HOME   /  海外情報トップページ 海外情報〜アスベスト関連〜(2005.8.20)更新

※2005年5月、WHOが、ロッテルダム条約の委員会からの要請で、評価すべきアスベスト代替品のリストと繊維発がん性のメカニズムについてのデータを募集しました。9月7日から10日(*11月8−12日に変更↓)にかけて行われる予定のワークショップでの検討後、報告書が出されることになっています。
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    *ワークショップの日程が変更になっているようです。
    2005年11月9-12日(プレセッション8日オブザーバーの意見陳述)
    データ募集の受付も引き続き行われているようです。
    WHOのサイトでご確認ください。
    http://www.who.int/ipcs/assessment/asbestos/en/
    Mechanisms of Fibre Carcinogenesis and Assessment of Chrysotile Asbestos Substitutes
    Workshop date change: Now 9-12 November 2005, Lyon, France

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    データ募集(WHO:世界保健機関)
    繊維発がん性のメカニズムとクリソタイルアスベスト代替品の評価について
    Request for data - Late data submissions still accepted
    Mechanisms of Fibre Carcinogenesis and Assessment of Chrysotile Asbestos Substitutes

    ※以下は、WHOの上記サイトの内容を日本語に翻訳したものです。(訳:大内)

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    繊維発がん性のメカニズムとクリソタイルアスベスト代替品に関するWHOワークショップ
    国際がん研究機関 フランス リヨン 2005年9月7〜10日

    −優先的に評価されるべき代替品のリストとデータ募集−

    背景

    ロッテルダム条約(国際貿易の対象となる特定の有害な化学物質及び駆除剤についての事前のかつ情報に基づく同意の手続に関するロッテルダム条約)の第10回政府間交渉委員会は、世界保健機関(WHO)に、クリソタイルアスベストの代替品に関する評価を行うよう要請した。WHOへの要請にあたって、ロッテルダム条約化学物質暫定調査委員会(ICRP)は、各国政府から提示された代替品を検討し、WHOが優先的に評価すべき代替品と、追加的に評価すべき代替品のリストを作成した(添付文書1に掲載)。
    WHOは、ロッテルダム条約の様々な会合において、評価は、WHOの専門機関である国際がん研究機関(IARC)と共同し、専門家によるワークショップにおいて行われること、また、このワークショップは、暫定調査委員会によって示された代替品の評価のための作業の一貫として、繊維発がん性のメカニズムについて検討することを表明していた。

    データの提出

    繊維発がん性のメカニズム、及び、添付書類1にあげられた物質の評価に必要なデータを、政府、関連機関、生産者、個人の皆さんから提出していただくよう求めます。提出されたデータは、公表されるものとされないものがあります。データには動物実験の個別データを含む専門施設による研究報告の詳細が示される必要があります。すでに公表されている研究には、入手箇所が明示される必要があります。研究論文の形式での要約があれば助かりますが、それは評価のために十分なものとはなりません。
    提出された未公表の研究は、WHOワークショップで行われる評価のためにのみ使用されます。研究の要約はIARC/WHOから、ワークショップ報告の形で、会議の後に公表されます。主要なデータは、公式な記録として保存されます。

    募集しているデータの種類

    主に、添付文書1にあげられている物質のデータが求められていますが、あげられていない重要なクリソタイル代替品があれば、それに関する情報、また、繊維発がん性のメカニズムの評価に関連する、それ以外のデータも募集しています。
    データには、次の内容を含むようにしてください(ただし、これらに限定される必要はありません)。
      1 物理的、化学的手法による分析に基づく物理化学的特性
      2 不純物を含む、含まないに関する情報
      3 試験管内実験による評価に基づく、滞留性、透過性に関する特性
      4 代替品の、市場における使用実態とそれによる曝露のパターン
      5 気道における分布状態
      6 生体内毒性(遺伝毒性、フリーラジカルによるDNAの損傷、有糸分裂、細胞分裂阻害性)
      7 試験管内の生体内持続性
      8 短期吸入や気管吸入実験による肺の損傷(炎症、細胞増殖、繊維化)
      9 モデル動物における発がん性(吸入、気管内と腹腔内における吸着、など)
      10 ヒトに対する発がん性
      11 添付文書1にあげられた物質や、あげられていないが重要な代替品の健康影響に関する情報
    (提出方法:省略)

    提出はできるだけ早くしてほしいのですが、2005年5月9日前までにお願いします。
    (この期限に間に合い合わない場合で、提出するデータをお持ちの方は、できる限り早く事務局に問い合わせてください。)
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    (訳注)
    The submission of data is requested as soon as possible, and before: 9 May 2005. If you have missed this deadline and have data to submit, please contact the Secretariat as soon as possible.
    (期限後の提出もまだ受け付けています。)
    Late data submissions still accepted
    http://www.who.int/ipcs/assessment/asbestos/en/
    (※2005年7月30日の時点での記載によるものです。ご確認ください。)
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    (提出先アドレス:省略)

    【添付文書1】
    評価対象となる代替品(事前のかつ情報に基づく同意手続に参加している国から提示されたもの)

    (リスト1)
    ロッテルダム条約化学物質暫定調査委員会によって、優先的に評価されるべき物質とされた代替品
      ・アラミド、パラ−アラミド繊維
      ・ガラス繊維(クラスファイバー、グラスウール)
      ・炭素繊維、グラファイト(黒鉛)
      ・セラミックファイバー
      ・ワラストナイト(珪灰石)
      ・セルロースファイバー
      ・ミネラルウール(ロックウール・スラグウール)
      ・PVA(ポリビニルアルコール)繊維
      ・ポロプロピレン繊維
      ・PVC(ポリビニルクロライド)繊維
      ・アタパルジャイト
      ・ポリエチレン繊維
    (リスト2)
    ロッテルダム条約化学物質暫定調査委員会によって、可能であれば評価されるべきクリソタイル代替品とされた物質
      ・珪酸アルミニウム
      ・アルカリ硫酸マグネシウムウィスカ
      ・エリオナイト
      ・タグタイル鋳鉄
      ・マイカ(雲母)
      ・ホスフェート
      ・ポリアクリル酸
      ・ポリテトラフルオロエチレン
      ・チタン酸カリウムウィスカ
      ・セミメタリックス(半金属)
      ・シリコンカーバイドウィスカ
      ・スチール繊維
    さらに、このWHOワークショップによるデータ募集では、上記のリストにあげられていないクリソタイルアスベストの主要な代替品についての情報も求めています。

    ----------------ここまで----(2005.6.17)


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