本文は雑言 500本目という節目であるため、壮大なテーマを選んでみた。 私の稚拙な文書で述べるにはいささか壮大すぎる嫌いもあるが、 持てる限りの力を込めてこの文書をしたためる事としたい。 さて、ロックンロールとはいかなる音楽を指すのだろうか。 これに関しては wikipedia を参照していただくのが良いだろう。 基本はアメリカの黒人の間で発達した R&B、及びブルースが元であり、 突き詰めればそれはジャズへと辿り着く。 アメリカの黒人文化を考えるには、歴史的な公証が必要だ。 アメリカは元はネイティブアメリカンの住む土地であったが、 16世紀頃からの西欧からの移民により現在のアメリカが形成された。 元々は黒人の居ない国であったが、近代の奴隷貿易などによりアフリカから 連れてこられたのである。こうした奴隷の移動は西欧の帝国主義による ところが大きい。これらの国々はアフリカ・アジアを植民地化し、 各所を海路で結び、貿易を行うことで富を得ていた。その海路は "3C" と呼ばれ、 カイロ・ケープタウン・カルカッタを結んでいた。そしてその先には中国、 当時の清があった。 そしてその当時、中国・オランダ等と限定的な貿易を行っていた国がある。 それが日本だ。 これらの国々は、今とは異なり緩やかな速度ではあるが、互いの文化に 触れ合い、それを伝播していったものと思われる。 さて、ロックンロールの起源に話を戻そう。 先程も述べたように、ロックンロールは黒人文化から派生したものである。 リズム主体の音楽はアフリカの民俗音楽に通ずるので分かりやすい。 しかし、ロックンロールといえばエレキギター (エレキ) ではないか。 あのギターの歪んだ音が、ロックンロールの醍醐味であろう、私はそう思う。 すると、ただ単にロックンロールの起源をアフリカに求めるのは安直過ぎる のではないだろうか? とすれば、当時技術的に進んでいた地域から伝播した文化と、アフリカの 民俗音楽が融合し、アフリカの民族音楽を生み出したのではないか? そう考えるのが、妥当であろう。 すると、だ。 先程の海路の中でエレキと関わりの深い人物が居る国が、たった一つだけある。 そう、17世紀の日本、そこに生まれた発明家、平賀源内である。 彼は若い頃には長崎で西洋文化の勉強もしており、外国語が堪能である事は 自明のことである。そしてまたその勉強の中で、アフリカの音楽にも 触れていた可能性は非常に高い。また彼は浄瑠璃なども手がけており、 三味線はもちろん、音楽の知識も豊富に持っていた筈である。 そればかりか、TBS の公明なドラマ "翔んでる! 平賀源内" 等があるように、 天才が持つ特異性−弾けた性質−を持っていた事は容易に想像がつく ところであろう。 そしてエレキテルだ。 ハンドルでガラスを回転させ、摩擦により静電気を発生させるこの装置は、 一部では陶器造りに用いられるロクロを改造して製作されたという噂もある。 そして彼が、エレキテルを回し発電する。 エレキテル内で回転するロクロ。 彼の脳内で、一つの閃きが生まれる。 "オゥ、イッツ、ロックンロール!!" これが、ロックンロール誕生の瞬間であった。 そしてこれが長崎の出島から清へ伝わり、 香港からカルカッタを経て、アフリカへと広がっていったのである。 そしてそれは歴史の負の遺産、奴隷貿易により新大陸へ伝播し、 幸か不幸か、その地で花開いたのである。 えっ? "ロクロが回るからロックンロール" ってダジャレじゃないかだって? はは、何をバカな…そんな訳が… ああ! その通りじゃ!! ボケェェッッ!!! |
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