携帯電話が普及し始めてから随分と時が過ぎた。 その間にさまざまな技術が生み出され、進歩した。 その結果、通話機にもいろいろな変化が起きた。 初期の頃は電話を掛ける機能しかなかった通話機だが、 今や mail 送受信、写真撮影、音楽再生、テレビラシオの 受信など、その機能は多岐に渡る。 これは組み込み機器の高機能小型化が齎した結果である。 そしてこの高機能小型化は、これからもずっと続いていく 事だろう。そしていずれは、PC クライアントの機能に近付き、 そして PC クライアントに取って代わるものとなるだろう。 そんな事を念頭に、未来の職場像を思い描いてみた。 在宅業務というのがよく予想されるのだが、これはまず 実現しない。何故なら管理面に問題があるのと、何より ウィルスやハッキング等によるセキュリティ面が問題になる。 自宅からインターネット接続で外部のクライアントにアクセス を許すという事事態、間違いなく許されない筈だ。 つまり、どんなに技術が進歩しても会社員はやはり会社に 出勤しなければならないのだ。 だがそこにはもう PC はない。重要なデータは全てサーバで 一元管理され、それに接続するためのクライアントが存在するだけだ。 そしてそのクライアントが、携帯。 想像していて欲しい。 整然と並んだ机に整然と座る会社員達。 机の上で携帯を持ち、カチカチ・カチカチと操作している様を。 まるで帰りの電車の中で今見る光景の様なモノが、ひょっとすると 未来の職場で繰り広げられているかもしれない。 |
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