【かいとうは3.14と3.17にあわされています】回答は3.14と3.17に合わされています

(動詞) <組合事務所> 勘違い型

 

W「新聞労連の今春闘のベアは3.14%と3.17%に合わされています」(回答速報を一人で見ながら、得意気に発表)

K「会社規模も違うし組合のメンバーも違うのに、単にアップ率だけ合わせるなんて、全くおかしなやり方だね」

当時の副委員長「和田君の指摘はとても重要なことなんだ!こんな考え方が広告労働者にも適用されたらたまんないね」 (一同同意)

 

(執行委員会の終了間際になって)

W「すいません。さっきの話、全部忘れてください。実はアレ、回答指定日でした。3月14日3月17日

当時の副委員長「哲はコワい!」


【かくがりすてーき】角刈りステーキ
(名詞) <新幹線ビュッフェ> 組み合わせ型
 

角切りステーキを頼もうとしたところ、ウェイターが角刈りだったため、

つい組み合わせて「角刈りステーキ下さい」。


【かけつめる】駆け詰める
(動詞) <組合回答引き延ばし抗議集会> 組み合わせ型
 

「雨にもかかわらず、こんなに多くの方にかけつめていただきまして」

→駆けつける+詰めかける


【かたちばかりの】形ばかりの
(形容詞) <和田哲君ご苦労さん会> 勘違い型
 

「私のような者にこのような形ばかりのパーティーを開いてくださいまして‥」

→これは和田哲君の労を慰うために集まった70名の善男善女の前で発せられた驚くべき言である。

人々の善意に対し、何というコメントかと思ったが、

おそらく彼はFormal(公式な、形式がある)と言いたかったのだろう。

 

【かならずしも】必ずしも
(連語) <クライアント> 勘違い型

 

プレゼンテーションの前日。

スタッフ「和田さん、プレゼンテーションの最終の段階でこう言ってください。

『ウチのスタッフは優秀で経験も豊富ですからウチに任せてくだされば必ずや御社にとってメリットがあると思います』」

 

翌日、プレゼンテーションで、

W「ウチのスタッフは優秀で経験も豊富ですからウチに任せてくだされば必ずしも‥(言い淀む)」

→「必ずしも」は部分否定の言葉であるため「‥ない」と打ち消しの言葉がついてしまうものである。


【かみじょうさんのけいたいばんごうは、きんこーずにわたしちゃいましたじけん】

上條さんの携帯番号はキンコーズ(外部の会社)に渡しちゃいました事件

(事件) <会社及びコミケ会場ほか> ケアレスミス型
 

コミケ当日、上條(Wadadas編者・和田哲研究家)は午前7時には会場に入り、準備していた。

和田哲に「同時刻に来い」と言っても多分ダメだろうと(数々の経験から)思っていたし、

こっちも忙しいから却って足手まといになると思い、

「和田君は8時までに来ればいいよ。でも9時には一旦全てのドアが閉鎖されてしまって、

それ以降は一般の人と同じ入場になってしまい、列の後ろに並ばなくてはならないので 遅くとも9時までには来てね」 と前日伝えた。

万が一ということもあるので「携帯の番号」も教えた。

 

当日、和田哲、来ない。8時・・・8時半・・・8時45分・・・。 上條、焦る。

「和田哲、どうして電話してこないんだろう。幕張メッセにでも行っちゃったんじゃ・・・」 不安は膨らむ。

上條は思い切って、電話してみた。

K「もしもし、和田君?」

W「ああ、良かった、和田です。今、遅れてて。昨日飲みすぎて、二日酔いで遅れちゃって」

K「だったら電話してくれればいいのに」

W「しようと思ったんですけど、上條さんの電話番号をたまたまあった伝票に書いちゃったので、

  取引先(キンコーズ)の人がきた時、渡しちゃったんです。その日に」

私(上條)の携帯の番号は、私と全く関係のない人が知っているのである。現在。


【かめらじけん】カメラ事件
【忘れ物の一日事件】の項参照

【かめらのふたじけん】カメラのフタ事件
(事件) <会社ほか> ケアレスミス型

 

彼は自分のα7000のフタを、フィルムが入ってる状態で開けてしまったことが、

私の知ってる限りで3回ある。

そして3回目に彼は驚く周囲にこう言った。

大丈夫だよ。最後の2〜3枚がダメになるだけだから」。

経験則ではある。


【かもいじけん】鴨居事件
(事件) <稲取の旅館> ケアレスミス型

 

鴨居は普通、自分の頭から何十センチか高い位置にある。

爪先立ちしていて頭が鴨居に着くか着かないかというとき、 何とも不安定な気持ちになることがある。

さっきから和田哲は、敷居に爪先立ち、頭が鴨居に着くか着かないかの不思議な所作をしている。

何かが起こる予感がする。 皆の注意が彼から離れるころ、突然「グシャ!」という音。

それとともに、和田哲が頭を抱えてのたうちまわっている。

彼は頭が着くか着かないかしているうちに、発作的にジャンプしてしまったらしい。

ジャンプは制御がきかないので、 したたか頭を打ち付けた訳である。

凡人には考えられない自殺的行為である。



【きってじけん】切手事件
(事件) <組合事務所> ケアレスミス型

 

組合ニュースを作り終え、各支社支店に郵送の準備をしている。さっきから黙々と切手を貼っている和田哲。

W「すいません。40円切手ください」

K「ハイ、これ」

W「すいません、3円切手とそれから6円切手‥」

「6円切手?」

当時は消費税も導入されておらず、そんなハンパな切手は書記局にはない。

見ると彼は封筒に書かれた郵便番号の数字分だけ切手を丁寧に貼っていたのである。

大阪支社→540円、北九州支店→803円、六本木オフィス→106円。


【ぎんざじけん】銀座事件
(事件) <Y社前> ケアレスミス型

 

Y社の経営姿勢に抗議するために、昼休み社前集会を開いた。

多くの組合から多くの組合員がかけつけた。 和田哲は彼らを前にし、経営姿勢を厳しく追及したのである。

集会後、彼はY労組の幹部の人達とともに、経営者に直接面会し、堂々と申し入れをした。

 

そして‥

Y労組執行委員「和田議長、今日は本当に有難うございました。これからどちらへ?」

W「ちょっとクライアントに行きます」「あッ!」

Y「どうしたんですか?」

W「私、書類袋もってませんでしたっけ」

Y「さあ、どうでしたっけ。でも探してみましょう」

彼らは先程、抗議のために歩いた道路を、それとなく探したのである。しかし、見つからない。

袋の中には大事な「見積り」が入っている。どこで失くしたんだろう。

諦めて帰るそのとき、先ほど集会を行った信号機の下に、 そのままの形で袋が置かれてあったのである。

彼の場合、物を遺失することは全く珍しくないが、中には戻ることもあるのである。



【くびがすじちがい】首が筋違い

(名詞)/(動詞)【くびがねがえった】首が寝返った <組合事務所> 二段階組み合わせ型

 

しきりに首をひねっている和田哲。

K「どうしたの」

W「首が筋違いになっちゃって」

K「首がスジチガイ?」

W「あっ、いえいえ、首が寝返っちゃって」

K「首がネガエッタ?」

「寝違えた」と言おうとして、そのあたりにランダムにファイルされていた類語を引っ張り出してきたものらしい。



【けいえいしゃはくみあいのかいとうにしたがってようきゅうをだせ】

経営者は組合の回答にしたがって要求を出せ

(動詞・命令形) <組合シュプレヒコール> ケアレスミス型

 

「経営者は組合の回答に従って要求を出せ」

「回答」と「要求」の単純な順序間違い。

シュプレヒコールのため、組合員全員が揃って間違った。


【けいたいでんわがみつからないじけん】携帯電話が見つからない事件

(事件) <BBDOユニバーシティ> ケアレスミス型

 

修善寺で行われた研修会に来た和田哲。

みんなで食事をしている時、突然立ち上がって

「みなさん、食事中大変申し訳ありません。ボクの携帯が見あたらないんです。どなたかご存じありませんか?」

するとある人が、

「和田さん、確か『充電する』とか言ってませんでしたっけ?部屋にあるんじゃないですか?」

ああ、そうかと思い、部屋に帰って確認してみた。

 

案の定、部屋のスミに「充電状態」でセットされている。

W「あった。あれ、誰か電話してるぞ。でもマナーモードだったから聞こえなかったんだな」

着信履歴を見ると、あまり知らない市外局番から始まっている。

W「誰だろ、誰か遠くからかけてきている。誰だろ」

相部屋の人「それ、さっき和田さんがこの部屋からかけたんじゃないんですか?

W「・・・」



【ことじち】言質
(名詞) <電車の中> 勘違い型

 

K「あのさ、言質(げんち)って言葉を"げんしつ"って読む人、いるよね」

W「あ、あれ。言質(げんち)って読むんですか?僕は"ことじち"だと思ってましたよ」

K「なんか、すもうとりみたいだね」


【ごみかいしゅうしゃにこうぎじけん】ゴミ回収車に抗議事件
(名詞) <A社前> 勘違い型

 

A社の夏季一時金(ボーナス)の低額回答に抗議するために、多くの組合から組合員が集まり、集会が始まった。

A社の前は4メートルほどの一般道路のため、マイクを持つ人はA社の玄関で、ビルを背に立ち、

集まった組合員とは道路をはさんで向かい合うという形である。

何人かの支援労組の幹部が入れ替わり立ち替わり挨拶を行った後、いよいよ和田哲議長がマイクに向かう。

W「集会にお集まりのみなさん、この会社の姿勢はとても許せるものではありません!」

いつになくいい調子である。

と、その時、「ちょっとぉ、すいませーん!」と大きな声と共に、大型のゴミ回収車がゆっくりと入ってきた。

A社の角がゴミ収集場になっているため、ゴミ回収車は和田哲と組合員の間にしっかりと駐車されてしまった。

A社 - 和田哲 - ゴミ回収車 - 組合員、という図である。

「すいませーん。すぐ終わりますから」清掃作業員の声と回収する機械音があたりに響く。

知らない人が見ると、和田哲君がゴミ回収車に向かってマイクで抗議しているように見えてしまったかもしれない。

他の人の時は何も起こらなかったのに。

「間」というものを感じさせる「マーフィーの法則」のような出来事であった。