥さんだけではニッチもサッチも
という状態になってしまって、外の切り子を雇いだしたり。
しかもその切り子が気持ち悪かったり。

そんな理由で床屋を替え様と思った途端、中々良い店というのがない。
そんな床屋難民の方も多いのではないでしょうか。

私の20台以降はずっとそんな感じで、結局安いトコで適当に済ます
というのが当たり前になっていました。

でも何となくコレじゃいかんと、床屋破り (道場破り的に考えて下さい)
を始めた訳です。地元の床屋という床屋を渡り歩き、店員の腕を
チェックしてゆきました。
そんな中出合ったのが、今通っている床屋です。

ここは床屋というよりも美容室らしく、故にダンナはアイパーです。
いや、分かっている、ちょっと待って。私が言いたいのは、
流行のオシャレな美容室ではなく、昔ながらの美容室の方なのです。


さて、最近その床屋に行くと、どうも私は常連扱いらしく
必ず話をさせられる。どうもこの、床屋で話をすると言うのが
苦手な私は、微妙に苦笑しながら話を合わせているのだが、
最近特に振られるネタがあるのです。

プロペシアやらないの?

昨日行ったら、新聞の切抜きまで見せられる始末。

もう最近は、過去の栄光もどこへやら、という具合に薄〜くなって
しまったので、まあ勧められるのも分からないではない。


だが、振られる理由はそうではなく、どうやら最近ダンナが始めたらしいのだ。
それで床屋へ行く度、"いやー最近俺の頭どうよ?" 的な事を振られるのです。
ぶっちゃけ全くいつも通りですつーかアイパーだしねと、言いたいのを
ぐっと堪えつつ椅子に座っているのです。
−以上−

雑言に戻る
homeに戻る