資料3−1

会員の約98.6%が自主基準値を達成
−平成8年度作業環境測定結果まとまる−



日本石綿協会では平成3年5月に作業環境における石綿粉じんの自主基準を設定してか現在まで、この自主基準達成に向けて諸々の対応を行ってきました。

この度、平成8年度における会員各社の作業場所における石綿粉じん濃度の調査結果がまとまりました。調査結果では、第1管理区分(協会の自主基準である1f/cm3を満足しているもの)が98.6%と過去になかった高水準を記録しました。今回の調査対象となったのは、89工場の427作業場所です。

今回の調査結果をさらに詳しくみると、表1に示すようになります。 石綿粉じん濃度が自主基準1f/cm3を達成している良好な作業場所(第1管理区分)は98.6%と前回に比べ0.8ポイント向上し、おおむね達成しているが、なお改善の余地がある作業場所(第2管理区分)は0.9%、1f/cm3を超えた改善を要する作業場所(第3管理区分)は0.5%となり、前回より改善された結果になりました。

  表1 自主基準(1f/cm3)における石綿取扱い作業場所の管理区分状況

管 理 区 分

作 業 場 所 数 (%)

平成8年度

平成7年度

平成6年度

平成5年度

第1管理区分

421 (98.6)

406 (97.8)

394 (96.1)

431 (97.5)

第2管理区分

  4 ( 0.9)

  7 ( 1.7)

 15 ( 3.7)

  9 ( 2.0)

第3管理区分

  2 ( 0.5)

  2 ( 0.5)

  1 ( 0.2)

  2 ( 0.5)

合  計

427(100.0)

415(100.0)

410(100.0)

442(100.0)

注:自主基準とは、日本石綿協会が設定した石綿粉じんの管理濃度(クリソタイル):1f/cm3



平成3年に自主管理基準を設定して以来、会員各社の努力で毎年の改善を積み重ね、現時点では自主基準100%達成にあと僅かな所までまいりました。

日本石綿協会では、なお改善の余地のある作業場所(4作業場所)、改善を必要とする作業場所(2作業場所)に対し、収集したデータの解析から判断して良好な作業場所にするための助言・指導を続けています。


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