"日米の家電メーカーが 32nm級の半導体を共同開発" というニュースが先日報じられていた。 現行の最先端プロセスというと 45nmだろうか。 この〜nm と言っているのは半導体チップ中の配線の太さの事で、 45nmプロセスの場合は 45nmの細さの配線がチップ内の素子と素子を 結んでいる、という事だ。 配線が細ければ細いほど微細化が可能になり、その分単位面積あたりの 素子数を増やす事が可能になる。 また、配線中の電子の移動度を一定とした場合、微細化により素子間の 信号伝達の所要時間が少なくなる。これはつまり高周波化が可能になる という事にもなる。まさに微細化万歳だ。 だが、この 32nm級というのはどうも気に入らない。 いや、45nm→32nmという微細化はいい。 問題は"級"だ。 もしこれが真に32nmなのであれば (あ、ダジャレになっちゃった)、 きっと32nmプロセスと言う筈だ。なのに級が付くという事は! さて、人間は過去に学ぶ事で発展してきた生き物だ。よし過去に学ぼう。 その昔、Playstation と同時期に発売された "セガ・サターン" という ゲーム機があったのを覚えているだろうか。 彼のゲーム機は、"64bit級" と息巻いていた伝説の名機だ。 32bit CPU を二つ並べて "はい、64bit級" という、業界を切ない方向に 震撼させた事は、きっと後世に語り継がれる事だろう。 少なくとも私が語り継ぐ。 そこで思うのは、この 32nm級半導体が 64nmのを縦 2つ横 2つ並べたり するんじゃないかという不安です。いやまさか SEGA みたいなソフト系 でなくハード系※の会社がやるんですから大丈夫だとは思うんですが、 乳母心というか何と言うかそれはもう心配で心配で。 ※ハードゲイとは関係ありません。 |
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