about : 美と才能

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 何かのテレビの受け売りなんですが、犯罪者の顔写真から
犯罪者の顔に何らかの傾向が有るのではないかと、顔の作りの
平均を取ってみたところ、穏やかな美しい顔になったそうです。
 そこから導かれるのは、美しい顔というのは実に平均的で
バランスの取れた顔であるという事でしょう。
平均的である事が美なのだ

 美とは何か? 単純に考えるため、最も根源的な惚れるという
事に置き換えてもいいだろうか。人は異性に対して自分と同じ
様な要素(とくに外見という事になるだろう)を求めるという。
そこには異種との交配を防ぐという、自然の掟が垣間見える。
そしてこれには同じ作りを求め平均化を促進する働きがある。
この結果、人は均一化されていき、人の集団はいずれ一つの
安定した状態になる。
 今までは地域、国単位での平均化が進んできたが、国際結婚
などが広まるに連れ、人の交流が広がるに連れ、地球規模での
平均化が推し進められる事だろう。

 では平均からはずれるとどうなるのかと言えば、残酷な事だが
論理的には醜いという事になる。しかし、人にはアイデンティティ
確立の為に人と違う部分を求める気持ちもある。また、平均的で
ある事よりも平均から外れる事に対して高い価値が与えられる
システムもある。それは偏差値教育だ。技術だ。技能だ。人並み
外れている事がここでは許されている。むしろ、評価される。
 そして矛盾する事に、美を求むるところの芸術でも、人並み
外れた事が評価される。

 だから、もしあなたに人と違う事があるなら、それをより
人並み外れたところまでつきつめてしまえば、それはむしろ
人に誇れる事になる可能性がある。

 太っている事が美と相反する事であるなら、痩せる事を考える
だけでなく、それを才能として転換するのも一つの解決法なの
かもしれない。

 10代しゃべり場で、太っているのっていけないこと? という
お題目があったので、自分なりに考えてみた訳です。太っている
事を笑いに変換するのも、そういう意味でアリだ。

−以上−




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