about : get wild
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先日会社で大忙しだった。もう終電の時間というのにもうちょっとで
仕事が一段落する、というもどかしいシチュエーションになった。
僕はダメ人間らしいので、会社に残って徹夜するより帰る方を選んだ。
でもギリギリまで腰を上げなかった。執務室を出たのは発射時刻の
8分前。駅までは普通に歩けば 10分の道のり。最初からダッシュする
つもりさと会社を出ようと…雨やん。どしゃぶりの大雨。即、2秒程
思考。まず傘をさすかどうか考えた。結論、さす。次に走るべきかを
考えた。走ったらびしょ濡れになる。でも走らなきゃ間に合わん。
でもびしょ濡れの格好で電車に乗るのはこっ恥かしい。
考えているうち、全てが面倒な気がしてきた。思考を止めた。
駅まで走った。猛ダッシュ。ずぶ濡れぬれ鼠。お陰で電車には
間に合った。その時は恥ずかしさなんかどうでもいいと思った。
その時の僕の顔は、きっと鬼のような形相であったに違いない。
格好悪かったに違いない。でも気にしなかった。
そんな事どうでもいい事だと思った。
思えば昔の僕はそんなモンだった。何時からか見てくれやら何やら
いろいろ気にする様になった。それは決して悪い事ではないのだが、
お陰でいろんなモンに遠慮しすぎていたかも知れない。一番重要な
事だけを考えて行動すれば、それが一番いい結果を生むわけだ。
たまには我武者羅になるのも悪くない。でもそれは最後の手段だと
気に留めておく事にする。それはもしかしたら何か別のものを犠牲に
するかもしれないからだ。
とりあえず僕でもまだワイルドに成れるのだと判り、ちょっと嬉しい。
(一応言っときますけど、発射は発車の間違いです。でも、発射時刻って、
面白いのでそのままにしました。男として。)
−以上−
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