2002.4.11 石綿対策全国連絡会議から**緊急報告集会のお知らせ**が届きました。
緊急報告集会 “わが国における悪性胸膜中皮腫死亡数の将来予測”
≪40年間に約10万人が死亡−過去10年間の49倍に≫2002年4月17日(水) 午後1時30分〜4時30分 参加無料
全建総連本部1階会議室(JR高田馬場駅徒歩10分)
会場住所:〒169-0075 東京都新宿区高田馬場2-7-15
TEL(03)3200-6221/FAX(03)3209-0538新聞報道されたように(裏面参照:略)、4月10日に神戸で開催される第75回日本産業衛生学会において、「わが国における悪性胸膜中皮腫死亡数の将来予測」という研究発表が行われる予定です。
近年、欧米各国では、アスベスト被害の「指標疾患」とされる悪性胸膜中皮腫が、「流行」と呼ばれるほどの増加傾向にあるために、疫学的な統計モデルや理論式を用いた将来の死亡数の予測が行われています。また、そのことが、アスベスト全面禁止と、最もハイリスクにさらされる建設労働者をはじめ、市民、環境を守るための、建築物等に使われてしまっている既存のアスベストに対するより厳しい規制・対策の導入という、今日の国際的潮流のバックグラウンドのひとつにもなってきました。たとえば、EU(欧州連合)は、2005年までに全面禁止を導入することを決定し、管理規制の強化について現在検討しているところですが、西ヨーロッパにおける胸膜中皮腫による男性の死亡は、35年間で約25万と予測されています。
日本において、言わば「アスベスト被害の将来予測」とも言える研究成果が公表されるのは、今回がはじめてのことです。欧米とは異なり、いまも大量のアスベストを使用し続けているわが国では(2001年の輸入量は79,463トン)、予測されたシナリオが今後一層悪化することすら懸念されます。
石綿対策全国連絡会議では、今回の研究チームの在京メンバーである村山武彦(早稲田大学理工学部複合領域教授)、名取雄二(ひらの亀戸ひまわり診療所)の両先生をお招きして、「緊急報告会」を企画しました。今回の研究成果の意義を理解し、日本におけるアスベストの全面禁止の早期実現と既存アスベスト対策の抜本的見直しに向けて、私たちがそれをどう活用していくべきか、ともに考えていきたいと思います。是非ご参加ください。
石綿対策全国連絡会議
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