about :
先取りし過ぎた女
Next:
立石奮戦記
へ
仕事を終え、家に向かう途中。亀有駅。
電車から降りて改札に向かう途中、
私の前に一人の女がいた。
見た目に若く、少々不思議入った井出達。
何やら気になる。
何かが起こる。
そんな気がして、注意を払っていた。
するとその女は、バッグからおもむろに金色の物体を取り出した。
三角形で、最鋭角の先端に毛玉が付いている。
まさか、アレか。アレなのか。
凍りついた私を知ってか知らずか、
女はやはり、その物体を…
被った。
女の頭上に光る、
金色の帽子。
人は彼女をこう呼ぶ。
クリスマス先取り女。
−以上−
雑言に戻る
homeに戻る