about : 名前によるトリック

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数年前の事だ。
アリオ亀有 (シャレオツにしてはいるが、結局はイトーヨーカドーだ)
にある、万豚記という店で、汁なし坦々麺を食べた事がある。
これが絵に書いた様な間違った代物で、黒くてネバついた甘ったるいタレに
ウサギの糞かよ、と言いたくなる様なカッチカチの挽肉が入った
食べ応えの無い薄っすい平麺の坦々麺。
どれをとっても、負の意味で 100点満点の逸品。

時が流れ、店舗の入れ替えがあった。
似た様な中華屋が入り、そこにも汁なし坦々麺があったので
どんなものかと注文してみた。

するとどうだろう、出てきたのは何やら見覚えのある
黒くてネバついたタレ
ウサギの糞の様な挽肉
薄い平麺

店の名前は変わってるし、店員は新人並にテンパっているか仕事ができていない。
同じ店という事はない筈だ。
だのにこんな偶然の一致、有り得るのだろうか?

そんな不安を払拭すべく、一口食べてみた。
舌の刺激が電気信号となり視床下部へ伝わり、その情報を分析した瞬間、
大脳皮質に蓄積されたある情報が引き出され、その情報と比較した。

完全に、同じ味だ

いやまさか、そんな偶然がある訳が無い。
違う店で出てきた料理が、見た目だけでなく、味まで同じだなんて。
余程の悪意か、不運か。

ちなみにその店の名前は紅虎餃子房というのだが、
家に帰って調べてみたところ、この2ブランドは同系列である事が判った。

店変わってねぇのと同じじゃねぇかーっ!

意味不明な店舗入れ替え、営業不振のテコ入れか何かだろうか。
しかしこんなもの有難がって食べる奴居るんだろうか。
−以上−

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