思い過ごしだったのじゃろうか、、
 「姫さま、あれを!」
 双樹が奥の暗がりを指差す
 そこにはなにやら凶暴そうな巨魔獣の死骸。
 「あれ、クトゥルウではありませんの?」
 「そのようじゃな。」
 クトゥルウは獰猛な肉食巨獣で洞窟を住処とし
 しばしば魔神も毒牙にかかっている
 事実、この中の牙、皮膚、爪、いたるところに猛毒があり
 これだけの巨体のくせにスピードはなかなか早いときておる、
 まぁかなり、たちの悪い厄介な巨魔獣なのだ。
 「誰がしとめたのじゃろう?」

  結局綺羅は見つからず仕方なしに城に引き返すことにした。

  本当は綺羅を見つけるまで帰るつもりは無かったが
    双樹に言われしぶしぶ帰ることにした。