街中を歩いていると、電信柱の脇に、 こっそりと白い箱が置かれているのを見付けた。 よく見ると AV のパッケージだ。 しかもそれは懐かしい、VHS のそれだ。 ああそうだ、若き頃はこれをよくレンタルし、励んでいたものだなぁ。 と、感慨に浸っていると、 道の少し先にも、同じ様なパッケージが置かれているのを見付けた。 辻辻に、少量づつ置かれている。 どうやら、捨てたというより、何かの意図を持って撒かれているかの様だ。 これは… あの伝説の義賊、鼠小僧の末裔、AV小僧の仕業に違いない。 悪どい AV 業者から AV を盗んでは、民衆に分け与えてる、あの。 きっと AV を受け取った民衆は喜び勇み、再生を試みたに違いない。 だが VHS は再生できず、こうして辻辻に打ち捨てられているのかもしれない。 |
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