第二次大戦後にザガートがフィアットの小型セダンを改修して作り出した一連のシリーズで、ウインドーを大きく取りキャビン全体が滑らかな曲面で構成されることにより、室内がルーミーで開放感溢れるものとなった。
特に曲面ガラスと自社の卓越したアルミ加工技術によってフロント・ウインドーの上面がルーフに重なるまで湾曲させており外見での大きな特徴となっている。
50〜60年代においては、このパノラミーカと今ではザガートのアイデンティティの一つとなっている「ダブル・バブル・ルーフ」を組み合わせて造形されることが多く、空力を考慮されてデザインされた丸く引き締まったボディーラインとこのキャビン&ルーフはザガート独特の作風を漂わしており、現在のデザインでも踏襲されている。
パノラミーカ・ボディーの特徴を、最も端的に表している
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