about : 海馬
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PC を新しく購入し、ついでに LCD を購入しました。金額的にはとても
"ついでに" とは言いがたいのですが、まあそれはおいておきましょう。
この LCD は入力周波数レンジが広いので、昔の PC-98 も映ります。
なので試しに繋いでみました。すると縦横の比(アスペクト比)が崩れて
いるものの、何とか映っているのが確認できました。こういう時、CRT
ならば表示倍率を設定できるので良いのですが、LCD だとそれができない
ので困りものです。さすがに n→n filter なんて入れることはできません
からねぇ。
さてところで、私は使いもしない PC-98 を何故後生大事に保存していた
のでしょうか? それはもちろん、
ソフトです。画像です。エロスです。
学生時代、仲間から借りてひっそりと蓄えてきた珠玉のエロスの塊、それが
PC-98 なのです。つまり私の暗黒歴史と言えましょう。
起動した PC-98 を前に感慨にふける私。そしておもむろに c:\bat から
とあるバッチファイルを実行。すると 1つのソフトが起動しました。それは
若き日々の熱き猛りをスポイルさせた一品。操作方法を経験則から解析し、
ようやくファンタスティックな画像へと進む。しかし、そこに現れたのは
全時代的な画像技術で表現された○○や××。見ていても興奮も感動も
ありませんでした。最新技術を駆使した作品に比べ、明らかに見劣りします。
あ〜こんなものだったかなぁ、などと落胆しつつ、ソフトを立ち下げました。
ある時に素晴らしいと思っていたものも、時と共に色あせてしまいます。
しかしその時素晴らしいと感じた刺激は、脳内に保存されます。そして
時が経つに従ってそのギャップは増大し、再びそれに見える時、感動は
落胆にとって変わられるのですね。
思い出が美しいのは、感動がそのまま、自己中心的に保存されているから
こそなのですね。
これを期に、PC-98 の破棄を決定しました。
−以上−
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