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2001.6.8      省庁交渉のためのメモ(抜粋):ビル管理の問題

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1 ビル管理の問題

WTOの報告でもビルのメンテナンスをする人の危険性が大きくなっているという指摘が随所に見られました。ビル管理にあたっている人たちはフィルターの交換、加湿装置の点検、電気の点検など、日常的な作業の中で、常時、受け持ちのビルの内部に入って作業をしています。

吹き付けアスベストが使われている建物の中でも、管理室やボイラー室などは、特に吹きつけが剥き出しの場合が多く、その中で常時作業をしています。空調設備の点検もします。

そのような中でアスベストのことを知っている人は少なく、年配の人も多いですが、若くて採用さえたばかりの人も多くいて、アスベストという言葉も知らずにフィルターの清掃などの現場の仕事をしています。

ビル管理資格の試験をしたり講習をしたりしている、厚生労働省所轄の財団法人ビル管理教育センターでは、テキストの中で、アスベストのことも若干は触れられているのですが、ごく簡単な一般的な知識だけで、自分自身に対する危険性があるという観点での情報にはなっていません。

昨年の省庁交渉では、「厚生省で実施している建築物環境衛生管理者講習会の中でも徹底する、あるいはいろいろな機会を利用してアスベストによる健康影響を防止するために、アスベストを使用している建築物等については適切な対応がなされるように、都道府県を通じて指導している」となっていました(つまり、吹き付けアスベストを使った建物の利用者の安全の見地からの情報)。

  「アスベスト対策情報」2000年5月省庁交渉の記録より
  http://homepage2.nifty.com/banjan/html/1999koseisho.htm

また、この講習に出る人が現場で作業をするわけではなく、実際に作業する人は講習を受ける人とは違います。

厚生労働省生活衛生局企画課の担当者に、WTOの見解や現場の様子を伝え、どのようなことが今必要になっているか考えてもらうため、財団法人ビル管理教育センターと社団法人全国ビルメンテナンス協会の担当者を交えて、話合いの場を設定するように求めていくことはできないでしょうか。



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