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2000.4.27     グランシップと静岡県立美術館の新エネルギー利用について、施設見学と説明のお願いをしました。

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                           2000年4月26日

静岡県生活・文化部文化振興総室
文化政策室長 様

                  (アスベストについて考える会)


グランシップと静岡県立美術館の新エネルギー利用について
(施設見学とご説明のお願い)

前略
 日頃、私たちの生活や文化の向上のため、様々な施策に取り組んでいただきましてありがとうございます。
 私たちは、将来のエネルギーを考える上で重要な役割を担っている新エネルギーに関心を持ち、これまでも静岡県の新エネルギー対策について、エネルギー対策室を通じてお話をお伺いしてまいりました。
 これまでのご説明によれば、新エネルギーを導入している県有施設の主なものとしては、静岡文化芸術大学の太陽光発電、「風トピア街道」の風力発電のほか、グランシップでとり入れられているコジェネレーションと、県立美術館の太陽熱利用があるということです。

 私たちが常日頃から利用しているこのような身近な施設において、環境に対する負荷がより少ないと考えられる新エネルギーの導入が進められていることは、非常に意味のあることだと考えております。
 私たちも、日頃の生活の中でできるだけ新エネルギーの利用を進めていきたいと思いますが、新エネルギーを利用した施設に触れる機会が少ないことなどから、新エネルギーについての適切な理解をもとに、使用実態も踏まえた具体的な議論をしていくことはなかなか難しい状況となっています。

 今後は、いろいろな機会を通じて、実際に利用している施設を見学したり、ご説明をお聞きしたりしながら、新エネルギーについての知識や理解を深めていきたいと考えております。
 このようなことから、グランシップと県立美術館について、施設の見学と下記の点についてのご説明をお願いしたいので、ご了解いただきますようにお願い申し上げます。

               草々


1 静岡コンベンションアーツセンター(グランシップ)のコジェネレーションシステムについて

(1)システムのタイプと規模について
・使われているのはどのようなタイプのコジェネレーションシステムですか。
・原動機、燃料の種類は何ですか。
・システムの規模(キロワット)、台数を教えてください。
・メーカー名と製品名、型式などを教えてください。
・発電効率、熱回収率、総合効率はどの程度ですか。
・どのようなしくみで電力や温熱を発生させ、館内で利用することができるようになっているのですか。
・どのような排気ガスを出しますか。

(2)用途と利用状況について
・発生した電力や熱は、どのような用途に利用されていますか。
・システムの稼動状況、利用状況はどうなっていますか。
・グランシップで使用している電力、温水の全使用量のうち、どの程度の割合を供給していますか。
・どのようなメンテナンスが必要ですか。

(3)導入の経過と参考データについて
・このコジェネレーションシステムを導入することになった経過を教えてください。
・導入にあたって参考にした基礎データを教えてください。
・導入を決めた際、経費とその経費の回収についてどのような見通しがたてられていましたか。
・耐用年数はどの程度と考えられていますか。
・この他に導入にあたり検討された事項にはどのようなことがありましたか。

(4)経費について
・システムの価格はどのくらいでしたか。
・その他に建築時にどのような経費がかかりましたか。
・それは総工費に対してどの程度の割合にあたりますか。
・燃料費はどのくらいかかりますか。
・維持管理に要する経費はどの程度ですか。
・廃棄処理の際にどの程度の経費が余分にかかると考えられますか。

(5)採算について
・どの程度のエネルギー消費量の削減につながっていますか。
・それはどの程度の経費の削減につながっていますか。
・今のままの状態で使用した場合、何年でこれまでの経費を回収することができそうですか。
・導入を決めた当初の見通しと比べてどうですか。

(6)コジェネレーション導入の問題点について
・設置に際してはどのような問題点がありましたか。
・利用にあたってどのような問題点が発生していますか。
・管理する上でどのような問題点がありますか。
・施設の老朽化に伴ってどのような問題が生じると考えられますか。
・廃棄処理の際にはどのような問題が出てくると考えられますか。

(7)導入に対する評価について
・このコジェネレーションシステムの有効性について、現状ではどのように評価していますか。
・グランシップにこのコジェネレーションシステムを導入したことの適否について、現状ではどのように評価していますか。

(8)その他 運転に要する人員、メンテナンスに要する時間、回数、人員、維持管理はどこに委託しているか等。


2 静岡県立美術館について
 静岡県立美術館の太陽熱利用システムは、1985年に導入され、集熱面積1,283u、集熱器672枚、蓄熱槽容量 20?で、冷暖房に利用されているということです。(「新エネルギー開発利用実態調査報告書」H9.9?(財)新エネルギー財団)

(1)太陽熱利用のしくみについて
・このシステムは、どのようにして太陽熱を利用するのですか。
・どのような方法で蓄熱し、館内で利用する流れになっているのですか。
・特に冷暖房に利用できるしくみはどのようになっているのですか。

(2)材質とメーカー名、価格について
・メーカー名、製品名、型式は何ですか。
・価格はどのくらいでしたか。
・集熱器はどのようなものですか。どのような材質で作られていますか。
・蓄熱槽とはどのような材質及び形態のものですか。
・集熱器、蓄熱槽はどのようにして設置されるのですか。

(3)利用状況について
・得られた太陽熱はどのような用途に利用されていますか。
・利用状況はどのようになっていますか。
・季節や天候によりどの程度影響を受けるのですか。
・どの程度の冷暖房能力がありますか。
・県立美術館で冷暖房のために使っているエネルギーのうち、どの程度の割合が供給できるのですか。

(4)導入の経過について
・どのような経過でこの太陽熱利用施設を導入することがきまったのですか。
・導入の際、検討に使った基礎データ、検討された事項などを教えてください。
・導入にあたってはどの程度の期間で経費を回収できる見通しをたてていましたか。

(5)管理について
・どのようなメンテナンスが必要ですか。
・故障しやすい場所や交換が必要な部品がありますか。
・耐用年数はどの程度と考えられますか。

(6)経費について
・導入にあたりどの程度の経費がかかっていますか。
・維持管理にはどの程度の経費がかかりますか。
・廃棄処理にはどの程度の経費がかかると考えられますか。

(7)採算について
・どの程度の経費削減につながっていますか。
・どのくらいの期間利用すれば、経費を回収することができますか。

(8)問題点について
・設置、利用にあたりどのような問題がありますか。
・耐震上の問題点はありますか。
・廃棄の際にはどのような問題が出てくると考えますか。

(9)この施設の有効性と導入に対する評価について
・この太陽熱利用システムの有効性について、現状ではどのように評価していますか。
・県立美術館にこの太陽熱利用システムを導入したことの適否について、現状ではどのように評価していますか。

(10)その他 運転に要する人員、メンテナンスに要する時間、回数、人員、維持管理はどこに委託しているか等。

               以上


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