「教育基本法」改悪反対
       宗教者集会



どこかへん! なにかおかしい! ちょっと待て!


政府は自衛隊をイラクに派兵し、憲法第9条をなしくずしに空洞化させ

平和憲法改悪を目論むなかで、その地ならしとして

教育基本法改悪をめざそうとしています


 講 師 … 野 田 正 彰 氏

           (関西学院大学教授)

 期 日 … 5月28日(金) PM6:00〜8:00

 会 場 … 京都府立総合福祉会館
            ハートピア京都
           地下鉄 烏丸丸太町 D出口



               ◆主催 「教育基本法」改悪に反対する東西本願寺宗会議員有志の会

                        *浄土真宗本願寺派  岡田 満  田中郁朗  仲尾孝誠  西脇 修
                   
                                        藤岡崇信


                        *真宗大谷派       釈氏政昭  篠田 穣  新羅興正  高橋 悉 
        
                                        寺永 哲  長野淳雄  藤内和光  藤島 恵
                       
                                        藤森教念  三浦 長  森島憲秀 
  


 2000年3月、小渕首相の私的諮問機関として設置された「教育改革国民会
議」は、その12月、教育基本法の改正が望ましいと答申。それには、全く法的
根拠がないにもかかわらず、2001年11月、当時の遠山文科大臣は、それを受
けるように、教育振興基本計画の策定と基本法のあり方を中央教育審議会に
諮問。中教審は、2002年11月14日、中間報告を行います。
 一方、仏教教団の殆どが加盟している全日本仏教会では、中教審の中間報
告を先取りするかたちで、2002年11月13日、理事会において、教育基本法第
9条、宗教教育の条文改正の必要性ありとの合意を取りつけます。
そして、翌2月には、「宗教教育推進特別委員会」を設置して、基本法「改正」
賛成の流れを作り上げました。
その後、構成教団から明確な反対、あるいは不支持が表明されることはあり
ません。
 中教審は2003年3月、基本法「改正」を答申します。その内容で特筆すべき
は、国を愛する心を涵養するとかかげていることです。教育が、子供たちのた
めになされるべきであることは、論を俟ちませんが、そのことを全く無視し、国
のためにあるものとして位置づけ直そうとしているのが、この度の改悪といえ
ます。
それはまた、戦争をする国を支える人づくりを目指すものともいえます。
 かつて、私たち仏教者は、国策に全く無批判に、仏法の名のもとに、多くの
人々を死地に赴かせることを奨励したという過ちを犯しました。この度も又、
政府のお先棒を担ぐことを、宗教教育に真摯に取り組みたいという「善意」の
もと、果たそうとしています。
 東西本願寺は、1969年以来、靖国問題を教団の課題として参りました。
その学びに立つ時、この度の改悪は決して容認できるものではありません。
 ここに、教育基本法改悪の持っている問題性を共に考える集いを、広く呼び
かけるものであります。
 なお、宗教者集会と名乗ってはいますが、宗教者が呼びかける集会というこ
とですので、そうでない方も是非、ご参加ください。


       <野 田 正 彰 氏>
         1944年 高知県生まれ
        1969年 北海道大学医学部精神病理学専攻卒業
        1977年 長浜赤十字病院精神科部長
        1987年 神戸市外国語大学国際関係学科教授
        1991年 京都造形芸術大学芸術学部教授(比較文明論)
        2000年 京都女子大学現代社会学部教授
        2004年4月から  関西学院大学教授