資料6

(日本石綿協会のポジション・ステートメント)

環境・健康に影響をあたえないよう安全衛生面に
十分配慮して使用してまいります。

 

石綿は、すぐれた特性をもっており、産業面で極めて有用な天然原材料です。そのすぐれた特性と低コストであることを考え合わせるとき、環境や健康への影響がないように安全衛生面に配慮して使用すれば、石綿はまだまだ人間社会に広く貢献できる材料です。

石綿が飛散しやすい製品や容易に代替できる製品については、労働環境および一般環境を考慮して、すでに他の材料に代替されています。したがって、現在生産されている石綿製品はすべて、技術的にも、またコスト的にも代替が困難なものばかりです。今後とも代替化をすすめて行くとともに、石綿製品についても品質を低下させない程度で、石綿の含有量を減らす努力を続けてまいります。

石綿の使用にあたっては、石綿製品の製造・加工工場とその周辺の環境についての安全衛生面の管理体制を、関係各省庁の指導に基づき、また協会としての自主安全対策によってさらに強化しています。一方、関連業界にも石綿製品を使用する現場やその付近の環境などでの安全衛生の管理を徹底していただくための普及活動を行っており、今後もこうした努力を継続してまいります。

因みに、WHO(世界保健機関)の一般環境における調査報告でも、また我が国環境庁の一般大気モニタリング報告によっても、一般環境における石綿粉じん濃度レベルでは、石綿繊維を吸い込むことによる一般住民への健康への影響はないことを示しています。また、ILO(国際労働機関)は、「石綿は管理すれば使用できる」との立場をとっており、われわれとしても、労働環境においてわが国の関係法規を守ることによって、健康を確保することができるので、管理すれば石綿の使用は可能であるという立場をとっています。

したがって、日本石綿協会としては、代替化に引き続き力を注いでまいりますが、今後も石綿を必要とする製品に関しては環境・健康に影響をあたえないよう安全衛生面に十分配慮して使用してまいります。

平成3年8月         社団法人  日本石綿協会      




このホームページに関する御意見、御感想は
ヘパフィルター(E-mail:hepaf@ag.wakwak.com)
までお願いします

(C) 1998 HEPAFIL
ホームページ 目次 次ページ メール