振袖のような長い袖の着物が始まったのはいつの頃なのか定かではありませんが、 十二単衣が今の振袖の始まりだったようです。 長い年月を経て明治の上流階級の子女の着物は今の振袖の長さになり、 華やかさを極めるのです。 これが大振袖と呼ばれるもので袖の長さは鯨尺の三尺(114cm)で もっとも格式が高いとされています。 昭和四十年頃になると成人式には振袖でという風潮が定着し、 二尺五寸(95cm)の中振袖が生まれました。そして実はあまり知られてはいませんが、 二尺(76cm)の小振袖という着物があります。 長袖とも呼ばれ、小紋柄や無地の生地を主に用い、 格式を失わず活動的な雰囲気が昔の神戸の良家の子女に好まれました。 小振袖こそ、もっとも現代的な振袖ではないでしょうか。
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