about : 人類の進歩とちょーわ

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はてさて皆さん、人類の進歩とちょーわ。
懐かしいですねマカロニですよ。

と言う出だしはさておき、ちょっと考えている事があります。
技術の進歩って人の為になっているのか?という事です。

今までの私の考えでは、技術は良い事に使えばヒトの為になるし、
悪い事に使えばヒトの為にならないと思っていました。

ここ 100年ほどの急激な科学進歩によって、ヒトの暮らしは
これまでに無いほどの変化を遂げました。交通機関の発達しかり、
日々の生活しかり、かなり便利になったものだと思います。
そしてそれらは、電気水道ガスと、ガソリンの供給を止めれば
実感できる事でしょう。

便利です。どう考えたって人の為になっている、そんな気がします。

でもどうなんだろう、例えば、その不便さを解消する仕事に従事
していた人が居たと思うんだけど、その人たちにとっては本当に
為になっているのか。多分そういう職に就いていた人たちは職を
奪われたろうし、諸手上げて喜んだ訳じゃないと思うんだな。

世の中にあるパイの数はどんな時代にもきっと同じで、誰がどれだけ
それを得るのかの配分が変わるだけだという考え方がある。
そういう考え方でいくと、これだけ便利になったんだ、どこかで
その割を食ってる人がいるんじゃないか、そんな気がするんです。

だとすると、技術の進歩は、悪い事に使えばヒトの為にならなくて、
良い事に使っても一部の人の為にしかならない、という事に
なっちまうんじゃないか。

結局、科学技術の進歩というのは一つのきっかけを与えるに
過ぎなくて、それで競争が起こって、そして勝者と敗者が決まる、
そういうもんなんでしょうか。

端的に言うと、良い方に使えば経済的な競争に、悪い方に使えば戦争に。
良い方に使えば敗者は経済的に抹殺される、悪い方に使えば
この世から抹殺される。
そしてそういう選択がなされていくにつれ、パイを手にするヒトは
限られてゆく。


多分私がこれまで生きてきて、どこかしらで競争をして、誰かのパイを
奪っているかもしれない。この先、誰かのパイを奪うかも知れない。
やっていいのかどうか、よく分からない。
ま、私がパイを奪われる方になるかもしれないのだけれども。


禁断の果実を食わずにエデンに居た方がヒトは幸せだったのかも知れない。
でもそんな事は無理だから、ここでこうやって生きていくしかない
のだけれど、何かの手当てが必要なんじゃないか、そんな気がしている。
−以上−

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