基本的にはレパードと同じハーネスが使用されているが、車両の装備が若干異なっているので、一部に加工及び新規に作り起こした部分があり注意が必要である。
この種の極少量生産車としては想像以上の完成度を誇っており、現在の所は(5万キロ超走破)顕著な電装系のトラブルは発生していない。
しかし、そこはイタリアン・ジョッブの産物であることには変わりなく、私のクルマ(AZ1−114)ではエンジン・ルーム内のリレー関係がブラケットに固定されていなかった(ブラケット自体も取り付けてなかった)。
また、ルーム・ランプのドア側のスイッチが壊れており、何度新品に交換しても壊れてしまう事から、仕方なくスイッチ本体を多少加工して対応したが、こういった細やかな心配りがラテン系の人々には欠けているようで、マイナー・トラブルとまでは言えないものの、その原因を作るであろうと思われる箇所が散見された。
灯火系では、前照灯の光量が低く(シルビアS13のプロジェクター・タイプが、ほぼそのまま流用されている)、私のガビアですら「暗い」と感じるのであるから、ライト・カバーを付けたステルビオは、もっと「暗い」のではと推測する。
せめて、バルブだけでも現在の優れた高出力バルブに交換しておくべきだろう。
またテール・ランプは、このクルマでは珍しいMade in Itaryで、なんとも頼りない角形ランプが装着されているが、その造作は精度の高い国産品を見慣れた我々からすると到底信頼に値しない部品であることは明らかで、事実、接触不良を数回起こし、その度にトランクの内装を剥がしてテール・ランプ・ユニットを取り外さねばならず、構造上致し方ないとしても、もう少し簡単にアクセスできるように作って欲しかった。
これに関しての対策としては、Itary製と思しきランプ・ユニットを徹底的に手を入れ接触不良を根絶するか、又は思い切って信頼性の高い国産車のランプ・ユニットを組み込んでしまうか、の二者択一であろう。
因みに、今度トラブッたら私は後者を選ぶだろう。
さて、コンソール・パネル関係では、今のところ実用に影響を与える程のトラブルは発生していないが、この時代の日産車によくある電気関係の接触不良や、それに伴う作動不良は、これから距離を延ばしていく内に徐々に発生する可能性はある。
事実、10数万キロを走破したレパードでは既にこの種のトラブルが散見されているが、経年劣化と金属疲労などの影響で発生している物も多く、一概に弱点とは言い難いが、ユーザーの間では電装系の弱さを指摘する声は以前よりあり、注意しておく必要がある。
それよりも問題はステルビオ/ガビアに標準で装備されている「BOSE」のサウンド・システムである。
レパードでは、オプション設定されていたこのオーディオは、御存知アメリカの有名なオーディオ・メーカーであるBOSEとの提携で作られたもので、売りは「車種別に設計されたサウンド・システムにより、従来品よりも1ランク上の上質な音源を提供する」という大層なものだが、このシステムを搭載した車両の多くは3〜5年程度でトラブルが頻発し、多くのユーザーから大変な不評を買った曰く付きのものである。
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