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皆さんは、アスベストはもう、日本では使われていないと思ってはいませんか?

日本では、1987年頃から、学校の吹き付けアスベストが問題になり、 同じ頃、ベビーパウダーにも使われていることがわかり、一時、大きな社会 問題になったことがありました。
その後、吹き付けアスベストが全国の学校から除去されたということになって、 みんなの関心は一挙に失われてゆきました。

しかし、日本では、いまだに、年間10万トンにも及ぶ* 大量のアスベストが使われているのです。

アスベストは、危険であることがはっきりとわかっていて、 各省庁で代替化の必要があると言われているような物質です。
他の諸国では禁止されたり、使用されなくなっています。

*(近年急速に減少中。2001年の輸入量は7万9千トン、2002年の輸入量は4万3千トン)

また、イギリスやフランスでも、アスベストによる死者は、 現在、年間数千人に及んでいるという報道が、日本でもされています。

それでも、問題にされて10年もたっていながら、 相変わらず、大量に使用され続けているのはなぜなのでしょうか。

アスベストは現在、9割程が建材として使用され、 スレートや、木造などの一般住宅の屋根材などに使われ 私たちの身近にあふれています。

私たちは、なぜこのような事態が起こっているのかを考えながら 身近で使われている有害な物質によって、被害が起こるのを防ぐための方法を、 一緒に考えていかなければならないと思います。

そのためには、アスベストがどういう物質で どこに使われているのかなどを知ることが大切です。

このホームページは、アスベストを もっと身近なものとして考えてほしいという気持ちで作っています。

まだまだ不十分なところが多いですが 少しずつわかりやすい内容になっていけばと思っています。
どうか応援して下さい。

1997年


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