2005年 1月27日朝、西日暮里にて。 地下鉄のクソ長いエスカレータを登っていると、 私の目の前には、商売女の様な服装をした女がいた。 足には網タイツ。 こういう姿を見せられると、私は吐き気を覚える。 こんな朝に。 こんな性欲のカケラもない、求めていない朝などは。 ふと気付くと、その女の横には、50過ぎと思われる 男がいた。いかにも堅そうで偉そうで、それはもう 絵に描いたようなおっさんだ。 おっさんは、ただひたすら、網タイツを凝視していた。 エスカレータを登りきるまで、睨み続けていた。 網タイツを凝視するおっさんを凝視する私の事など 意に介することも無く気付く事も無く。 エスカレータは無言のまま、その 3人を運ぶのみ。 |
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