それは、2004年12月23日の未明の事。 二階で眠る私の階下から、何かが這い上がってくる感覚があった。 その感覚に目を覚まし、様子を伺っていると、 それは私に近付いてきた。 そして仰向けに寝ている私の胸を右・左・右・左・右と 5回、 肩たたきのような感じで強く叩く感触があった。 恐怖に慄きつつ、右足でその感覚に向けて蹴りを放った。 しかし、掛けていたふとんを跳ね上げただけで、足は虚空を泳いだのみ。 そしてそれはまた私が寝ているすぐ脇の机の方に、 去っていった。 その後別に何ということもなく日々を過ごし、 その者が消えていったこの机に向かい、この文を書いている。 |
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