60年代初頭より70年代初頭まで、ザガートで意欲的な作品を次々に発表して名を成した新進のカー・スタイリング・デザイナー。
「速い物は、美しい」というザガートの基本理念に沿った個性的でアクの強いデザインが多かった。
アルファロメオ・ジュニアZを最後にザガートを離れ、フォードがイタリアに開設したデザイン会社に引き抜かれた後、BMWでチーフ・デザイナーとして5シリーズ及び7シリーズのスタイリング・デザインをまとめる。
その後は I.DE.A に在籍し、イタリア・メーカーの各デザインのまとめ役に徹していたが、1994年より古巣ザガートに舞い戻り、再びカー・デザイナーとして活躍している。
更に最近、休眠状態の名門ツーリングとOSCAのブランド名を持つライト・ウエイト・スポーツ・カー「OSCA・ドロモス・ツーリング」のデザインを発表。
S.I.A.C.の取締役兼デザイン責任者として、市販化に向けて作業を進めている。
このプロジェクトには、ルカ・ザガート氏や藤田尚三氏の他、アバルトで名を成したマリオ・コルチなどのザガート関係者が名を連ねており、今後の展開が期待される。
エルコレ・スパダ氏(左)と、
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